基本にして至高のパンチ ストレート

  • 2020.01.16 Thursday
  • 14:23

JUGEMテーマ:格闘技全般

ボクシングにおいてはストレート系のパンチは主武器になります。
最速最短で飛んでいくパンチほど強いものはありません。
しかしかつての総合格闘技ではフックが主体でした。
ストレートの有効性ってミルコ・クロコップがプライドのリングに上がるまで証明されていなかったからです。
キックあり、タックルありの戦いでは、バランスを崩しやすいストレートは良くないとされていたんでしょう。
それにボクシングテクニックが高い選手も少なかったので、腕力で打てるフックが重宝されたのだと思います。
しかしミルコの登場により状況は変わりました。
腕をまっすぐ伸ばして打つストレートに慣れていない総合の選手は、ものの見事に食らっていました。
というのもミルコは非常に高いボクシングテクニックを持っており、威力も抜群です。
ノーモーションから放たれるストレートをよけるなんて、純粋なストライカーでもない限り難しいでしょう。
総合の選手がキックの試合に出ると、単純なワンツーでダウンを奪われるなんてこともあります。
スローで見ると分かるんですが、まったく反応が出来ていないんですよ。
パンチ=フックというのが無意識に染み付いていたせいかもしれません。
ミルコはとにかくストレートを有効に使いました。
体を伸ばせばリーチがあるので、無警戒の相手に入れることが出来ます。
さらに何度もストレートを見せて意識をパンチに向けておいてから、得意のハイキックで仕留める場面も多く見られました。
空手にしろボクシングにしろ日本拳法にして少林寺拳法にしろ、最初に教わる攻撃はストレート(武道では直突きと呼びます)です。
もっとも基本的でもっとも重要なパンチだからです。
かつてストライカーはグラップリングに対応していなかった為、異種格闘において良いストレートを打つことが出来ませんでした。
もっとも恐れるのはタックルですから、腰の入ったパンチなど打てるわけがありません。
しかし現代ではストレートは総合においても重要なパンチになりました。
むしろ昔のように腕力頼みで大振りする選手は少なくて、狙い澄ましてカウンターを取るテクニシャンもいます。
わざとストレートを誘発させてから、オーバーハンド気味のフックで仕留める光景もよく見ます。
これも総合においてストレートが浸透した結果でしょう。
フックやアッパーのように湾曲するパンチの中に、まっすぐのストレートを織り交ぜられるとよけづらいものです。
フックとアッパーは同じ動作でかわせます。
スウェーバックです。
しかしストレートだと上体を逸らしたところでかわせません。
下手をするとパンチを食らってバランスを崩し、そのままマウントを取られる危険もあります。
だから今の総合を見ていると、お互いに距離を取って向かい合っているのが分かります。
ストレートが飛び交うということは、踏み込んでジャブが当たるかどうかのギリギリの間合いで見合うことになるからです。
だから思い切り踏み込んでのロングパンチもよく見られます。
かといって近距離での打ち合いが弱いかというとそうでもなく、組み技で鍛えたガッシリした肉体は、むしろ接近戦でこそパンチの威力を発揮するようです。
発達した胸と腕の筋肉はフックを打つのに最適です。足腰が強いならアッパーも活きてきます。
ホーリーランドという漫画でも描かれていましたが、ストレートは基本のパンチにして至高のパンチでもあります。
左を制する者は世界を制す・・・とはボクシングの言葉ですが、いずれ総合でもストレートを制する者が世界を制するみたいな言葉が生まれるかもしれませんね。

