取り残された夏の中へ 第十話 11年前の約束(2)

  • 2015.07.18 Saturday
  • 13:17
JUGEMテーマ:自作小説
正也と友恵が、お互いをかばい合っている。
「俺が悪い」「ううん、私も悪い」
俺は白けた気分になり、黙って立ち上がった。
「斎藤君・・・・・。」
部屋を出て行こうとする俺に、友恵が声を掛ける。でも俺は振り向かない。
振り向いたところで、どうせ憐れみの視線が待っているだけだ。
二人して同情の目を向けて、俺が何か言い返せば、またお互いに庇うような事を言い始めるに決まっている。
「俺が悪かった」、「ううん、私の方にも責任がある」
そんなやり取りが頭に浮かび、うんざりしてドアを開けた。
そして部屋を一歩出た時、ふと暗い感情が芽生えた。
《もうこんな奴らを友達とは思えない・・・・。俺だけみじめな気持ちで帰るなんて、納得いかない・・・・。》
暗い感情が首をもたげ、後ろの二人を振り返る。
思った通り、二人は同情と憐れみの目を向けていた。
正也はじっとこちらを見つめ、何かを言いたそうにしている。しかしその言葉を飲み込むように、喉を鳴らした。
しかし友恵は立ち上がり、こちらへ歩いて来る。そして口を開いて、「帰らないで・・・」と手を取った。
「せっかくまた仲良くなれたのに、このままじゃ二度と仲直り出来ない気がする。だから・・・・ちゃんと話をさせてよ。」
そう言って少しだけ俺の手を引き、部屋へ戻そうとした。
しかし俺はその場から動かなかった。そして友恵の目を睨みながら、ヘラヘラと笑ってこう言った。
「最初から仕組まれてたんじゃないの?」
そう言うと、友恵は何のことか分からずに首を傾げた。
「正也はわざと俺に負けて、お前をフッた。でも二回目の戦いでは俺をぶっ飛ばして、お前と付き合うことになった。それって・・・・最初から予定通りだったんだろ?」
そう言って友恵を睨み、そして正也にも視線を飛ばした。
二人とも口を開けて固まり、同時に声を発した。
「違う!」
「違うよ!」
「いいや、絶対にそうだ。正也は俺を可哀想と思って、わざと負けた。でも友恵を諦める気なんてなかったんだ。
お前は友恵をフッたって言うけど、でもそれは嘘なんだろ?本当は告白された時に、そのまま付き合ったんだろ?」
「はあ?違うよ!何勝手なこと言ってんだよ!」
「いいや、そうに決まってる。でもそれだと体裁が悪いから、どうにかしなきゃと思った。だからもう一度俺と戦い、ボコボコにぶっ飛ばしたんだ。そうすれば、自分は晴れて友恵と付き合えるから。・・・・いや、違うな。元々付き合ってるんだから、胸を張って付き合えるようになったってことだ。」
「おい・・・・ふざけんなよ!そんな事するわけないだろ!」
正也は立ち上がり、胸倉を掴む勢いで詰め寄っった。
「俺はあの時、お前との約束を守って友恵をフッた。そんでお前がそれを知ったのは、木根と涼香が話してたの聞いたからだろ?
もしあの時友恵と付き合ってたら、涼香たちがそんな話するわけないだろ!」
「お前が嘘を吐いたからじゃないの?友恵をフッたって。」
「はあ・・・・?」
「それを涼香たちが信じて、あんな話をしてたんだ。そうに決まってる。」
「・・・あのな、ちょっと落ち着け。もう一度言うけど、さっきのは俺が悪かった。別にお前を傷つけるつもりじゃなかったんだ。俺が誤解したせいで、余計なことをつい・・・・・、」
正也は必死に弁明するが、俺はその言葉を遮った。顔を近づけ、半笑いの表情で言い返した。
「どうせ狭い付き合いなんだ。いつかは俺の耳にも入るから、それを想定して嘘を流したんだろ?」
「はあ?・・・・・お前なあ・・・・いい加減にしろよ。」
「そりゃこっちのセリフだ。最初から全部予定通りだったんだ。俺だけ惨めな思いをして、お前らだけが幸せだ。ふざけんじゃねえよ、もう友達でもなんでもない。」
正也を突き飛ばし、そのまま部屋を後にしようとした。しかし「待てよコラ!」と襟首を掴まれ、壁に叩きつけられた。
「お前ふざけんなよ!何勝手に決め付けてんだよ!?」
「決めつけじゃないだろ。筋が通ってるだろ?」
「どこがだよ!?全部お前の妄想じゃねえか!」
「そうやってムキになるってことは、認めてるも同然だろ?きっと友恵も共犯なんだ。俺を騙す為に、二人で演技してたんだろ?最初から全部予定通りだったんだ!俺だけが惨めで終わって、何も知らなかった!それでいいだろうがよ!」
