古代エジプトの猫の神様バステト

  • 2018.06.16 Saturday
  • 12:16

JUGEMテーマ:神話・伝承全般

JUGEMテーマ:にゃんこ

エジプトってすごく猫を大事にする国だそうです。
それは古代エジプトから変わりません。
猫はネズミやヘビなどの害獣を駆除してくれるので、昔のエジプトの人はとても大切にしていたそうです。
エジプトだとファラオのミイラが有名ですが、なんと猫のミイラもあるそうです。
猫の神様を祭った町もあるほどで、他の動物に比べて特別な存在として扱われていました。
猫がここまで大切にされたのは、単に害獣の駆除をしてくれるからだけではありません。
エジプト神話にはバステトという猫の女神がいるのです。
愛と恵みの女神とされていて、たくさんの信仰を集めたようです。
バステトを崇めるお祭りには何十万という人たちが集まるなど、どれほど人気があったかが窺えます。
だけどただ優しいだけの神様じゃなくて、悪いヘビの神様と戦ったり、太陽神ラーを守ったりと、戦いでも活躍しています。
世界中の色んな神話に女神がいますが、バステトもそうであるように、女神には二面性があることが多いです。
インドの女神パールバティは溢れんばかりの愛をもつ優しい女神ですが、一度怒らせると手のつけられない殺戮の女神に変わります。
夫のシヴァ神ですら手を焼くほどで、悪鬼羅刹を簡単に踏み砕くほどの強さだそうです。
日本でも天界へやって来たスサノオを迎え撃たんと、アマテラスは武装して待ち構えていました。
(スサノオは攻めてきたわけではないので戦いにはなりませんでしたが)
たくさんのユニークな神様がいるギリシャ神話でも、女神は愛と同時に怖さも備えています。
もちろんそうでない女神もたくさんいますが、怖い一面を持つ女神は世界中にいるというわけです。
女の人は優しい時は優しいけど、怒らせたら怖いというのは、古今東西共通の認識だったのでは・・・・という説があります。
女神は畏敬の対象だったということなのでしょう。
バステトは普段は慈愛の女神であり、音楽や踊りを司る芸術の神様でもあります。
だけど武器を持って悪い神様と戦う絵も残されているようで、いざとなればそんじょそこらの神様よりも強いということなんでしょう。
バステトは猫の神様なので、そのまんま猫の性格を反映しているのだと思います。
人に甘える時は可愛いけど、狩りをする時は豹変しますから。
そんな猫をペットとして飼うという文化も、エジプトが発祥だと言われています。
女性と猫の性格を兼ね備えた猫の神様はとにかく人気で、上に書いた猫の神様を祭る町というのは、このバステトを祭っていたわけです。
ミイラにして残すほどですから、古代エジプトの人たちがどれほど猫を愛していたのかよく分かります。
猫という生き物は、ピラミッドの時代から人々に愛されていたんですね。

