作家性ってなんだろう?

  • 2016.12.02 Friday
  • 14:28

JUGEMテーマ:アート・デザイン

作家性って言葉があるけど、いったいどういう意味なんでしょう。
写真家の森山大道さんとアラーキーの対談があります。
内容はデジタルカメラについて。
意外なことに、お二人ともデジタルには否定的ではありません。
特に森山さんは肯定的に見ているようです。
森山さんはとにかく撮る枚数がすごいから、デジタルの方がいいんだと仰っています。
本当は撮った写真全部見せたいくらいの気持ちで撮ってるんだけど、それが出来ないから選んで展示しているそうです。
そしてたくさんの写真を撮ることで、質が上がっていくんだとも仰っています。
量のない質はあり得ないというのが信念だそうで、たくさん撮ることが大事と仰っています。
フィルムカメラの時代、写真撮影は不便でした。
シャッタースピードも絞りも自分で調整し、ピントも自分で合わせます。
フィルムだって自分でまき上げないといけないし、ズームレンズだって今ほど性能がいいわけじゃありません。
そしてフィルムごとにまったく発色が異なっていて、どんなフィルムを選ぶというのも重要だったんです。
デジカメのように、カメラが何でもやってくれるわけではありません。
写真の加工だって手間だったし、そう簡単に色を動かすことも出来なかったんですよ。
でもデジカメの時代になって、何でもできるようになりました。
後からいくらでも加工できるし、シャッターを押すだけでバッチリ撮れます。
これを良くないと考える人もいるでしょう。
加工した写真なんて写真じゃないし、何でもカメラ任せでは腕は上達しないと。
でも森山さんとアラーキーはこう仰っています。
便利なカメラの時代だからこそ、作家性が出ると。
どんなカメラを使おうが横並びならば、後は人間を売るしかないってことだそうです。
フィルムカメラの時代は、カメラにもフィルムにも特徴があり、どんな機材を選ぶかは重要でした。
でも逆にいうと、それって機材に頼ることができるってことでもあります。
作家性と言いつつも、実は機材の特徴に頼っていただけかもしれないんです。
だけどデジカメに変わった今、それは無理です。
どのカメラを使っても高性能で、技術的なことはカバーしてくれます。
それに後から簡単に加工ができるから、撮影後にどうにでも変化させられます。
そんな時代の中でも個性を発揮できる人こそが、作家性を持っているってっことなんでしょう。
どんなカメラを使おうが、「あ、これはの人の写真だ!」って分かるような写真を撮る人っているんです。
私はB'zが好きなので、松本さんのギターの音色はすぐに分かります。
ギターを変えようが、今までに聴いたことのない曲だろうが、「この音は松本さん!」って分かります。
優れたクリエイターって、道具に左右されない大きな力を持っています。
でもそれと同時に、道具を最大限まで生かそうとしている工夫も感じます。
ありきたりな言い方だけど、道具に使われるんじゃなくて、使いこなしているんですね。
自分がここにいて、何かを作る。
どんなフィルターを通しても、「あ、これあの人の作品だ!」って分かってもらえる。
それこそが作家性なのだと思います。

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