写真と絵は似て非なるもの

  • 2016.04.08 Friday
  • 09:40
JUGEMテーマ:アート・デザイン
写真と絵。
とても似ているように思うかもしれませんが、根底にあるのはまったくの別物です。
私は写真は文学に近く、絵は音楽に近いと思っています。
カッコつけた言い方だけど、写真は見る文学、絵は見る音楽だと思っています。
逆に文学は読む写真、音楽は聴く絵です。
文学は言うまでもなく文字で構成されています。
文字は芸術性や文学性以前に、情報の記録と伝達という最大の役割があります。
写真もこれと同じで、一枚の中に膨大な情報が含まれています。
まず情報ありき。それが文字と写真です。
写真も情報の記録や伝達がメインです。
そこに何が書かれているか?何が写っているか?
芸術性や文学性は、その後に付随するものだと思っています。
絵や音楽は逆で、情報の伝達うんぬんよりも、まずは芸術性やクリエイティブな面があるはずです。
自分の中から出て来る創造力や、抑えきれない創作意欲から生まれるのが絵や音楽だと思っています。
だからどのように描いても、どのように弾いても間違いなんてないはずです。
だけど写真や文学の場合だと、あまりに自由過ぎると何が何だか分からなくなります。
文法も言葉の意味も無視した小説だと、物語の内容が伝わってきません。
というより、そもそも書いてある意味を理解することすら出来ないでしょう。
写真だって一緒で、下手な撮り方をすれば、いったい何を写しているのか分からなくなります。
目の前に桜があったとして、でもピントがズレていたり、露出が狂っていたりすると、桜と分からないような写り方になってしまいます。
これでは桜を撮る意味がありません。
正しく撮るだけが写真じゃないけど、あまりに自由過ぎると被写体が伝わらなくなってしまいます。
まずは情報ありき。
文学や写真だって、絵や音楽と同じように正解はないと思います。
だけどこれは間違いだって部分はあるはずです。
何が書いてるのか分からない文学、何が写っているのか分からない写真。
多分見ていて苦痛のはずです。
でも絵や音楽は違います。
何が描いてあるのか分からなくても面白いし、何を弾いているのか分からなくても楽しいものです。
だけど情報の伝達や記録という意味では、絵は写真に敵いません。
完全な自由が許されるが故に、正確性という意味では写真に負けるからです。
写真と絵は近いように思うけど、私はまったくの別物だと思っています。

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