ロングパンチの目覚しい進化

  • 2020.01.14 Tuesday
  • 13:59

JUGEMテーマ:格闘技全般

以前にパンチがどんどん進化していっている記事を書きました。
その続きで最近思うことがあったんですが、取り分けロングレンジのパンチの進化が目覚しいです。
現代格闘技のパンチの基本はボクシングです。
空手ベースの選手でもボクシングの練習をするほど基本的な技術になっています。
しかし昔のボクシングを見ていると、ロングレンジのパンチってストレート系が9割くらいなんですよね。
残り一割はパワーに自信のある選手がロングフックを打つといった感じです。
遠距離でアッパーなんてまず見ません。
フックにしても奥に構えている利き手のフックはあまりロングでは打ちません。
だいたいが前に出している手のフックです。
けど最近はロングレンジのアッパーを使う試合をよく見ます。
右構えなら左アッパーをリードブロウに使ったり、ワンツーの右をロングアッパーで打ったり。
右のオーバーハンドもよく見ます。
あれって予想以上に伸びるんですよね。
いきなりワンから右のオーバーハンドで入ったりも目にします。
パンチが進化したものだからこういう打ち方も可能になったんでしょう。
腰を回すというよりも、全身の伸びや筋肉のバネで打つパンチが増えています。
腰を回せば威力と射程は稼げますが、その分だけ動作が大きく、隙が増えます。
連打にしても、あまりに腰を回しすぎると遅くなるし、何より体を痛めます。
腰を捻るって物凄い負担になりますから。
伸びやバネで打つならロングレンジのパンチは出しやすいでしょうね。
アッパーはしゃがんでから拳を脇に構え、上に向かって打つのが基本でした。
けど今はしゃがむ動作はほとんどなくて、拳を構えた状態からノーモーションで打つことも多いようです。
出し方も上に伸びるようにではなく、ストレートと同じように前に伸ばしながら打つ感じです。
もちろん威力は半減するでしょうが、一撃の威力よりも攻撃のバリエーションを増やした方が戦いやすいのでしょう。
ロングレンジで警戒すべきパンチはストレートだけでなく、アッパーやオーバーハンドも含まれるとなると、防御するのが難しくなります。
左のリードアッパーで下に意識を逸らしてから右オーバーハンドで仕留める。
ジャブストレートのワンツーを見せておいてから、ツーはアッパーにすることで意識してない下からの攻撃を当てやすい。
打ち方だけでなく、戦術的にもバリエーションが増えていって、パンチでの戦い方そのものが進化しています。
ボクシング、キック、MMAで同様の現象が見られるように思います。
最近の格闘技の進化速度は尋常ではないですね。

格闘技と武術

  • 2019.12.20 Friday
  • 10:28

JUGEMテーマ:格闘技全般

最近よく武術系の動画を見ています。
近代格闘技と比較して見るとすごく面白いんですよ。
以前にボクシングのパンチと伝統空手の突きの違いの記事を書いたことがあります。

 

「回転のパンチ 体重移動の突き」→ http://yakaoo.jugem.jp/?eid=2976

 

ボクシングは回転のパンチ、伝統空手は体重移動の突きです。
フックやアッパーを混ぜての連打ならボクシングの方がいいけど、遠距離からのストレートだと伝統空手の方が速いと思います。
私がよく見ている空手の動画の先生は、突く時に体を捻らないってことを注意しています。
捻ると初動が遅くなるし、相手に察知されるからだと説明していました。
たしかに体を捻るパンチって遠距離からだとあまりヒットしません。
足、腰、肘、手首と順番に動いていくので、その間に攻撃を見抜かれてしまうのでしょう。
全てが同時に動く伝統空手の突きは初動がバレにくく、さらに等速で動くので余計に察知されにくいようです。
ただし接近した時はほぼストレートのみなので、近距離での打ち合いには向かないように思いました。(パンチのみの戦いだった場合)
武術系で有名な動きだと「ナンバ」があります。
いわゆるナンバ歩きってやつで、同じ方向の手足が同時に前に出る歩き方です。
普通は右足を出すと左手が前に出ますが、この動きだと体を捻る分だけ力をロスしてしまうんだそうです。
たしかにそうかもしれません。
かのマイクタイソンはほぼナンバの動きに近いパンチの打ち方をしていました。
右のパンチを打つと右の足も同時に前に出るんです。
左でも同じ。
だから速いし重いし、逃げる相手を高速で追撃できます。
最近だと朝倉未来選手がナンバに近い打ち方をしているように思いました。
朝倉選手のパンチをよく見ると、そこまで腰を捻っていないんですよ。
なのにすごく伸びるし威力もハンパじゃありません。
それでいて連打もできるしカウンターも上手いし。
注意しながら動画や試合を見ていると、マイクタイソンと同じく右のパンチの場合だと右の足が同時に前に出ています。
左でも同じで、飛び込むようにして全身で打っています。
カウンターを取る時もそこまで捻っていないように思いました。
捻りでもなく腕力でもなく、体のバネを使って打っているような感じです。
言うなればボクシングとナンバの動きを融合させ、更にはナジーム・ハメドのように体当たりにも近いほどの打ち方です。
だからそこまで腰を捻らなくても速いし重いしリーチも長いんだと思います。
けどこれらの打ち方って誰でも出来るわけじゃありません。
ナンバの動きは力のロスが少ない分バランスを崩しやすいです。
タイソンや朝倉選手のように足腰が尋常じゃないくらい強くて、なおかつバランス感覚に優れている人じゃなければ無理でしょう。
朝倉選手は昔からスポーツ万能だそうで、中学時代には全ての運動部からオファーが来たそうです。
それに子供の頃は相撲をやっていたそうで、その経験のおかげで足腰が強くなったと語っていました。
タイソンの足腰の強さとバランス感覚は言わずもがなですね。
また全身バネのような打ち方は練習でどうこうなるものではなく、生まれついての瞬発力がものを言うでしょう。
筋肉にも固いとか柔らかいとか質がありますから。
現代の格闘技と伝統的な武術。
動き方は対極的ですが、融合した時の強さは半端じゃありませんね。

