満たされないから創り続ける

  • 2019.01.25 Friday
  • 14:01

JUGEMテーマ:アート・デザイン

JUGEMテーマ:芸術

歴史に名を残す芸術家を振り返ってみると、幸福な人生を歩んだ人は少ないです。
ダヴィンチのように芸術以外にも秀でた万能は別ですが、多くの場合は苦しみの中を生きているように思います。
これは私の持論ですが、幸福の中からは優れた芸術家や作品は生まれてきません。
もし満たされた人生を送っているのなら、そもそも芸術に手を出そうとは思わないでしょう。
趣味として続けることはあっても、その道に人生を懸けることはまずないでしょう。
小説家の星新一さんは借金に苦しんでいたそうです。
元々は裕福な家庭だったそうですが、後に借金に苦しむことになり、その時の唯一の楽しみが小説を書くことだったそうです。
今のようにネットのない時代、書いた作品を読んでもらう為に、SFの同人誌に寄稿していたそうです。
宮沢賢治は小説にしろ詩にしろ、絵本とか童話のような暖かさがありますが、本人はけっこう苦しんでいたんじゃないかと思います。
家は裕福だったそうですが、本人の純粋すぎる性格の為に、世の中に馴染みにくい葛藤があったはずです。
もし彼がすんなりと社会に溶け込める人間だったなら、後世に名を残す作家にはなっていなかったでしょう。
満たされない中を生きているから創作を続けられます。
例えば夜中にポエムを書いた人は多いはずです。
でも翌朝になって読み返すと、自分で書いたくせに自分で恥ずかしくなってしまうものです。
次の朝、目が覚めれば芸術を必要としない生活を送っているからでしょう。
仕事とか恋愛とか夢とか、なんでもいいんです。
なにか自分を支えられるもの、満たしてくれるものがあるから、昨晩のポエムが必要ではなくなり、恥ずかしくなってしまうんです。
でも芸術家っていうのは、昨晩のポエムを人に見せられるような人種です。
なぜなら恥をかいて失うようなモノは持っていないからです。
人に自慢できるものなんて最初からなくて、創作における恥などかきすててしまえるんです。
幸福になると守るモノが出来てしまいます。
守るモノは失いたくないモノであり、それによって強くなれる人もいるでしょう。
人として大きく成長したりとか。
でも強くなること、成長することが、芸術家にとって良いこととは限りません。
なぜなら満たされることに繋がるかもしれないからです。
足りない、持ってない、幸福じゃない。
無い無いだらけの中で、なおかつ創作に飢えている。
そういった人の中で、運に恵まれた者だけが後世に名を残せるような作品を生み出すんだと思っています。

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