稲松文具店〜燃える平社員と動物探偵〜第二部 第四話 悪夢の始まり(2)

  • 2018.11.09 Friday
  • 10:29

JUGEMテーマ:自作小説

こがねの湯は広々とした湯船でくつろぐスーパー銭湯だ。
なのに騒ぐ客がいたらそれも台無しになってしまう。
マサカリ、モンブラン、チュウベエ、マリナ。
さっきまで勝手に風呂に入ってはしゃぎまわっていた。
マサカリとチュウベエに至っては裸のままフロントを走り回っていたのだ。
今は事務所で説教をしている最中だ。
「お前らは一秒もじっとしてられないのか!」
「んなこと言ってもよお・・・、」
「ここは風呂なんだろ?裸になるのは当然じゃないか。」
「裸になっていいのは浴室だけだ!フロントをすっぽんぽんで走り回る奴がいるか!」
本気で怒っているのに全然効いていない。
まあ仕方ないだろう。
今の俺は子犬なんだから。
こんなチビッ子がキャンキャン吠えたところでなんの迫力もない。
モンブランが「はいはい良い子でちゅね〜」と抱き上げた。
「帰ったら餌をあげまちゅからね〜。」
「真面目に話してんだぞ!」
「はいはい、吠えない吠えない。」
「クソ!人間に戻ったら覚えてろよ・・・・。」
この姿ではどうしようもない。
ウズメさんが頬杖をつきながら「これはほんとに厄介ねえ」とため息をついた。
「その子たちまったく人間の常識がないから目が離せないわ。」
「ほんとですよ。下手したらまたカーチェイスするかもしれません。」
「多分その子たちも戸惑ってるのよ。急にテンションが上がったり下がったりするのは、人間に慣れていないせいだと思うわ。」
「確かに今日のこいつらはおかしいです。いつもおかしいけど今日は余計に。」
「悠一君が子犬になって戸惑ってるように、そこ子たちも同じなのよ。これは一日も早く元に戻す必要があるわね。」
「ええ。それと怪しげな薬を捌いてる奴を捕まえないと。」
ウズメさんは時計を見上げる。
「午後4時前。営業が終わるまであと6時間か。」
トントンと指で机を叩きながら、「じゃあこうしましょ!」と立ち上がる。
「モンブランちゃんたちは今日一日ウチで働きなさい。」
「ええ!こいつらを働かせるんですか?」
「だってお店から出すわけにはいかないでしょ?」
「そうですけど・・・・やめた方がいいんじゃないですか?何しですかすか分かりませんよ。」
「でも事務所に閉じ込めてたらそれこそ何するか分からないわよ。もうすでにウズウズしてるもの。」
マサカリは勝手に冷蔵庫のパンを食べているし、チュウベエは棚の上に登って羽ばたこうとしている。
モンブランはテーブルの下に手を入れてネズミだかゴキブリだかを捕まえよとしているし、マリナはアンニュイな表情で床に寝転んでいる。
《ここに閉じ込めてたら余計にストレスになるな。そいつが爆発したらまた暴れだすかも。》
そうなるくらいならウズメさんやアカリさんの目の届く範囲で自由にさせていた方がまだマシかもしれない。
それでもやっぱり不安だけど。
「モンブランちゃんたち、今日はウチのスタッフとして働いてもらうわ。頑張ってくれたら好きな餌買ってあげちゃう。」
ウズメさんがパンパンと手を叩くと、みんな一斉に「マジ!」と群がった。
「俺は肉が食いてえ!人間が食べる高級なやつだぞ!」
「じゃあ俺はウナギを食わせてくれ。あれどんな味なのか気になってたんだ。」
「私はフランス料理のフルコース!夜景の見える豪華なホテルで!」
「私は料亭がいいわあ、カポ〜ンって鹿威しの音が聞こえるようなところ。」
どいつも金の掛かりそうなもんばかりねだってやがる。
これじゃまるで普段は良いモン食わせてないみたいじゃないか。
まあほとんどカリカリとかミルワームとかだけど。
