VS変人類〜占い師 観月の挑戦〜 第十一話 占い師VS生真面目な女

  • 2015.12.15 Tuesday
  • 13:15
JUGEMテーマ:自作小説
占い師に占いをぶつける。
共に占い師である以上、下手な理屈は通用しない。
手の内だって分かってるわけだから、普段の客を相手にするのとはわけが違う。
しかしそれでも戦わないといけない時はあるわけで、後ろに道がない時は尚更だ。
俺は頭の中で、徹底的に理屈をこね回した。
オカルト占い師を納得させるだけの理屈を作り上げようと、必死になってこね回した。
しかしいくら考えたところで、しょせん理屈は理屈。
手の内がバレている同業者相手では、通用するにも限界がある。
だから俺は、もういっそのこと考えるのをやめにした。
あらかじめ用意した理屈をぶつけるんじゃなくて、その場その場の切り返しで乗り越えようと思った。
果たして俺の理屈がどこまで通用するか?
オカルト占い師との瀬戸際の勝負が始まった。
「俺が最後に感じた違和感は、ビルの取り壊しの話だよ。」
そう言って切り出し、相手の様子を窺う。
オカルト占い師はむっつりと黙っていて、腕組みをしながら俺を見ていた。
真面目な顔だが、どうしても笑ってしまいそうなほどマヌケな面だ。
でも笑えば全てが台無しになるので、グッと堪えながら続けた。
「このビルは築50年、ならボロがきて当然だけど、きっと初代のオーナーはこのビルが取り壊される日が来るなんて考えてなかっただろうなあ。」
しみじみと言いながら、わざとらしくビルを見渡す。
「今でこそボロだけど、きっと当時は立派だったんだと思う。それこそ駅前の綺麗なビルみたいに。
でもさ、さすがに築50年ともなれば、やっぱり時代から取り残されるもんなんだろうな。」
そう言ってオカルト占い師に目を向け、「あんたはきっと、ここの初代オーナーに会ったことがあるはずだ」と問いかけた。
「このビルが築50年ってことは、初代オーナーは相当歳がいってたはずだ。でもあんたはその人に会ったことがある。
だってこのビルの話をする時に、こう言ってたからな。『前のオーナーは病気で亡くなってね、今のオーナーが買い取ったんだ』って。
これってどう考えても、当時のオーナーを知る人間の言い方だよな?25の若僧じゃ言えないセリフだと思うんだけど?」
そう尋ねると、オカルト占い師は小さく笑った。
「君の言う通り、僕は当時のオーナーを知ってるよ。」
「ならやっぱりあんたは25じゃない。もっと年上だよ。」
「何言ってるのさ。確かに初代オーナーはかなり歳がいってたけど、でも昔にここを売り渡したとは限らない。
晩年になってから売り渡した可能性もあるよ。なら25の僕が会ったことがあってもおかしくないでしょ?」
「いや、おかしいだろ。」
「どこが?」
「だってビルを建てようと思うなら、それ相応のお金が必要だろ?とてもじゃないけど20代、30代じゃ無理だと思う。
そうだな・・・・せめて40以上じゃないと無理だろ。その頃なら、社会的に成功を収めて、ビルを建てるほどの金を持った奴だっているかもしれないから。」
「だとしたらどうだっていうの?40になってからビルを建てて、晩年に売り渡したかもしれないじゃない?」
「でもそうなると、相当な晩年に売り渡したってことになるぞ?」
「なんでさ?」
「だってあんたは自称25だ。それが本当だとするなら、占い師を始めてせいぜい4、5年だろ?」
「まあそうなるね。」
「でもって、ここで商売を始めたのも、だいたいそれくらいの頃からだ。」
「そういう計算になる。」
「でもそれはおかしいんだよ。ていうかあり得ない。」
「どうして?」
「だってあんたはさっき、こうも言ってたからだ。『オーナーは通路以外に使い道のないこの場所を、ただ遊ばせておくのが嫌なだけだったから。
だから格安で占い師を置かせてくれてるんだよ』って。」
「ああ、言ったよ。」
「これって今のオーナーのことを指してるんだよな?」
「もちろん。今のオーナーがこの場所を貸してくれてるんだから。」
「でもそうなると、あんたは初代オーナーには会ってないことになる。」
そう言って乾いた唇を舐め、一息に続けた。
「なぜならあんたがここに店を構えた時、ここはすでに今のオーナーの手に渡ってたからだ。
だとすらなら、あんたはいったいどこで初代オーナーと会ったんだ?」
「どういうことかな?」
オカルト占い師は挑発的に笑う。
俺はもう一度唇を舐め、気持ちを落ち着かせて続けた。
「あんたがここで店を構えた時、すでにビルのオーナーは変わっていた。それはつまり、初代オーナーが病気で亡くなった後ってことだ。」
「そうなるね。」
「だったらもう亡くなってるはずの初代オーナーに会うことなんて出来ない。そうだろ?」
「うん。」
「でもあんたはさっきこう答えた。『君の言う通り、僕は当時のオーナーを知ってるよ』ってな。こりゃあどう考えてもおかしいよな?
だってあんたが本当に25だっていうなら、どこにもオーナーに会うチャンスが無いんだから。」
「・・・・・・・・・・。」
「あんたがここに店を構えた時、すでに前のオーナーは亡くなってる。でもあんたは確かに会ったことがあると答えた。ならどこかに嘘があるはずなんだ。」
「・・・・・・・・・・。」
「あんたは本当のことを喋ってなくて、どこかで嘘をついてる。そしてその嘘こそが、俺についたたった一つの嘘だ。」
オカルト占い師の眉毛が少しだけ動き、唇が尖る。
俺から目を逸らし、靴屋の方を睨んだ。
「そして俺についたたった一つの嘘というのが、年齢だ。あんたは本当は25なんかじゃなくて、もっと年上なんだよ。」
そう突きつけると、「なら幾つに見える?」と言った。
「この前は40〜50くらいって言ったけど、あれは外れてるよ。本当は幾つに見えるんだい?」
「70。」
「即答だね。その根拠は?」
「あんたは今のオーナーに頼んで、新しいビルで占いが出来ないがどうかの交渉の機会を作ってもらった。」
「そうだよ、仲がいいんでね。」
「でもいくら仲がいいからって、普通はそこまでしてくれないと思う。」
「またただの感想かい?」
「俺たちに物的な証拠はいらない。あんたも頷いたろ?」
オカルト占い師は小さく笑い、肩を竦めた。
「新しいビルで仕事が決まったってことは、実際に交渉の機会を作ってもらったってことだ。
なら今のオーナーは、あんたの無茶なお願いの為に尽力してくれたことになる。」
「そうだね。」
「今のオーナー、俺は実際に会ったことはないけど、でも若くはないのは確実だ。多分50くらいのオッサンだと思う。」
「それも感想だね。」
「何度も言わせるなよ、占い師なんだから具体的な証拠は・・・・、」
「分かってるよ、続けて。」
「ここのオーナーは金持ちで、別のビルの持ち主にまで交渉出来るほど、地位のある人間ってことだ。ならそれくらいの年齢が妥当だと思う。
若すぎたらそこまでのことは無理だろうし、逆に年寄り過ぎたら占い師の為にそこまで尽力してくれるほどのエネルギーってないと思う。
だからやっぱり、50くらいが妥当だよ。」
「オーナーの歳を推測しても意味ないよ。僕の年齢が70である根拠を聞いてるの。」
「今から説明してやるよ。」
乾いた喉に唾を流し込み、息をついて続けた。
「それなりに地位のある50のオッサンが、あんたの為に尽力してくれた。ということは、あんたはここのオーナーよりもずっと目上の人間ってことになる。
そうでなきゃ、そこまで力を貸してくれないだろうから。」
「どうして?良い人だから力を貸してくれたのかもしれないよ?」
「そういう考え方も出来るけど、でも違うはずだ。だっていくら仲が良いって言っても、相手はたかが占い師で、別にこのビルからいなくなっても困らない。
でもわざわざあんたの頼みを聞いて、交渉の機会を作ってくれた。そうなると、あんたはやっぱり目上の人間なんだよ。
お願いというより、命令に近い感じで頼み込んだのかもしれない。そしてそこまでことのが出来るほど目上の人間なら、相当年上のはずだ。だから70が妥当。」
「もっと上という可能性は?」
「ない。さすがに80や90で占い師はやってないだろ。もし占いに関わるとしても、弟子でもとって後進の育成の方に励んでるはずだ。」
「・・・・・・・・・。」
「あんたの本当の歳は70くらいで、何十年も前からここで占い師をやってる。でもって、その間に何人もの万引き犯を見つけてきた。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「だから初代のオーナーにも会ったことがある。おそらくここを貸してもらえないか頼んだ時にな。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「きっと初代のオーナーも良い人だったんだろな。占い師の為に、通路なんて場所ではあるけど、格安で場所を貸してくれたんだから。
今のオーナーは、初代オーナーの意向を引き継いで、俺たちにも場所を貸してくれてる。だからきっと、今のオーナーは前のオーナーの息子なんだろう。
だって赤の他人なら、わざわざ格安で占い師に場所を提供するはずがないからな。父親の頼みで、今でもこの場所を貸してくれてるんだ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「あんたはきっと、初代オーナーの友達か何かだったんだろう。だからこの場所を借りることが出来た。
そして親父の代からの知り合いだから、今のオーナーはあんたの頼みを聞いて、交渉の機会を作ってくれた。これが俺の理屈だ。」
そう言って顔を近づけ、「当たってるかどうかは知らないけど」と笑った。
「でもそんなのは重要じゃない。要は俺の理屈に、あんたが納得するかどうかだ。そしてあんたは難しい顔して黙り込んでる。だったら・・・・これは俺の勝ちってことだよな?」
挑戦的な目でそう問いかけると、オカルト占い師はしばらく黙っていた。
靴屋を睨み、ポリポリとハゲ頭を掻いている。
そして俺に顔を近づけ、こう答えた。
「君、面白いね。」
「は?」
「だって滑稽だもん。途中から笑いそうになっちゃって・・・・、」
そう言って口元を押さえ、肩を揺らして笑った。
「おいふざけんなよ。こっちは真剣に答えたんだ。ならそっちも真剣に・・・・・、」
「いやいや、こんなの元々遊びだから。」
「はあ?遊び?」
「ていうか・・・・・仕返し?」
オカルト占い師はそう言って、靴屋に向かって手招きをした。
すると店の中から、帽子を被った一人の女が現れた。
ツバのついた帽子を深く被っているので、顔は見えない。
そしてその手にはスマホを持っていて、じっとこちらに向けていた。
「なんだコイツ・・・・・、」
怪しい奴が出てきて、顔をしかめる。
するとオカルト占い師が「この人知ってるよね?」と尋ねた。
「は?いや、知らねえよこんな怪しい奴。」
「いやいや、つい最近会ったでしょ。」
「だから知らねえって。」
「あ、そう。なら・・・・顔を見せてあげなよ。」
オカルト占い師は、怪しい女に向かって頷きかける。
すると女は帽子を取り、「どうも」と頭を下げた。
「あ・・・・・・・、」
「ね?知ってるでしょ。」
「・・・・・電波女。」
そう呟くと、「電波じゃありません。太良池です」と睨んできた。
「あなたがインチキ占い師である証拠を掴みました。」
「は?」
「今までのやり取りは、全てこのスマートフォンに収めています。これをネットに上げれば、あなたは占い師としてお終いです。」
そう言って、水戸黄門の印籠のようにスマホを見せつける。
そこにはさっきまでの俺とオカルト占い師のやり取りが録画されていた。
俺が必死になって喋り、オカルト占い師が余裕の笑みでそれを聞いている。
「どうです?あなたのインチキ屁理屈占いが、ちゃんと記録されています。」
「・・・・・・・・・。」
「ちょっと離れていたので声は聴きとりづらいですが、でもパソコンでいじればハッキリ聞こえるようになるはずです。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「ベラベラ偉そうに屁理屈を喋り、インチキで金儲けをしている悪い人・・・・。これがその証拠です!」
