胸躍る色鉛筆
- 2014.09.30 Tuesday
- 15:23
絵を趣味にしている私ですが、絵を始めたばかりの頃は、よく色鉛筆を使っていました。
「え?色鉛筆なんて子供の使うものじゃないの?」
そう思う人もいるかもしれませんが、色鉛筆はプロでも使う立派な画材です。
まず色鉛筆にはたくさんのメーカーがあって、種類だって豊富です。
日本で有名なメーカーなら、三菱鉛筆やトンボじゃないでしょうか?
どちらも子供の頃は一度は使った思い出があるかと思います。
三菱鉛筆もトンボも、子供用のリーズナブルなものから、プロやハイアマチュア用の高価なものまで作っています。
例えば三菱鉛筆なら一本50円の安価なものから、ペリシアという高級色鉛筆まで作っているし、トンボでも安価なものから、色辞典というプロでも使えるものまであります。
それにホルベインという優れた画材メーカーもあって、ここの色鉛筆はプロでも評価が高いようです。
このように国内だけでも色々な種類の色鉛筆があるのだから、海外のメーカーまで含めればそれはもうたくさんの色鉛筆があるのです。
中には一本300円近くするものまであり、ここまでくると中々安易に手を出せなくなります。
しかし色鉛筆というのは、箱を開いて見ているだけでも楽しいもの。そしてそれを手に取って絵を描きだせば、その優しい色合いの虜にされてしまうことでしょう。
決して他の画材では出せない、落ち着きながらも確かな色合い。重ねれば重ねるほど色の幅が広がり、絵の世界に深味が増していく喜び。
何より絵具のように面倒な準備や後片付けがいらないから、誰でも手軽に使えます。
失敗したって消しゴムで消せるものまでありますからね。
ただもし欠点があるとすれば、他の画材に比べて色のインパクトは薄いということです。
だからプロの場合はメインで使う人は少ないようです。
それは印刷した時に色鉛筆の繊細で柔らかい色合いが、多少なりとも失われるからです。
だからプロは補助の画材として使う人が多いそうですよ。
それでも色鉛筆の魅力は、決して他の画材では代えは利きません。
あの独特で暖かみのある描写は、鉛筆だからこそ出来る表現だと思います。
今までに私が使った色鉛筆の種類を書きますと、三菱のユニカラー、アーテレーズカラー、それに一本50円の一番安いやつです。
トンボの色辞典も使いましたし、海外メーカーのダーウェントもメインで使っていました。
今はヴァン・ゴッホの水彩色鉛筆を使っています。
ちなみに水彩色鉛筆というのは、水で溶かすと絵具のようになる色鉛筆のことです。
紙に描いたあとに溶かしてもいいし、芯を削って絵具のように使うことも出来ます。
ここから先は、上記の色鉛筆に関して、私が使ってみて感じた印象を書きたいと思います。
まず三菱色鉛筆ですが、このメーカーは本当に使いやすい。
どの種類も色が安定していて、どんな紙にでも色が乗りやすいように思いました。
それに芯の硬さも適度に柔らかく、描きやすさと折れにくさを両立させていると思います。
それに重ね塗りでも綺麗に色が出るし、単色でも良い色を表現出来ます。
およそ全てにおいて欠点らしい欠点はなく、ある種万能の色鉛筆といえるのではないでしょうか?
