写真はカラーかモノクロか?

  • 2018.09.13 Thursday
  • 15:44

JUGEMテーマ:写真

写真はカラーかモノクロか?
それぞれに良さがあるのは間違いありませんが、それを結論としてしまっては面白くありません。
まだ私が若者だった頃、写真の学校に通っていた時代からこういうことでの議論はありました。
生徒と先生の間でそういう意見が交わされたりと。
最初に誕生した写真はモノクロですが、カラーが出来てからはそちらに勢いが流れました。
写真は基本的にカラー。
特にモノクロにこだわりがないなら迷うことすらないでしょう。
今目の前にある光景を残すことに、色を求めるのかどうか?
圧倒的にカラーで撮る人が多いわけだから、多くの人は色を求めるってことです。
でもモノクロは完全に廃れたりしません。
いったいなぜなのか?
モノクロに残るのは形と光と影だけ。
色は白と黒とグレーのみです。
ていうかグレーが一番多いです。
モノクロって白と黒の写真になるんじゃなくて、その中間であるグレーを一番多く含んだ写真になります。
RGBという三つの原色がなく、複雑な色を生み出せないってだけで、実は白、黒、グレーの三つの色は持っているんです。
非常に限られた色です。
たくさんの色を持つカラー写真と、三つの色しか持たないモノクロ写真。
一見すると劣っているかのように見えるモノクロですが、そのメリットとは「余計なものを持たない」ってことなんだと思います。
複雑な色というのは、時に造形美を殺してしまったり、陰影の良さを分かりづらくしてしまうものです。
必要最低限の色しか持っていないモノクロの場合、形や光の陰影をしっかりと表現してくれます。
複雑な色がないから見えてくるものがあるんですよ。
絵の場合でも、カラーとペン入れのみのイラストではまったく印象が違います。
もし色塗りの上手い人なら、多少のデッサンの狂いは誤魔化せます。
けどペン入れのみの絵だと、一瞬でデッサンのズレがバレてしまいます。
色に頼れないから、形がしっかりしていないと下手だって指摘されてしまうでしょう。
写真の場合、ここに光の陰影が加わります。
陰影は立体感を伝えてくれます。
けど濡れた葉のしっとりとした質感まで伝えたいのなら、カラーでないと難しいです。
モノクロはどこまでいっても三つの単純な色でしかないから、雨に濡れた葉っぱの艶やかな色合いは表現できません。
モノクロは質感を表現するのは苦手なんです。
できないこともないですが、こればっかりは圧倒的にカラーに劣ります。
例えば赤ちゃんを撮影するとして、あのもっちりしたほっぺを表現したいならカラーに限ります。
モノクロだとなんとなく柔らかそうな感じは伝わっても、もっちりした質感までは表現できません。
ネイチャーフォトは圧倒的にカラーで撮る人が多いですが、それは自然の色を表現したいだけが理由じゃありません。
森の中の靄の質感、苔の生えた岩肌の質感、水が流れる滑らかな質感など、ネイチャーを上手く表現するには質感が重要になる被写体が多いからです。
逆にモノクロは複雑な色がない為に、ランドスケープには向いていると思います。
大都市のある種の荒涼とした感じを表現するにはモノクロの方がいいでしょう。
東京砂漠みたいに感じで写したいなら、カラーの複雑な色は、大都市の荒涼とした感じを薄めてしまうでしょうから。
モノクロはカラーに比べてどこか空っぽな感じがします。
だからこそノスタルジーがあるんでしょうね。
空っぽになったそこに入り込めるのは撮影者の感情や、写真を見た人の記憶など、形にできないものです。
そしてここまで色々書いておきながら、結局はそれぞれに良さがあるって結論になってしまいました。
まあ当たり前ですよね、カラーとモノクロ、どっちが上かなんて決められないんですから。
極論すれば自分の撮りたいように撮ればいいだけです。
ネイチャーをモノクロで撮る人もいるし、造形を見せたい場合でもカラーを選ぶ人はいるでしょうから。
撮りたい気持ちにうんちくは必要なし!
まずはカメラを持って、撮影をすることが大事です。

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