消えていた怒りが戻って来て、口調が荒くなる。最後の方は、家じゅうに響くような声で叫んでいた。
正也は顔を真っ赤にして、俺の襟首を捻り上げる。そして拳を振り上げて殴ろうとした。
俺は咄嗟に顔を庇い、それと同時に友恵が止めに入った。
「ちょっとやめて!落ち着いてよ!」
友恵は必死に止めようとするが、正也はそれを振り払う。
そこへ正也のおばさんがやって来て、「何してんの!」と怒鳴った。
「大声出して何喧嘩してんの!?」
おばさんは俺たちの間に割って入り、正也を引き離した。
「この馬鹿!なんで友達に手えあげようとしてんのよ!」
「関係ねえだろ!引っ込んでろ!」
「関係あるから言ってんのよ!喧嘩したいなら外でやれ!家ん中でやったら承知しないよ!!」
おばさんは拳骨を振り上げ、正也を睨む。
「・・・・・・・・・・・。」
正也はしばらく俺を睨んでいたが、舌打ちをして背中を向けた。
そして叩きつけるようにドアを閉め、「さっさと帰れ!」と言い捨てた。
おばさんは「あんた達、なに喧嘩してんのよ」と苦笑いを向ける。友恵はどうしたらいいのか分からず、ただオロオロとしていた。
俺はおばさんに頭を下げ、階段を下りて行く。そして靴を履き、「お邪魔しました」と言って家を後にした。
しばらくすると友恵が追いかけて来て、「待ってよ」と腕を掴んだ。
「ちょっと待って・・・・・。お願いだから話をしようよ・・・・。」
そう言って引き止めようとするも、俺はその手を振り払った。
「斎藤君、あんなの本気で言ったわけじゃないんでしょ?最初から予定通りだったなんて・・・・そんなこと本気で思ってないんでしょ?」
背中にそんな言葉が降って来るが、俺は無視した。友恵は何度も俺の名前を呼んだが、振り向くことはしなかった。
・・・・この日、俺と正也は友達では無くなった。
中学の時からの親友は、今日あかの他人と変わらなくなった。
それから数日の間、俺は練習にも顔を出さなかった。
友恵からは何度か連絡があったが、全部無視した。
しかし事情を知った木根と涼香が、どうにか俺たちの仲を取り持とうとした。
そのおかげで練習には顔を出すようになったが、正也と口を利くことはなかった。もちろん友恵とも・・・・・。
ちょうど梅雨が始まる頃の出来事で、夏になっても俺たちの仲が修復することはなかった。
高校最後の夏休みに入る前に、俺は最も大事な友達を失ってしまった。


            *


不気味な貯水塔の中で、あの時の出来事を思い出す。
記憶はとても鮮明で、今でも感情を伴って思い出すことが出来る。
暗い感情が溢れてきて、貯水塔の不気味な空気と混ざり合い、辺りに溶け出していくようだった。
今の俺なら、この不気味な景色と同化できるんじゃないか?
そうすれば、不気味なものを不気味と感じなくなり、嫌な思い出さえ、ここに溜まった水の中に吸い込まれていくんじゃないかと妄想した。
目の前の螺旋階段は、上へと誘うように伸びている。
気分が沈む・・・・という表現があるけど、実は嫌な気分というのは、この螺旋階段のように上に昇っていくのかもしれない。
昇るところまで昇り、たった一人になって周りを見下ろす。
手を振っても誰も気づかず、誰も声を掛けてくれない。
下へ降りる階段はあるのに、それを降りようとしないのは、自分が暗い場所を好んでいるからだ。
今日、ここへ来てよかったと思う。暗く不気味なこの貯水塔は、その仄暗さでもって、俺の心を楽にしてくれた。
しかし肝心の肝試しはここからで、本当に上まで登らないといけない。
テンションの上がった木根が先頭に立ち、天井の向こうへ消えていく。
涼香がそれに続き、実花は相変わらず腕にくっ付いている。
佐野はキョロキョロと辺りを見渡しながら、躊躇いがちに階段に足を掛ける。
園田はその背中にピタリとくっ付き、「離れろデブ!」と怒られていた。
みんなが階段の上へ消えていく。暗い場所を目指して、螺旋階段を登っていく。
俺も足を掛け、足音を響かせながら階段を登っていく。
その時、「斎藤君」と友恵が呼んだ。
俺はいつも通り無視して、天井の向こうを目指した。
しかし誰かの足音が追いかけて来て、俺を引きずり下ろした。
「お前ちょっとここに残れ。」
そう言って俺を引きずり下ろしたのは正也だった。怖い顔で睨み、物言いたそうに唇を結んでいる。
そして俺に目を向けたまま、友恵に向かって「お前は先に行ってろ」と言った。
「ちょっとコイツと話がある。」
すると友恵も「私だって斎藤君に話がある」とその場に留まろうとした。
「だってあんな誤解されたままじゃ、二度と仲直り出来ないから・・・・・・、」
「いいから先に行ってろ。まず俺が話す。話さなきゃいけないことがあるんだ。」
正也の声がイラついているのが分かる。でもその怒りは、俺に向けられたものではない。
さっさと上に行けと、友恵を促しているのだ。
友恵は「でも・・・・、」と言い返そうとしたが、正也の迫力に負けた。
今、正也は怒っている。それを感じ取って、この場を俺たちに譲ることにした。
階段に足を掛け、こちらを振り返りながら登っていく。そして天井の向こうに消える前、身を屈めて俺たちを見つめた。
「・・・・・また殴り合ったりしないでよ。」
そう言い残し、上へと消えていった。
友恵がいなくなると、正也は俺を離した。険しい目で睨み、固く結んだ唇を開いた。
「・・・・・今だから言うよ。」
そう前置きをして、一瞬だけ目を逸らす。俺はじっと正也を見つめ、何を言うのか待っていた。
「・・・・・お前が言ったこと、半分だけ当たってるよ。」
そう言って息を吐き、また視線を逸らした。
「お前は最初から予定通りだったんだろって言ったけど、それは半分だけ当たってる。一回目はわざと負けて、お前に告白させるつもりだった。だって・・・・お前がフラれるってのは目に見えてたからな。友恵は俺に惚れてるって知ってた。だから何の不安もなかったよ。」
正也の言葉が、歯切れが悪く途切れる。きっと一息で言いたかったであろうセリフを、いったん息を飲んで区切った。
「お前はフラれた。その後友恵は俺に告白してきたけど、それは断った。これだけは本当なんだ!あの時、絶対に俺たちは付き合ったりしてない!それだけは本当なんだ!」
拳を握り、声を絞り出す。不気味な空気の中に、正也の怒りが吸い込まれていく。
「俺は約束はちゃんと守った!だけど俺だって友恵のことが好きだから、あのまま終わるわけにはいかなかった。だから二回目の戦いで勝って、それで付き合うつもりだったんだ。最初から二度目の戦いは考えてた。それはお前の言うとおり、予定通りだよ。」
そう言って俺に向き直り、ゴクリと喉を鳴らした。
「でもな、約束は絶対に破ってない・・・・。最初の戦いの時、友恵をフッたのは本当のことなんだ。それだけは信じてほしい・・・・・。」
正也は力を抜き、二の腕をぼりぼりと掻く。どう言葉を続けていいのか分からず、手持無沙汰なんだろう。
蚊に刺されたわけでもないのに、ただひたすら掻いていた。
きっとまだ言いたいことはあるんだろうけど、それを飲み下して喉を鳴らす。
そして「それだけだよ・・・・。後で友恵とも話してやってくれよ・・・」と、俺の脇をすり抜けて行った。
螺旋階段を登り、カンカンと靴の音を響かせる。
その足はやたらとゆっくりで、俺から声を掛けられるのを待っているようだった。
・・・・俺だって言いたいことはある。全部予定通りだったなんて、本気で思ってるわけじゃない。
でも俺だけ惨めなまま終わるのが嫌だったから、二人を巻き添えにしただけだ。
それは申し訳ないと思っているし、謝りたい気持ちもある。
だけど素直に言葉が出て来ない。ここで謝り、仲直りすることは出来るだろう。
正也とも友恵とも、今まで通り仲良く・・・・・。
「正也。」
気がつけば言葉を発していた。頭が命令するより先に、口が動いていた。
「約束してくれないか。」
そう尋ねると、正也は足を止めて見つめた。その顔は険しく、俺の口から出て来るのが、罵り言葉か?それとも仲直りの言葉か?・・・・判断に困っているようだった。
「もう二度と・・・下らない気遣いをするのはやめてくれないか。」
懇願するように、そして誓いを求めるように、小さいけど強い口調で言った。
「お前がやったことは、優しさでも何でもないよ・・・・。あんなの・・・ただ俺を馬鹿にしただけだ。そんなつもりが無かったとしても、俺にはそうとしか感じられない。」
正也は真剣な目で俺の言葉を聞いていて、少しの間黙っていた。しかしすぐに表情を崩し、「ああ」と頷いた。
「悪かった・・・・・もう二度としないよ。」
「それなら・・・・俺も意地を張るのはやめるよ。また前みたいに、お前らと仲良くやりたい。」
「俺もだよ。友恵だってきっと喜ぶ。」
喧嘩をしたあの日から、正也は初めて俺に笑顔を向けた。俺も笑顔を返したかったが、なんだか恥ずかしくて俯いた。
「行こうぜ。ちんたらしてたら木根がキレる。」
そう言って階段を登って行き、「早く来いよ」と振り返った。
俺は正也の後を登りながら、「約束だからな」と呟いた。
「今度下らない気遣いしたら、素手で鼻面にブチ込むからな。」
「お前のパンチなら大したことないな。全然罰にならないぞ?」
そう言って可笑しそうに肩を竦めるので、俺は唇を尖らせた。
「あんま見下してると、いつか痛い目見るぞ。」
「お前が気遣いはいらないって言ったんだろ?正直に答えただけだ。」
「そ、そうだけど・・・・・・。」
困る俺を見て、正也は可笑しそうに笑う。だから俺はこう返してうやった。
「じゃ、じゃあ・・・・・この貯水塔に飛び込んでもらう。それならどうだ?」
「おう、全然いいぞ。俺はボクシングより泳ぎのが得意だからな。お前も知ってるだろ?」
「そ・・・・そうだったな・・・・。」
上手いこと言ったつもりが、簡単に返される。正也は今日三度目の笑顔を向け、「早く行こう」と駆け上って行った。
俺も軽快な足取りで後を追い、天井の向こうへ駆ける。
そして上の階へ登ると、友恵が待っていた。
「何話してたの?」
そう尋ねながら、わざとらしく首を傾げる。正也は「お前聞いてたな」とデコピンを放った。
「だってまた殴り合いするかもしれないから、見張ってなきゃと思って。」
「そんなんしねえよ。ガキじゃねえんだから。」
「そうかなあ・・・。二人とも歳の割に子供だと思うけど?」
「同い年の奴に言われたくねえよ。なあ?」
正也は同意を求めるように笑って見せる。そして嬉しそうに階段を上がって行った。
「分かりやすいなあ。すっごい喜んでる。」
友恵はクスクスと笑い、「やっぱ親友なんだね」と言った。
「私にはそういう友達はいないから羨ましい。」
本気で寂しそうにそう言うので、「じゃあこれからそうなればいいじゃん」と返した。
「俺はもうお前のことは諦めるよ。でも友達としては・・・・これからも仲良くしてほしい。」
そう言って手を差し出すと、友恵は弾けた笑顔で手を握った。
「高校を卒業しても、ずっと友達でいようね!」
握った手をブンブン揺らし、嬉しそうに笑顔を向ける。
この日、俺たちは再び友達に戻ることが出来た。
わだかまわりは溶け、今までと変わらない関係に修復した。
いや・・・二度も喧嘩をして仲直りしたのだから、きっと今まで以上に、お互いが大切な友達になると信じていた。


            *****


この日のことは、古ぼけたセピア写真のように、俺の頭に残ることになる。
・・・・これは・・・・・今から11年前の、夏の出来事・・・・・・。
高校生活最後の夏休みの、不気味な貯水塔での思い出・・・・・。
でもこの思い出は、ハッピーエンドにはならない。
この日、正也はここで死ぬ。俺のせいで・・・・・・・・。
でもそれは、間違った記憶なのかもしれない・・・・・。
もし記憶というのが紐で出来ているなら、俺の記憶は失敗した綾取りのように絡まっている。
あの日、正也は貯水塔に飛び込み、そして死んだ。
ではなぜ飛び込んだのか?それは俺が煽ったからだ。ほんの冗談のつもりだったのに、あいつはそれを真に受けて飛び込んだ。
なぜなら・・・・俺と約束したから・・・・。もう二度と、俺に下らない気遣いはしないと・・・・。
そしてそれを破ったならば、貯水塔に飛び込んでもらうと・・・・・。
しかしこの記憶は、本当に正しいのか?何か大切なことが抜けているんじゃないか?
絡まった記憶の中を探るには、俺一人の力では無理だった。
だから友達がいる。木根が、涼香が、実花が、佐野が、園田が、そして・・・・友恵が。
でもそれだけでは不十分だ。友達の他に、もう一つ必要なものがある。
それは『貯水塔』だ。
忌まわしい出来事のあったあの貯水塔。あそこへ行かなければ、記憶を正しく結べない。
なぜならあの場所にこそ、俺が置き去りにした記憶があるからだ。
絡まった記憶の中に封じ込められた、11年前の出来事が・・・・。そこで本当に起きた事が・・・・・。
11年の時を隔てて、俺は再びあの夏へ足を踏み入れる。
だけど正しい記憶を追うには、まずは絡まった記憶を解かなければならない。
まず俺がやるべき事は、間違った記憶でもいいから、当時の事をより鮮明に思い出す事である。
友恵に手を握られながら、俺は湯の無い四角い浴槽を見つめていた。

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