ゴジラとガメラと人間

  • 2018.06.11 Monday
  • 12:30

JUGEMテーマ:特撮

JUGEMテーマ:映画

ガメラ映画を立て続けに見ました。
レギオンとイリスです。
以前に見たことはあるんですが、もう一度しっかり見直してみようと思い、楽しみながら観賞。
そして特撮映像の最高峰といわれる所以を再確認しました。
非常に少ない予算の中、あれほど見事な作品を生み出せることに驚きます。
怪獣モノって映像に迫力が無ければ、まったくストーリーに引き込まれないものです。
レギオン、イリスは90年代に作られたとは思えないほどの迫力がありました。
圧巻なのはイリスが出てくるガメラ3で、ギャオスとガメラの戦闘シーンです。
空が赤く染まり、雲を突き破って燃え盛る何かが落ちていきます。
それはガメラの火球で焼かれたギャオス。
あまりに巨大な為、落ちていくスピードがゆっくりに見えるのがいいですね。
大勢の人が空を見上げ、唖然としたまま立ち尽くします。
ギャオスは地面に激突し、爆炎を上げながらもまだ生きていました。
そこへガメラが追いかけてきます。
手足の穴からジェットエンジンのようにバーナーを噴射しながら、その巨体を地上へと降り立たせました。
地鳴りが響き、人々は大パニックです。
ガメラは口の中に灼熱を蓄え、しぶといギャオスに止めの火球を放ちます。
大きな炎が立ち上り、さながら戦場のように様変わりしてしまう街に、怪獣映画に必要不可欠な迫力と緊張感が漲ります。
もう一匹現れたギャオスに対して、何発も火球を浴びせ、その余波で街は更なる灼熱地獄へ。
ガメラはゴジラと違い、どちらかというと良い奴なんです。
ウルトラマンのような正義のヒーローというわけではありませんが、ゴジラのように誰にでも平等に絶望をもたらす破壊神というわけでもありません。
街が炎に包まれてしまったのは、あくまでギャオスを倒す為。
しかし巻き添えをくらった人々、そして破壊されてしまった街のせいで、多くの人から不安と怒りを買ってしまい、人類の敵であるとみなされるようになってしまいました。
前作のレギオンでは、人間はガメラの味方をしました。
敵の怪獣レギオンは宇宙からやって来た侵略的外来種であり、それに立ち向かうガメラに共感を覚えたからです。
自衛隊はレギオンに向けてミサイルを発射し、苦戦を強いられるガメラを援護しました。
しかしそれでもレギオンは倒れません。
ガメラは英断を迫られました。
使えば勝てるが、その代償として地球環境を大きく傾けてしまう技があるのです。
迷った挙句、地球環境のバランスを保つのに必要なマナというエネルギーを体内に集め、特大のプラズマ砲を発射。
さすがのレギオンもこれには耐え切れず、遂に打ち砕かれました。
しかし強敵を粉砕することは出来たものの、マナの大量消費はギャオスの大繁殖を招くという結果が待っていました。
次作のイリスではそれが災いし、人間はガメラに味方をしませんでした。
前回と違って援護を受けるどころか攻撃されてしまいます。
それでもガメラはイリスを追いかけ、満身創痍になりながらも、今までにない技を編み出して、どうにかイリスを倒すことに成功しました。
最後には再び人類からの信頼を取り戻し、自衛隊は日本へ迫り来るギャオスの群れを攻撃対象に切り替えました。
ガメラのせいで両親を失い、その憎しみからイリスをもって復讐を果たそうとしていた少女でさえも、ガメラへの憎しみを解きました。
瀕死の状態ながらも自分を助けてくれたガメラを前に、憎しみだけで突っ走っていた自分の心と決別した瞬間です。
人と怪獣の関係性は、作品によって異なります。
決して人間を許さないゴジラと、そのゴジラを討伐しようと奮闘しながらも、どこかで畏敬を念を抱いている人間たち。
これがゴジラと人の関係です。
ガメラは地球環境の為に戦います。人類も地球の一部とみなし、悪い怪獣が現れた時は、人間の代わりに立ち向かってくれます。
人間はそんなガメラに対し、時に味方として協力し、時に敵として攻撃を加えながらも、未だガメラとの距離を測りかねています。
しかし一部の人たちはガメラを理解し、その行動を受け入れ、自分たち人間にも襟を正すべきところがあると自戒しています。
これがガメラと人の関係です。
ゴジラと人の戦いというのは、ある意味で人間対人間に置き換えられます。
なぜならゴジラは人類の傲慢が生み出してしまった怪物だからです。
戦争、核実験、人類の恩恵のみを考えた科学万能主義。
ゴジラは人の過ちが具現化した怪獣なので、人の悪い部分の写し身ともいえます。
ガメラは地球の意志の代行者のような存在です。
地球環境の守護神として、悪い怪獣のカウンター的役割を持ち、自然の一部である人類を守ることも珍しくありません。
ただしガメラが戦えば人間は否応なしに巻き込まれ、命を落とす者も大勢います。
人はガメラに戦いを挑むこともありますが、ガメラは結果的に人間に被害をもたらすことはあっても、自らの意志で傷つけることはありません。
ゴジラとガメラの決定的な違いは何か?
それは自分と向き合うのか、他者と向き合うのかってことだと思います。
人の業が生み出したゴジラに向き合うということは、自分たち自身の醜い部分に向き合うということです。
対してガメラと向き合うということは、人類とはまったく異なる大きな力を持った存在を理解できるかどうかということです。
片や人類の贖罪、片や人類への試練。
背負うべきものと、乗り越えるべきもの。
それがゴジラと人間、ガメラと人間の関係性の違いだと思います。
怪獣映画はB級として扱われることもありますが、作品が内包するテーマは非常に幅広くて深いものだったりします。
ゴジラもガメラもただのモンスターではありません。
怪獣なのです。

