企業の発行するお金
- 2019.10.25 Friday
- 13:18
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最近電子マネーを使うようになりました。
スマホでなんでも決済できるって便利なんですが、ふと疑問に思うことが一つあります。
私が使っている電子マネーは月末にボーナスポイントが入ってきます。
スマホ会社、ポイントカード、これらを連携させることで入ってくるポイントのようです。
月額の使用料に応じてボーナスポイントも高くなるみたいです。
そしてそのポイントを普通にお金として使えることに驚いています。
電子マネー残高を見てみると普通にお金が増えているんですから。
わずかな金額ではありますが、動労収入でも物を売ったお金でもありません。
ただスマホを使っているだけで月末に何百円か入ってくるんです。
これ、Tカードやポンタカードのポイントだと、使える場所や使えるサービスが限られています。
けど電子マネーは現金と同じように使える。
つまり何もせずに月末にお金が入ってくるということです。
ちょっとしたベーシックインカムみたいだなと驚いているんですが、これが進めばさらに驚くことが起きるんじゃないかと思いました。
まずお金は国が発行するものとは限らないようになるってことです。
電子マネーは国が発行するもの、企業が発行するもの、この二つの考え方があるそうです。
国が発行するものとしては、現金を電子化してしまおうって考え方です。
現在では国が発行するお金は電子化されていません。
クレジットカードがこれに相当するのかもしれませんが、電子マネーとは少し違います。
電子マネーは口座がなくても使えますから。
今のところ電子マネーは企業だけが発行しています。
これがもっともっと進めば国が発行するお金の価値は、電子マネーの価値を保証する担保としての意味しか残らなくなるんじゃないでしょうか。
そして国が発行するお金の価値を保証しているものは、その国の信用です。
円なら日本、ドルならアメリカ、ユーロならヨーロッパと。
じゃあもし企業の信用が国を上回ったらどうなるんでしょうか。
電子マネーは企業の信用が担保になり、国が発行するお金をバックボーンに持つ必要はなくなります。
つまり企業の力が国を上回るってことです。
もしそうなったら政治って力を失うでしょうね。
民主主義、共産主義、社会主義。
保守と革新、王制と民主制。
どれも意味を失って、世の中を動かしたいなら大きな会社に入って出世するしかない。
つまり一部の超エリートだけが世の中を動かす力を持つようになる。
昔のSF映画ってけっこうこういう設定がありました。
企業が国より強いみたいな。
ロボコップだと警察署さえ民間企業が運営しています。
もしそうなったら「ウチのサービスを使ってくれれば電子マネーを毎月付与するよ」なんてこともありえますね。
もちろん他の企業は反発するでしょうけど、だったら買収してしまえとか、潰してしまえってな感じで、誰も逆らえなくなったりして。
世の中の価値はお金だけじゃないどころか、一から十まで全てがお金で決まってしまうのかもしれません。
私は経済のことなんて素人だし、SF映画を妄想してこういう未来を考えてしまう程度です。
けど電子マネーを使うようになってふとそんな妄想が過ぎりました。
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