実は外国産の生き物

  • 2016.09.17 Saturday
  • 13:50

JUGEMテーマ:生き物

そこら辺の石をどかせば、よくダンゴムシがいます。
アリと同じくらいよく見かける虫です。
だけどダンゴムシって、元々は日本にいなかったそうです。
明治時代に船の積み荷に紛れてやって来たそうで、それが日本中に分布してしまったそうです。
また町を歩いていると、たまにイタチを見かけます。
しかしよく見るとちょっと違うような・・・・。
顔に白い模様があるんです。
パッと見はイタチなんだけど、これはハクビシンという別の生き物です。
日本に定着している生き物ですが、これも外来種と言われています。
大昔に中国から入ってきた動物で、それが棲みついてしまったんだそうです。
植物にもいますね。
梅は春先の風物詩だけど、由来は中国です。
それにミツバチも外来種ですね。
普段よく見かけるミツバチは、セイヨウミツバチという外国産の蜂です。
日本固有のニホンミツバチもいますが(スズメバチを蒸し殺すことで有名)、数は減っています。
見た目も違っていて、セイヨウミツバチのように明るい色ではありません。
ちなみにナメクジも外来種だそうで、アメリカ軍の物資から紛れ込んだそうですよ。
入ってきたのは1950年頃だそうなので、そんなに昔からいるわけではないんですね。
普段身近に見る生き物って、けっこう外国産の奴がいます。
外来種というと悪いイメージがあるけど、長い時間をかけてそれぞれの国に定着している生き物もいるんですね。
ちなみに日本から外国へ出ていって、猛威をふるっている生き物もいます。
その名はイタドリ。
日本だとどこにでも生えている雑草です。
土手なんかでよく見かけますね。
これがイギリスに渡って、家を蝕むほどの被害が出たりしているそうです。
どうしてそこまで繁殖するのかというと、天敵がいないからです。
日本ではイタドリの汁を吸う虫がいて、この虫のおかげでイタドリの成長が阻害されているんです。
だから家が蝕まれるなんてことはありません。
でもイギリスにはそんな虫はいないから、いくらでも繁殖し放題です。
日本から天敵の虫を持ち込む考えもあるそうですが、そうなるとまた新たな問題が起こったりして・・・・。
一つの生き物を倒す為に、別の生き物を持ち込むというのは、余計に被害が出るような気がします。
ハブを退治する為に持ち込まれたマングースは、ハブを襲わずに天然記念物のヤンバルクイナなどを襲ったりします。
マングースにとっては、わざわざ危険なハブを襲うよりも、楽に捕まえられるヤンバルクイナの方がご馳走でしょう。
下手に生き物を持ち込むと、何が起こるか分かりません。
イタドリの駆除の為に虫を持ち込んでも、その虫が新たな問題を引き起こす可能性はじゅうぶんにあると思います。
自然は人間の知恵の及ばない部分の方が大きいでしょう。
有害な生物を駆逐する為に、別の生物を持ち込むのは最悪の選択かもしれませんね。
完璧に人間の思い通りに動く生き物なんて、どこにもいないでしょうから。

 

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