時間芸術の音楽 空間芸術の絵

  • 2015.05.17 Sunday
  • 11:37
JUGEMテーマ:芸術
音楽と絵。
それは人類が生み出した最古の芸術であり、表現の世界の歴史においても、双璧を成す偉大な存在であると思います。
言わまでもなく、音楽は音です。音は耳で聴きます。
対して絵は物であり、目で見る芸術です。
これはすなわち、音楽は波、絵は光と言い換えてもいいと思います。
音は波であり、光は粒子(波の性質もありますが)です。
太鼓を叩くと空気が振動し、波が起こります。
でもその波は、やがて消えてしまいます。
始まりがあり、終わりがあるのが音です。
過去から現在、そして未来へと流れて消えていく。
だから音楽は時間の芸術であると言えると思います。
演奏開始と同時に音楽が始まり、演奏が終了すると音楽も終わる。
限られた時間の中でしか生きることの出来ない、儚さがあると思います。
しかし形を持たないゆえに、いくらでも蘇ることが可能です。
楽器さえあれば、演奏者さえいれば、音楽は何度でも蘇ります。
輪廻転生を持つと言い換えてもいいかもしれません。
これに対して絵は、一度描いてしまえば死ぬことはありません。
なぜなら絵は空間の芸術だからです。
紙に、キャンバスに、壁に、そして車でもドアでも、絵はどこにでも描けます。
未だ絵の描かれていない、白紙の空間。
そこに色を塗る、鉛筆で線を引く、そうすることで、絵は生まれます。
そして一度生まれた絵は、破いたり燃やしたりしない限りは、消えることはありません。
外的な要因がないと死なないということです。
もちろん限界はあって、いつかは自然消滅するでしょう。
しかし何千年も昔に描かれた壁画は、今でも残っています。
だから音楽のように、すぐ死んでしまうということはありません。
ありませんが・・・・一度死んだら生き返ることは不可能です。
絵は形を持つ為、不死の存在ではありません。
輪廻転生しないのが絵だと思っています。
有限の音楽。でもいくらでも蘇るから、ある意味無限かもしれません。
それに対して、絵は特に限りがあるわけじゃありません。でも一度死ぬと蘇れないから、これはある意味有限かもしれません。
時間と空間、有限と無限、形の有無、音楽と絵は、あらゆる意味で対照的です。
でもこの二つ、すごく相性がいいと思います。
音楽は絵を引き立てるし、絵も音楽を引き立てます。
お互いを殺し合うことなく、その存在を高め合う関係にあります。
音楽も絵も、それ単体では不完全なモノかもしれません。
だけどこの二つが合わさった時、そこに確かな世界が誕生します。
BGMの無い映画やアニメは物足りませんし、プロモーションビデオの画は音楽に形をもたらします。
この世は時間と空間で出来ていて、この二つがないと世界が成り立ちません。
この先新しい芸術の世界が生まれるとしたら、音楽と絵が完全に一つになった、誰も体験したことのない表現物が生み出された時だと思います。

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