ボクシングに新しいセオリーを生みだすボクサーが現れてほしい

  • 2018.01.08 Monday
  • 11:08

JUGEMテーマ:格闘技全般

ナジーム・ハメドってボクサーがいました。
はじめの一歩のブライアン・ホークの元ネタになったボクサーです。
ガードを上げない、わけの分からない角度で殴ってくる。
リズムがめちゃくちゃでパンチがかわしづらい、手打ちで殴ってKOする。
スウェイバックというにはあまりにも急な角度でパンチをかわす。
ブライアン・ホークそのまんまのボクサーがナジーム・ハメドです。
その破天荒な戦いぶりとでたらめな強さのせいで「悪魔王子」と異名されました。
ハメドって間違いなく歴史に名を残すボクサーです。
最後はバレラに負けてしまったけど、それままでの活躍はすごかったんですよ。

ガードを上げる、ジャブを突く、ワンツーから入る、パンチは腰を入れて打つ。
今までセオリーとされたきたことをことごとく無視しました。
その上で成果を残しています。
一見ふざけているように見えるんですが、あれがハメドのスタイルです。
ボクシングはこうあるべきみたいな考えを、ことごとく粉砕したんですよ。
山本KIDさんもハメドが好きだったそうです。
そして彼の試合を見てこうコメントしました。
「レスリングの動きだ」と。
KIDさんはレスリング出身ですから、ハメドの動きを見てそう感じたなら、きっと正しいのだと思います。
ということは、ハメドはボクシングをしていないんです。
ルールはボクシングで戦っているけど、内容はボクシングではないんですよ。
ボクシングルールの中で許されている限り、思いっきり自由に戦っています。
ボクシングは当然のことながらボクサーが戦います。
そこにはセオリーがあって、お互いに「だいたいこういう戦い方をしてくるだろうな」と予想した上で戦っているはずです。
まずはジャブを突いて様子を見て、みたいな感じで。
将棋でいうなら、序盤は角の斜め横の歩を動かして、角が動きやすいようにするみたいな。
じゃあもし相手がそういったセオリーを使わないで、それでいてめちゃくちゃ強かったら?
おそらくその棋士はかなりの強敵でしょうね。
ボクシングも同じで、ボクシングの試合なのにレスリングの動きで戦う相手なんて、普通のボクサーからしたら脅威でしかないでしょう。
だってセオリーが通用しないんですから。
それでいてめちゃくちゃ強いんですから。
普通の人がハメドの真似をしても自滅するだけです。
ハメドは全身バネみたいな筋肉をしていて、だからこそ手打ちのパンチでもKOできるわけです。
それにものすごく練習するそうです。
ブライアン・ホークは練習嫌いでしたが、ハメドはそうじゃないんですよ。
勝つために凄い練習するんだそうです。
そう思うとあのふざけたような戦い方も、彼なりの努力の末に辿り着いた答えということになります。
「普通に戦うよりこっちのがいいや」って。
今のところ、ハメドと同じスタイルでハメドと同等以上のボクサーは現れていません。
けど過去に遡ると、今までにないピーカーブーという構えを使ったマイク・タイソン。
だらりと下げた腕から、鞭のようにしなるフリッカージャブを使ったトーマス・ハーンズ。
ピーカーブーもフリッカージャブも、今ではセオリーの一つになっています。
インファイターはピーカーブースタイルを取ることが多いし、フリッカーは普通に使用されるほど頻度の高いジャブです。
どちらも立派なセオリーになっているんですよ。
そう考えると、いつの日かハメドスタイルがセオリーになる日がくるんじゃないかと思います。
あんなに面白い戦い方、ハメドで終わりだなんてもったいないですよ。
ボクシングってただ強いだけじゃ人気が出なくて、スター選手が出てきた時に人気が高まるんです。
最近だとメイウェザーとパッキャオの試合が注目されたように。
セオリーをぶっ壊して新しいセオリーを生む。
ハメドスタイルを継承するボクサーが出てくること、ボクシングファンとして期待しています。

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