浦島太郎とオトヒメのモデルになった神様 山幸彦とトヨタマヒメ

  • 2018.03.29 Thursday
  • 14:18

JUGEMテーマ:神話・伝承全般

童話、浦島太郎に登場するオトヒメ様。
実は日本神話に登場する女神が元になっています。
まず海にはオオワダツミという神様がいて、その娘にトヨタマヒメという女神がいました。
あるとき、トヨタマヒメのところへとある神様がやってきます。
それは山幸彦(ヤマサチヒコ)という神様です。
この神様には海幸彦(ウミサチヒコ)というお兄ちゃんがいて、ひょんなことから釣り針をなくしてしまいました。
「これじゃあ魚が釣られへん!」と嘆くお兄ちゃんに代わり、弟が海まで探しにやって来ました。
その時、偶然にトヨタマヒメと出会います。
一目惚れした山幸彦は「結婚してくれ!」とプロポーズしました。
二人はめでたく結ばれ、海の宮殿で幸せな時間を過ごします。
しかし山幸彦は思い出しました。
どうして自分がここへ来たのかを。
「あかん!釣り針を見つけて兄ちゃんのところに戻らな!」
目的を思い出した山幸彦は、釣り針を持ってお兄ちゃんの待つ地上へ戻りました。
「おう!遅かったやないかい!」
「堪忍や、ほらこれ。」
無事に釣り針を返し、これで一件落着かと思われました。
しかし事態は急転します。
釣り針を取り戻し、ようやく魚を釣って飯にありついたお兄ちゃんでしたが、その後はなぜか不安に見舞われたのです。
自分の治める国がどんどん貧しくなり、「どないなっとんねん!」と激怒しました。
「思えば弟がこっちへ帰って来てからおかしいなった。あいつなんかやりよったな。」
怒りに燃えるお兄ちゃんは弟の国を攻めます。
しかし逆にフルボッコにされて、「すんまへん・・・」と軍門に下りました。
さて、この話は上にも書いたように、浦島太郎の元となっています。
どうしてお兄ちゃんは不幸に見舞われたのか?
理由は弟にありました。
実は弟が持って帰ってきた釣り針には呪いが掛けられていたのです。
トヨタマヒメの父であるオオワダツミは、たいそう娘婿のことを気に入っていました。
そこで針に呪いを掛け、兄を不幸にして弟が覇権を握れるように仕掛けをしておいたわけです。
しかしオオワダツミに夫の悩みを相談したのは、実はトヨタマヒメでした。
それは夫を助ける為でもありましたが、それと同時に地上へ戻ってしまられたらどうしようという不安もあったはずです。
会った瞬間に一目惚れされて、「君の作った味噌汁を毎日飲みたい」などとプロポーズされたのに、いまさら捨てられたたまったもんじゃありません。
そこで父に相談し、最後はまた海へ戻って来てもらう為に、針に呪いをかけるよう頼んだのではないか・・・・とも考えられます。
なぜなら兄の軍門に下ることがあれば、夫は自由を奪われ、二度と戻って来ないからです。
針の呪いはトヨタマヒメの策略ではないか・・・・と、ちょっとひねた見方もできます。
そのほかにこんな話が残っています。
山幸彦と結ばれたトヨタマヒメは子宝を授かります。
お腹は日に日に大きくなり、いよいよ出産の日を迎えました。
その時、夫にこんな忠告をしました。
「あーた、子供を産む瞬間はなにがあっても覗かないで下さいまし。」
固く釘を刺してから分娩室へと向かう妻。
なるほど、そういう瞬間は夫でも見られたくないものかと納得した山幸彦は「おk」と頷きます。
しかし「普通はあそこまで拒否するもんやろか?」と疑問に思い、その疑問はやがて好奇心へと変わりました。
「ちょっとくらいやったら覗いてもええやろ。」
安易な気持ちでドアの隙間から覗き込むと、「ほげええええ!」と腰を抜かすような光景が。
なんとそこにいたのは大きなサメだったのです。
「なんであんなでかいサメが分娩室におんねん!ワイの嫁さんはどこ行ったんや・・・・。」
まさかあのサメに食われてしまったのか?
不安になる山幸彦でしたが、ふとある事に気づきます。
「あのサメ子供を産んどるな。は!まさか・・・、」
うろたえる山幸彦・・・次の瞬間、「見たな・・・」とサメが振り返りました。
「あれほど覗くなと言ったのに・・・・。」
「ひえ!」
そう、トヨタマヒメの正体は八尋鰐(やひろのわに)という巨大なサメだったのです。
出産時は元の姿に戻ってしまうのでしょう。
だから決して覗くなと忠告したわけです。
妻の正体を知った山幸彦は慌てて地上へと逃げ出しました。
トヨタマヒメと山幸彦。
これはオトヒメと浦島太郎のモデルです。
竜宮城を去る時、玉手箱をもらった浦島太郎はオトヒメの忠告を無視して開けてしまいます。
そのせいでお爺さんになってしまうわけですが、これには諸説あります。
実は竜宮城は時間の流れが遅く、地上は何十年も経っていた。
玉手箱はその時間の流れを元に戻す物であり、だから浦島太郎は地上の時間の流れに則って、お爺さんになってしまった。
けどもう一つ考えられるのはオトヒメからの復讐です。
自分を捨てて地上へ戻ろうというのなら、タダでというわけにはいかない。
それ相応のリスクを背負ってもらうわという、一種の警告だったのではないかと思います。
山幸彦も浦島太郎も、愛した女性を残して去ってしまうという点は同じです。
自分はそれで良かったとしても、トヨタマヒメやオトヒメからしたら怒りが沸くでしょう。
どうしても戻りたいのなら戻してあげるけど、共に過ごした時間がチャラになると思うのは大間違い。
呪いの釣り針も玉手箱も、地上へ戻る為に背負わなければいけない業だったのでしょう。
実はこういう話は海外の神話にもあります。
愛した男には献身的に尽くそうとする美しい水の精霊ウンディーネ。
しかし浮気をしたならばその男を殺してしまいます。
またギリシャ神話の女神ヘラは、夫であるゼウスの浮気癖に悩まされていました。
ゼウスは神々の長であり、最強の神様でもあるので、「ちょっとアンタあああ!」と怒ることはあっても、さすがに手を下すことは出来ません。
その代わり怒りは別の相手に向います。
夫と浮気をした女に。
それが人間だろうが精霊だろうが天罰を食らわせるおっかない女神です。
今は子供向けの童話になっている物語も、元を辿れば男女の愛憎という話は珍しくありません。
童話とは古くから伝わる神話や民話を子供向けに改良したものなので、元ネタはけっこうドロドロしていたりするんですよ。
その昔、浮気は男の甲斐性を言われていました。(今はそんなこと絶対に言えませんが)
しかし同時にウンディーネやヘラやトヨタマヒメのような女性がいて、浮気に対してはそれ相応の報復を行うのも常だったのかもしれません。
なぜなら神話や民話は、その当時の出来事や世界観を物語にしたものなので、神話に登場する神様たちの性格は当時の人たちの性格を反映しているとも言えるからです。
もしかしたらですけど、玉手箱のせいでお爺さんになってしまった浦島太郎を見て、オトヒメはニヤリと笑っているかもしれませんね。
私を捨てたんだから、自分だけ幸せになるのは許さないわよ・・・・と。

最強の神様は誰だ!?