進化するパンチ

  • 2019.12.15 Sunday
  • 12:20

JUGEMテーマ:格闘技全般

最近の格闘技を見ていて明らかにパンチが進化しているなと思います。
例えばパンチのセオリーといえば、足を踏ん張ってできる限り腰を回して打つ!
けど最近の格闘技の試合を見ていると、ほとんど腰を回さずに打ったパンチが効いたり、それでいて射程距離も長かったりします。
腰をそんなに回さない代わりに、思いっきり身体を伸ばして体当たりするような感じで打ったりしてるんですよ。
ナンバの動きに近いというか、ボクシングのパンチと武術の突きの融合のような感じです。
それにほとんど上半身のバネだけで打つようなパンチも見られます。
ロープ際に追い詰められているのに、腰を回さずに打ったパンチでダウンを取るんですよ。
背筋や胸筋をフル稼働させて打っている感じです。
腕力に自信のある選手ならこれでも充分な威力なんでしょう。
しかもこれまた射程が長いんですよ。
あとはほぼ手打ちのパンチがKOに繋がることもあります。
腰も回さず、かといってナンバの動きをしているわけでもなく、そしてカウンターというわけでもない。
一番近いとするなら漫画のバキに出てくる剛体術でしょうか。
腕だけで打っているように見せかけて、インパクトの瞬間に上手く全体重を乗せているのだと思います。
ボクシング、キック、総合。
あらゆる格闘技でこのようなパンチの進化が見られます。
となると従来通りのセオリーのディフィンスでは防ぎきれないでしょうね。
以前にナジーム・ハメドというボクサーがいて、セオリーにないパンチでKOの山を築きました。
はじめの一歩のブライアン・ホークの元ネタになったボクサーなので、ホークの打ち方を想像してもらうと分かりやすいです。
格闘家の前田日明さんが仰っていましたが、パンチってちょっとしたコツで効かすことが出来るんだそうです。
もちろんセオリーの打ち方はあるけど、そうではないパンチもあるってことなんですね。
理論では可能でも実戦となると難しいもの。
けど最近の格闘技の進化は目覚しく、理論上可能なことが実際の試合でも行われるようになりました。
人が想像することは全て現実に起こりうるって言葉があります。
戦って競い合う格闘技の進化のスピードはとても速いです。
これからまだまだ新しいパンチが生まれるでしょうね。

パンチとキックは相互補完

  • 2019.12.05 Thursday
  • 14:49

JUGEMテーマ:格闘技全般

パンチとキックは不思議な関係にあるなと思います。
まずメリットとデメリットが正反対です。
素早く複雑なコンビネーションが可能だけど、威力はキックに劣るパンチ。
すさまじい威力だけど、パンチほど器用には動かせないキック。
言ってしまえば互いを補う関係です。
そのせいかパンチとキックのコンビネーションの相性は抜群です。
右ストレートを撃った後の体勢はそのまま右キックを撃つ体勢になります。
足を動かすだけで、溜めた腰の力によって勝手に足が走っていきます。
右(左)パンチ、左(右)キックのコンビネーションも有効です。
右に意識を向けておいて左からのキック。
なるべく対角線になるようなコンビネーションならさらに効果的です。
散々左ミドルを見せておけば、右ストレートが当たる確率はグンと上がるからです。
例えばキックボクサーはボクサーに対して無類の強さを発揮します。
ボクサーの長所と短所を知り抜いているからでしょう。
前蹴りで踏み込みを牽制し、接近すればローで足を止める。
遠距離、近距離の両方を潰されたボクサーは、中途半端な距離で手をこまねくことになります。
そこへすかさずミドルキック。これで腕を潰しにかかります。
こうなるとボクサーは羽をもがれた鳥と同じです。
残された手はやぶれかぶれの突貫。
しかしそこに待っているのは膝蹴り、首相撲が有りならもはや地獄です。
それでも一矢報いようとパンチを出したところへ、キックボクサーの待っていましたと言わんばかりのカウンターパンチ。
ボクシング対キックの試合は意外にもキックボクサーがパンチでトドメを刺すパターンが多いです。
パンチとキック、格闘において相互補完の関係にあるわけですから、やはりどう考えてもパンチしか使えないボクサーは不利です。
こういう事をされたらボクサーは嫌がり、そして何も出来なくなる。
二刀流のキックボクサーはボクサーの知らないことが見えているわけでしょうね。
もちろんパンチのみの対決ならほとんどの場合ボクサーに軍配が上がります。
常にパンチだけで戦っているボクサー、キックでパンチの欠点を補完しながら戦っているキックボクサー。
パンチオンリーの勝負ならおのずと技術とキャリアの差が出ます。
場合によってはボクサーはかすりもさせずにキックボクサーを打ちのめすでしょう。
別にどちらが上だとか強いとか言いたいわけではありません。
ただ最近の格闘技を見ていて、あらゆる技術というのは、他の技術との補完で成り立っているんだなと感じます。
あえて技を削って1点特化を目指すボクシングのパンチは、キックや総合において最も重宝される技術の一つです。
またキックボクシングの蹴りも総合においてはとても重宝されます。
ではこの先、総合の技術が新しい格闘技において重宝されるような、補完的技術を生み出すこともあるのか?
可能性ですね、大きな未知なる可能性。
だから格闘技を見るのはやめられません。
マイクタイソンも言っていますが、アスリートは時代と共に必ず進化する、退化はありえないんだそうです。
たしかに他の競技を見ても年々レベルが高くなっています。
今から10年後か20年後、誰も見たことのない新しい格闘技が生まれるかもしれない。
そう思うと楽しみで仕方ありません。

