小さな出来事だからこそ

  • 2019.08.25 Sunday
  • 11:16

JUGEMテーマ:

しつこい蚊に安眠を奪われる

 

暗闇では姿を捉えることは出来ず

 

不快な羽音だけがわずかに居場所を知らせてくれる

 

電気を点け 目を凝らしても

 

寝ぼけた眼じゃはっきり見えない

 

もしこれが家の前への落雷だったら

 

もしこれが大きな事故の音だったら

 

一気に目が覚め 不快さよりも驚きに支配されるだろう

 

心底不快にさせる蚊の羽音

 

小さな出来事だからこそ

 

安眠の妨害に怒りを覚える

 

電気を消し 横になると

 

また安眠を妨害してきた

胸に渦巻く流砂

  • 2019.08.23 Friday
  • 11:31

JUGEMテーマ:

言いたいことが渦巻くほど

 

言いたいことが言えなくなる

 

どうでもいい時は

 

自分でも驚くほど舌が回るのに

 

大事なことを伝えるのは難しい

 

余計な言葉が邪魔をして

 

大事な言葉がどこかに飲み込まれてしまうから

 

渦巻く胸の中は流砂のようで

 

大事なものを飲み込んでいく

面影

  • 2019.08.22 Thursday
  • 11:27

JUGEMテーマ:

土手の向こうに 遠い日の面影を見る

 

ベンチには誰もいない 草だけが揺れている

 

砂利道に足跡は付かず 辿った道はどんな形だっただろう

 

あの日の面影だけに引かれるまま

 

知らない場所へ突き進む

悩んだまま

  • 2019.08.21 Wednesday
  • 10:45

JUGEMテーマ:

子供の頃に抱えていた不安は今も消えない

 

20年前の悩みも 10年前の怒りや悲しみも

 

ここまで来ればもう分かる

 

不安も怒りも悲しみも

 

いつまで経っても消えることはないんだと

 

10年後への期待 20年後への期待

 

未来の自分はきっとこう思う

 

あと10年経てばと

 

だから消えない 悩みを抱えたまま生きていく

 

それが普通 それが自然

 

どうにか自分に言い聞かせながら

 

悩んだまま前を見る

夏の背中

  • 2019.08.20 Tuesday
  • 11:59

JUGEMテーマ:

夜になると茂みからコオロギの声が聴こえる

 

リリリリと秋の音がする

 

かぶせるようにセミの合唱が響く

 

夜も深まる頃 またコオロギの声だけに戻る

 

朝陽が昇るまで 外は秋の音で満たされる

 

居残ろうとする夏に 秋が足を踏み入れている

 

もうすぐ季節が変わる

 

まだまだ暑いけど

 

夏が背中を向け始めた

武と暴

  • 2019.08.19 Monday
  • 11:49

JUGEMテーマ:

鍛えた拳 磨いた刃

 

平時は平手に そして鞘の中に

 

いざ戦いとなれば

 

握り締めた手は鈍器に変わり

 

刃はかまいたちに変わる

 

いつでも拳を握るのは

 

いつでも剥き出しの刃を握るのは

 

いつでもそれらを振りかざすのは

 

無法者のすること 紛う事なき暴力

 

戦うべき時に恐れなく踏み出し

 

すかさず拳を握る 刃を抜く

 

事が終われば

 

拳は労わる手のひらに変わり

 

刃は鞘で沈黙を守る

 

同じ力であってもまったく違う


片や自律の元に 片や欲望のままに

 

武力と暴力

 

干しっぱなしの座布団

  • 2019.08.18 Sunday
  • 12:59

JUGEMテーマ:

曜日と日付が合わない

 

よく見ると先月のカレンダーだった

 

空き缶を抱えてゴミ置き場へ行くと

 

今日はペットボトルの日だった

 

タイヤの空気を入れようと車屋へ行った

 

大して減っていないのでそのまま帰ったら

 

翌日にバッテリーが上がった

 

古い目覚まし時計が鳴らなくて

 

とうとう壊れたのかと思ったら

 

昨日スイッチを入れ忘れていただけだった

 

ふとした油断がズレを生み

 

溜まったズレが日常を蝕んでいく

 

畳の上に胡座をかき たるんだ頭をかきむしる

 

とりあえず干しっぱなしの座布団を入れよう

 

肚が据わる

  • 2019.08.17 Saturday
  • 11:17

JUGEMテーマ:

道路の白線の上も

 

川に架かった細い板も

 

幅は変わらないのに

 

どうしても川の上を歩くと足が竦む

 

宮本武蔵は言った

 

どんな場所を歩くにせよ

 

同じ幅だと見切れば怖くない

 

肚が据わるとはそういうことだと

 

怖いものは怖いけど

 

怖くないものまで恐れる必要はない

 

肚が据われば無駄に悩むこともなくなる

 

怒ることも 悲しむことも 傷つくことも

 

頭では分かっているのに

 

今日もまた川の上の板に足が竦んでいる

今日くらいは

  • 2019.08.16 Friday
  • 10:57

JUGEMテーマ:

我を忘れて喋り合う時間はたしかにあった

 

あてもない将来のこと 妄想に近い夢のこと

 

中身なんてどうでもいい

 

ただ喋り合う時間が楽しくて

 

何杯もコーヒーやジュースをおかわりしたっけ

 

店から出た瞬間 もう朝なんだなと

 

おぼろげな光が街を包んで

 

じゃあまた来週と手を振って

 

そんな風に月曜を過ごしたのはいつだっただろう

 

もうあの店はない 隣のレンタルショップも

 

何年も前に更地になって 今もまだ更地のままだ

 

ポツンと自販機だけが立っていて

 

たまに缶コーヒーを買う

 

お盆なんだから今日くらい付き合ってくれ

 

水を求めて

  • 2019.08.15 Thursday
  • 11:36

JUGEMテーマ:

部屋の隅に転がるたくさんのペットボトル

 

この数日で胃袋に収まった水の量

 

暑さを凌ぐ天然の湧水

 

もう市販の水に戻れない

 

一度おいしいものを知ってしまうと

 

次からも同じものを求めてしまう

 

時間と金を使い ダラダラと汗を掻きながら車を走らせることは

 

まったく合理的な水分補給ではないけれど

 

体が欲しがっている 本能には逆らえない

 

冷たい山の水が手と足と そして喉に染み込み

 

とけそうなほど気持ちよくなる

 

今の一瞬だけこの暑さに感謝した

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

GA

にほんブログ村

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM