陰陽師は古代の薬剤師

  • 2018.08.23 Thursday
  • 13:11

JUGEMテーマ:神話・伝承全般

一時期陰陽師が流行りました。
小説や漫画がブームの火付け役になったそうです。
スラっとした流麗な美男子が颯爽と魔を打ち払う。
退魔師としての陰陽師はたしかにファンタジー小説や漫画の主人公にピッタリです。
では実際の陰陽師はどういう存在だったのか?
以前に安倍晴明のライバルであった蘆屋道満のお墓をお参りしたことがあります。
そこを管理している方から陰陽師についての話を伺いました。
陰陽師とは現代でいう参謀のような存在だったそうで、王様の政治を補佐し、国の政策などを決定する政治的な役割を担っていたそうです。
まだまだ科学が発達していない時代、国の大事は信託や占星術に頼っていました。
不思議な力を持つとされる陰陽師が頼りにされるのは当然だったのかもしれません。
ではどうして陰陽師は不思議な力を持つとされたのか?
蘆屋道満について教えてくれた方はこう語っていました。
「薬についての知識が豊富だったから」
医療が発達していない時代、病気は病魔と呼ばれ、魔物や祟りのせいとされていました。
しかし陰陽師は「この葉っぱとこの木の実を調合すれば治る」という知識があったそうです。
現代でいうところの薬剤師ですね。
さらに病状を見極めて薬の調合を決めるんだから医者でもあります。
病気が魔物や祟りが原因と思われていた時代、それを治してくれる陰陽師は、魔を退ける退魔師として尊敬を集めていたのでしょう。
ちなみに蘆屋道満は安倍晴明との政治争いに負けて、都を出ていきます。
そして地方で薬屋を開いて暮らしていたという言い伝えが残っているそうですよ。
降霊術を行うシャーマンも薬の知識が豊富で、アフリカでは現代でも存在するようです。
しかもその権威は絶対的で、大事な行事の際は必ずシャーマンの指示を仰ぐ部族もいるみたいです。
昔にあるバラエティ番組でタレントさんがこんな話を披露していました。
「アフリカの奥地にロケに行った時のこと、スタッフが誤って猛毒のサソリに刺されてしまった。
病院までは遠く、このままではいつどうなるか分からない。
そこで藁にもすがる思いでシャーマンを頼った。
シャーマンは小さな四角い黒い物体をスタッフに飲ませ、そして泥のような何かをこね回してから、スタッフの全身に塗っていった。
まるでマッサージでもするかのようにその泥みたいなものを塗っていくと、皮膚からドロドロしたものがにじみ出てきた。
それからすぐにスタッフは回復に向かった。」
もしこれが事実だとするならば、やはりシャーマンは間違いなく薬剤師であり、医者であります。
ただ技術や知識が西洋医学とは違うというだけで。
科学的な証明は難しくても、神様や精霊が力を貸してくれると信じることで、その独特の医療で助かる人がいるのだから、現地の人たちの尊敬を集めるのも頷けます。
生き物にとっての最大の敵は病気です。
感染症、中毒症、その他いろいろな病気、現代の医療なら治せるものも、昔の人は何も出来ずに苦しんでいたはずです。
盲腸だって今なら簡単に治療できますが、昔の人はただ我慢するしかなくて、そのうち腹膜炎を起こして苦しみ、そして亡くなったでしょう。
病気の原因は目に見えないことが多いから、それを治せる人たちは、例外なく超人扱いされていたんだと思います。
式神を飛ばして悪霊退散!というのは脚色された陰陽師です。
しかしだからといって陰陽師は嘘っぱちの存在じゃないし、ホラ吹きのインチキでもありません。
王様の側近として政治を行い、医療のない時代に医者代わりとして病気の診断を行い、薬剤師の代わりとして薬を調合していたすごい人たちです。
陰陽師はファンタジーでもリアルでも活躍した超人のような存在ですね。

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