「せっかく人間になったんだ!いいモン食わなきゃ損だぜ!」
「そうよね!いっぱい働いてお金持ちになれば毎日贅沢出来るわ!」
「俺バイク欲しいんだよな〜。ゆくゆくはアメリカ横断とかしたいなあ。」
「じゃあ私は宮殿を建てるわ!それで毎日盛大なパーティーをするの!友達のカナヘビとかマムシとか呼んで!」
呆れて物も言えない。
こいつらの妄想は大気圏を突き破ってる。
「一生懸命働いてくれたらぜ〜んぶ叶うわ。なんたって今のみんなは人間なんだから。
その代わりサボっちゃダメよ。もしサボったらカリカリとかミルワームしかあげないから。」
「ちゃんと働くぜ!なあみんな?」
「おお!」
盛り上がる動物たち。
ウズメさんは「じゃあ行きましょ」と事務所を出て行く。
その時、ニヤリとほくそえんだのを俺は見逃さなかった。
《これどんなに頑張ってもカリカリとかミルワームしか貰えないな。》
普段は大らかななんだけど、商売となるとかなりケチになるのがウズメさんだ。
まあ経営者なんだから当たり前かもしれないけど。
ていうか・・・・残された俺はどうすればいいんだ?
まさかずっとここで一匹ぼっちか?
《そんなのは嫌だ!俺を置いてかないでくれ!》
なんか分からないけど無性に寂しくなってくる。
気がつけば「キャンキャン!」と走り出していた。
するとアカリさんがヒョイっと抱き上げた。
「君もあの子たちのこと言えないわね。」
「え?」
「置いてけぼりにされたからってキャンキャン鳴くなんて。まさに子犬じゃない。」
「は!そういえば・・・・、」
30になる男がこの程度で寂しがるとは・・・・我ながら情けない。
「いきなり別の種族に変わったんだもの、戸惑うのは無理ないわ。」
「ああ!やっぱり早く戻りたい!」
ずっとこのままなんて嫌だ!
嫌なんだけど、今は我慢するしかない。
「アカリさん、一つお願いが・・・・、」
「なに?」
「トイレに連れてってもらえませんか?」
「オシッコしたいの?」
「両方です・・・・。なんかいつもより我慢できなくて。」
「そりゃ子犬だからね。」
アカリさんは俺を抱えたまま事務所を出る。
でも向かった先はトイレじゃなかった。
ここは植え込みの並ぶ中庭だ。
「あの・・・・なんでこんなところに?」
「だってオシッコとウンチがしたいんでしょ?」
「そうですよ!だから早くトイレに連れてって下さい!もう漏れちゃいます!」
「ここがトイレ。」
「だってここ中庭じゃないですか!」
「じゃあ聞くけど、マサカリはいつもどこでオシッコやウンチをしてるの?」
「それは外ですよ。散歩に行った時に公園の草むらとかで・・・・、」
「ね?そういうことよ。」
俺を下ろし、「はいどうぞ」と手を向ける。
「・・・・・・・。」
恥ずかしい。
こんなオープンな場所で用を足さないといけないなんて。
ていうかアカリさん・・・・どっか行っててくれないかな。
じっとこっちを見てるのが余計に恥ずかしい。
けどもう我慢の限界で、構うものかと大小ともに排出した。
「ふう。」
なぜか地面を蹴って臭いを撒き散らしたくなる。
そういえばマサカリがいつもやっている。
大をしたあとは草を散らかして臭いを広げるのだ。
アカリさんは「ほうほう」と俺の出した物を見て、「お腹の調子は良さそうね」と頷いた。
「あんまり見ないで下さい・・・・。」
「ウンチで健康チェックするのは当然でしょ。」
そう言って袋を持ってきて回収した。
「したい時はまた言って。」
事務所へ連れ戻され、「大人しくしててね」と出て行く。
「キャン!」
「はいはい、寂しがらない。」
パタンとドアが閉じられる。
俺一匹だけ残されて不安で堪らなかった。
《そういえばマサカリも子犬の頃はよく鳴いてたっけ。あの時はサラリーマンだったから忙しくて構ってやれなかったけど、こんな切ない気持ちだったんだな。》
今日初めて犬の気持ちを知る。
動物と話せるクセに何も分かっていなかったんだなあと自分の無知を痛感した。
部屋の中にはコチコチと秒針の音だけが響く。
それが余計に寂しさを駆り立てて、カリカリカリカリとドアを掻いてしまった。
「ちょっとうるさいわよ!ドアを掻かない!」
アカリさんに怒られる。
そんなこと言ったって寂しいんだから仕方ない。
《なんて理不尽なんだ。》
俺の訴えなんてほぼ無視される。
もし新しい子犬を飼うことがあったらとことん優しくしてあげよう。
部屋の隅っこに行き、壁に寄り添うようにして丸くなる。
狭いと思っていた事務所が体育館のように広く感じた。
身体が小さくなると全ての見方が変わるようだ。
《みんな早く戻って来てくれないかなあ。》
やがて眠くなってきてウトウトと目を閉じる。
だんだん微睡みの中に落ちていく・・・・・その時だった。
ふと人の臭いを感じて目を開けた。
「誰かいるのか?」
臭いは天井からきている。
見上げてみると、そこには填め込み式のエアコンが。
「おい、誰かいるのか?」
一瞬泥棒かと思った。
もしそうならキャンキャンとしか聞こえていないだろう。
もう一度叫んでみる。
「誰かいるのか!?」
しばらく待つ。
すると臭いは遠ざかっていった。
いったいなんだったんだろう?
それから数分後、松川くんが慌てた様子で駆け込んできた。
「どうしたそんなに焦って。」
「盗撮ですよ盗撮!」
「なにい!?」
「女子の脱衣所の天井から物音がしたらしいんです。バイトの子が見上げたら、小さな穴が空いてたらしくて。
奥の方で何か光ってたらしいんですけど、多分あれはカメラだって。」
「天井から?」
さっきのことを思い出す。
ここの天井からも人の臭いを感じたのだ。
「なあ松川くん。」
「なんですか?」
通報するつもりなんだろう。受話器を片手に振り返る。
「ここの天井って脱衣所とも繋がってるのか?」
「繋がってますよ。浴室以外は全部。」
「実はさっき天井から人の臭いがしたんだよ。」
「ほんとに?」
「でもすぐどこかに行っちゃったみたいだけど。あれ、もしかしたら盗撮犯だったのかもしれない。」
それを聞いた松川くんは、受話器を置いて駆け出した。
「どこ行くんだ!?」
「中庭です!あそこの壁にある排気口がここから近いんです!」
「でも何分も前のことだぞ。もう逃げてるんじゃ・・・・、」
「それでも一応見てきます!」
ダダっと駆け出して行く。
それと入れ替わるようにしてアカリさんがやって来た。
「大変大変!盗撮魔よ。」
「らしいですね。さっき松川くんが中庭に走って行きました。」
「中庭?なんで?」
「さっきここの天井から人の臭いがしたんですよ。」
「ほんとに!」
「だから一応見てきますって・・・・、」
「私も行ってくる!」
アカリさんも駆け出していく。
すると今度はモンブランとマリナがやって来て、「悠一聞いてよ!」と叫んだ。
「エロい変態が出たのよ!」
「天井からこっそり盗撮してたみたいなの。」
「さっき聞いたよ。ていうか・・・・その格好はなんなんだよ?」
いつのまにか浴衣になっている。
盆踊りにはまだ早いと思うが。
「ウズメさんがこれ着てって。」
「ウズメさんが?」
「それでフロントに立っててって。」
「なんで?」
「おじさん達が喜ぶから。」
モンブランもマリナも可愛らしい浴衣を着ている。
容姿は悪くないからそれなりに様になっていた。
「来る人来る人すごく喜んでくれるのよ!」
「高い商品おススメしても買ってくれるの。これだけ頑張ればすごいご褒美がもらえるわあ。」
「私ぜったいに高級ホテルでフルコースを食べるの!その後は最高級のモンプチで締めよ!」