  • 2018.02.20 Tuesday
  • 16:00

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最強の神様は誰だ!?
世界中に存在する様々な神話。
その中にはとてつもなく強い神様もいます。
まず北欧神話から。
神槍グングニルを持つオーディン。
そのオーディンを食ってしまったフェンリルを仕留めた戦いの神ティール。(雷神トールじゃないですよ)
次にギリシャ神話。
雷を自由に降らすことが出来る武器を持った雷神ゼウス。
武と知力を兼ね備えたた戦の女神アテナ。
次はエジプト神話。
名君オシリスと女傑イシズの息子である太陽神ホルス。
残忍性と冷酷性と狡猾さを併せ持つ執念深い神セト。
次にインド神話。
口の中に宇宙が広がっている神様ヴィシュヌ。
額にある第三の目から全てを焼き尽くす光線を発射する破壊神シヴァ。
次は日本神話。
ヤマタノオロチを退治した豪腕の神様スサノオ。
力と闘争心に溢れる雷神タケミカヅチ。
次にケルト神話。
比類なき戦いの天才であるルー。
その血を受け継ぐ英雄クー・フーリン。
もしみんなでバトルロワイヤルをしたらどうなるのか?
・・・・ファイ!
まずはオーディンのグングニルがセトを貫きます。
何をしでかすか分からないセトは不気味な不安材料。
智謀を得意とするオーディンにとっては邪魔者なのでいきなりトドメを刺されてしまいます。
次にゼウスが動きました。
武器を振り上げて雷を乱発します。
狙いはスサノオ、しかし間にタケミカヅチが割って入り、その雷を防御(雷神なので電撃に耐性あり)
ホッとしたスサノオは、こちらに背中を向けているティールに掴みかかりました。
そのままジャーマンスープレックスを決めて、マウントからのパンチでKO。上手く奇襲が決まりました。
ここでティールも脱落です。
ホルスはそんな様子を太陽から静観しています。
ライバルのセトが消えた時点で彼は満足なので、そのまま棄権してしまいました。
よってエジプトの神々は脱落です。
次に動いたのはクー・フーリン。
相手はヴィシュヌです。
自慢の槍ゲイボルグで挑みますが、ヴィシュヌの口に広がる宇宙に吸い込まれてしまいました。
クー・フーリンはその宇宙で戦い続けています。幻のヴィシュヌを相手に延々と。
もはや戸愚呂兄状態です。
それを助けようとルーが駆けつけますが、シヴァが立ちはだかりました。
額にある第三目の目を開き、ルーを焼き尽くそうとします。
あわれ直撃を食らったルーは蒸発寸前です。
しかしいつの間にか盗んでいたアテナのイージスの盾により、光線を反射しました。
シヴァは自分の光線で大火傷を負い、家に帰って妻のパールバディにオロナインを塗ってもらいました。
そしてルーもまたアテナにシバかれてしまいました。
勝手に盾を盗んだからです。
ここでルーとシヴァが脱落。
さらにヴィシュヌは「こんな野蛮な戦いは降りる」と去ってしまいました。
口の中にクー・フーリンがいることを忘れて。
ここでヴィシュヌとクー・フーリンも脱落です。
ちなみにオーディンも帰ってしまいました。
勝ったところでメリットはなさそうなので、やってられるかとばかりに飽きてしまったからです。
ここでオーディンも脱落です。
残るはゼウス、アテナ、スサノオ、タケミカヅチ、四人です。
ゼウスとアテナはギリシャ神話同士でタッグを組み、スサノオとタケミカヅチは日本神話同士でタッグを組みました。
まずはスサノオの攻撃。
むんずとタケミカヅチを掴むと、剛力で砲弾のごとく投げ飛ばしました。
アテナはイージスの盾でそれを弾き返し、遥か彼方へ吹き飛ばしてしまいました。
ここでタケミカヅチが脱落。
しかしその隙に距離を詰めていたスサノオが、ハルク・ホーガン並みのラリアット、アックスボンバーでアテナを撃沈。
マットに倒れた彼女は失神KOとなり、ここで脱落です。
最後はゼウスとスサノオの一騎打ち。
ゼウスはこれで最後とばかりに、ありったけのエネルギーで雷を落としまくります。
そのパワーはエネルのマララガンとエルトールを足して100万を掛けたくらいです。
さすがのスサノオもたまらず倒れました。
しかしマットに沈む間際、力を振り絞って出した右のストレートが、ゼウスの股間を直撃しました。
結果はダブルドロー。
よって勝者はなし!
・・・・と思われた矢先、倒れたはずのセトが復活しました。
前もって蘇生の秘術をかけておいたので、死んでも一度だけ復活可能だったのです。
しかし忘れ物をしたヴィシュヌが戻ってきた為に、慌てて死んだフリをしました。
そしてヴィシュヌも忘れ物を取るとそのまま帰ってしまったので、結局勝者は無しです。
すごいアホっぽい戦いになってしまいましたが、これくらいしか考えつきませんでした。
だって神話の神様って誰もがブッ飛んだ力を持っているので、まとにやり合ったら収拾がつかないですよ。
ガチンコの試合ではなく、エキシビジョンみたいな感じが一番いいんじゃないでしょうか。
本気で誰が最強なのか決めようと思ったら、地球が何個あっても足りそうにないですね。

正体不明の悪魔サタン

  • 2017.12.16 Saturday
  • 10:45

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地獄の主サタン。
悪魔の総帥とか大魔王とか、他の悪魔より別格の扱いになるほどの強大な悪魔です。
神に敵対する者であり、人に禁断の果実である知恵の実を食べさせた奴でもあります。
もしこいつさえいなければ人は永遠に楽園にいたはずなんですが、まったくもって余計なことをしてくれた野郎です。
しかしサタンの起源には諸説あり、ルシファーと同一視する説もあれば、実は神の使いであるという説もあります。
今でも素性がよく分かっていないんですよ。
ルシファーなんかは元天使って分かっているんですけどね。
かなり謎な悪魔なんですが、知名度は一番高い悪魔です。
蛇みたいな姿をしているとか、蛇そのものであるとか言われています。
女神転生シリーズでは神に使える神霊として登場します。
天使側の存在なんですよ。
そしてゲーム内ではルシファーより格上っぽい感じで、しかもルシファーよりちょっと強いんです。
悪魔になったり神の使いになったりルシファーと同一視されたりと、とにかく不安定な奴なんですが、当のサタンは自体はそのことをどう思っているのか?
変な例えかもしれないけど、サタンって人間でいうならオスカー受賞レベルの名役者ですよ。
女神転生シリーズでは神霊という設定だったのが、別の仕事では「悪魔でお願いします」とか言われるわけですよ。
しばらく女神転生の仕事が続いていると、良い奴の演技が身についてしまって、「あ、そういうのいらないんで」とディレクターからダメ出しされそうです。
けっこう大物なんでやんわりと注意される感じです。
でもダメ出しはダメ出しなので、サタンも気が悪いでしょうね。
仕事が重なる時とか最悪でしょうね。
こっちのゲームでは大魔王で、向こうのアニメでは良い奴でみたいな。
大魔王の仕事もルシファーと一人二役だったりとかなら過酷です。
歌舞伎でやるような早着替えをしないといけないですから。
「もうCGでええやん」
絶対にそう思っているでしょう。
本当はルシファー自身が登場する予定だったのに、「ドラクエに呼ばれたから」という理由でドタキャンしたんです。
ちなみにルシファーは強面なので誰も文句を言えません。
悪魔界の小林旭なんですよ。
めっちゃ怖いんです。
サタンは大物だけど、物を言いやすい雰囲気があるんです。
中尾彬なんです。
実は「首のねじねじ」しているアレが本体なんですよ。
さかなクンの帽子と同じなんです。
中尾彬さんは悪役も教師もやるし、ゴジラに向かって「今度こそ奴の息の根を止めてやる」ってニヤリ笑いする国防軍の幹部まで色々演じる役者さんです。
役によって色が変わるんです。
もし小林旭さんが「奴の息の根を止めてやる」っていったら、素手でゴジラを仕留めそうですからね。
立ち位置が不安定なサタンではありますが、そのおかげで仕事が多いんですよ。
それにルシファーよりギャラも安いから声が掛かりやすいんです。
プライベートではヘケトとかノッカーにも敬語らしいですしね。
正体不明の大悪魔サタン。
素性が不明だからこそ、皆の興味を惹く特別な悪魔なのかもしれません。

 