格ゲーの必殺技は現実の格闘技でも使えるか?

  • 2019.02.05 Tuesday
  • 13:09

JUGEMテーマ:格闘技全般

JUGEMテーマ:ゲーム

格ゲーといえば必殺技が大事です。
必殺技のない格ゲーなんて無いっていうくらいに当たり前のものになっています。
ゲームの中ではとても強い技として重宝しますが、本物の戦いで使ったらどうなるのか?
ちょっと考えてみたいと思います。
まず波動拳やソニックブームのような飛び道具は除外します。
瞬間移動やサイコパワーみたいな超能力系も同じくです。
現実の人間でも再現可能な技に限って考えてみます。
まずは昇竜拳。
波動拳と並んでストリートファイターを代表するこの技、本物の格闘技で使えるのか?
答えはYESです。
昇竜拳って、要はジャンプしながらのアッパーです。
まずアッパーそのものが強力だし実用性の高いパンチです。
ゲームでは対空用のカウンター技として使われますが、現実の格闘技でもカウンターで威力を発揮することが多々あります。
ただし本物のアッパーはジャンプしません。
そして出来る限りコンパクトに打ちます。
元々の動作が大きいので、コンパクトに打たないと当てるのが難しいからです。
しかしこれを逆手に取ったのが輪島功一さんのカエルパンチ。
まさかそんな打ち方してこないだろうって相手の裏をかいた、全身のバネを使ったジャンピングアッパー。
一見すると遊んでいるかのようなパンチですが、威力はかなり高いです。
屈んでからのジャンピングアッパーなんて、まともにくらったら最悪は首が折れてしまうかもしれません。
元々が強力なパンチなのに、そこへジャンプという動作を加えることで、威力だけでなく奇襲性をも高めています。
昇竜拳はこれとまったく同じです。
全身を使ったトリッキーで威力抜群のアッパー。
相手の隙をつけば現実の格闘技でも使える技でしょう。
サガットのタイガーアッパーカットも同じ理由で使えると思います。
逆に同じ対空技でもガイルのサマーソルトキックは実用性は低いでしょう。
全身を使って蹴り上げるというのは悪くありませんが、その後に一回転するのは大きな隙を生んでしまいます。
もし着地に失敗すればセルフバックドロップの危険性するあります。
しかし動きを逆にすれば話は別です。
相手の正面を向いて蹴るのではなく、背中を向けた状態から後ろへ一回転し、そのまま蹴り下ろす。
これなら使える技になるかもしれません。
言うなればサッカーのオーバヘッドキックで、そのまま一回転して背後の敵を蹴る感じです。
空手には胴回し回転蹴りという技があります。
体を斜めに傾けながら側転し、その勢いで相手に蹴りを浴びせる技です。
まともに決まれば一撃KOする威力に加え、トリッキーな動きなので予測もしづらいです。
それに速射性にも優れるので、カウンターとして使われることもあります。
起死回生の大技という面も持っていますよ。
サマーソルトキックもこれと同じように、回転した後に蹴り下ろせば充分に実用性のある技になると思います。
次はザンギエフのダブルラリアット。
ザンギエフといえばスクリューパイルドライバーが代名詞ですが、あれは現実の人間では再現不可能なので除外します。
ダブルラリアットの特性は飛び道具をすり抜ける、前後同時に攻撃できることです。
ですが前者も現実にはありえないので除外、後者のメリットについて考えます。
基本的に格闘技の試合は一対一で行います。
となると後方からの攻撃は想定しなくていいわけですから、前後同時攻撃というのは大きなメリットにはなりえません。
ファイナルファイトのハガー市長も同じ技を使いますが、あのゲームは複数の敵が同時に襲いかかってきます。
ああいった状況ならばダブルラリアットはこの上ない強力な攻撃になるでしょう。
ダブルラリアットは腕力のある格闘家なら、威力は抜群と思います。
最初の一撃をかわしても、続いて裏拳が飛んできて、それをかわしてもまた次の攻撃が飛んでくるわけですから、連続性もかなり高いです。
パワーのある格闘家ならば使える技だと思いますが、格闘技の試合だと前後同時攻撃という最大のメリットを活かせないので、あえてこの技を選択する意味はないでしょう。
同じ回転系の技であれば竜巻旋風脚の方が強力かもしれません。
この技は竜巻のごとく回転しながら蹴る技ですが、空中に浮かんだまま水平に移動していくという、現実の人間ではありえない動きをします。
しかし水平移動じゃないといけないという決まりはありません。
なぜならジャンプしてからの竜巻旋風脚は放物線を描くからです。
つまり回転しながら連続蹴りが出せるのであれば、それは竜巻旋風脚と呼んでも問題ないということです。
蹴り技を主体としたテコンドーやカポエラでは、空中で回転しながら蹴る大技があります。
テコンドーの試合ではけっこうな頻度で使用され、しかも命中率も悪くなく、KO率も高いです。
回転しながらの蹴りは、相手からすれば予測のしづらい動きなので、ついつい食らってしまうというパターンが多いようです。
しっかりと防御していても、飛び蹴り自体に高い威力があるので、ガードごと蹴り飛ばされるということもあります。
喰らわない方法としては、蹴りの届かない場所へ避けるか、あえて接近して蹴り技の間合いを潰すかの二択しかありません。
蹴り技主体の格闘技では、竜巻旋風脚と同じ理論の技は普通に使われるので、これも現実の格闘技では実用性があると言えます。
では最後にもう一つだけ考察をします。
最初に飛び道具は除外と書きました、一つだけ可能かもしれない技があります。
それはヨガファイヤー。
口から火の玉を飛ばすこの技は、工夫次第では可能かもしれません。
まず口の中に可燃性の液体を塗ったボールを入れておきます。
さらにグローブか服の中にライターを隠し持っておきます。
そして相手が間合いに入ってきた瞬間、吹き矢を吹くように口元に手を当て、見つからないようにライターの火を点けます。
次に口の中から可燃性の液体を塗ったボールを吹き出せば、ライターの火で着火したボールが火の玉のように飛んでいくでしょう。
コツとしては口の中にボールを隠す前、あらかじめ干し椎茸などを噛んで。口の中の水分を減らしておくといいでしょうね。
そうすれば唾液で可燃性の液体が燃えにくくなるのを防ぐことが出来ます。
しかしこの技を使ってしまったら最後、間違いなく反則負けになるでしょう。
それに可燃性の液体は有毒なものは使えません。口の中に隠している間に毒に侵されてしまうからです。
ベストはアルコール度数の高いお酒です。
しかしモタモタしていたら酔っ払ってしまう可能性があります。
さらには口の中にボールを隠している最中にパンチを受けたら、顎の踏ん張りが効かなくて一撃KOされる危険性もあります。
もし技が成功しても反則負けになるんだから、負けることに変わりはありませんが。
飛び道具の中では実現性の高いヨガファイヤーですが、デメリットが多すぎるので実用性はゼロと言えるでしょう。
格ゲーの必殺技でも現実の格闘技で使えるものはちゃんとあります。
「だからなやんやねん?」って言われたらそれまでなんだけど、こういう妄想をするのは楽しいものです。
色々考察したら、他にも使える技があるかもしれませんね。

