昆虫は生き残る
- 2016.09.29 Thursday
- 12:15
JUGEMテーマ:生き物
虫を描く為に、虫の写真を見ていました。
蛾とか蝶とかクワガタとか。
それにマイマイカブリも。
どれも同じ昆虫のはずなのに、まったく形が違うんですよね。
マイマイカブリと蝶なんて、似ている所なんて一つもありません。
けどよく見るとどちらも昆虫の特徴を備えています。
三つに分かれた体に六本の足、そして四枚の羽です。
虫はそれぞれの環境や餌に特化した形になっていて、それが多用な姿を生み出しています。
マイマイカブリの形状なんて、カタツムリを食う為だけですからね。
「絶対にカタツムリを食う!」って情熱がヒシヒシと伝わってきます。
だけどもしカタツムリが滅んだら、マイマイカブリも滅んでしまうでしょう。
カタツムリを食べるのがマイマイカブリだけど、カタツムリを食べ尽くしてしまったら、自分自身も滅んでしまうわけです。
ある一点に特化した生き物って、簡単なことで絶滅してしまうリスクがあります。
にも関わらず、「んなもん知るか」って一点特化の進化を遂げたのは、かなりカッコいい生き様です。
蝶も同じです。
あの長い口吻は蜜を吸う為だけのもの。
だからもしも地球上から花が消えたら、それは蝶の絶滅を意味します。
こいつがいるから生きられる。
そういう限定的な関係がたくさんあって、広い目で見ると調和が取れてるんですよね。
では人間の場合はどうか?
人間は地球上で最強の捕食者だけど、食物連鎖の中には組み込まれていません。
日本だと火葬が一般的なので、土中の微生物の栄養になることもないですし。
人類を脅かす敵はいない以上、この先も今のままの姿だと思います。
宇宙人が襲来でもして来ない限りは、人間は生物的に進化する理由がありません。
たまに思うんです。
昆虫の目には、人間はどう映っているんだろうって。
敵と思われてるのか?
それとも気持ちの悪い形だと思われているのか?
はたまた眼中にないのか?
私は多分三つめ目だと思います。
おそらく昆虫にとって、人間は眼中にない存在でしょう。
歴史も多様性も違い過ぎていて、おそらく100万年後の未来でも昆虫は生き残っていると思います。
でも人間が100万年後に生き残っているかというと・・・非常に怪しいです。
別に虫に生まれたかったとは思いません。
だけど生き残るという観点から見れば、人間は昆虫よりも遥かに弱い立場にある気がします。
文明が滅んだら、それは人間の滅びを意味するでしょうから。
多用な進化を遂げた昆虫は、どのように環境が変わっても存続していくでしょう。
強さの定義がサバイバルだとしたら、昆虫に勝てる生き物はいないと思います。
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