天使の階級

  • 2017.08.29 Tuesday
  • 12:39

JUGEMテーマ:神話・伝承全般

天使にはたくさんの階級があります。
大きく分けると三つ。
上級天使、中級天使、下級天使です。
それぞれの階級の中で、さらに三つに分けられています。
まずは上級天使。
最も上位に位置するのはセラフです。漢字だと熾天使(してんし)と書きます。
あの有名な四大天使、ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルがこの階級の天使です。
ミカエルは火、ガブリエルは水、ラファエルは風、ウリエルは土を司っています。
神の意志を受け取り、下の天使に命令を飛ばす立場なので、一番偉い天使たちですね。
次に偉いのはケルプという天使です。智天使(ちてんし)と書きます。
エデン(楽園)の見張り番をしていますが、神様がどこかへ行く時に、その玉座を運ぶ役目もあります。
永遠に楽園を見張る為、ほとんどその場から動くことがないそうです。
その姿はスフィンクスや狛犬に通ずるものがあります。
そして上級天使の最後はゾロネです。座天使(ざてんし)と書きます。
他の天使に比べて変わった姿をしていて、燃える車輪にたくさんの目が付いた姿とされています。
無数の目は人間を監視する為のものであり、知恵者には多くの知識を授けると言われています。
ここまでが上級天使、次は中級天使です。
中級天使で最も偉いのはドミニオンです。主天使(しゅてんし)と書きます。
ドミミオンは天界と人間界を繋ぐ役目を持っています。
セラフなどの上級天使は、基本的に人間界にはやって来ません。
代わりに中級以下の天使が人間界においての活動を果たします。
その最高位がドミニオンであり、いわば地上の支配者ということになります。
人間の世界でいうなら、現場を任された本部長みたいな感じです。
その下に位置するのはヴァーチャーです。力天使(りきてんし)と書きます。
キリストが天へ旅立つ時、二人のガーチャーが付き添ったと言われています。
美徳を司り、人々に恩恵を与える優しい天使です。
そして中級天使の最後はパワー。能天使(のうてんし)と書きます。
ヴァーチャーが優しい天使であるのに対し、こちらはちょっと怖い天使です。
というのも、パワーの一番の仕事は悪魔との戦い。
だからいつだって完全武装して、悪を見張っています。
善と悪のバランサーを果たす天使でもあり、そのせいか不安定な性格をしています。
ルシフェルが神に背いて戦いを仕掛けた時、彼について天界を去ったのもパワーが一番多いそうです。
そしてここからは下級天使です。
下級天使の最高位はプリンシパリティです。漢字だと権天使(ごんてんし)と書きます。
プリンシパリティは国を守護する天使とされています。
文明を監視したり、それを守ったりという役目もあります。
そのせいか、ちょっと頭の固い性格をしているそうです。
その下に位置するのはアークエンジェルです。漢字だと大天使(だいてんし)と書きます。
天使の最高位に位置する四大天使は、実はこのアークエンジェルの出身です。
ルシフェルが神に背いた際、最も大きな戦果を挙げた為に、セラフに昇格したのです。
アークエンジェルは階級が低い天使ですが、それゆえに人の近い場所にいる天使でもあります。
ミカエルたちが出世したのは、戦果を挙げたからだけではなく、身近に人間を見ていて、どうすれば導けるかを知っていたからかもしれません。
そして最後はエンジェル。そのまんま天使と書きます。
一番下の階級ではありますが、人間に一番身近な天使でもあります。
白い服をまとい、白い翼を持つ美しい容姿をしています。
一般的にイメージされる天使が、このエンジェルです。
プリンシパリティが国家を護るのに対し、エンジェルは個人を守るとされています。
ただし全員ではなく、罪のない者や善人の守護を行うとされています。
個人を守るので、一人の人間に一人の天使がつくわけです。
天使に性別はないそうですが、エンジェルの場合は、守護する人間とは反対の性別の傾向を持つようになるそうです。
こういった部分も、人間に身近な天使であるがゆえの特徴なのでしょう。
天使は上級、中級、下級と分かれ、さらにそれぞれ三つの階級に分かれます。
全部で九つの階級なわけです。
意外と縦社会だし、出世争いも大変そうです。
だけどミカエルたちはアークエンジェルからセラフにまで上り詰めたので、大出世を狙って頑張っている天使もいることでしょう。
天使と一口に言っても、中の世界は複雑な様子。
天界は天界で、色々と大変そうですね。

 

角が一本のユニコーン 角が二本のバイコーン

  • 2017.08.03 Thursday
  • 12:11

JUGEMテーマ:神話・伝承全般

ユニコーンという聖獣がいます。
真っ白な馬で、頭に長い一本角を持っています。
イギリス文学によく登場するようで、純粋性の象徴とされています。
ユニコーンのすごい所は、堂々たるその一本角。
これに触れると、どんな病気でもたちどころに治ってしまうと言い伝えられています。
ユニコーンが死んで、角だけになってしまっても、その不思議な力は残っているそうです。
この角を求めて多くのハンターが戦いを挑みますが、仕留めることは至難の業だとか。
頭がよく、しかも喧嘩が強いんもんで、返り討ちに遭ってしまうんですね。
だけど弱点もあります。
それはうら若き乙女。
それも処女。
ハンターには「なんらワレこら!」と突っかかっても、処女の乙女が相手だと「膝枕してクレメンス」と眠ってしまうそうです。
なんとも女好きな聖獣がいたもんですが、聖獣は聖獣。
その角には万病を治す力があるので、多くの人から愛されているのです。
そして・・・・実はユニコーンには亜種がいます。
その名はバイコーン。
ユニコーンが神聖な獣であるのに対して、バイコーンは邪悪な獣であるとされています。
バイコーンの最大の特徴は、角が二本あるということです。
角が一本のユニコーン。
角が二本のバイコーン。
角の数が違うと、意味が変わってくるんだそうです。
一は純粋を表す数字だそうです。
理由は・・・男根です。
男のアレは一本です。
ユニコーンの角はそれの象徴なんですよ。
そしてその男根を鎮められるのは、うら若き乙女の処女。
要するにオスとメスの関係になっているわけです。
しかしバイコーンは角が二本あります。
一という数字が男根であり、それを鎮める乙女がいる。
このオスとメスという図式を崩してしまうのが、角を二本持つバイコーンなのです。
というのも、二は女性を表す数字だそうで、その意味は「誘惑」です。
ユニコーンという純粋、処女という純粋。
そこに水を差すのがバイコーンです。
昔は処女信仰が強く、聖母マリアも処女受胎をしています。
そういった純粋性を打ち消してしまうバイコーンは、邪悪とみなされたのでしょう。
現代の女性が聴いたら「ざっけんなコラァ!」とキレると思います。
「だったら童貞じゃない男もバイコーンだろが!!」と。
しかし大昔の思想や価値観は、現代とはかけ離れている部分もあるんです。
キリスト教徒ではないというだけで、魔女狩りが行われていた時代もあるんですから。
そして欧州にキリスト教が広まるにつれて、ユニコーンも悪魔に貶められてしまいました。
七つの大罪の一つである「憤怒」の悪魔として。
対立する宗教や宗派に対する、マイナスイメージのレッテル貼りです。
宗教同士の対立だとよくあることで、あの有名な魔王ベルゼブブも、元はバアルという偉い神様だったんですよ。
調べていくと、その時代のお国柄や民族性が見えてくるんです。
聖獣や魔王にだって歴史があるってことですね。