異種格闘技は本気になった方が不利なルールを強いられる

  • 2019.01.19 Saturday
  • 11:39

JUGEMテーマ:格闘技全般

先日、メイウェザーと那須川戦のことを書きました。
体重差は結果に大きな影響をもたらすという記事です。
ではもしルールがキックだったらどういう結果になっていたのか?
こればっかりは想像するしかありません。
那須川選手がキックで圧倒するのか、それともかえってメイウェザーを本気にさせて危険な試合になったのか?
実現していない試合の議論は結論のでないものです。
異種格闘技の一番の問題はルールです。
異なるルールの者同士が戦うんですから、とうぜん一筋縄ではいきません。
みんなが納得するようなルールというのは存在しないからです。
どの格闘技であれ、それぞれのルールの中で合理的に戦えるような技術体系になっています。
もし空手と柔道が戦うことになれば、パンチとキックを禁止にすれば柔道が勝つし、投げ技と寝技を禁止にすれば空手が勝つということです。
ルール一つ変わるだけで、結果もまったく変わってしまいます。
だからなるべく自分に有利なルールで戦いたいわけですが、異種格闘技においては本気になっている方が不利なルールを押し付けられます。
メイウェザーは現役時代にワンマッチ100億とか200億を稼いでいた選手です。
今回の試合は10億という大金ですが、今までの彼のファイトマネーからすればとても安い金額になります。
つまりメイウェザーからすれば、試合を受けるもの断るも、自分の気分次第ということになってしまいます。
もしも100億や200億を用意できたなら、この試合の運営側は自分たちに有利な条件を突きつけることができたでしょう。
けどそんなに払ってしまったらイベントそのものが成り立たなくなってしまう可能性があります。
これはあくまでエキシビション、やってもやらなくてもどっちでもいいというスタンスのメイウェザー。
対して大晦日の目玉として絶対に呼びたい運営側。
となると運営側の方が譲歩しないといけなくなります。
かのアントニオ猪木さんも、モハメド・アリと試合をする直前、とんでもなく不利なルールを突きつけられました。
なんとプロレス技のほとんどを禁止にされてしまったんです。
もし条件が飲めないなら、アリ陣営が試合をキャンセルすると言ってきました。
アリ陣営からすれば、猪木さんとの試合が不意になっても、特に困ることはありません。
しかし猪木さん陣営からすると、この試合を実現させる為にたくさんのお金と労力を使っているわけだから、キャンセルだけはなんとしても避けたい事態です。
結果、猪木さんはとても不利なルールで戦うことになりました。
異種格闘技というのは、名声を得ている人からすると、そこまで旨味のないイベントです。
逆に名声が低い人からすれば、大きなチャンスとなります。
猪木さんは日本やプロレス界では大きな名声を得ている人でしたが、世界的なスターであるアリには及びません。
今回のメイウェザーと那須川選手の試合も同じで、試合が実現したということだけで、那須川選手・・・というより運営側には大きなメリットがあったはずです。
異種格闘技はあくまでエンターテイメントと捉える大スター。
異種格闘技は自分を世界に売り込むチャンスと考える対戦相手。
本気度が違うからこそ、大スターからは足元を見られてしまうことになります。
異種格闘技は本気になった方が不利になる。
しかし今回の試合、せめて体重差だけでもカバーできるように、もう少し配慮があっても良かったんじゃないかなと思います。