王道にして傑作 ジャッキーチェンの酔拳

  • 2018.06.07 Thursday
  • 16:02

JUGEMテーマ:映画

ジャッキーチェンの名作、酔拳。
1も2もめちゃ面白いです。
何が面白いって、ジャッキーのアクションはもちろんのこと、キャラクターがとてもコミカルで分かりやすいんですよ。
主人公のジャッキーはフラフラ遊んでばかりのドラ息子。
けど根は悪い奴じゃなくて、誰にでも気さくで陽気な奴です。
困っている人を放っておけず、自分からトラブルに首をつっこむこともしょっちゅう。
1ではその才能と情熱を買われ、酔拳の師匠に拾われます。
苦しいの修行の中、主人公は武術家としてだけじゃなく、人間としても成長していきます。
それに師匠が良い味出してるんですよ。
下手にひねったりしてなくて、みんなが想像するようないかにも武術の達人って感じのおじいちゃんです。
いつも酔っ払っているせいか鼻は真っ赤。
けど武術の腕は一流で、一見無防備に見えて隙がありません。
2では主人公の両親が良い味を出していました。
堅物で真面目な父親と、こっそり隠れて麻雀したり宝石を質に入れたりする母親。
かなり対照的な性格なんですが、とても良い夫婦って感じです。
父親は鬼のように厳しく、母親は息子以上に破天荒なところがあります。
だけど二人とも誰よりも息子のことを愛しています。
父が厳しくするのは息子を思ってのこと、母はイタズラっ子みたいなところがありながら、いざという時は息子の為に一肌脱ぎます。
そして息子も両親の愛情は充分に分かっていて、だけどちょくちょく衝突したり。
酔拳は1も2もキャラが立っています。
ていうか立ちまくりです。
王道といえば王道のキャラなんだけどそれが良いんです。
分かりやすいって大事ですよ。
この人はこういう人なんだって理解しやすいですから。
そうするとストーリーもサクサク進むんですよね。
色々な演出があるんだけど、無駄がほとんどなくて、テンポよく最初から最後まで突っ走ります。
ターミネーターなんかもそうです。
キャラクターがしっかり確立されていて分かりやすいです。
二重三重に裏のあるキャラクターや、どんな奴なのか測りかねるキャラクターも良いですけど、分かりやすいに勝るキャラクターはいないと思っています。
元ジャンプ編集長の鳥嶋和彦さんは、漫画はキャラが全てと言っていたけど、これってエンタメ全般で言えると思います。
映画だってエンタメ重視のものはキャラが一番大事でしょう。
魅力のないキャラクターだと感情移入できないし、複雑なキャラクターだと物語も分かりづらくなってしまいますから。
見る人を一瞬にして引き込む酔拳はエンターテイメントの王道であり傑作です。

映画で一番大事なのはロマン

  • 2018.06.02 Saturday
  • 12:59

JUGEMテーマ:映画

JUGEMテーマ:特撮

映画に求めることは人それぞれ違うでしょう。
ストーリー、キャラクター、演出など、色んな要素があります。
けど私が一番大事だと思っているのはロマンです。
整合性の取れた破綻のないストーリーはもちろん素晴らしいですが、ロマンがなければ意外と心に残らないものです。
多少ご都合主義でもいいから、見た人にインパクトを与えるにはロマンが必要です。
80年代、90年代に作られたSFや特撮映画の中には、未来を描いたものがあります。
もしくはタイムマシンで未来からやってきた人間が登場したり。
今見るとありえないような未来設定なんですが、そんな事はどうでもいいんです。
文明の進んだ未来ならスマホくらいあるんじゃないかと思ってはいけません。
未来のことは誰にも分からないから、適当でいいと言っているわけじゃないですよ。
真剣に予想して作ることは大事です。
しかし一番大事なのはロマンがあるかどうかです。
名作と呼ばれる映画にはロマンがありますよ。
細かい設定とか過去との矛盾とか、そりゃツッコミどころ満載の作品だってあります。
だけど整合性ばかり気にして小さくまとまった映画なんて面白くもなんともありません。
科学検証や歴史検証をしたいが為に映画を見るわけではないんですから。
あまり細かいところばかりつついていると、それこそ映画が面白くなくなります。
その作品を見て、面白いと思うかどうか、感動するかどうかが一番大事でしょう。
ウルトラマンが三分以上戦うなんてザラだし、殺人鬼がうろつく中で探偵役だけが運良く狙われないのだって、ミステリーではお約束です。
整合性よりも守らなきゃいけない部分があって、そいつを整合性に寄せてしまったら最後、ただの駄作になってしまうでしょう。
大事なのは辻褄じゃないんですよ、ロマンです。
辛口批評家の多い小説家の世界でも、「じゃあアンタが書いてみろ」と言われて筆を取った評論家が、細かい設定を気にするあまりつまらない物語しか書けなかったという話もあります。
作品においては、整合性って後からついてくるものです。
決して先に立ったらいけないんです。
極端な話、リアリティを求めるならBGMが流れることもリアリティに欠けるんですよ。
たまにミュージカルを批判する人がいます。
どうして途中で歌と踊りが入るんだって。
けどね、そんなこと言ったらBGMも一緒なんですよ。
なんで場面ごとに都合の良い音楽が流れるんだってなってしまいますから。
BGMのない映画なんて、面白さは半減どころじゃないですよ。
おそろしく退屈なものになってしまうでしょう。
面白く見せるにはリアルにない物を持ってきたり、整合性なんて無視してロマンに走る情熱みたいな物の方がずっと大切なんです。
VSゴジラシリーズなんて、自衛隊のミサイルはロケット花火です。
ロックオンできるのがミサイルの強みなのに、的外れな方向に飛んでいくなんてしょっちゅうですよ。
戦艦はゴジラの手の届きそうな場所に展開しているし、戦闘機やヘリコプターさえも同じです。
まるでハエみたいに叩き落とされるなんて珍しくないですからね。
何度も熱線で一掃されているにも関わらず、戦車やメーサー部隊は相変わらず熱線の射程内から攻撃していますし。
でもそれでいいんです。
あれはゴジラの強さを際立たせる為の見せ場ですから。
現実的にどうかよりも、どうしてこのシーンがあるのかと考えれば、ちゃんと納得できるものなんですよ。
昔に比べて面白い映画が減ったという意見もあります。
けど昔に比べて細かいところにツッコミを入れる人が増えたのも事実だと思います。
いいじゃないですか、細かいところなんて。
現実じゃなくて、空想が先に立つのが映画なんです。
少々の矛盾や破綻なんて、大きなロマンの前では大して気にすることじゃないんですよ。
映画は現実を写す鏡じゃありません。
人の憧れや夢を、空想の中で形にするものなんです。
だから映画で一番大事なのはロマンだと思います。

特撮物の怪獣やヒーローの大きさはプロが考え抜いたもの

  • 2018.05.27 Sunday
  • 13:38

JUGEMテーマ:特撮

JUGEMテーマ:映画

巨大な怪獣やヒーローが出てくる特撮物の魅力は、なんといっても巨大な者同士の戦いです。
人間を遥かに超える巨体がぶつかるのは、なんとも言えない迫力と爽快感があります。
しかし難しいのはどれくらいの大きさにするのかってことです。
初代ゴジラの身長は50メートル。
しかし最新作のシンゴジラでは120メートルに近いほどの身長になっています。
これはゴジラシリーズ最大です。(アニメの怪獣惑星を除く)
なにもいきなりここまで大きくなったわけではありません。
今までのシリーズで少しずつ大きくなっていきました。
逆に縮んだこともあります。
100メートルからまた初代なみの50メートルくらいに。
初代ゴジラが産声を上げた時代、高い建物はそうたくさんありませんでした。
しかし高度経済成長を経てあちこちに高層ビルが並ぶようになると、50メートルでは大きさが伝わりにくくなります。
人間が街を発展させるのと同時に、ゴジラも身長を伸ばしたわけです。その大きさを伝える為に。
これはゴジラだけに見られる現象ではなく、ガメラやウルトラマンも同じです。
シリーズを追うごとに巨大しています。
ガメラも最初は60メートルくらいしかなかったんですよ。
ゴジラと同じく、高いビルが少ない時代に生まれたからでしょう。
ウルトラマンも同様で、もし今の時代に誕生していたら、初代ウルトラマンの身長は100メートルを超えていたかもしれません。
けどなんでも大きくすればいいってわけじゃありません。
大きすぎるとかえって迫力が伝わりにくいんですよ。
ゴジラやガメラを超えるような巨大怪獣はいくらでもいるけど、あまり大きいとピンとこないんです。
例えばウルトラマンティガに出てきたガタノゾーアという200メートル級の怪獣はとても巨大に感じました。
まるでティガが子供に見える大きさでしたからね。
けど後のシリーズだと大きさが数キロもあるような怪獣も登場します。
これだとウルトラマンは小人のようになってしまい、数キロの巨大怪獣からすると、ウルトラマンも人間も変わらないほどの大きさになってしまいます。
大きいはずのウルトラマンが小さく見えることで、巨大怪獣の大きさが伝わるかというと、必ずしもそうではないと思います。
ガタノゾーアくらいの大きさであれば、ウルトラマンとの比較で大きさを体感しやすいです。
しかし数キロだの惑星クラスだのといった巨体になってしまうと、その巨大さを体感しにくいものです。
基本的には大きい方が強いわけで、もし○○と○○が戦ったら?という議論でも、体格と体重はとても重要なファクターです。
小さいと強さが伝わりにくくなってしまうからです。
小さすぎてもいけないし、大きすぎてもいまいち伝わりにくい。
ヒーローや怪獣の大きさの設定はとても難しいものだと思います。
色んな特撮物があって、数多くのシリーズがあって、けどだいたいの場合は50〜100メートルの間で統一されているようです。
それくらいの大きさが見ている人に一番伝わりやすいのでしょう。
そういえばスカイダイビングよりもバンジージャンプの方が恐怖を感じると聞いたことがあります。
理由はスカイダイビングの方が高すぎて、いまいちどれほどの高さにいるのかピンと来ないからだそうです。
逆にバンジーでよくある30メートルくらいの高さが、人がもっとも恐怖を感じる高さだと言われています。
実際の高さと、人間が感じる恐怖の度合いは比例しないってことです。
これは特撮物にも同じことが言えるでしょう。
人がその巨体を見上げた時、あまりに巨大すぎるものはやはり伝わりにくいんだと思います。
30メートルの高所でもっとも恐怖を感じるように、50〜100メートルくらいの大きさがもっとも巨大さを感じるんだと思います。
巨影都市ってゲームには様々な怪獣やヒーローが出てくるんですが、この中でもっとも大きいのはゴジラシリーズです。
けど体感的に大きいと感じたのは、50メートル級のウルトラマンや、80メートル級のエヴァンゲリオンです。
ゴジラやキングギドラは大きすぎて、近距離だと全てを見渡すこと出来ません。
だから全身を見る場合は距離を取る必要があるんですが、そうなると今度はその巨体の為に、景色の一部というか、なにか大きな現象が起きているとしか感じにくかったりします。
もちろん巨大だということは充分に伝わります。
けどもしこれ以上大きかったらと思うと・・・果たして素直に大きいと感じることができるかどうか。
巨影都市に登場したゴジラは90年代のデザインなので、大きさは100メートルくらいでしょう。
だからやはりこれくらいの大きさが、巨大さを体感できる限界なんだと思います。
小さすぎても大きすぎてもその迫力は伝わらない。
特撮における怪獣やヒーローは、見る側の心理や体感まで考慮した上で、いかにすれば迫力が伝わるかを考え抜かれたものです。
特撮の巨大生物や巨大メカを大きいと感じられるのは、プロの知恵や努力の賜物ですね。

もしシンゴジラの続編を作るなら「ゴジラVSエヴァンゲリオン」を見たい!

