イップマンとブルースリー

  • 2018.11.23 Friday
  • 12:58

JUGEMテーマ:格闘技全般

ブルースリーの師匠、詠春拳の達人イップマン。
映画にもなりました。
全部観ました。
面白いです。
ジャッキーやブルースリーとは全然違った形のカンフーアクションです。
主人公、イップマンが使う武術はもちろん詠春拳。
これは相手のパンチに自分の腕を絡みつかせるようにして攻撃を無効化し、さらには防御まで無力化してしまうすごい武術です。
足技も凄いです。
飛び蹴りや回し蹴りはほとんど使いませんが、その代わりに要所を狙って足払いや前蹴りを打つことで、敵の攻撃を寸断させてしまいます。
出足を払われると次の攻撃に移れないんですよ、バランスを崩してしまうから。
投げ技も使います。
でもイップマンのカッコイイところは、決して殺したり大怪我をさせたりしないところです。
勝敗は重要じゃなくて、自分の身を守ること、または大切な人を守ることが出来ればそれでいいからです。
それに敵にさえもなるべく怪我を負わせないようにします。
誰も傷つかずに争いを止められるならそれが一番だからです。
これって一方的に勝利を収めるよりも難しいことです。
イップマンは弟子であるリーに老子の言葉をよく言って聞かせていたそうです。
「生きとしいけるものは 全てたおやかである」
「硬いものは砕けやすく 強いものは転がり落ちる」
若い頃のリーはとにかく強さと勝利を求める青年で、しょっちゅう喧嘩をして、相手を怪我させてしまうこともあったそうです。
師匠であるイップマンは、それは間違った武術の使い方だと諭したかったのでしょう。
強さや勝利ばかり求めて、いったいなんの意味があるのかと。
それどころかいつかは自分にしっぺ返しがきて、痛い目に遭うぞと忠告していたんだと思います。
リーは師匠の言葉を大事に胸にしまいますが、それと同時にアメリカでの名声にこだわりました。
白人が支配する世界で頂点をとってみせると、武術にも映画にも予断がないほど心血を注ぎました。
その無理がたたったのか、若くしてこの世を去ってしまいました。
リーの生き方が正しいのかどうかなんて誰にも言えません。
あれだけの大スターですから、凡人には見えない景色や、理解できない考えの中で生きていたと思うからです。
現に彼を超えるほどのアクションスターは未だ現れていません。
ジャッキーもジェットリーもすごいスターですが、それはやっぱりブルースリーという存在があってこそでしょう。
イギリス人が支配する時代の中国で生まれ、バリバリの白人社会であるアメリカに単身乗り込み、支配者だった白人たちに、映画でも武術でも自分という存在を認めさせたんですから。
ブルースリーが命懸けで道を切り開いたんです。
もしそれがなければ、ジャッキーもジェットリーも、ここまでの成功を収めることが出来たかどうかは分かりません。
でもリーの師匠であるイップマンの言葉も正しいと思います。
勝つことだけや強さだけが全てじゃないし、武術は戦いの為だけの道具でもない。
東洋的な思想と西洋的な思想があって、どちらも一長一短だと思っています。
長い目で見れば正しいのだろうけど、今目の前にある問題に具体的に対処しづらい東洋思想。
今目の前にある問題に具体的に対処できるけど、長い目で見れな新たな問題が出てきそうな西洋思想。
イップマンは完全に東洋思想の人で、ブルースリーは東洋思想を大事にしながらも、西洋思想を取り入れようとした人だと思います。
そしてリーの功績は彼個人だけを見ていても決して分かりません。
後に与えた偉大な影響を考えると、やっぱり彼を超えるほどのアクションスターはいないからです。これからもおそらく現れないでしょう。
そしてリーに武術を教え、その思想に大きな影響を与えたイップマン。
イップマンとブルースリー。
どちらも偉大な人です。
出会うべくして出会ったんだろうなと思います。

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