倒すか倒されるかが戦いの全てじゃない 他の格闘技にはないプロレスの魅力

  • 2019.01.12 Saturday
  • 11:46

JUGEMテーマ:格闘技全般

最近、格闘技の人気が下がってプロレスの人気が上がっていると聞きました。
以前は逆でした。
プロレスは人気が下がり、格闘技はK-1やプライドで空前のブームでしたから。
でもその前はプロレスが大人気でした。
アントニオ猪木、ジャイアント馬場といった大スター。
そしてハルクホーガンやタイガージェットシンなど、スターに引けを取らないヒールもいました。
私はリアルタイムでは見ていないけれど、それでもあの時代のプロレスは大好きです。
プロレスって少し前までは台本ありきだとか、ガチンコじゃないとか言って非難する人がいました。
倒すか倒されるかが格闘技の全てなのだと。
でも果たしてそうでしょうか?
勝つ負けるとか、KOするかされるかだけが戦いの全てなのでしょうか?
バキの作者の板垣先生の本にこんなことが書いてありました。
けっこう昔にあった格闘技のイベントで、色んな格闘家が出てたくさんの試合をしていたんだそうです。
最初はみんな盛り上がっていたけど、後半になるにつれてトーンダウンしていったと。
試合に飽きたわけじゃありません。
殴る蹴る、流血する、倒す倒される。
そういったシーンを見るのにうんざりしてきたからだそうです。
極端な話、格闘技好きの人でも、倒れた相手の顔を踏みつけるフットスタンプという技は引く人がいます。
ルールによっては認められた攻撃なんですよ。
でもね、いくらなんでも倒れた相手の顔を踏みつける行為は、どう贔屓に見ても暴行にしか思えません。
格闘技は倒すか倒されるかが全てなので、相手に意識があれば何度でも踏みつけます。
鼻が折れようが流血しようが、勝つまでは徹底的にやるんです。
いくら格闘技好きでもやっぱり引きますよこれは。
ファンが見たいのは格闘であって、暴力ではないんです。
今となっては見かけなくなった技です。
いくら競技といえども、私は問題のある行為だと思います。
選手にではなく、そんな技を認めた運営側に対してそう思うんです。
でもプロレスでも相手を踏みつけるフットスタンプはあります。
あるんだけど、格闘技のように凄惨な状態にはなりません。
なぜならプロレスは倒すか倒されるかが全てではないからです。
勝敗はもちろん重要だけど、それ以上にお客さんを楽しませるって意味合いが強いのがプロレスです。
だから格闘技なら引いてしまいような技だって、プロレスの場合ならお客さんが楽しめるような技として魅せてくれるんです。
迫力があり、興奮があり、ドキドキがあり、でも引いてしまうような凄惨なものにはならない。
それがプロレス・・・いや、プロレスラーのすごいところだと思います。
本気で戦えばめちゃくちゃ強い人たちです。
なのにただ勝ち負けに拘るんじゃなくて、どうすれば魅せられるかを追求しているんだから、素晴らしいクリエイターでもあるんです。
倒すか倒されるかの戦いは生々しいものです。
最初は面白いです。でも延々と見せつけられたら、どこか暗い気持ちになってしまうんですよ。
板垣先生の本の話に戻りますが、生々しい戦いの連続に観客たちがトーンダウンする中、最後にジャイアント馬場さんが登場したそうです。
その瞬間、会場は大盛り上がり。
さっきまでのトーンダウンはどこへやら。
脳天チョップや十六文キックが炸裂する度に歓声が上がったそうです。
馬場さんの動きはとてもスローリーで、生粋の格闘技ファンには馴染みにくいもののはずなのに、それでも歓声が上がるんですよ。
板垣先生は本の中でこう書いていました。
ゆっくりなんだけど、一つ一つの動きに重みがあるというか、長く戦ってきた人の深みのようなものがあると。
そういう意味のことを書いていました。
これがプロレスの真骨頂だと思います。