そう言って俺を睨み付け、「さあ、どうですか?」と尋ねた。
「どう・・・・・って、何が?」
俺は意味が分からず、ただ顔をしかめていた。
するとオカルト占い師が「まだ分からない?」と笑った。
「君ってけっこう鈍感なんだね。」
「はあ?何がだよ?」
「これって最初から、全て僕たちが仕掛けてた罠なんだよ。」
「罠・・・・・・?」
「うん。君みたいなインチキ占い師を懲らしめる為に、僕と太良池さんが仕掛けた罠。ね、太良池さん。」
そう言って電波女に頷きかけるオカルト占い師。
「そうです。霊能力も無いのに占いなんて、れっきとした詐欺です。」
「いや・・・・何言ってんだお前・・・・。」
「でも残念ながら、警察に行っても相手にしてもらえませんでした。」
「当たり前だろ。警察だって暇じゃねえんだ。お前みたいな電波を相手にしてられるか。」
「だから警察に代わって、私が裁くことにしました。」
「はあ?」
「あなたの言うことは、何一つ当たっていません。佐々木さんの嘘にまんまとハマり、それを信じ込んで屁理屈を披露した。
だからこのインチキ占いの動画をネットにアップします。そうすれば、あなたが屁理屈のインチキで金儲けをしている悪い人だって、みんなが気づくから。
あなたみたいな悪者の犠牲者になる人を、少しでも減らせるんです。」
「・・・・・いや、だから何言ってるか全然分からね・・・・病院でも行って来いよ。」
「分からない?何が分からないんですか?あなたは自分のやったことに罪の意識は無いんですか?」
「いや、もういいから。お前なんか相手にしてらんねえ。」
「誤魔化さないでください。屁理屈で人を騙し、それでお金儲けをして平気なんですか?」
「あのな・・・・占いってそういうもんだから。霊能力とか嘘っぱちなの。」
「違います、嘘っぱちなのはあなたです。そのせいで・・・・マルちゃんが死んだんです。」
そう言って目を潤ませる電波女。俺は呆れた顔で頭を掻いた。
「お前な・・・・いい加減にしねえと営業妨害で警察呼ぶぞ。」
そう言ってテーブルを叩き、「とっとと失せろ!」と怒鳴った。
しかし電波女はさらに詰め寄ってきて、「この人でなし!」と罵った。
「マルちゃんを殺したクセに、それを何とも思わないなんて・・・・あなたには人の心がない!」
「・・・・・え?なんて?」
よく分からないことを言われて、思わず聞き返した。
「マルちゃんを死なせてって・・・・この猫のことか?」
そう言ってオカルト占い師の猫を指さすと、「それはマルちゃんの兄弟です」と言われた。
「は?兄弟?」
「マルちゃんは死にました。車に撥ねられて。」
「いや、でもここに・・・・・、」
「それはマルちゃんの兄弟って言ったでしょ。マルちゃんは車に撥ねられて即死だったんです。」
「そ・・・・そうなの?」
「当たり前でしょ!正面から車に撥ねられたんですよ!それであんなに酷いことになって・・・・・可哀想・・・・。」
電波音は泣き出し、ズズッと鼻をすすりあげた。
「あなたがインチキ占い師じゃなかったら、マルちゃんは死ななかったのに・・・・・この嘘つき!」
「はああああ!?」
意味不明を通り越し、思わず笑いそうになってくる。
もう相手にするのが面倒臭くなって、「帰るわ」と立ち上がった。
「こんな電波がいるんじゃ商売になんね。今日は店じまい。」
「逃げるんですか!?」
「うん。」
「この卑怯者!」
「何とでも言えよ、このオカルト電波女が。お前に必要なのは、猫じゃなくて頭の病院だ。今すぐ治療してもらってこい。」
