作品にテーマは必要か?

  • 2016.03.11 Friday
  • 14:20
JUGEMテーマ:アート・デザイン
作品にはテーマが必要。
そういう意見を耳にすることがありますが、果たして本当なのでしょうか?
テーマとは、自分の伝えたいこととか、作品の核になる部分のことだと思います。
だからテーマの無い作品は、見ている人に訴えかける力が無いということなのでしょう。
しかし私の大好きなB'zは、特にテーマをもって作品に臨むこはないそうです。
何かのインタビューで、松本さんがそう答えていたのを聞いたことがあります。
テーマどうこうじゃなくて、その時その時に自分の中から出てきたものを大事にする。
だから普段から曲のストックもないし、レコーディングが始まった時点では真っ白な状態だそうです。
テーマが無ければ作品は成り立たない。そんなことは決してな無いわけです。
音楽でも小説でも、絵でも写真でも、テーマをもって臨む人と、そうでない人がいると思います。
プロとかアマとか関係なく、どういうスタンスで作品に取り組むかは、人によるはずです。
テーマを大事にするのはいいことだけど、逆に言えばテーマがなければ作品が作れないということでもあります。
作りたい気持ちはあるのに、核となるテーマがない。
だから作りたくても作れなくて、悶々と創作意欲だけが膨らんでいく。
テーマを大事にし過ぎると、そうなることだってあるかもしれません。
だけど松本さんがインタビューで答えたように、その時その時に自分の中から出てきたものを大切にするなら、いつだって創作活動が可能です。
いちいちテーマにこだわらなくても、その時の自分の気持ちを大事にしているからです。
ジブリの宮崎駿監督も、特にテーマをもって作品を作ることはないと仰っていました。
確か黒澤明監督との対談だったと思いますが、試写会などで「今回のテーマ?」と聞かれても、「テーマなんてないよ」というのが本音だそうです。
作りたいから作る。その時の自分の気持ちが最優先で、テーマは二の次。
要は出来上がった作品が良いか悪いかだけだから、テーマというのを重視していないんだと思います。
そもそも映画にしろ音楽にしろ、誰かが作った作品を受け取る時に、テーマを考えながら楽しむことは少ないです。
後から「あれはああいう意味だったのかなあ」と思うことはあるけど、作品を楽しんでいる時はあまり考えないでしょう。
だから絶対的にテーマが必要だとは思わないんですが、でもテーマを持った作品でなければ、不朽の名作になることはあり得ないと思います。
例えばゴジラ。
この怪獣映画が作られた背景には、環境汚染、そして科学万能への警鐘があります。
ゴジラは核から生まれた怪物であり、また人類によって汚された自然の怒りそのものでもあります。
ゴジラの襲来は、自然災害であるのと同時に、人類が引き起こした公害でもあるわけです。
だからゴジラは他の怪獣やモンスターとはまったく別物と言っていいでしょう。
ゴジラはただ観客を楽しませる為のマスコットではなく、この怪獣そのものが映画に込められたメッセージであり、重要なテーマです。
あまりに自然を破壊したり、科学ばかりに偏っていると、いつか取り返しのつかないことになるぞという警告なんです。
そういった重要なメッセージが込められているからこそ、世界中にファンがいるのだと思います。
あのスピルバーグ監督も、大のゴジラファンだそうです。
ゴジラに込められた重要なメッセージを、多くの人が受け取っている証拠です。
作品を作る上で、絶対的にテーマが必要だとは思いません。
だけど時代を超えて支持される作品を作るには、テーマは必要不可欠だと思います。

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