倒すか倒されるかだけの世界には存在しない、例えるなら歌舞伎の間というか、相撲でいうところの立ち会いの前にやる四股や塩を投げるみたいな感じというか。
馬場さんのゆっくりした動きがあるからこそ、脳天チョップや十六文キックが映えるんですよ。
そういうなんとも言えない間がプロレスにはあるんです。
倒す倒されるだけが戦いじゃない。
観客を魅了する技を持つプロレスは偉大な存在ですよ。

パンチだけだと残酷なまでに階級差が影響する メイウェザーVS那須川天心

  • 2019.01.02 Wednesday
  • 13:46

JUGEMテーマ:格闘技全般

メイウェザーと那須川天心の試合を見ました。
間違いなく今年一番の格闘技イベントでしょう。
ルールはボクシング、階級差があるのでグローブでハンデをつけることで考慮。
那須川選手にとってはどう考えても不利な戦いでした。
キックは封じられ、しかも自分よりも階級が上の相手。
パンチって自分よりも大きな相手には通用しづらいんですよ。
逆に大きな相手からのパンチはめちゃくちゃ聞きます。
実際に試合でもガードごと崩される場面がありました。
キックがあれば応戦できたと思いますが、パンチだけだとどうしても不利です。
ましてや相手はあのメイウェザー。
確実にボクシング史に名を刻む名チャンピオンです。
序盤、メイウェザーは遊ぶような感じで挑発していました。
しか那須川選手が本気だと知った途端、遊びをやめました。
まず始めに強烈な左フックをお見舞いし、ダウンを奪います。
続いてボディから顔面への右フック二連打。
二発目の右フックをまともに受けてしまった那須川選手はまたしてもダウンしてしまいます。
しかしそれでも立ち上がりました。
足はかなりふらついていましたが、戦う気概は衰えていません。
しかしメイウェザーは手を緩めません。
またしても左フックでダウンを奪います。
那須川選手はフラつきながらも気合で立ち上がりますが、ここで試合はストップとなりました。
結果はメイウェザーの一ラウンドTKO勝ち。
この試合が示したものは、階級差というものがいかに大きな影響をもたらすかということです。
那須川選手は一流の格闘家です。それは間違いありません。
しかし10キロも重い相手と試合すれば、自分のパンチはほとんど通用せず、逆に相手のパンチは残酷なまでにダメージを与えてきます。
体格、体重、そういった差がモロに出てくるのがパンチです。
キックがあるなら、寝技があるなら、ある程度の体格差は埋められたでしょう。
しかしパンチだけとなると難しいです。
武器に例えるなら、軽量級のパンチは自動小銃、中量級は機関銃、重量級は機関砲といった感じです。
目標に向かって連続で、そして狙いを付けて撃てる武器という意味では同じですが、だからこそ威力の差がハッキリと出てしまいます。
キックや寝技という他の武器があれば、結果は変わっていたかもしれません。
ただしパンチ以外の攻撃を認めたら、メイウェザーはぜったいに試合は受けなかっただろうとは思いますが。
ワンマッチで100億以上稼ぐような選手でしたから、わざわざ受けるメリットがありません。
今回の試合は大晦日を盛り上げる為のビッグイベント。
両選手はそのことを分かったうえで臨んだ試合だったと思います。
メイウェザーはあくまでエンターテインメントとして、那須川選手はもちろん勝つ為に戦いました。
しかし元々が無理のあるマッチメークです。
この試合を企画した陣営は、今年最後のビックイベントとして、視聴者やファンの記憶に残るようにという意図で仕掛けたんでしょう。
ただし試合内容を振り返っても分かるように、あの階級差はあまりにも危険でした。
もしキックがアリだったら、メイウェザーはもっと本気を出して大変なことになっていたかもしれない。
そういう意見があるのも頷けます。
いくら試合を盛り上げる為とはいえ、選手を危険に晒すようなマッチメークは避けるべきだと思いました。