そう言って帰ろうとすると、ふと気になるものが目に入った。
通路の先に、チラチラとこちらの様子を窺う人物がいたのだ。
「あれは・・・・・さっきの万引き犯じゃねえか。」
警察に連れて行かれたはずの万引き犯が、なぜかこっちを見ている。
するとオカルト占い師が「やば・・・・」と呟いた。
「ん?お前今やばって言ったか?」
「あ・・・・いや・・・・、」
「あいつさっきの万引き犯だよな?なんであんな所にいるんだ?警察に行ったはずだろ?」
「さあ・・・・・。」
「とぼけんなよ。こりゃどういう事だ?」
オカルト占い師に詰め寄り、「おい」と胸倉を掴む。
「やめて!暴力は・・・・、」
「黙れ電波女!こいつに聞いてんだよ!」
胸倉を持ち上げ、強引に立たせる。
「おいお前・・・・・これはどういうことだ?」
「・・・・・・・・・・・。」
「黙ってんじゃねえよ!お前・・・・・もしかして何から何まで仕込んでたのか?」
そう言いながらチラリと靴屋の方を見ると、さっきの店長もこっちの様子を窺っていた。
しかし俺と目が合うなり、サッと奥に消えてしまった。
「ああ・・・・・なるほどな。みんなグルだったってわけか。」
オカルト占い師を突き飛ばし、「何から何まで仕込みだったってことだな?」と周りを見渡した。
「さっきの万引き犯、それにあの店長・・・・全部お前らが仕組んだヤラセなんだろ?」
そう詰め寄ると、「違うよ!」と首を振った。
「だって実際に警察に連れて行かれただろ!君も見てたじゃないか!」
「ああ、見てたよ。じゃあなんで万引き犯があんな所にいるんだ?おかしいじゃねえか。」
「そ、そんなの知らないよ・・・・。」
「嘘つけ!本当は万引きなんてなかったんだろ?全部自作自演だったんだろ?」
「だから違うって!実際に警察が来てたじゃないか・・・・。」
「確かに来てたけど、でもあれも仕込みなんだろ?」
「そ・・・・そんなわけないだろ!どうやって警官なんか仕込むんだよ!」
「あのな、今時ネットがありゃ大抵のもんは手に入るんだ。本物の制服は無理だとしても、コスプレ用の服なら手に入るだろ?」
「そ・・・・そんなの言いがかりだ・・・・。君の勝手な想像で・・・・、」
「じゃあ説明してもらおうか。なんで万引き犯がここにいる?どうして警察署に連行されてないんだ?ええ!?」
そう言ってガクガク胸倉を揺さぶると、「太良池さん!」と助けを求めた。
「け・・・警察!警察呼んで!」
「おう、呼んでみろや。でも痛い目見るのはてめえの方だぞ?」
「な・・・・なんで僕が・・・・・、」
「当たり前だろ!嘘の万引き犯でっちあげて、警官のコスプレした奴まで出てきたんだ。そんな悪ふざけをしておきながら、本物の警察なんか呼んでみろ。注意を受けんのはてめえの方だ!」
「そ・・・・それは・・・・、」
「だいたいな、そんな話がオーナーの耳に入ってみろ。てめえこそここから叩き出されるんじゃねえのか?」
「こ・・・・このビルは半年後に取り壊されて・・・・・、」
「もうそんな嘘はいいんだよ!何もかもてめが仕組んだことだってバレてんだ!いい加減白状しろや!」
胸倉を掴んだまま拳を振り上げる。
オカルト占い師は「やめて!」と叫び、必死に顔を覆った。
すると電波女が「占って下さい」と口を開いた。
「私を占って下さい。」
「はあ?何をいきなり・・・・・、」
「あなたは占い師でしょう?だったら私を占って下さい。」
いきなりの言葉に、俺もオカルト占い師もキツネにつままれたような顔で女を見ていた。

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