 

最大最強の龍神 九頭龍

  • 2016.09.27 Tuesday
  • 11:58

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幾つもの頭を持つ怪物は、世界各地に見られます。
ヤマタノオロチ、ヒドラ、ケルベロスなど。
そうした多頭の怪物の中でも、最も巨大なのが九頭龍です。
九頭龍は中国の龍神で、世界を支える巨大な龍です。
また風水における気の流れに関係しているそうです。
気は山から平地へ流れ、やがて行く着く先に龍脈というのがあります。
龍脈はもっとも気が充実した場所で、そこに九頭龍の頭があると言われています。
九頭龍は気の流れそのものってことです。
頭は九つあって、世界を背中に乗せるほど巨大とされています。
ギリシャ神話に空を支えるアトラスって巨人がいるけど、もっともっとスケールの大きなものということです。
九つある頭のうち、一つは日本列島を支えているそうです。
昔に「ヤイバ」という漫画があって、コナンの作者である青山剛昌先生の作品です。
特殊な力を宿した剣で戦うバトル漫画なんですが、とても面白いですよ。
このヤイバの中に、日本列島そのものが龍と化した怪物が出て来るんです。
デカイなんてもんじゃありません!
おそらくファンタジー系バトル漫画で最も大きな敵じゃないでしょうか。
しかし九頭龍はもっと巨大です。
頭一個分の大きさが、日本列島くらいあるんですから。
しかもそれが九つもあるんだから、いかに巨大か・・・。
匹敵する大きさの怪物といえば、バハムートがいます。
ファイナルファンタジーの影響でドラゴンだと思う人も多いでしょうが、本当は魚なんですよ。
それも世界を支えるほど巨大な魚です。
九頭龍もバハムートも、その巨大さゆえに倒すことが難しい怪物です。
また倒してしまっても困るので、討伐などもっての他!
世界が沈んでしまいますからね。
九頭龍は世界の命を根っこから支えている、偉大な龍神です。
昔の人の想像力はとても豊かで、現代の漫画や小説に大きな影響を与えています。
特にファンタジー系作品の場合は、神話の怪物が多々登場します。
しかしあまりに巨大な怪物は、その大きさゆえにそのまま登場させることは難しいです。
だって出て来たら勝ってしまいますからね、倒しても困ることになるし。
だから登場させる時は、ドラゴンなどにデフォルメしないと扱いづらいでしょう。
世界各地の神様や怪物が登場する女神転生シリーズにおいても、九頭龍は一回しか登場していません。
真女神転生兇暴个突茲襪鵑任垢、こいつを倒す為に宇宙から特大ビームを放たないといけないほどです。
大きな大きな龍神、世界を支える九頭龍。
その巨体と強さゆえに、漫画やゲームでも登場する機会が少ないです。
空想の世界においては、今この時でも私たちの足元を支えています。

 

