必要のない物にお金を払う大切さ

  • 2018.03.15 Thursday
  • 11:44

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見栄っ張りはどこに行ってもいるものです。
必要のない物にお金を掛け、それを身にまとったり所持したりすることで、自尊心を満たしています。
一見するとイヤな人に思えますが、実はそういった人たちのおかげで経済が支えられています。
かつて私は身に余るカメラを持っていました。
プロ仕様の高価なカメラで、レンズも高価な物を数本所持していました。
もちろんながら、アマチュアの私では使いこなせません。
オーバースペックとは正にこのことです。
しかし性能だけを見て買い物をすることは少ないです。
例え身に余るカメラであっても、それを欲しいと思う気持ちは理屈ではないからです。
行楽地に行くと、高そうなカメラとレンズを構えた人がたくさんいます。
おそらくですが、そういった機材を所持している人の中で、ほんの数パーセントくらいしかその性能を必要としてはいないでしょう。
キヤノンやニコンのフラッグシップ機は驚異的な性能とタフネスをしていて、プロですからあますことなく性能を使いこなすことはありません。
実はプロカメラマンよりも、アシスタントの方がカメラのことを熟知していたりするんですよ。
なぜなら撮影技術とカメラの知識は必ずしも直結しないからです。
もし知識が必要になったならば、それはアシスタントが提供するのが仕事なのです。
それに最近のカメラは高性能過ぎるというのも理由です。
実際は多くのカメラマンが、その一つか二つ下のミドルクラスで事足りるでしょう。
アマチュアであれば初心者向けのエントリーモデルでも充分です。
最近のエントリーモデルは高性能ですから、特殊な物を撮らない限りは問題ありません。
耐久性についても、よほど過酷な場所で使わない限りはそうそう壊れることもありません。
にも関わらず、私自身がそうであったように、身に余る高価な機材を持ちたがる人はいます。
服でも同じですね。
似合う似合わないに関わらず、ブランド品を欲しがる人はいます。
同じような服であっても、あえて高い服を選ぶ人もいます。
安い物を身につけたくないという心理です。
車もこれと同様で、日本の公道を走るのに必要のないほど高性能な車に乗る人もいます。
山に行かないのに本格的なSUVに乗る人もいます。
必要だから買うのは日用品くらいで、それも短時間で使い切る消耗品くらいです。
それですら高価な物を求める人はいるでしょう。
必要もないのに高いお金を払うなんて・・・・と馬鹿にしてはいけません。
実は必要もないのにお金を払う人がいた方がいいのです。
写真をやる人全員が身の丈に合った機材を使い始めるとどうなるか?
途端に売上は落ち込むでしょうね。
似合うか似合わないかだけを考えて服を買う人が増えても同じことですし、車も同様です。
それが本当に自分にとって必要かどうかを考えるということは、余計な出費を抑えるということです。
それはすなわち、世を巡るお金が少なくなるということであり、企業は儲からなくなります。
儲からなくなった企業の辿る道は二つに一つ。
規模を縮小するか、もしくは廃業です。
私はいま二万円ちょっとのコンデジを使っています。
とても綺麗に撮れる素晴らしいカメラです。
だけどかつて私が使っていた高価な機材には及びません。
及びませんけど、私にはこれで充分です。
今、スマホのカメラは高性能になり、コンデジはどんどん肩身を狭くしています。
しかしながら私のようにコンデジを必要としている人間もいます。
もしもカメラメーカーが弱小企業ばかりであれば、コンデジはとうに世の中から消えています。
私がいま使っているのは富士フィルムのコンデジですが、富士は体力のある企業だからこそ、今でもコンデジを作り続けることができます。
キヤノン、ニコン、オリンパス、ペンタックス(今はリコーがやっています)、ソニー、パナソニック。
日本を代表するカメラメーカーは世界を代表するカメラメーカーであり、だからこそ見栄を張らずに使えるカメラを生産し続けることはできます。
それを根っこで支えているのは、見栄を張る人がいるからです。
必要以上の機材を欲しがる行為がメーカーを潤しています。
コニカ(現コニカミノルタ)はもうフィルムを販売する選択肢はありませんが、富士は今でも可能です。
デジタルを敬遠してフィルムを使う人は今でも確かにいます。
そのフィルムを作るお金はデジカメから来ていることを忘れてはいけません。
しかも必要以上の機材を欲しがる人たちがいるからこそです。
一見すると嫌味に思える見栄っ張り。
でも広い目で見た場合、必要な物しか買わない人は、必要でない物まで買う人によって助けられています。
だから高価なカメラや服や車を持っている人がいても、「それあんたの身の丈に合ってないじゃん」と馬鹿にしてはいけません。
ユダヤ人はお金持ちが多いけど、その理由の一つとしてこんな事があります。
「需要のない所に需要を作り出す」
とある本でユダヤ人のお金持ちが答えていました。
需要のある所にだけ商売を展開するならば、経済の発展はありえないでしょう。
必要がなくても何かに対してお金を払う。
その行為が途絶えない事こそが、儲けるという事において大事なんでしょうね。
(それが善悪として正しいのかどうかは別として)
見栄は欲と同じですが、ある程度の欲は必要です。
必要のない物を買うってことは、案外大切なことかもしれませんね。

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