筋トレはやって損なことはない

  • 2018.12.27 Thursday
  • 14:51

JUGEMテーマ:格闘技全般

筋トレを日課にしている私ですが、筋肉を鍛えてなんの役に立つのって?言われたことがあります。
世の中にはスポーツも格闘技もしていないのに、筋トレをする意味を理解できない人もいるようです。
三島由紀夫は言いました。
筋肉はただ筋肉であればよいと。
でも私はまったくそうは思いません。
筋肉の本当の意味は体を強くすることだからです。
筋トレをする以前の私はとにかく貧相な体つきでした。
まさに華奢って言葉がピッタリだったんです。
何かにぶつかれば折れてしまいそうな細い体は、自分より小柄な同級生と腕相撲をしても勝てない始末。
別に腕相撲が弱くてもい生きていくうえで問題はないんですが、それで良しとするのが嫌でした。
強くなりたいなら格闘技が一番だけど、あれは向き不向きがあります。
特にボクシングのように顔を殴り合う格闘技は、向いていない人がやったら強くなるどころか、ただただ傷ついていくだけなんですよ。
でも筋トレは違います。
誰も傷つけず、自分も傷つかず、肉体を強くすることが出来るからです。
不思議なもので、華奢だった頃はよく風邪を引いていたんですが、筋トレを始めてからはほとんど引かなくなりました。
怪我も減ったし、疲れることも少なくなりました。
あと冬に強くなります。
発達した筋肉は代謝を良くしてくれるので、冷え性の解決にも良いんですよ。
じゃあ夏はどうかというと、これも筋トレのおかげで過ごしやすくなりました。
代謝が良くなるということは、汗を掻きやすくなるということ。
つまり暑くても体温を維持しやすい体質になるんです。
それに仕事で重い物を持つ時にも役に立ちます。
昔やった食品工場のバイトで、30キロの米袋を幾つも運ばないといけなかったんです。
細身の人は苦労していましたが、私はすんなりと運べました。
肉体系の仕事をしても楽だし、筋肉痛にもなりくいんですよ。
だから当然日常生活でも役に立ちます。
ちょっとした重い物くらいならぜんぜん余裕で運べます。
もしインフルエンザにかかって寝込んでしまっても、筋肉があれば動きやすいです。
辛いのは辛いんですが、体を支える力があるから、ちょっと力を込めると動けるんですよね。
細々したことばかりかもしれないけど、筋トレから受けられる恩恵は多いです。
ただし注意点もあります。
いくら筋トレだけやっても、実際の戦いには強くなれないということです。
格闘技、武道、喧嘩。
痛みを伴う戦いに必要なのは経験と慣れ、そして度胸です。
最後の度胸ってのが一番難しくて、こればっかりは生まれ持った要素が大きいです。
元世界チャンピオンの畑山さんも言っていましたが、いくらトレーニングをしても、ハートがチキンな奴はチキンなんだと。
筋肉による武装は心までは強くしてくれません。
だから筋トレして良いガタイになったからって、調子に乗っていると痛い目に遭うと思います。
喧嘩したことのないムキムキマッチョよりも、喧嘩慣れしている細身のヤンキーの方が強いでしょう。
実際の戦いってそういうものです。
でもからといって筋トレは無意味じゃありません。
筋トレが力を発揮するのは戦いの場ではなく、むしろ健康とか仕事とか日常的な場が多いんですよ。
それに激しいスポーツと違って、何歳からでも始められるのが魅力です。
筋トレの恩恵は絶大、やって損なことはありません。

 

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< January 2020 >>

GA

にほんブログ村

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM