グレイヴ&リーパー〜墓場の王〜 第六十四話 死神再び(3)

  • 2016.04.03 Sunday
  • 14:17
JUGEMテーマ:自作小説
隠れていた親子を逃がすと、沢尻は図書館を睨んだ。
壊れたドアを押し開け、わざと足音を立てながら中へ入る。
「・・・・・・・・・・。」
動く人影を睨み、拳銃を向ける。
すると人影はゆっくりとこちらを向き、血に濡れた顔を見せつけた。
顔の左半分が真っ赤に染まり、側頭部に大きな傷が走っている。
皮膚はえぐれ、骨はヒビ割れ、触覚が根本から折れていた。
『・・・・・やってくれるね、お前。』
そう言って舌を伸ばし、怪我をした部分に毒針を当てる。
『まさかお前までUMAになってるなんて・・・・・しかも俺とそっくりだ。何をしたの?もしかしてアチェの死体でも飲み込んだ?』
『ああ、それとわずかに脳が残っていた。それも飲み込んだよ。』
『そっか・・・・。ということは、あいつは妊娠してたんだな。』
毒針を抜き、そっと怪我を撫でる。
すると途端に血は止まり、抉れた皮膚まで再生しようとしていた。
折れたはずの触覚もピンと伸び、ヒラヒラと動かして見せる。
『いいもんだろ?UMAになるって。人間の時とは比べものにならいないくらいに感覚が鋭くなる。それに空だって飛べるし。』
可笑しそうに笑いながら、一歩ずつ進んで来る。
『アチェは妊娠していた。だからお前に飲み込むように言って、UMAに変えさせたんだ。いつか自分の子供を産んでもらう為に。違うか?』
『合ってるよ、それで。俺の体内には化け物の子供がいる。』
『それ、俺の子供でもあるけどな。』
『それも知っている。』
『産むの?憎き俺の子供をさ?』
緑川は首狩り刀を振り、目の前にあったテーブルを斬りつける。
生き物でない物は切断出来ないが、衝撃を与えることは出来る。
緑川はUMAとなった力を見せつけるように、軽々とテーブルを吹き飛ばした。
そして首狩り刀の切っ先を向け、『本当に俺の子供を産むつもりかよ?』と睨んだ。
『ああ。』
『なんで?』
『もし俺が負けた時、その子にお前を討ってもらおうと思ってな。』
『まあそんなところだろうと思った。で?生まれた子供は誰に育てさせるつもり?まさか早苗?』
『そう考えていたが、それはやめた。』
『なら誰に預けるの?』
『さあな?』
『教えてくれよ、誰に預けるの?』
そう言って、今度は大きな本棚を斬りつける。
凄まじい音が響いて、本棚は宙を舞う。中から大量の本をが舞い散って、雨のように落ちていった。
するとそれを見た沢尻は、声を上げて笑った。
『・・・・・何?』
『いや、お前でも焦ることがあるんだと思ってな。』
『は?』
『だって・・・・お前は怖がってるんだろう?生まれて来る子供のことを。』
『まさか。』
『いや、絶対に怖がってる。俺に勝つ自信はあっても、生まれて来る子供には勝つ自信が無いのさ。なぜならその子は、お前とアチェの血を引いてるからだ。
成長すれば、きっとお前以上に優秀なハンターになる。だから大人になる前に殺したいんだろう?』
『・・・・・・・・・・・。』
『言っておくがな、この子は最後の希望だ。もし俺が負けた時、代わりにお前を討ってもらわないといけないからな。』
『へえ。』
『お前は自分の子供に殺されるかもしれないんだ。いや、かもしれないじゃない。必ずそうなる。俺が負けた時は、この子がお前を狙う死神になるんだ。』
腹に手を当てながら、緑川の眉間に拳銃を向ける。
この子は腹の中にいながら、お前を殺そうとしているぞという風に。
『・・・・・・うん。』