おそらくそんな未来はこないだろう。
しかし二人の夢は膨らんでいく。
ウズメさんに利用されているだけとも知らずに。
すると今度はマサカリとチュウベエがやって来た。
「おうおう!てえへんだぜ!」
「婦女子を狙う変態が出たんだ。女子の脱衣所はパニックらしいぜ。」
「何度も聞いたよ。ていうかお前らもなんなんだよその格好は?しかも汗だくだし。」
下はふんどし、上は派手な半被を着ている。
「へへ!似合ってるだろ。」
「似合ってるけどなんでその格好なんだ?神輿を担ぐわけでもあるまいし。」
「神輿は担がねえけどよ、代わりにこれを振るんだよ。」
そう言って巨大な団扇を持ってきた。
人の三倍くらいはありそうなほどだ。
「こいつでサウナの客を仰ぐんだよ。バッサバッサとな。」
「こっちは汗だらけで暑いけど、みんな喜んでくれる。これだけ頑張れば鰻重も夢じゃない!」
「俺だってステーキを食ってやるぜ!一番高い神戸牛ってやつをな!」
二人の夢は膨らんでいく。
利用されているだけだとも知らずに。
四人とも明るい未来を信じてはしゃぎあっていた。
そこへウズメさんがやって来て、「今日はなんて日なのかしら」と嘆いた。
「動物と人が入れ替わるわ、盗撮魔が現れるわ。まったく踏んだり蹴ったりね。」
ブツブツ言いながら電話を掛けている。
「・・・・もしもし?源ちゃん?ウチの店で盗撮があったのよ。すぐ来てくれない?」
警察を呼んでいるのだろうか?
それにしては親しげな感じだけど。
それから10分後、一人の刑事がやって来た。
椎茸みたいな髪型にでっぷりしたお腹。
そして190センチくらいはありそうな大柄な人だった。
ウズメさんは「源ちゃん」と出迎えた。
「ごめんねえいきなり呼び出して。」
「いえいえ、市民の通報に応えるのは警察の義務ですから。それより盗撮犯が出たとか?」
「みたいなのよ。私は直接は見てないんだけど。」
「じゃあ誰が?」
「バイトの女の子。」
「なるほど。話を聞かせてもらえますか?」
「もちろん、ちょっと呼んでくるわ。」
そう言って出て行こうとした時、「私が行く!」とモンブランが手を上げた。
「ウズメさんはここでくつろいでて。」
「あらそう?じゃあお願い。」
嬉しそうに駆け出して行くモンブラン。
するとマサカリも「俺も行くぜ!」と駆け出していった。
続いてチュウベエも「ちょ!待てよ!」と追いかけ、最後にマリナがこう呟いた。
「モンブランったら汚いわ。こんなところで媚びを売ろうなんて。・・・・私だって負けないんだから!」
浴衣の裾を捲くりあげ、江戸っ子みたいに駆け出していった。
《ご褒美目当てか。》
どいつもこいつも抜け目がない。
いくら頑張ってもカリカリとミルワームしか貰えないというのに。
ウズメさんは呆れた様子で肩をすくめ、俺も「はあ」とため息をついた。
「ほんとに恥ずかしい奴らだ。元に戻ったら説教の一つでもしてやらないと。」
「元気な子たちよねえ。まあ私は助かるからいいけど。」
こっちは困るだけだ。
すると刑事が鋭い目で俺を睨んだ。
「ウズメさん、まさかこの子犬は・・・・。」
「人間よ。」
「やはりそうでしたか。」
位の高い霊獣は変化を見破ることが出来る。
てことはこの刑事も・・・・、
「紹介が遅れたわね。彼は猫又の源次っていうの。人間の世界で刑事をやってるわ。」
「ははあ・・・これはどうも。」
「こちらこそ。」
こんな子犬に丁寧な会釈を返してくれる。律儀な猫又だ。
「源ちゃんは江戸時代から生きてる猫又でね。かつては岡っ引きに飼われていたのよ。」
「その経験を活かして刑事をやっております。」
源ちゃんの眼光は鋭い。きっと腕利きの刑事なんだろう。
となればウズメさんが頼りにするのも分かる。