  • 2018.05.18 Friday
  • 14:15

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アニメ版のゴジラ第二部が公開されますね。
私はまだ見ていないんですが、かなり興味があります。
一昨年にシンゴジラが公開されて、意味ありげな終わり方をしましたが、こちらは続編が出るのかどうかは分かりません。
かなり賛否が分かれた映画ですが、私は面白かったです。
ネットの意見などを覗いていると、ゴジラファンとエヴァファンでバトルがあったりするようです。
私はゴジラファンなんですが、でもどちらの意見も分かるんですよね。
ずっと続いてきたゴジラシリーズ、そこに庵野監督という新しい風が吹き込んできたわけですが、これをどう見るか?
人によって意見は様々ですが、これに決着をつけるには続編を作るしかないでしょう!
シンゴジラ二作目を作るなら、いっそのこと「ゴジラVSエヴァンゲリオン」にすればいいと思います。
もしくはエヴァの新作で「新たなる使徒」みたいなタイトルでシンゴジラを登場させるとか。
どっちにしろゴジラとエヴァに戦ってほしい!
ゴジラVSウルトラマンとか、ゴジラVSガメラとかは、色んな大人の事情があるから無理でしょう。
そういう意味ではゴジラVSキングコングはよく作ったなあと感心します。
ていうかキングコングの最新映画で、ゴジラへと話がつながるんじゃないかって描写があったそうです。
ということはつまり、再びゴジラとキングコングが相まみえるかもしれないということ。
これを興奮せずになんとする!
ハリウッドがゴジラVSキングコングをやるなら、日本はゴジラVSエヴァンゲリオンをやればいいんです。
さっきも言ったけど、ゴジラがエヴァに出演したっていいわけですよ。
きっと面白いと思いますよ。
だって想像しませんか?
もしこの両者が戦ったらどうなるんだろうって。
ゴジラの熱戦はATフィールドを貫けるのか?
エヴァの打撃は重量級のゴジラに通用するのか?
私はパワーならゴジラ、スピードならエヴァに分があると思っています。
熱戦がATフィールドを貫通出来なかったら、ゴジラはどう戦うのか?
逆にATフィールドが破られてしまったら、エヴァはどう戦うのか?
正面からぶつかる肉弾戦だとゴジラが強いでしょうね。
少々の攻撃では怯みませんし、再生能力も強いですし。
しかし死角を取ればエヴァが有利でしょう。
プログレッシブナイフで切り裂くことが出来るでしょうから。
けど油断してはいけません。
実はゴジラには熱戦以外にも武器があるんですよ。
周囲360度に向けて衝撃波を放つ体内放射という技があるんです。
シンゴジラはこれを使いませんでしたが、ゴジラであることに変わりはないんだから、使えても不思議じゃありません。
エヴァが下手に接近したり掴みかかったりすると、体内放射で吹っ飛ばされるでしょうね。
けど暴走状態のエヴァならすぐさま立ち上がって反撃に出るでしょう。
背びれや尻尾からも出るシンゴジの熱戦すらかわして、上手く格闘戦に持ち込むくらいはしそうです。
でもゴジラはゴジラでとにかくタフだから、よほどのことがない限りノックアウトは取れません。
倒れたゴジラにマウントパンチを連発しても、逆に腕に噛み付かれたり、熱戦で反撃されたりと危険が伴うでしょう。
けど暴走状態のエヴァなら、もし腕が食いちぎられたとしても、やっぱりそれくらいじゃ止まらないでしょうね。
今度は自分の方から噛み付いて、肉を噛み千切ろうとするかもです。
でもゴジラはとにかく硬いから、噛みちぎるまで時間がかかりそうです。
その間に尻尾でバチコン!と叩かれたり、蛇のように絡ませて締め上げてくるかも。
けどエヴァならそれをああしてこうして、でもゴジラならここをそうしてなにして・・・・って、キリがないですね。
想像はしょせん想像でしかなく、実際に戦うまではどちらが勝つか分かりません。
もしもシンゴジラの続編を作るなら、ゴジラVSエヴァンゲリオンを是非見てみたいです。

