ドイツの哲学者が来日して語っていた日本の良いところと悪いところ

  • 2018.08.11 Saturday
  • 13:47

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JUGEMテーマ:思想・啓発・哲学

ドイツの哲学者が日本へやって来て、東京、大阪、京都を巡るという番組がありました。
才能溢れる期待の若手だそうです。
三つの都市を巡り、対談したり街を歩いたりして、色んな感想を述べていました。
東京は文化や政治や経済が高度に発達し、それらが混在する面白い街だけど、抑圧的だと言っていました。
この街では激しい淘汰が行われていて、東京という環境についていけない者は淘汰される生きていけない厳しい場所であると。
大阪ではロボット工学の権威の先生と対談していました。
世界的に有名な先生だそうで、自分を模したロボットを作って、世界中で講演されているそうです。
どの国の人も素直に驚いてくれるけど、ドイツでは反応が二つに分かれると言っていました。
半分は他の国と同じように驚き、もう半分は強い拒絶を示すと。
どうしてですか?とドイツ人の哲学者に尋ねると、ドイツでは哲学が根本にあるからだと答えていました。
人間の尊厳は不可侵である。
それを破壊する可能性のあるものには拒絶感があるのだと。
なぜなら人間の尊厳が破壊された時、ナチスのような歴史を繰り返すからだと。
ロボットがもっと発達し、人間との境目がなくなってしまえば、そこに待っているのはコンピューターによる管理者会なので、人間の尊厳は失われる。
それはつまり、人間が強制収容所へ送られるのと同じことである。
だから拒絶を示すのだと答えていました。
その哲学者の先生自身も、ロボットは科学的には興味深いけど、同時に人型ロボットには拒絶を感じると言っていました。
ロボット工学の先生は、ドイツ人がそのような考え方をしていると初めて知りましたと答えていました。
京都では古いお寺や日本庭園を巡っていました。
お寺の天井に描かれた絵を興味深く見上げ、庭園の石を見つめながら「まるで意識が宿っているようだ」と言っていました。
ほんとはそんなはずないのにそう感じると。
他にも日本の大学で意見を交わしたり、講演会を行ったりと、とてもバイタリティ溢れる人でした。
車での移動中、最近新幹線で起きた殺人事件のことを知って驚いていました。
運転手の人が自分なりの意見を述べていました。
今の時代は子供が遊ぶ場所がなくなって、なんでも大人に締め付けられて、自分の気持ちの発散の仕方を知らないのだろう。
だから大人になってから、そういうのが爆発して、ああいった犯罪に走るのだろうと。
そうい意味のことを言っていました。
哲学者の先生は険しい表情でそれを聞いていました。
日本は文化も政治も経済も発達して、科学技術だって進んでいます。
それは哲学者の先生も認めていたし、世界を良くする為には日本の協力が必要不可欠だと訴えていました。
しかし抑圧的な社会であるとも言っていました。
そういえば昔、マザーテレサが来日した時にも同じような言葉を残していたはずです。
日本はなんでも揃った豊かな国だけど、精神的には貧しく見えると。
哲学者にしろシスターにしろ、海外の人の目には、日本はそういった具合に映るようです。
そして今、日本人自身もそう感じているはずです。
こんな抑圧された社会はないと。
自殺率、ブラック企業、虐待やDVやイジメ。
ひどい時にはこの前の新幹線のような事件や、相模原の障害者施設を襲った事件があります。
死者は19人、負傷者は26人というとんでもない事件です。
犯人は動機を語っていましたが、あれって結局は自身の精神的なストレスから至った行為ではないかと思います。
秋葉原の事件、それにネオ麦茶事件。
どれも抑圧からくるストレスに耐えかねて犯行に至ったんじゃないでしょうか。
誰でもよかったとか、ムシャクシャしていたとか、そういった動機で事件を起こす人たちも。
日本って基本的には平和だけど、たまにとんでもない事件が起こります。
哲学者の先生は言っていました。
悪には二つあって、一つは破壊を目的とした悪。
もう一つは管理された社会の中で起こる悪があると。
後者は完璧な秩序は悪であるということだそうです。
日本はあまりに秩序が行き過ぎて、その抑圧に耐えられなくなった時、犯罪や自殺、法律を無視した経営や家庭内の暴力が起こっているのかもしれません。
秩序が壊れすぎてもダメだけど、行き過ぎてもダメ。
なぜなら心が破壊されて、色んなトラブルや犯罪が起きるから。
きっとあの哲学者の先生は言いたかったのだと思います。
日本人よ、もうちょっと楽になれって。
マイケルムーア監督が来日した時も同じことを言っていました。
日本人よ、マジで休めって。
頑張って、戦って、いついかなる時でも秩序を重んじることだけが正しいことじゃないのでしょうね。
マザーテレサも、マイケルムーア監督も、あの哲学者の先生も、ピタリと日本の良いところを言い当て、ピタリと悪いところも言い当てています。
行き過ぎた怠惰は悪だけど、休息のない社会にも平和があるとは思えません。
国一つが強迫神経症みたいになってしまって、そこから抜け出すには休むしか方法がないと思います。
これは実際に強迫神経症に罹ったことがある私が言うんだから間違いないです。
薬よりも診療よりも、休息が一番に心を癒してくれました。
でも安易に休息が出来ないのが今の日本です。
疲れても横になることさえ許されない社会なら、大きな不幸を抱えているのと同じことかもしれません。

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