緑川は小さく頷き、クスクスと笑った。
『どうした?』
『いや・・・・お前って意外と頭悪いんだなあと思って。』
『何だが?』
『だってさ、もし俺が自分の子供を怖がってるなら、アチェの死体をそのまま放っておくと思う?』
『・・・・・・・・・・・・。』
『あいつは死ぬ前に俺とやりまくったから、充分に妊娠してる可能性があった。だからもし子供が生まれるのを恐れるなら、アチェの死体をすり潰してるよ。中の子供ごとな。』
『・・・・・・・・・・・・。』
『でもそうしなかったのは、単に面白いと思ったから。』
『面白い?』
『うん。純粋にさ、俺の子供ってどんな風なのか見てみたかった。しかもアチェとの子供だから、余計に興味がある。それだけだよ。』
そう言ってケラケラ笑うと、沢尻は『それは嘘だな』と言った。
『嘘じゃないよ。だってここでお前を殺せば終わりじゃん。いつ子供を産むつもりだよ?』
『そうだな、俺が殺される時は、腹の中の子も殺されるってことだ。』
『だろ?だったら意味ないじゃん。もし俺が自分の子供のことを怖がってたとしても、結局ここで殺すんだから。』
そう言ってまた刀を突きつけ、『そんなもんは、何の希望にもならないよ』と切り捨てた。
『お前も子供も、この場で死ぬんだから。何にも変わらない、そうだろ?』
『・・・・・・・・・・・・。』
沢尻はそう問われて、口を噤んだ。拳銃を向けたまま、何かを思案している。
そしてニコリと口元を緩め、『そうだな』と答えた。
『お前の言う通りだ、間違いない。』
『・・・・・・・・・・。』
『俺が死ねば子供も死ぬ。だから希望にはならないな。』
沢尻は肩を竦め、笑って見せる。それを見た緑川は、不満そうに顔をしかめた。
『お前・・・・何考えてるの?』
『何って・・・・お前と同じ事さ。』
『は?』
『こうやって話してみて、お前の意図がはっきり分かった。どうして妊娠したアチェを放っておいたのか?その理由がよく分かった。』
『へえ。』
『そしてそれは、俺にとっても好都合だ。なぜならお前の真の狙いは、俺の狙いでもあるからだ。』
『・・・・・・・・・・・。』
『お前は「ある目的」があって、子供を欲しがってる。しかもアチェとの間に出来た子だ。だからいっそうこの子を欲しがってる。』
『・・・・・・・・・・・・・。』
『結論から言うと、お前はこの子を殺せない。そうだろ?』
そう言って引き金に力を込め、射抜くような視線を向けた。
『さっきしつこく聞いてきたな、この子を誰に育てさせるつもりかと。その答えはお前も知ってるはずだ。』
『・・・・・・・・・・・・・。』
『いつの世だって、よほどの事情が無い限りは、子は親が育てる。だから化け物の子供だって・・・・・なあ?』
『お前・・・・・、』
緑川は口元を歪め、『ムカつくなほんと』と罵った。
『人に真意を見抜かれるって、すごくムカつくもんだ。今すぐ殺していい?』
『ああ、俺もそのつもりだ。お前に明日はない。』
『逮捕しなくていいの?』
『お前はもう人間じゃないだろ。だったら法では裁けない。俺がこの手で裁く。』
『何それかっちょいい。映画の見過ぎ?』
そう言った瞬間、緑川は鱗粉をまき散らした。
『そう来ると思ったよ。』
沢尻も鱗粉をまき散らし、最上階はキラキラと光る粉で満たされていく。
このままでは二人とも鱗粉の毒を受けるので、同時に外へと飛び出した。
窓ガラスを割り、建物の上空へと舞い上がる。
『せっかく羽が生えたんだ、狭い場所で戦う必要はない。』
そう言って銃を向けると、緑川は『そうだね』と頷いた。