【ネタバレあり】ゲイのカップルとダウン症の少年を描いた映画「チョコレートドーナツ」

  • 2018.05.15 Tuesday
  • 14:20

JUGEMテーマ:映画

「チョコレートドーナツ」という映画を観ました。
舞台はアメリカ、二人のゲイと一人のダウン症の少年の物語です。
主人公は歌手を目指すゲイの男。
夜な夜なクラブで歌っては、うだつの上がらない毎日を過ごしていました。
自宅のボロアパートに帰れば、いつも向かいの部屋から大音量で音楽が響いてきます。
クレームを付けても逆ギレされるばかりで、やれやれとばかりに場末のしがない生活に諦観を抱いていました。
しかしある日のこと、その向かいの部屋でひと悶着ありました。
ダウン症の少年が一人ぼっちにされていたのです。
この子は母親と二人暮らしだったのですが、なんと母親が違法薬物で逮捕されてしまいました。
福祉施設に連れて行かれたその少年は、何日か後に自宅に帰ってきます。
母親のいないその子を哀れに思い、主人公は自分が面倒を見ることを決意します。
と言っても一人では難しいので、恋人のゲイに協力してほしいと頼みました。
まだゲイに偏見がある時代のこと、男同士のカップルが子供を預かるなんて認められるわけがありません。
だから検事局に務める彼氏の手を借りて、嘘を書いたの書類を提出してその子を引き取ることにしました。
刑務所にいる母親にも会いに行き、あなたが出所するまでは私たちに面倒を見させてほしいと頼みました。
めでたく母親の許可も得て、二人のゲイと一人のダウン症の少年の暮らしが始まりました。
最初のうち、慣れない子育てに困惑することもありました。
医師からはダウン症の子供を育てる難しさ、過酷さも忠告されましたが、それでも自分で決めたことです。
パートナーと一緒にその子の面倒をしっかりと見ました。
学校にも通わせ、幸い理解のある先生にも出会い、三人の生活は上手く行くかに思えましたが、そうは問屋が卸しません。
少年を引き取るのに提出した書類に嘘を書いていたことがバレて、その子は福祉施設に連れて行かれました。
ちなみにどんな嘘をついていたかというと、主人公とそのパートナーは恋人同士なのに、従兄弟であると偽ったのです。
同性愛への偏見が強い時代、ゲイのカップルが子供を引き取るのはほぼ無理です。
だから嘘をついたわけですが、これが仇となって三人の暮らしは突然終わりを迎えました。
なんとしても少年を取り戻したい主人公は、裁判所に申請を出します。
もしこのまま少年を放っておけば、一生幸せになることは無理だと分かっていたからです。
母親が出所して一緒に暮らせるようになっても、薬物依存のせいでまともに育ててもらえません。
もし母親が親権を放棄したら、自由の利かない施設で一生を過ごすことになります。
少年の未来を守るために、必死に裁判長に訴えました。
しかし申請は却下。
ゲイを快く思わない人たちからの妨害、無理解な裁判官のせいで、少年を取り戻すことは叶いませんでした。
少年は出所してきた母親と一緒に暮らすわけですが、これもまたゲイの二人を妨害しようとする人の策略でした。(かつてパートナーの上司だった検事局の偉いさんです)
母親は予想よりもずっと早くに出所してきました。
子供を引き取るなら、すぐに釈放してやると言われたのでしょう。
本物の母親が子供と一緒に暮らしたいと言ったら、とてもではないけど太刀打ち出来ません。
この日の為に雇った敏腕弁護士でさえお手上げでした。
二人は泣く泣く少年のことを諦めました。
それからしばらく時間が経ってからのことです。
主人公は悲しみを抱えたまま、歌手としての道を歩みました。辛い気持ちを吐き出すかのように、舞台の上で熱唱します。
そしてパートナーだった彼は、裁判官や妨害を行った人たちにある手紙を書きました。
それは新聞に載っていたある三面記事のことを綴った手紙です。
ダウン症を抱えた一人の少年が家を抜け出し、三日間彷徨った挙句、橋の下で死んでいたという内容です。
もちろんその少年とは、二人が引き取ろうとしていたあの少年のこと。
母親に引き取られたあと、その子はまた辛い生活を強いられる羽目になりました。
母は相変わらず大音量で音楽を掛け、間男との情事に勤しむばかりで、我が子のことなど見ていません。
その間男も少年を邪険にする始末。
少年は母の元から去り、自分の家へ帰ろうとしました。
あのゲイのカップルがいた家に。
そして散々探し回った挙句、辿り着くことなく野垂れ死んでしまいました。
裁判官、そして妨害を行った検事局の人など、みんなこの手紙を読んでショックを受けていました。
映画はここで終わりです。
これは実話を元にしたストーリーだそうで、多くの映画賞を獲ったそうです。
ゲイへの偏見、ダウン症の子供に対する周囲の冷たい態度。
しかしそんなことにも負けずに、その少年を愛し、守ろうとした二人のゲイ。
そこに立ちはだかる法律の壁。
この映画を見て思ったことはただ一つ、誰が悪いというわけでもなく、主人公たちの愛情に時代が追いついていなかったせいで、誰も正しい判断を下せなかったということです。
こういう時、誰かを悪者にしても意味がなくて、時代そのものが変わらない限りは、何度でもこの少年のような子供が現れるんだと思います。
最後に亡くなってしまった少年は可哀想です。
けどその死が新聞に載り、その子を愛した人が手紙を書き、妨害をした人や無理解な裁判官の心に響いた最後の描写には希望を感じました。
ある意味では、あの少年は命懸けで偏見や無理解に挑んだのです。
周囲の決めたことではなく、自分の決めた道を歩こうとしたのですから。
短い生涯だったけど、その人生にはとてつもなく大きな意味があったと信じたいです。
ちなみにタイトルがチョコレートドーナツなのは、その少年の好物のお菓子だったからです。
内容もタイトルも切なく、そして最後まで目が離せない映画でした。

モルダーの声は風間杜夫さんしかいない

  • 2018.03.08 Thursday
  • 14:23

JUGEMテーマ:海外ドラマ

JUGEMテーマ:声優全般

アニメや洋画は声優さんが必要です。
そしてこのキャラは絶対にこの声優さんじゃなきゃイヤだって人がいます。
ジャッキーは石丸さん、シュワちゃんの声は源田さんって具合に。
人気のアニメの声優さんも同じです。
年齢や病気など、続行が難しい場合に交代するのは仕方ありません。
私にとってはドラえもんは大山のぶ代さんですが、今の子供たちにとってのドラえもんはわさびさんでしょう。
こういった世代交代は全然良いんです。
けど・・・・それでもどうしても受け入れられないキャラクターがいるんです。
私にとって絶対にこの声優さんじゃなきゃイヤだって役があります。
それはXファイルのモルダー捜査官。
モルダーは風間杜夫さん。
私の中ではそう決まっているので、他の方の吹き替えは借りません。
借りませんけど・・・・風間さんが声を当てたバージョンってテレビ放送だけなんですよ。
DVDって全て他の方が声を当てているんです。
風間さんの声のモルダー、最高なんですよ・・・・。
「スカリー、事件だ。」
「またなのモルダー?」
「僕の勘がそう言ってるんだ。」
「あなた疲れてるのよ。」
「僕は平気さ、それより君の方が心配だ。最近辛そうにしてる。」
「あら?心配してくれるなんて優しいのね。」
「僕のワガママに付き合ってくれるなんて君しかいないからな。」
「たまにウンザリするけどね、今もそう。」
「でもなんだかんだ言って結局付き合ってくれるじゃないか。きっと今回も。」
「モルダー、私たち恋人でも親友でもないのよ?」
「だからこそさ。君は仕事に私情は持ち込まない。これ以上信頼できるパートナーはいないさ。」
「今日限りであなたに愛想を尽かすかもって考えないの?」
「見限るならとっくにそうしてるはずさ。でもそうしないのは君も僕のことを信頼しているからだ。」
「ずいぶん自信があるのね。」
「だってそうだろ?もし君が僕のことを嫌ってるなら、とっくにゴミ箱に捨てられてるか、もしくは馬の餌にされてる。」
「モルダー、馬は草食よ、肉は食べないわ。」
「分かってるさ、要するに僕が言いたいのは、君は最高の相棒ってことさ。」
「どうかしらね?実は私の方はストレスの限界だったりして。」
「もしそうなら君はカウンセリングを受ける必要があるな。心配しなくても病院代は僕が払う。休暇が必要なら家賃もね。」
「OK、なら明日からあなたと顔を合わせずに済むようスキナーに相談するわ。
ついでにあなたの給料は全て私の口座に振り込むようにって。」
「それで僕のワガママに付き合ってくれるなら大歓迎さ。とにかくすぐ現場に来てくれ。
場所はニューヨーク○○通りの・・・・、」
知的で美しいスカリーの声。
その声に被せるように、眠くて野暮ったくて、それでいて根底に強い意志を感じさせる風間杜夫さん演じるモルダーの声。
やる気がないように見せかけて、実は誰よりも情熱的。
まさにモルダーって男の役割を見事に演じているのが風間杜夫さんなんです。
私はXファイル大好きっ子なので、このブログでもパロディ小説を書いたり、宇宙人系の小説を書いたりしています。
それもこれも全ては風間さん演じるモルダーのXファイルにハマったから。
もはや信仰しているといっても過言じゃありません。
残念ながらもう二度と風間杜夫さん演じるモルダーを見ることはできません。
けどそれでも私にとってはモルダー=風間杜夫さんなんです。
モルダーを演じるなら絶対に代えの利かない最高の声でした。