龍神の天敵「大百足」

  • 2016.09.18 Sunday
  • 10:02

JUGEMテーマ:神話・伝承全般

龍や蛇はよく神話に登場します。
龍神や蛇神という、とても強い神獣として描かれます。
特に龍神は色んなゲームや漫画にも顔を出すので、とても強い印象があります。
ですがそんなに強い龍神や蛇神にも天敵がいるのです。
それは「大百足」です。
オオムカデは実在する生き物だけど、神話や伝承にも登場することがあります。
日本の伝承には大百足がよく出くるそうで、名のある武士に討伐されたりしています。
西洋のドラゴン退治に近い話ですね。
日本ではドラゴンは良いものとされているので、討伐の対象になることはありません。
その代わりとして、鬼退治や百足退治があるのです。
大百足はとても強く、一対一の戦いでは龍神でも勝てないそうです。
まず大百足はとにかく硬くて、並の攻撃は一切通じません。
そして強力な毒を持ち、動きも素早く、空を飛ぶという説もあるそうです。
しかし何より強力なのが、魔力が通じないということです。
龍神や蛇神がどんなに大きな魔力を持っていたとしても、大百足には通用しないのです。
これではいかに龍神といえども、勝負になりません。
そこで龍神は人間の武士に大百足の討伐を頼むことになります。
名のある有名な武士は、依頼を受けて大百足を討ち取りに行きました。
しかしあまりに硬い身体の為に、まったく武器が通りません。
苦戦した武士は、ものは試しにと矢じりに唾を付けて撃ちました。
すると大百足の硬い身体を貫通!
弱点を見抜いた武士は、見事に大百足を討ち取ることが出来ました。
また大百足は目が弱点とも言われています。
武器に人間の唾を付けるか、または目を狙うか。
これ以外に大百足を倒す術はなさそうです。
百足は龍神さえ圧倒する恐ろしい魔物ですが、それと同時に神の使いともされています。
百足を祭神として祀っている神社もあるそうなので、魔物なのか神なのかハッキリしない部分があるんです。
また百足は後ろに歩くことが出来ません。
決して後退しない生き物なんです。
だから戦国時代の武将の中には、百足をあしらった武具を持つ人もいたそうです。
決して後ろに退かない百足を、勇ましく思っていたんでしょうね。
あの異形な姿、生命力、そして神出鬼没なほどの速さ。
それは恐怖であり、不気味であり、それでいて強さを感じさせるものです。
それゆえに、魔物にもなれば神の使いにもなるんでしょう。
まったく興味深い生き物です。
だけど部屋の中に現れるのだけは勘弁してほしい・・・・。
もし家の中で出くわしたら、唾ではなく、殺虫剤で戦います。
それでも中々倒せないのが百足の怖いところ。
奴らは普通の虫とは違う何かを持っていますよ、きっと。

 

自然界を支える四大精霊

  • 2016.08.10 Wednesday
  • 09:27

JUGEMテーマ:神話・伝承全般

火、水、土、風。
この四つを司る四大精霊がいます。
火はサラマンダー、水はウンディーネ。
土はノーム、風はシルフです。
これって錬金術師によって定められたものだそうです。
サラマンダーは言うまでもなく火のトカゲです。
確か実際にこの名前のついたトカゲがいたはずです。
もちろん燃えてはいませんけどね。
サラマンダーはとにかく気性が荒く、そして暴れん坊です。
火の持つ性質を表しているんでしょうね。
ウンディーネは美しい乙女で、生命や浄化を表しているそうです。
若い男を誘惑することもあり、その際は水に引きずり込んで死なせてしまうそうです。
だけど恋に落ちるとすごく一途で、下手に叱るとショックで水に還ってしまうことも。
繊細だけど苛烈。
水の持つ恵みと破壊の二面性を表しているのかもしれません。
ノームはとても小さな妖精みたいな感じです。
人間の手の平に乗るくらい大きさで、赤い帽子と青い服を着た可愛らしい精霊です。
地面の中を自由に行き来出来る力を持っていて、どこに財宝が埋まっているかを知っています。
ノームは陽気な性格で、あまり攻撃的な面は持っていないようです。
しかし悪人が地中の財宝の手を伸ばしたら、それを守ります。
勇敢な面もあるんです。
シルフは風そのものを抽象化したみたいな感じで、あまり実体を感じさせない部分があります。
火、水、土と違って、目には見えないからでしょう。
それでも容姿はあって、華奢な乙女の姿で描かれます。
しかも魔術師の使い魔としてトラブルを引き起こすこともあるそうなので、このあたりは妖精と似ていますね。
ピクシーなんかが一番イメージに近いかもしれません。
小さくて可愛らしく、あまり人の目に触れない。
それでいてイタズラ好きで、だけど決して悪い存在ではない。
風の持つ儚いイメージが、ピクシーと合致してこのような性格になったのかもしれません。
このように四つの精霊が自然界の四大元素を司る者とし描かれています。
どの精霊も個性的な性格をしていて、それぞれの元素を抽象化した性格です。
ゲームや漫画でお馴染みの名前なので、知っている人は多いと思います。
特にサラマンダーやウンディーネは有名でしょうね。
精霊って妖精に近いものを感じます。
格としては精霊の方が上なんだろうけど、その個性的な性格には妖精、そして妖怪とも通じる部分があると思います。
まだ科学が発達していない時代、自然の中で起きる現象は精霊の仕業と考えられたのでしょう。
妖精や妖怪も同じです。
目に見えない怪奇現象、美しい現象、それらは自然の中や街の中に存在する、目には見えない存在のせいとされたはずです。
だけど精霊は妖精や妖怪とまったく同じではないです。
どちらかというと、多神教における神に近い存在でしょう。
万物に魂が宿るといった考えはアミニズムといいます。
日本なら八百万の神様となり、海外では精霊とされるのでしょう。
呼び方は違っても、それぞれの役割を持ち、司るものを持つという考えは同じです。
ここら辺が妖精や妖怪とは違うところです。
もっと神格の高いものが精霊なんでしょうね。
精霊ってたくさんいるけど、やっぱり有名なのはこの四大精霊でしょう。
ゲームや漫画で耳にするキャラクターの名前。
調べてみると面白いですよ。

