芸術の力は作品の力で伝承されていく

  • 2018.02.09 Friday
  • 11:26

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JUGEMテーマ:アート・デザイン

スポーツの場合、優秀なコーチが付くと選手は伸びます。
もちろんその選手に才能があるという前提ですが。
でも芸術ってこの限りじゃありません。
いかに優秀な人が指導をしても、才能のある弟子が大成する例は稀なように思います。
要するに芸術の力は遺伝もしなければ、指導によって伝承も行われないということです。
けど昔から今に至るまで、脈々と芸術の道筋は続いています。
昔の偉人が残した作品を参考にしたりしながら、技術や方法論も発展しました。
にもかかわらず、親子や師弟という間柄ではなかなか誕生しにくいのが一流の芸術家です。
海外のある音楽学校の校長がこんな言葉を残しています。
「音大というのは、自分に音楽の才能が無いと分からせる為にある。」
アカデミックな中からでは、真の芸術家は生まれないと捉えることができます。
そういえばひろゆきさんも(元2ちゃんの)似たようなことを言っていました。
芸術ってのは洗練された場所じゃなくて、アバンギャルドな場所から生まれると。
誕生は混沌とした中からってことなんでしょう。
それらが集まるのがオシャレで洗練された街というだけで、そういう街は芸術を楽しむ場所にはなっても、芸術発祥の地には成りえないってことです。
実際に絵画の歴史を振り返っても、偉大な画家って色んな国から出ています。
芸術の都パリは、絵画が生まれる中心ではないのです。
じゃあどうやって芸術家を育てるのか?
これって無理だと思います。
もっと言うなら発掘してくるのも無理でしょう。
原石はもちろんあるはずなんですが、それを探すのは砂浜の中から一粒の砂金を見つけろというのに等しいと思います。
青田買いも無理、育成も無理。
芸術の天才ってのは、彗星のごとく突然現れ、多大なインパクトだけ残して去っていく印象があります。
「あそこに光が走ってる!」って夜空を見上げた時にはもう遅いんですね。
その人はとうにこの世を去っていたりします。
けど辿った軌跡は光り輝いて、死後も真っ暗な空を照らす人たちです。
ちょっと臭い言い方だけど、芸術って死をもって完成するんだと思います。
生きているうちにどんなに評価されようが、死後に忘れ去られるならその芸術家の遺した作品は無価値です。
生きているうちに成功しないなら意味ないじゃんって思う人がいるかもしれませんが、そんな事はありません。
偉大な芸術家の遺した作品って、後世に多大な影響を与えるんです。
それは親子だとか師弟だとか、そういった繋がりなんて関係なしに伝播していきます。
そしていつの時代か、どこかの国でそれを受け取る人がいて、しかも普通の人より鋭敏に感じ取る人がいるんです。
手探りだと探すのが難しい砂浜の砂金さえ、力を持った作品ならその砂金を見つけ出して、新しい天才を生み出すんですよ。
ヒカルの碁って漫画で、神の一手を目指す藤原作為という最強の棋士が出てきます。
彼は比類なき大天才で(幽霊だけど)、そんな彼の力をもってしても神の一手に一歩近づくだけなんです。
次の一歩は主人公のヒカルが受け継ぎ、また誰かに受け継がれ、果てしない先にある神の一手に少しずつ近づいていきます。
芸術にも神の領域があるとしたら、同じように歩むしかないでしょう。
作為やヒカルがそうしたように、ほんとに地道な道のりです。
芸術の伝承は直接的な人の力では無理で、あくまで偉大な作品のみによって行われるってことなんだと思います。
私たちはそれをただ待つしかないですね。

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