『でもお前はここでは負ける。UMAになってそう時間が経ってないんだろ?だったら空中戦なんてこなせないだろ。』
『何言ってやがる。さっきの頭の傷、いったい誰にやられたんだっけ?』
拳銃を振りながら、『もっぺん近距離からぶち込んでやろうか?』と銃口を向けた。
『さっきのは奇襲だろ?まさかお前までUMAになってるなんて思わなかったからさ。』
『報道のヘリを襲うなんて・・・・メディアに反発でもしてるのか?』
『別に、目の前にあったから。』
『外道だな。』
沢尻は拳銃をフルオートで発射する。13発の弾丸が緑川に向かって襲い掛かるが、あっさりとかわされてしまった。
『近距離じゃなきゃ当たんないよ。』
緑川はそう言って、下の方へ飛んで行く。そして建物の中へ入ろうとした。
すると沢尻はその動きを読んでいたように、すぐに後を追いかけた。
そして建物へ入ろうとした一瞬を狙って、頭上から斬りかかった。
肉挽き刀の歪な刃が、緑川の頭に振り下ろされる。
次の瞬間、刀は火花を散らして硬い音を響かせた。
緑川の首狩り刀が、肉挽き刀を正面から受け止めたのだ。
『読んでた?』
『お前のことだ。どうせ中の人たちを人質に取るつもりだったんだろう?』
『当たり、楽して勝ちたいもんね。』
『残念だがそうはさせない。』
そう言って強く肉挽き刀を押し当てると、刃が回転し始めた。
チェーンソーのように激しく回り、首狩り刀を切断しようとする。
二つの刀はせめぎ合い、やがて首狩り刀の方がじょじょに割れ始めた。
『こっちの方が強いみたいだな。』
沢尻はさらに刀を押し当て、そのまま切断しようとする。
すると緑川は柄の髑髏を一つもぎ取り、それを短いナイフに変えた。
『なッ・・・・・・・・、』
『こういう事も出来るの。知らなかった?』
ナイフを構え、沢尻の心臓目がけて突き刺す。
しかし沢尻は咄嗟に身体を捻り、そのナイフから逃れた。
そして拳銃を向け、緑川の額に押し当てた。
『近距離なら当たるんだよな?』
『まだ弾が・・・・・、』
『一発だけな。』
そう言って引き金を引き、銃口から火を吹かせた。
弾丸は至近距離から発射され、緑川の頭を射抜こうとする。
しかし咄嗟に頭を捩り、こめかみを掠めていった。
『せっかく治したのにまた・・・・・、』
先ほどと同じ場所を怪我して、ダラリと血が流れる。
左目に血が入り、視界の半分が霞んでしまった。
『やば・・・・・、』
そう呟くのと同時に、触覚が空気の動きを察知する。
背後から何かが迫るのを感じて、振り向きざまに刀を振った。
また硬い音が響き、肉裂き刀とぶつかる。
『お前・・・・・・、』
『武器はこっちの方が有利だ。そのまま挽き肉に変えてやる。』
沢尻はまた肉挽き刀を押し当て、チェーンソーのように回転させる。
首狩り刀はビキビキと音を立てて割れていった。
『面倒くさいなお前。』
『しつこいのが性分でな。』
『俺はしつこいのは嫌いなんだよ。』
緑川は首狩り刀から手を放し、そのまま後ろへ退く。
そして柄から伸びた髑髏を持って、鎖鎌のように振り回した。
『無駄だ。接近すれば怖くない。』
沢尻は一瞬で懐に入り、首を狙って刀を振る。
しかしその瞬間、銃声が響いてこめかみに激痛が走った。
『ぐッ・・・・・・、』
『な?近くなら当たるだろ。』
緑川は拳銃を構えていて、沢尻の口の中に突っ込んだ。
『上手くかわしたけど、今度は無理だよ。』
『・・・・・・・・・・・。』
『後ろに逃げても無駄、首狩り刀で殺すから。』
そう言って首狩り刀を振り回したまま、銃を押し付けた。
『まあちょっとだけ楽しかったよ。でもしつこいのは嫌いなんだ、だからさよなら。』
沢尻の口に銃を突っ込んだまま、引き金を引こうとする。
しかしその時、遠くの方からバタバタと小さな音が聴こえて来て、一瞬だけ動きが止まった。
沢尻はその隙を見逃さず、素早く銃口から逃れる。そして肉挽き刀を振って、緑川の頭を薙ぎ払おうとした。
『危なッ・・・・・・、』
緑川はサッと身をかわす。そして沢尻から距離を取った。
『なんか来てるな・・・・・これヘリか?』
そう言って遠くの空を睨んでいると、『自衛隊だよ』と沢尻が答えた。
『俺が呼んだ。』
ポケットからケータイを取り出し、ユラユラと振って見せる。
『お前を見つけてすぐに連絡した。今頃機動隊と自衛隊がこっちに向かってるはずだ。』
『なら・・・これは戦闘ヘリの音か?』
『ああ。遅れて戦闘機も来てくれるとさ。』
『・・・・・・・・・・・。』
『しかもかなりの数が来る。いくら俺たちが空を飛べるって言ったって、さすがに戦闘ヘリや戦闘機の大軍に囲まれちゃ勝ち目がないよな?』
『・・・・・・・・・・・。』
『今から来るのは全て俺の仲間だ。だからお前は、俺と警察、そして自衛隊を全て相手にしなくちゃならない。さて・・・・これでも勝てるか?』
そう言って刀を向け、『大人しく降参するか?』と尋ねた。
『なんで?』
『このままだと確実に負けるぞ?』
『うん、でも「向こう」に逃げりゃいいだけ・・・・・、』
そう言いかけて、緑川は『あ・・・』と固まった。
『・・・・・もしかしてこれが狙い?』
『そうだ。「こっち」で戦ったら、お前はいつ人を殺すか分からないからな。』
『うん、まあ・・・・そうかな。ピンチになったら人質を取るだろうし。』
『さっきはならなくても取ろうとしたな?』
『だって楽して勝ちたいじゃん?それに首狩り刀が短くなったら、また伸ばさないといけないし。』
『それだよ、その刀が恐ろしいんだ。』
沢尻は肉挽き刀を向け、『その刀さえ無ければ、ここまでの悲劇は起こらなかった』と言った。
『そいつは強くなるのに人の首を必要とするからな。』
『面白いだろ、気に入ってるんだ。』
『ものは相談なんだが、コレと交換しないか?』
『肉挽き刀と?』
『ああ、こっちの方が強いぞ。それに首を落とす手間もない。』
『う〜ん・・・・・確かにその刀はけっこう気に入ってたんだよな。でも首狩り刀と比べると・・・・・・、』
『見劣りするか?』
『俺、色んな刃物を使ったけど、やっぱコレが一番しっくり来る。』
そう言って首狩り刀を見つめ、『死神に相応しい武器だと思わない?』と微笑んだ。
『それにさ、残念だけど肉挽き刀じゃあいつには勝てない。』
『あいつ?』
『ミノリだよ。あいつは骨切り刀を持ってるからな。肉挽き刀だと分が悪い。』
『確かに・・・・あの刀相手じゃ肉挽き刀は相性が悪いな。』
『そう、相性なんだよ。どっちが強いとかじゃなくてさ。だから武器は使い様ってわけ。』
緑川は後ろへ下がり、背中へ手を伸ばす。
ヘリの音はだんだんと近づいて来て、遠くからは戦闘機のジェット音まで聴こえてきた。
『緑川・・・・・何をするつもりか知らんが、このままここにいちゃ終わりだぞ?』
『分かってるって。でもさっき言ったじゃん。楽して勝ちたいって。だから「向こう」へ行くにしても、準備がいるだろ?』
『準備?』
『まあ殺せれば一番いいんだけど、お前って感が鋭いからさ。だからこれくらいでも充分かなって・・・・・、』
そう言って一気に間合いを詰めて、首狩り刀を振った。
沢尻は肉挽き刀を構え、その一撃を受け止める。
そして刃を回転させて、首狩り刀に食い込ませた。
『何を企んでる?切り札が壊れるぞ。』
さらに肉挽き刀を押し込み、首狩り刀を粉砕しようとする。
すると緑川は、背中の羽の中から何かを取り出し、それを振りかぶった。
沢尻は反射的に刀を動かして、緑川が振りかぶった何かを防ごうとした。
次の瞬間、金属同士がぶつかる音が響いた。
『それは・・・・・・、』
沢尻は目を凝らし、緑川が振りかぶった何かを睨んだ。
『・・・・・匕首?』
『・・・・・・・・・・・。』
緑川は無言のまま匕首を押し当て、肉挽き刀を押し返そうとする。
『そんなもんでこの刀がどうにかなると思って・・・・・、』
そう言って肉挽き刀の刃を回転させた時、我が目を疑うことが起きた。
緑川の手にした匕首が、するりと肉挽き刀をすり抜けてしまったのだ。
『なッ・・・・・・、』
驚きを隠せない様子で、咄嗟に後ろへ下がる。
しかし緑川の素早い太刀に、胸と両腕を深く抉られてしまった。
『がッ・・・・・・・、』
『ついでにこっちも貰うな。』
そう言って顎を掴み、無理矢理口を開かせる。
そして口の中に匕首を突っ込み、そのまま貫こうとした。
沢尻は反射的に緑川を蹴り飛ばし、慌てて匕首から逃れる。
しかし口の中に激しい痛みを感じて、血を吐き出した。
『・・・おご・・・・・ッ』
『これ頂き。』
緑川はニコニコ笑いながら、何かを振って見せる。
それは沢尻の口の中から切り取った、舌の毒針だった。
『これが無きゃ毒を打てないでしょ?怪我が治るまで時間が掛かるよお。』
可笑しそうにケラケラ笑い、切り取った毒針を銃で打ち砕く。
『さて、俺は「向こう」に逃げる。戦う気があるなら追ってくれば?』
『お・・・・お前・・・・・・、』
『まあやっても結果は見えてると思うけど。それじゃ。』
ニコニコと笑いながなら、陽炎のようにゆっくりと消えていく。
沢尻は『貴様・・・・・・、』と怒り、口から血を垂れ流した。
戦闘ヘリと戦闘機はすぐそこまで迫っていて、緑川の消えた空を駆け抜ける。
ヘリはぐるりと旋回してから引き返して来て、ドアの中から自衛官が現れた。
「緑川は!?」
『・・・・・いない・・・・もうここには・・・・・、』
「あんたが沢尻だな?酷い怪我を負ってるようだが・・・・・、』
化け物の姿をしている沢尻を見つめながら、自衛官は顔をしかめる。
「早くこっちへ!そのままじゃ死ぬぞ。」
『・・・・生憎化け物の身でね・・・・そう簡単には死なないさ。』
切られた胸と腕には激痛が走っているが、UMAとなった今では、致命傷になるほどのものではなかった。
『・・・・死にはしない・・・・・死にはしないが・・・・これじゃ奴を仕留めるのは・・・・・、』
両腕が使えず、しかも怪我を治す毒針まで奪われた。これでは戦っても結果は見えていて、出来れば怪我が癒えるまで待っていたかった。
しかしここでオメオメと引き下がれば、またイタチごっこの始まりになってしまう。
『おいあんた!伝言を頼む!』
ヘリの自衛官に向かって大声で叫ぶ。
『SATの東山って奴に伝えてくれ!山田さんのパソコンが終わるまでに戻れそうにない。』
「は?山田さんのパソコン・・・・・?」
何のことか分からず、自衛官は首を傾げる。
沢尻は『頼んだぞ』と言い残し、陽炎のように薄くなっていった。
「お・・・おい・・・・あんた・・・・・、」
驚く自衛官を尻目に、沢尻は「向こう」へと消えていく。
例えこの命が尽きたとしても、緑川に一矢報いる為に。
そして・・・・・・腹に宿った化け物の子を、緑川に育てさせる為に。

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