アクション映画に本物の格闘家は必要か?

  • 2017.12.06 Wednesday
  • 12:15

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マイクタイソンが映画に出ています。
合気道の達人と戦ったり、中国拳法の達人と戦ったり。
私は格闘系のアクション映画が好きですが、本物の格闘家が出ることには少しばかり違和感があります。
というのも、実際の格闘技とアクションの動きって違うからです。
ボクシングにしろ総合にしろ、本物の格闘技は見栄えのする動きをしません。
動きが派手になればパンチはかわされるし、無駄な動きが入るとスピードも威力も落ちてしまうからです。
だから実際の格闘技の試合では、派手は動きってほとんど見られません。
地味で素早く動く人が強いんです。
アクションは魅せる為の動きですから、派手に動かないといけません。
ボクシングではジャブは有効なパンチなので多用しますが、アクション映画でジャブを見ることはまずありません。
キックにしたってローキックはほとんどなく、後ろ回し蹴りや飛び蹴りが多いです。
実戦的かどうかよりも、見栄えのする動きをしないと、映画の迫力が出ないからです。
本物の格闘家がアクション映画に出演する際、もちろんアクションの動きを指導されていると思います。
ちゃんと台本があって、入念にリハーサルして、怪我のないように行っているでしょう。
だからマイクタイソンも、いきなり大振りのパンチで殴りかかったりします。
モブキャラを倒す時はめちゃ速いんだけど、主人公や達人と戦う時は、あえてよけやすいパンチから入ります。
大振りのロングフックなんていきなり打っても当たるはずがないのに、何度も懲りずに打ったりするんです。
これも映画の演出です。
主人公や達人があっさり負けると映画が成り立たないから、あえてかわしやすいパンチから入るんです。
それを楽々かわしてみせることで、主人公の強さが際立つという演出です。
これって漫画でいうところの主人公補正です。
重要なキャラクターほどカッコよく魅せないといけないから、敵の弱体化が起こるわけです。
だけど映画としてはそれでいいと思います。
タイソンが本気で戦ったら、どっちが勝つかなんて分かり切ってるんですから。
そりゃアクション俳優だって格闘技をやっているんだろうけど、本物には及びません。
ジャッキーもブルースリーもジェットリーも素人よりは断然強いでしょうけど、ヘビー級の格闘家なんか相手にしたら・・・・・。
次の瞬間には目を覆いたくなる光景が広がっていると思います。
映画は空想の世界であり、それを魅せるには本物の格闘家は本気で戦うことは許されません。
空想のものは面白いかどうかが全てであり、現実の戦いはプロの格闘家に任せておけばいいんですから。
アクション映画は作り物で、それを分かった上で楽しむものです。
ジャッキーもブルスリーもジェットリーも大好きだし、カッコいいアクションに毎度魅せられます。
だけど本物の格闘家が出てきてしまうと、どうしても白けてしまうんです。
どこの誰だか分からない悪役が「アチャー!」とブッ飛ばされても、白けることはありません。
むしろブルースリーがカッコいいと熱くなります。
けど本物の格闘家があえて間抜けな戦い方をして、しかも絶対に喰らうようなことのない攻撃をくらい、手打ちのパンチや軽量級の攻撃で沈むのを見ると・・・・・。
やっぱり白けてしまうんですよね。
頭では演技だって分かっていても「そんなわけないだろ!」って。
スティーブンセガールが本当に強いのは知っているけど、さすがにタイソンと善戦するっていうのは無いと思います。
元世界チャンピオンのパンチをすんなり避けられるはずがないだろって。
私は空想と現実は分けるべきだと考えているので、アクション映画に本物の格闘家は出ない方がいいと思っています。
ジャッキーもリーもセガールも、多くの人が憧れるヒーローです。
今でもカッコいいと思うし、セガールなんか2ちゃんでネタにされるくらいに最強キャラとして扱われています。
いうなれば仮面ライダーやウルトラマンと同じで、絶対に手の届かない憧れのヒーローなんですよ。
ライダーやウルトラマンが強いのは空想の世界であり、現実ではなんの力も持ちません。
あの着ぐるみを着たまま格闘技の試合に出て、本物の格闘家にボコボコにされる姿なんて、誰も見たくないでしょう。
アクション映画に本物の格闘家が出るって、これと同じだと思います。
映画の制作サイドとしては、話題性を狙える効果があるのは分かります。
格闘家サイドとしては、引退後の新たな道を切り開いたリ、より知名度を上げる効果があるのも分かります。
お互いに得るものがあるっていうのは、重々分かっているんです。
だけど・・・やっぱり白けてしまうのも事実です。
私はジャッキーがリングの上でボコボコにされる現実の試合は見たくないし、タイソンが滑稽な戦い方をして敵に翻弄される空想の戦いも見たくありません。
現実は現実、空想は空想。
きっちり分けた方が、アクション映画は面白いと思います。

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