目的も存在理由も不明 勝利の塔に潜む幻獣ア・バオア・クゥー

  • 2018.09.18 Tuesday
  • 13:06

JUGEMテーマ:神話・伝承全般

ア・バオア・クゥー。
ガンダムが好きな人なら聞いたことのある名前でしょう。
ジオンの宇宙要塞です。
でも本来のア・バオア・クゥーの意味は幻獣の名前です。
インドには勝利の塔と呼ばれる塔があって、悟りを目指す僧侶が訪れます。
この塔を最上階まで上り、そこで悟りを開くのが目的なのですが、ア・バオア・クゥーはこの塔の最下層に潜んでいます。
この幻獣は人の目には見えません。
だからどういう姿をしているのか分からないそうです。
しかし向こうからは人間の姿がハッキリと見えているそうです。
悟りを開く為に訪れた僧侶は、塔を上る間はずっとこの幻獣に付きまとわれることになります。
でも被害はありません。
なぜならただ僧侶の影に沿って歩くだけだからです。
勝利の塔は長い螺旋階段になっているそうで、これを一階上るごとに、ア・バオア・クゥーの姿が見えてくるようになります。
なぜなら上に登るほど体に色が出てくるからです。
普段は透明なんですが、最上階まで登ればハッキリとその姿を現すそうです。
最上階までたどり着いた僧侶は悟りを開きます。
この時、ア・バオア・クゥーは最下層へと転落していくそうです。
悟りを開くということは、一切の煩悩を捨てた仏になるということ。
つまり影がなくなるのです。
ア・バオア・クゥーは僧侶の影に沿う形であとをついて来ます。
その影が消えてしまうと、僧侶のあとを追うことが出来ません。
道導べを失ったア・バオア・クゥーは、哀れ最下層へ落ちてしまうというわけです。
そして次なる僧侶が来るのを待って、また同じことを繰り返すんだそうです。
この幻獣の伝承はインドと言われていますが、まだはっきりとは分かっていないそうです。
ただどちらにせよ人畜無害なので、特に恐れることはありません。
危害を加えてくるでもなく、塔を登るのを邪魔してくるわけでもありません。
しかも透明だから目には見えず、僧侶が悟りを開けば一番下まで落ちていく。
ちょっと可哀想な奴です。
ただその代わりとして不死身なんだそうです。
僧侶の影を追うのは、煩悩を餌としているからだと言われています。
だったら勝利の塔じゃなくて、煩悩渦巻く街の方がいいと思うんですが、なにかこだわりがあるのかもしれません。
普通は塔に待ち受ける幻獣や怪物は敵である場合が多いです。
強い弱いは別にして、冒険者や僧侶の邪魔をしてきます。
それすらもしないア・バオア・クゥーはいったいなんなんでしょうか?
何が目的で僧侶のあとつけ、何が理由で存在しているのか?
まったく謎です。
人の目には見えない、しかも人畜無害。
これは人間にとっては存在しないのと同然です。
そういえばFF3だったと思うんですが、ずっとあとをつけてくる影のような奴がいました。
そいつは主人公たちの影に潜み、悪企みをしていたんですが、最終的には姿を見せて戦闘になります。
これってア・バオア・クゥーが元になっているのかもしれません。
でも本物のア・バオア・クゥーだったら戦闘にすらなりません。
ていうかあとをつけられていたことすら気づかないでしょう。
いつの間にか勝手にいなくなっているでしょうから。
いったいなんの為に、どういう理由で、何が目的で勝利の塔に潜んでいるのか?
その全てが不明です。
ある意味もっとも謎の多い幻獣です。

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