「しかし妙ですな。この人からは何の霊力も感じない。それに霊獣でもないし。どうして別の生き物に変化を?」
「ちょっと事情があってね。」
ウズメさんは例の薬のことを話した。
源ちゃんは険しい顔で「そんな物が出回っているのか」と唸った。
「ほんとに困ったものよねえ。源ちゃんはそういう話を聞いたことない?」
「初耳です。もし私の耳に入っていればすぐに取り締まっていますよ。」
「そうよねえ。源ちゃんですら知らない薬が出回ってるなんて・・・・これは本気で出処を探らないといけないわね。」
ウズメさんの顔つきも変わる。
稲荷の長が本気になるほどの事態・・・・・この事件は長引くかもしれない。
「あ、そうそう!」
ウズメさんは何かを思い出したように手を叩く。
「盗撮魔のこと以外にもう一つお願いしたいことがあるのよ。」
「他にも事件が?」
「実はさっき暴走車と警察がカーチェイスしてたんだけど・・・・。」
「聞いています。交通課が大騒ぎになっていましたよ。」
「あれって・・・・実はその子の車なのよね。」
そう言って俺を見る。
「彼が?」
「ええ。」
「しかし子犬が運転するのは無理でしょう。」
「運転してたのは彼の飼ってる動物たちなのよ。例の薬のせいで人間に変わっちゃってね。勝手に車を運転しちゃったみたいなの。」
「ああ、そういうことですか。」
「だからあ・・・悪いんだけど見逃してあげてくれない?」
手を組んで可愛らしくお願いしている。
しかし源ちゃんは渋い顔で唸った。
「かなりの暴走ぶりだったと聞いています。パトカーを振り切るほどの猛スピードだったらしいじゃないですか。
歩道やガードレールにもぶつけていたようだし。人身事故がなかったことだけが幸いです。」
「まったくねえ。誰かを怪我させてたら冗談じゃすまなくなるところだったわ。」
「すでに冗談ではすみませんよ。いくら人身事故がなかったとはいえ、さすがにカーチェイスを揉み消すのは無理がありますな。」
「そこをどうにか出来ない?」
「私は一介の刑事ですから。いくらウズメさんの頼みとあっても難しい。」
「でも彼はたまきの弟子なのよ。どうにかしてあげられない?」
さっきよりも可愛い仕草でお願いしている。
すると源ちゃんは「たまきさんの!」と目を丸くした。
「彼女のお弟子さんというんですか!?」
「そうよ。有川悠一君っていってね、なんと動物と話すことが出来るの。その力を活かして動物を助ける仕事をしてるのよ。」
そう言って「ね?」と微笑んでくる。
「は、はい!ウズメさんの仰る通りです!」
俺だって罪は逃れたい。
つぶらな瞳で見つめていると、「う〜む・・・・」と唸った。
「たまきさんは我々猫又にとってマザーテレサのような存在。私も世話になったことがある。」
「でしょ?だからここは一つ融通を利かせてくれないかしら?」
「俺からもお願いします!」
源ちゃんは険しい顔のまま「仕方ないですな」と頷いた。
「事情が事情ですし、何よりたまきさんのお弟子さんとあれば助けないわけにはいきません。」
「ほんとに!?」
「カーチェイスの件は私がどうにかしてみせましょう。」
「ありがとう!ほら、悠一君もお礼を。」
「助かります!ありがとうございます!!」
持つべきものは偉大な師匠。
もしたまきの弟子じゃなかったら刑務所行きになっていかたもしれない。
これで安心して人間に戻れる。
ほっと胸を撫でおろしているとマサカリたちが戻ってきた。
「目撃者の女の子を連れて来たぜ!・・・・って、なにをホっとしてんだ悠一?」
キョトンとするマサカリたち。
「お前らのせいだ!」と噛みついてやった。

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