どうして日本のホラーはこんなに怖いのか

  • 2018.02.02 Friday
  • 10:25

JUGEMテーマ:映画

日本のホラー作品ってどうしてこんなに怖いんでしょうね。
正直なところ、欧米のホラーってそこまで怖くありません。
ゾンビとか悪魔とか言われても、いまいちピンとこないせいかもしれません。
墓場の下からゾンビが出て来て、ゆっくりと追いかけてくる。
恐怖はありますが、絶望感はありません。
逃げようと思えば逃げられるし、人間の武器でも勝てそうだし。
あと悪魔が乗り移って悪さをするというのも、そこまで怖いと思いません。
悪魔って元々悪い奴だから、そういうもんなんだろうと思って見てしまうせいかも。
けどこれが人間の怨霊だとか呪いだとかになると、途端に怖くなります。
日本のホラーって怪物や悪魔が登場することはほぼありません。
死んだ人間の怨念が追いかけてくるってイメージです。
きっとこれが怖いんでしょうね。
人間が一番怖がるのは人間です。
ゾンビや悪魔の恐怖なんて、人間の恨みつらみに比べれば可愛いものだと思えてきます。
まず幽霊って逃げ切ることが不可能に近いです。
ゾンビみたいに物理的に追いかけてくるわけじゃないからです。
いったんターゲットにされたら、建物の中にいようが関係ないですから。
それに距離も関係ありません。
貞子のようにテレビから出てこられると、日本にいようがアメリカにいようが無駄です。
それに倒すってのも難しいです。
人間の武器が効かないですから。
銃も刃物も爆弾も効きません。
殴るの蹴るのも無理だから、物理的な力でどうこうできないっていうのが怖いです。
要するに狙われたらお終いだよっていう絶望感があります。
あとなんの前触れもなく現れたりします。
なので回避のしようがないんですよ。
ゾンビが嫌ならお墓に近づかなければいいだけ。
悪魔が嫌なら悪魔を呼ぶ儀式をしなければいいだけ。
でも幽霊ってポンと出てきます。
鏡を見た瞬間に後ろにいるとか、ドアを閉じた瞬間に後ろに立ってるとか。
前触れがないんですよ。だから防ぎようがないです。
日本人で海外のホラーを怖がる人は少ないと思います。
けど欧米の人も日本のホラーは怖がるそうですよ。
海外のホラー作品も、明らかに日本のホラーから影響を受けていると思える作品があります。
パラノーマル・アクティビティなんかまさにそうじゃないでしょうか。
目に見えない何かが傍にいる恐怖。これってたまらなく怖いですよ。
得体の知れない不気味さ、そして逃げ場のない絶望感があります。
日本と欧米では恐怖の感じ方が違うのは、宗教観も関係しているそうです。
向こうではキリスト教が主流ですから、ゾンビや悪魔など反キリスト的なものは恐怖の対象になるんだそうです。
対して日本人の抱く恐怖って神道から来ています。
祟りとか呪いって仏教にはない考えで、神道から輸入されたものなんですよ。
仏教は和の精神ですが、神道は恩恵と恐怖の二面性があります。
お寺で悪さをしたらバチが当たるかもと考える人はいても、呪われるかもと思う人はいないでしょう。
対して神社だと願い事を叶えてくれるかもって希望と同時に、悪さをしたら祟られるんじゃないかって恐怖もあります。
文化や宗教観によって、恐怖の対象は変わるってことです。
なのに日本のホラーが世界的に評価が高いのはなぜか?
きっとクオリティが高いのが一番の理由でしょうね。
人を怖がらせるストーリー、演出、幽霊の造形など。
たまに日本の映画は世界に通用しないなんて言う人がいますが、ホラーに関しては世界を牽引していると思います。

アクション映画に本物の格闘家は必要か?

