パンチの進化はグローブと共にあり

  • 2018.10.14 Sunday
  • 10:41

JUGEMテーマ:格闘技全般

パンチには主に三種類あります。
ストレート、フック、そしてアッパー。
他にも裏拳や鉄槌という打ち方がありますが、オーソドックスなパンチは上の三種類になります。
そして面白いのが、素手で殴る時代のボクシングには、ほとんどフックやアッパーは見られないということです。
現代でも素手で殴る格闘技はストレート系が多いです。
それはなぜか?
実はパンチというのはグローブの有り無しで大きく変わってしまうからです。
例えばボディブローを打つ場合、グローブ有りならふフックやアッパーの方が効かせやすいです。
でも素手の場合だとストレートの方が効きます。
それはなせか?
グローブの重み、厚みを利用して、さらに手首のスナップを効かせることによって、フックやアッパーは威力を発揮するからです。
素手だとグローブの利点は使えません。
となるとボディを打つ場合でも、ストレートの方がいいのです。
上から下に打ち下ろすように、そして自分の体重を相手に預けるようにして打つとよく効きます。
コツはパンチを戻さないことです。
普通は打ったらすぐに引くものですが、素手で効かせる場合は、打ったあとに全身を固めた方が体重が乗りやすいからです。
人には無数の関節があるので、当たった瞬間に全身を固めないと、衝撃が自分に跳ね返ってきます。
ストレートだと関節を固定しやすいので、より相手に威力が伝わります。
逆にグローブの場合だと、グローブそのものが重みとなるので、スナップを利かせた方がよく効きます。
当たった瞬間に全身を固めてしまうと、グローブの厚みが威力を吸収してしまい、パンチの威力は削がれてしまいます。
グローブ有りのパンチは体を柔らかくしないと威力が出ません。
だからこそ関節を固定しないでもすむフックやアッパーも使いやすくなります。
グローブは安全の為に開発されたものですが、実は武器にもなりえます。
KOってグローブ有りの方が多いんですよ。
なぜなら威力が相手の内部に伝わるからです。
例えば自分で自分の頭を叩くとわかります。
グーで殴ると表面が痛く、パーで叩くと頭の中がクラ〜っとします。
顎を叩いても同じです。
グーは表面が痛く、パーは脳が揺れます。
硬い物は外部破壊に向いていて、柔らかい物は内部破壊に向いているからです。
拳との間にグローブというクッションを置くことで、衝撃は相手の脳、もしくは内蔵へと伝わり、KO率が高くなるというわけです。
パンチはグローブの登場によって大きく変わりました。
フックやアッパーの重要性が増し、さらにスナップを利かせたしなるような打ち方が大事になりました。
ボクサーはパンチのスペシャリストですが、グローブ無しで殴り合うなら空手家の方が強いかもしれません。
素手で殴る場合はまったく違う打ち方になるからです。
逆にグローブの経験がない空手家の場合だと、ボクシングの試合だと思うように威力を発揮できないでしょう。
体を固めた打ち方だと、グローブによって威力が削がれてしまうからです。
自分の拳を守る為、そして相手を怪我から守る為に開発されたグローブ。
しかしそれは扱いに慣れた格闘家が使えば立派な武器になります。
パンチの進化はグローブと共にあり。
道具一つとっても、格闘技の歴史に大きな影響を与えていますね。

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

GA

にほんブログ村

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM