池田晶子という無能の天才

  • 2013.08.28 Wednesday
  • 00:00
実は少し前に哲学の本にはまっていました。 池田晶子さんという方で、もうお亡くなりになられている方です。 難しい哲学用語を使わず、分かりやすい文法で書いていらっしゃるので、初心者でも 読みやすい哲学書です。 当たり前のことを当たり前に考える。 それがどれほど大切なことか、この本を読んでいて感じました。 普段見落としがちなことほど大事なことが隠されいるものですが、実際には中々 そのことに気づきませんよね。 何冊か池田さんの本を読みましたが、その全てに共通することがあります。 それは、考える、ということです。 知ること、教えられることより、考えることが大事であると説いてあります。 そうすることで、当たり前のことや、普段見落としがちなことに目がいくようになるのでしょうね。 若い頃はモデルをされていたそうで、とても綺麗な方です。 考えるという為に生まれ、その為に生きていた方なのでしょう。 終始池田さんの主張は、考える、ということでした。 ただ、一つだけ欠点があります。 それは想像力の欠如です。 考えるという力に特化している分、どうも感性や感覚が鈍いように感じられるところがありました。 多分人間って、ある部分が特化すると、他の部分が人より弱くなってしまうんだと思います。 アインシュタインも、物理は得意だけど国語は苦手だったみたいですね。 よく英語のスペルを間違えていたとか。 池田さん、とっても魅力的な方なんですけど、たまに暴走する時があります。 そこまで言わなくてもとか、そんなに攻撃的にならなくてもと思うことがあります。 想像力の欠如が、自分が見たい、自分が知りたいことにしか考えや感性が向かないことの原因かもしれません。 だから必要以上に相手を攻撃してしまうところがある。 これは、見ていてあまり気持ちのいいもんじゃありません。 ダメージを受けてフラフラになっている相手に追撃を加える。 それを暴力と呼びますからね。 暴力っていうのは、自分がやっている時は自覚出来ないんですよね。 けど側から見ていると、これほど醜いことはありません。 暴力というのは、やられる側は傷つくし、やる方は汚れるんですよ。 いいことなんて何一つありません。 ただ何かに特化した人間は、他の部分が人より鈍くなりますから仕方がないのかもしれません。 あちらを立てればこちらが立たず。 一部に特化した人間と、バランスの取れた人間ってどちらがいいんでしょうね? 哲学者としては一流、但し感性や想像力が無さすぎる。 だから無能の天才です。 けど本そのものは読みやすくて分かりやすいですよ。 下手な小説読むより面白いです。

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