 

自殺者の霊を導く神 イシュタム

  • 2016.06.18 Saturday
  • 12:32
JUGEMテーマ:神話・伝承全般
JUGEMテーマ:社会の出来事

自殺は悪いこと。
自殺をすると天国へ行けないとか、悪霊になって現世を彷徨うとか言われています。
死後の世界なんて誰にも分からないのに、そういう話が出て来るってことは、自殺は悪ということなんでしょう。
もしあの世があったとしても、確かに自殺者は天国に行けそうにない気がします。
天国へ行くのは善人か、自分の人生をしっかり全うした人だけってイメージがあります。(悪いことした場合は別ですが)
だけど世の中には色んな神様がいて、自殺者に手を差し伸べる神様もいるんです。
その名はイシュタム。
マヤ神話の中に登場する神様で、自殺者の霊を天国へ導くと言われています。
とても珍しい神様ですね。
自殺を推奨するわけじゃないけど、でも自殺したいと思っている人にとっては、まさに救いの神だと思います。
だって自殺する人って、現世に絶望している人ですよ。
不治の病にかかっている人とか、定年前にリストラにあった人とか。
それに騙されて借金を背負ってしまった人とか、家族を殺されて悲しみに暮れている人とか。
現世になんの希望も見いだせない。
特に不治の病にかかっている人とか、定年近くにリストラされた人にかける言葉なんて、私にはありません。
「あんた落ち込むなよ。また仕事見つければいいじゃん」
こんな安易な言葉、歳とって仕事を失った人に言えません。
もしそんなことを言う奴がいたら、「お前が雇ってやれよ」って話です。
完全に追い詰められた人というのは、人生の中に逃げ道がないんです。
だからあの世に助けを求めようとするんです。
私も病気でそういう時期があったから、自殺をしようとする人の気持ちはよく分かります。
でもそんな人に対して、「自殺しても天国に行けないよ」なんて、それこそ全ての希望を毟り取る悪行でしょうね。
いったい何の権利があって、死後の世界の希望まで奪おうというのか?
反吐さえ出ます。
テレビに出てるタレントさんやコメンテーターは色々言うけど、あの人たちは強い人です。
強くなければ、図太く強かじゃなければ、テレビでこれみよがしに持論なんて吐けないはずです。
ああいう人達は放っておいても自殺などしないでしょう。
まっとうな神経を持つ人なら、例えテレビであっても身勝手な持論は披露しないと思います。
元々が強いんですよ、ああいう人達は。
自殺は悪。ではその人を自殺にまで追いやろうとしているのは、いったい何なのか?
病気か?借金か?それとも大切な人を亡くしたからか?
理由は様々だけど、私は自殺者に手を差し伸べることは出来ません。
その後の人生なんて、まったく責任が持てないからです。
そこで登場するのが自殺者を導く神です。
イシュタムがいてくれるなら、自殺しても天国へ行けます。
イシュタムは現世に絶望した人達が生み出した、最後の希望です。
だけどイシュタムがいることで、自殺する前に踏みとどまることが出来るかもしれません。
あの世も地獄、この世も地獄なら、人はまだ見ぬ方に可能性を賭けて、自殺を選ぶかもしれません。
だけど自殺してもいいんだよって神様がいるなら、「まだ逃げ道はある」って、少しだけ現世に希望が持てるんじゃないかと思うんです。
自殺しようとする人は、どこにも逃げ道がないと思い込んでいる場合があります。
でもそれは、あまりにも真面目だったり、責任感が強すぎる為にそうなってしまうのだと思います。
それならば、「どうせ自殺しら天国に行けるんだから」と思った方が、少しは気が楽になって、この世でもう少し生きてみようかと前を向くかもしれません。
追い詰めるからこそ自殺するんであって、逃げ道があるならそうはならないでしょう。
ドランクドラゴンの鈴木さんは、ムカつく人がいた場合「どうせコイツ殺せるからいっか」と思うようにしているそうです。
鈴木さんって格闘技をやってるから強いんですよね。
だけど実際に殺すなんてことはしないはずです。
しないはずだけど、でもそう思うことで、気が楽になるってことなんでしょう。
最悪殺せるんだから、まあ許してやる。
嫌な相手にそう思えるってことでしょう。
イシュタムという神様だって同じで、最悪自殺しても天国に連れてってくれるんだから、今はとりあえず自殺はやめておくかとなるかもしれません。
現世も地獄、あの世も地獄。
だったらそんなもん、最初から生まれて来なきゃよかったてなもんです。
せめて死後に楽園を描く自由はあってもいいはずです。
イシュタムは現世に絶望する人にとって、最後の砦ともいうべき神様です。
逃げ道があるからこそ、困難に立ち向かえるってこともあるんですからね。

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