森山大道さん曰く、アートはコピーである

  • 2018.11.10 Saturday
  • 13:27

JUGEMテーマ:アート・デザイン

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日本を代表する写真家、森山大道。
森山さんの芸術に対する考はこうです。
アートはコピーである。
森山さんはアンディ・ウォーホールが大好きだそうですが、その理由は彼の芸術には複写性があるからだそうです。
何もない所から何かを生み出すんじゃなくて、目の前にあるものを複写する。
よく考えれば、いやよく考えなくても写真ってそういうものです。
何もない所に写真は生まれようがありません。
すでに存在している何かを複写することでしか写真は生まれません。
でも森山さんはアートそのものが複写であると言っています。
ということは絵画や彫刻、音楽も何かのコピーということになります。
絵画の歴史は文字よりもずっと古く、大昔の壁画には動物や人々の暮らしが描かれています。
当時の人たちがその目で見た光景を描いたんだから当然ですが、これも複写と言えるかもしれません。
もし目の前になんの光景も存在しないんだったら、壁画も存在しなかったでしょう。
無論、彫刻も。
音楽も同じかもしれません。
元々は人の声や自然の中の様々な音があって、それを表現しようと石を叩いたり歌を歌ったり。
アートには必ず元になる何かが存在しています。
何もない所から何かを生み出すのは錬金術ですが、アートは無から有へと変わる錬金術ではないのでしょう。
最初に光や音や、生き物や自然現象や、とにかく人の五感を刺激するものがあって、それを感じる心や考える頭があって、そこからしかアートは生まれてきません。
全てのアートがコピーだとするなら、写真がもっともそれが顕著でしょう。
絵も音楽も小説も、一度人の頭を通して出てきますが、写真はその前にレンズとカメラを通ります。
それを見た写真家が頭の中でこう写したいと考え、またカメラとレンズがそれに応えて目の前の景色を写します。
他の芸術よりも一過程多く、より複写性の強い芸術です。
その人が世界をどう見ているかは写真を見れば分かります。
明るい写真、暗い写真、楽しい写真や悲しい写真。
同じ物を撮っても同じにはならないのが写真だからです。
アートがコピーだとするなら、芸術は人を映す鏡です。
素の状態で物を見るより、一度カメラを通した方が、自分がどう世界を見ているのかがよく分かるかもしれませんね。

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