  • 2017.12.06 Wednesday
  • 12:15

JUGEMテーマ:映画

JUGEMテーマ:格闘技全般

マイクタイソンが映画に出ています。
合気道の達人と戦ったり、中国拳法の達人と戦ったり。
私は格闘系のアクション映画が好きですが、本物の格闘家が出ることには少しばかり違和感があります。
というのも、実際の格闘技とアクションの動きって違うからです。
ボクシングにしろ総合にしろ、本物の格闘技は見栄えのする動きをしません。
動きが派手になればパンチはかわされるし、無駄な動きが入るとスピードも威力も落ちてしまうからです。
だから実際の格闘技の試合では、派手は動きってほとんど見られません。
地味で素早く動く人が強いんです。
アクションは魅せる為の動きですから、派手に動かないといけません。
ボクシングではジャブは有効なパンチなので多用しますが、アクション映画でジャブを見ることはまずありません。
キックにしたってローキックはほとんどなく、後ろ回し蹴りや飛び蹴りが多いです。
実戦的かどうかよりも、見栄えのする動きをしないと、映画の迫力が出ないからです。
本物の格闘家がアクション映画に出演する際、もちろんアクションの動きを指導されていると思います。
ちゃんと台本があって、入念にリハーサルして、怪我のないように行っているでしょう。
だからマイクタイソンも、いきなり大振りのパンチで殴りかかったりします。
モブキャラを倒す時はめちゃ速いんだけど、主人公や達人と戦う時は、あえてよけやすいパンチから入ります。
大振りのロングフックなんていきなり打っても当たるはずがないのに、何度も懲りずに打ったりするんです。
これも映画の演出です。
主人公や達人があっさり負けると映画が成り立たないから、あえてかわしやすいパンチから入るんです。
それを楽々かわしてみせることで、主人公の強さが際立つという演出です。
これって漫画でいうところの主人公補正です。
重要なキャラクターほどカッコよく魅せないといけないから、敵の弱体化が起こるわけです。
だけど映画としてはそれでいいと思います。
タイソンが本気で戦ったら、どっちが勝つかなんて分かり切ってるんですから。
そりゃアクション俳優だって格闘技をやっているんだろうけど、本物には及びません。
ジャッキーもブルースリーもジェットリーも素人よりは断然強いでしょうけど、ヘビー級の格闘家なんか相手にしたら・・・・・。
次の瞬間には目を覆いたくなる光景が広がっていると思います。
映画は空想の世界であり、それを魅せるには本物の格闘家は本気で戦うことは許されません。
空想のものは面白いかどうかが全てであり、現実の戦いはプロの格闘家に任せておけばいいんですから。
アクション映画は作り物で、それを分かった上で楽しむものです。
ジャッキーもブルスリーもジェットリーも大好きだし、カッコいいアクションに毎度魅せられます。
だけど本物の格闘家が出てきてしまうと、どうしても白けてしまうんです。
どこの誰だか分からない悪役が「アチャー!」とブッ飛ばされても、白けることはありません。
むしろブルースリーがカッコいいと熱くなります。
けど本物の格闘家があえて間抜けな戦い方をして、しかも絶対に喰らうようなことのない攻撃をくらい、手打ちのパンチや軽量級の攻撃で沈むのを見ると・・・・・。
やっぱり白けてしまうんですよね。
頭では演技だって分かっていても「そんなわけないだろ!」って。
スティーブンセガールが本当に強いのは知っているけど、さすがにタイソンと善戦するっていうのは無いと思います。
元世界チャンピオンのパンチをすんなり避けられるはずがないだろって。
私は空想と現実は分けるべきだと考えているので、アクション映画に本物の格闘家は出ない方がいいと思っています。
ジャッキーもリーもセガールも、多くの人が憧れるヒーローです。
今でもカッコいいと思うし、セガールなんか2ちゃんでネタにされるくらいに最強キャラとして扱われています。
いうなれば仮面ライダーやウルトラマンと同じで、絶対に手の届かない憧れのヒーローなんですよ。
ライダーやウルトラマンが強いのは空想の世界であり、現実ではなんの力も持ちません。
あの着ぐるみを着たまま格闘技の試合に出て、本物の格闘家にボコボコにされる姿なんて、誰も見たくないでしょう。
アクション映画に本物の格闘家が出るって、これと同じだと思います。
映画の制作サイドとしては、話題性を狙える効果があるのは分かります。
格闘家サイドとしては、引退後の新たな道を切り開いたリ、より知名度を上げる効果があるのも分かります。
お互いに得るものがあるっていうのは、重々分かっているんです。
だけど・・・やっぱり白けてしまうのも事実です。
私はジャッキーがリングの上でボコボコにされる現実の試合は見たくないし、タイソンが滑稽な戦い方をして敵に翻弄される空想の戦いも見たくありません。
現実は現実、空想は空想。
きっちり分けた方が、アクション映画は面白いと思います。

映画「アビエイター」 【ネタバレあり】

  • 2017.11.06 Monday
  • 15:12

JUGEMテーマ:映画

「アビエイター」という映画を観ました。
レオナルドディカプリオ主演で、実話を元にした作品です。
主人公のハワード・ヒューズは青年実業家です。
父の遺産、そして自ら大きくした会社の資産で、莫大なお金を手にしました。
そしてそのお金を使い、映画業界に参入します。
目標は未だ誰も見たことのない映画です。
数十機にも及ぶ飛行機、数百万ドルという製作費、そして製作期間3年という超大作です。
始めのうちは金持ちの道楽と揶揄されていましたが、映画は大ヒットをおさめます。
しかしあまりに製作費が掛かり過ぎた為、赤字になってしまいました。
周りからはもう充分だろうと言われ、本業に戻るように促されます。
しかしヒューズの挑戦は終わりません。
今度は航空事業に乗り出しました。
幼い頃から飛行機が好きだった彼は、世界一の飛行機の製造、そして世界一の航空会社を目指します。
手始めに世界最速の飛行機を作り、その次は飛行機で世界一周を成し遂げます。
どちらも今までの世界記録を塗り替え、ヒューズは瞬く間に時の人となりました。
それと同時に様々なスキャンダルを舞き起こします。
毎晩といっていいほど違う女優と遊び、ゴシップ誌を賑わせました。
そのせいで、今まで支えてくれていた彼女が激怒し、家を出て行ってしまいます。
落ち込むヒューズでしたが、この頃からある奇行が見られるようになりました。
彼女が出て行ったその日、自分の服を全部燃やしてしまったのです。
それを皮切りにして、トイレのドアに触れない、手の皮が擦りむけるほど洗い続ける、同じ言葉を呪文のように繰り返すなどなど・・・・。
常人では理解しがたい奇行が増えていき、本人自身もその奇行に悩まされていきます。
しかしそれでもヒューズの挑戦は終わりません。
大手の航空会社に打ち勝つ為に、軍需産業に手を挙げたのです。
時はまさに第二次世界大戦の真っただ中。
軍は性能の良い航空機を必要としていました。
ここで軍からの信頼を得られれば、一気にアメリカ最大手の航空会社になることも夢ではありません。
ヒューズは自身の奇行に悩みながらも、着々と新しい飛行機を作り、軍との関係を深めていきます。
そしてこれからの時代は大型輸送機だということで、史上類を見ないほどの大型飛行機の建造を始めました。
全長は60メートルを超え、翼の長さはフットボールのフィールド以上です。
ほんとにこんな物が飛ぶのか?と、誰もが頭を抱えます。
しかしやると言ったらやるのがヒューズ。
まずは大型飛行機の試作機を作りました。
自分がパイロットとなり、操縦桿を握ります。
テスト飛行は最初のうち順調でした。
しかし飛行を終え、帰還する間際になって、トラブルに見舞われます。
巨大な飛行機は民家の屋根を破壊しつつ、遂には墜落してしまいました。
どうにか一命を取り留めたヒューズですが、この事故のせいで会社の信頼は地に落ちました。
軍からは契約をキャンセルされ、世間からはバッシングにあい、FBIからは家宅捜索を受け、もうふんだり蹴ったりです。
さらには異常なまでの心配性のせいで、新しくできた彼女にまで見放されてしまいました。
しかし追い打ちはまだ終わりません。
ライバルの航空会社が、ここぞとばかりに攻勢を仕掛けてきました。
とある上院議員と手を組んで、自分の会社に有利になるような法律を作ろうとしたのです。
そしてヒューズを追い詰める為に、墜落事故の聴聞委員会を開くように言いました。
議員はヒューズに取引を持ち掛けます。
お前の会社をライバル会社に売却するなら、これ以上の責任は問わないと。
しかしヒューズは頑なに拒否しました。
それと同時に、様々なプレッシャーからさらに奇行が酷くなってしまいます。
彼の奇行は明らかな精神障害であり、いわゆる強迫神経症というやつです。
というのも幼い頃、母から感染症の恐ろしさについて聞かされて、それがトラウマになっているのでした。
ヒューズは引きこもりになってしまいます。
風呂にも入らず、トイレにもいかず、用は全てビンの中に足します。
ヒゲは伸び放題、髪もボサボサです。
そこへかつての最初の彼女が訪れて、部屋から出るように促しました。
実は彼女、女優をやっていて、新しい彼氏がいるのです。
ヒューズは彼女がスキャンダルの的にならないよう、新しい彼氏との写真を、記者から全て買い上げていました。
彼女はその感謝を伝えると共に、どうか出てきてほしいと頼みます。
しかしヒューズの強迫神経症は重く、彼女の声も届きません。
その次に、心配性が行き過ぎたが為にフラれてしまった彼女が訪れました。
この彼女、話し合いをすっ飛ばして、強引に部屋に入ります。
そして嫌がるヒューズを無視して、彼のヒゲを剃ったり、服を整えたりと、人間らしい姿に戻していきました。
彼女はよくヒューズのことを理解しているようで、言葉では彼の心を開かせることは出来ないと知っていました。
事業家としては一流でも、精神的に子供っぽい所があり、駄々をこねる子供に「いい加減死にしなさい!」とばかりに、彼を部屋から出すことに成功したのでした。
ヒューズは自分を陥れた議員の待つ聴聞会へ向かいます。
どう考えても不利な戦いなのに、彼は最終的に勝ってしまいました。
確かにヒューズにも悪い所は多々あります。
周りの意見を聞かず、自らの冒険心のみで突っ走って、多くの人に迷惑をかけたからです。
その点については、ヒューズも非を認めました。
しかし議員の追及する金銭の不正に関しては、他の航空会社にも同様のことが言えると反論します。
なのになぜ自分だけがつるし上げられるのか?
それはこの議員が大手の航空会社と結託し、自分たちに有利な法律をしている為だと熱弁しました。
そして自分は私利私欲の為に飛行機を造っているのではなく、ただ飛行機が好きで、その熱は今でも失われていないことを説明しました。
ヒューズの熱弁によって、大衆は彼を支持するようになります。
議員と大手の航空会社の目論見は崩れ去りました。
さて、ヒューズはいよいよ自分の夢の完成へ向かいます。
史上最大規模の飛行機を本当に飛ばしてしまったのです。
フットボール場よりも大きな飛行機が飛んだことに、誰もが拍手喝采を送りました。
この飛行機が実用化されることはありませんでしたが、ヒューズの冒険はまだ終わらないのだと、世間に知らしめることが出来たわけです。
試練を乗り越えたヒューズは、次なる夢へ走り出します。
すでに軍で実用化されていたジェットエンジン、そいつをいち早く民用化できた航空会社が勝利者になると確信し、ジェットエンジン搭載の民間機の開発に乗り出しました。
かつて自分を引きこもりから連れ出してくれた彼女も駆け付け、これでハッピーエンドかと思われました。
だがしかし、ヒューズの強迫神経症は治ってはいませんでした。
それどころか以前よりも悪化する始末です。
彼は呟き続けます。
「未来への道・・・・未来への道・・・・。」
止まることのない彼の冒険心は、病気を抱えたまま走り続けるのです。
映画でのラストは「未来への道・・・」と呟きながら、ヒューズの顔がアップになった所でエンディングです。
史実の彼は、今後も大きな活躍を果たします。
それと同時に病気は重くなり、最後の方はほとんど部屋から出なくなっていたそうです。
亡くなった際の遺産は天文学的な数字だそうで、遺書がなかったこともあり、その整理をするのに20年もの歳月がかかったほどだそうです。
ハワード・ヒューズは天才実業家ではあるけど、常に病気に悩まされた人でもありました。
いや、もしかしたら病気があったからこそ、あれだけ突っ走ることが出来たのかもしれません。
止まってはいけないという強迫観念の元に。
理由はどうあれ、彼は偉大な事業を成し遂げました。
航空事業だけでなく、映画の方でも評価を受けていたみたいで、特に新人女優を育てる手腕は見事だったと言います。
そこには彼個人の、若くて胸の大きい女が好きといった趣味もあったようです。
なんというか・・・・天才というのは、功罪が大きいものなのかもしれません。
偉人だとか天才だとか聞くと、無条件に人格者であると思い込みがちですが、実はそうではないことの方が多かったりします。
歴史に名を残すような人って、どこか狂ってる部分があるんですよ。
真面目の良い子ちゃんでは、とても歴史を変えるなど不可能ってことなんだと思います。
そしてこの映画の見どころは、なんといっても主演のディカプリオの演技です。
ほんとに良い役者さんになりましたよね。
彼が主演の映画ってまず外れがないです。
タイタニックの好青年のイメージを払拭しようと、あえて真逆の役を演じてきたそうですが、それは見事に成功だったようです。
ディカプリオって、すごいんだけどどこかクセがあるというか、欠点のある男を演じるのが上手いです。
もっというなら、天才なんだけど病的な部分を抱えている男を演じたら最高の役者さんです。
作中の強迫神経症の演技なんか、ゾッとするくらいのリアリティがありました。
彼の演技を見るだけでも、この映画を観る価値は充分にありますよ。
ハワード・ヒューズという実在の人物を描いた「アビエイター」
間違いなく名作だと思います。

 

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