もし欠点があるとしたら、やや個性に乏しいということです。
欠点がないゆえに、どんな描き方をしても安定して色が乗る。だから面白味には今一つ欠けているように思いました。
しかし同じメーカーのアーテレーズカラーという色鉛筆は、他の色鉛筆には無い特徴を持っています。
それは消しゴムで簡単に消せるということです。
どんな色鉛筆でも消しゴムで消すことは可能ですが、種類によっては汚く色が残ってしまうことがあります。
それにある程度力を入れないと、普通の鉛筆のようには消えてくれません。
だから使っている紙が薄いと、紙を傷つけてしまう可能性もあるのです。
しかしアーテレーズカラーはほんの少しの力で綺麗に消せます。
だから失敗だって簡単に修正出来るし、何よりハイライトを表現しやすいのです。
通常色鉛筆のように色の薄い画材というのは、ハイライト(明るい部分)は最初から計算に入れて色を塗らなくてはなりません。
なぜなら色の薄い画材というのは、上から別の色を重ねても、下の色が出てしまうからです。
もし間違ってハイライト部分を濃く塗ってしまったとしましょう。
するとその上に薄い色を重ねても、下の濃い色が勝つから何の意味もないのです。それどころか、重ねれば重ねるほど濃くなっていきます。
だからハイライト部分は最初から計算に入れて描くのです。明るい部分は色を塗らず、そのまま紙の白を活かします。
しかしアーテレーズカラーは全ての色を塗ってからでも、ハイライト部分を表現することが可能です。
それは消しゴムで簡単に消せるから。空から射す光、帽子に当たる光、それに電球や太陽だって、色を消すことで明るく見せることが可能なのです。
だからどちらかというと、色鉛筆というよりはパステルに近いかもしれません。
他の色鉛筆に比べて若干の粉っぽさがあり、指で擦っても色が落ちるほどですから。
注意していないと、下手に擦って色が消えてしまうこともあり得ます。
でもとても使いやすいし、色も綺麗なので良い色鉛筆ですよ。
私は写真も趣味にしていますから、もし三菱鉛筆をカメラに例えるならキヤノンという感じです。
キヤノンはとても良いカメラを作るメーカーで、このメーカーのカメラにはおよそ欠点らしい欠点はありません。
それゆえに面白味に欠けるのも事実で、三菱の色鉛筆に似ていると感ました。
でも欠点がないということは、それだけ信頼出来るとメーカーということです。
これから色鉛筆を使ってみようかと人には、かなりオススメできます。
しかし三菱の最高級色鉛筆であるペリシアだけは、かなり個性が強いのそうなので、万人向けかどうかは分かりません。
値段も高価だし、いきなり手を出すには少々躊躇う色鉛筆かなと思います。
次にトンボですが、このメーカーでは色辞典という色鉛筆を使いました。
これはまるで本のパッケージのような箱に収まっていて、全部で三集に分かれています。
辞典という名前が付くくらいだから、きっと本を意識したパッケージなのでしょう。三集という単位も本を感じさせます。
この色鉛筆の特徴は、他のメーカーにはない珍しい色が揃っていることです。
どれも繊細で細やかな色合いで、重ねて塗ればきっと素晴らしい色が表現出来るでしょう。
他のメーカーでは出すことが出来ない、言葉に出来ない色合いが生まれます。
しかし一つ一つの色はとても薄く、この色鉛筆を使いこなすにはそれなりの根気がいるように感じました。
時間を掛けて丁寧に塗るのが好きな方にはオススメですが、勢いよく塗りたいという方には使いづらいかもしれません。
でも他のメーカーには無い色が豊富に揃っているというのは、やはり大きな魅力です。
一つ一つの色が薄いからこそ、他の色鉛筆や画材との併用でも力を発揮してくれますよ。
これ以上は長くなるので、続きはまた今度書きたいと思います。
「え?色鉛筆なんて子供の使うものじゃないの?」
そう思う人もいるかもしれませんが、色鉛筆はプロでも使う立派な画材です。
まず色鉛筆にはたくさんのメーカーがあって、種類だって豊富です。
日本で有名なメーカーなら、三菱鉛筆やトンボじゃないでしょうか?
どちらも子供の頃は一度は使った思い出があるかと思います。
三菱鉛筆もトンボも、子供用のリーズナブルなものから、プロやハイアマチュア用の高価なものまで作っています。
例えば三菱鉛筆なら一本50円の安価なものから、ペリシアという高級色鉛筆まで作っているし、トンボでも安価なものから、色辞典というプロでも使えるものまであります。
それにホルベインという優れた画材メーカーもあって、ここの色鉛筆はプロでも評価が高いようです。
このように国内だけでも色々な種類の色鉛筆があるのだから、海外のメーカーまで含めればそれはもうたくさんの色鉛筆があるのです。
中には一本300円近くするものまであり、ここまでくると中々安易に手を出せなくなります。
しかし色鉛筆というのは、箱を開いて見ているだけでも楽しいもの。そしてそれを手に取って絵を描きだせば、その優しい色合いの虜にされてしまうことでしょう。
決して他の画材では出せない、落ち着きながらも確かな色合い。重ねれば重ねるほど色の幅が広がり、絵の世界に深味が増していく喜び。
何より絵具のように面倒な準備や後片付けがいらないから、誰でも手軽に使えます。
失敗したって消しゴムで消せるものまでありますからね。
ただもし欠点があるとすれば、他の画材に比べて色のインパクトは薄いということです。
だからプロの場合はメインで使う人は少ないようです。
それは印刷した時に色鉛筆の繊細で柔らかい色合いが、多少なりとも失われるからです。
だからプロは補助の画材として使う人が多いそうですよ。
それでも色鉛筆の魅力は、決して他の画材では代えは利きません。
あの独特で暖かみのある描写は、鉛筆だからこそ出来る表現だと思います。
今までに私が使った色鉛筆の種類を書きますと、三菱のユニカラー、アーテレーズカラー、それに一本50円の一番安いやつです。
トンボの色辞典も使いましたし、海外メーカーのダーウェントもメインで使っていました。
今はヴァン・ゴッホの水彩色鉛筆を使っています。
ちなみに水彩色鉛筆というのは、水で溶かすと絵具のようになる色鉛筆のことです。
紙に描いたあとに溶かしてもいいし、芯を削って絵具のように使うことも出来ます。
ここから先は、上記の色鉛筆に関して、私が使ってみて感じた印象を書きたいと思います。
まず三菱色鉛筆ですが、このメーカーは本当に使いやすい。
どの種類も色が安定していて、どんな紙にでも色が乗りやすいように思いました。
それに芯の硬さも適度に柔らかく、描きやすさと折れにくさを両立させていると思います。
それに重ね塗りでも綺麗に色が出るし、単色でも良い色を表現出来ます。
およそ全てにおいて欠点らしい欠点はなく、ある種万能の色鉛筆といえるのではないでしょうか?
もし欠点があるとしたら、やや個性に乏しいということです。
欠点がないゆえに、どんな描き方をしても安定して色が乗る。だから面白味には今一つ欠けているように思いました。
しかし同じメーカーのアーテレーズカラーという色鉛筆は、他の色鉛筆には無い特徴を持っています。
それは消しゴムで簡単に消せるということです。
どんな色鉛筆でも消しゴムで消すことは可能ですが、種類によっては汚く色が残ってしまうことがあります。
それにある程度力を入れないと、普通の鉛筆のようには消えてくれません。
だから使っている紙が薄いと、紙を傷つけてしまう可能性もあるのです。
しかしアーテレーズカラーはほんの少しの力で綺麗に消せます。
だから失敗だって簡単に修正出来るし、何よりハイライトを表現しやすいのです。
通常色鉛筆のように色の薄い画材というのは、ハイライト(明るい部分)は最初から計算に入れて色を塗らなくてはなりません。
なぜなら色の薄い画材というのは、上から別の色を重ねても、下の色が出てしまうからです。
もし間違ってハイライト部分を濃く塗ってしまったとしましょう。
するとその上に薄い色を重ねても、下の濃い色が勝つから何の意味もないのです。それどころか、重ねれば重ねるほど濃くなっていきます。
だからハイライト部分は最初から計算に入れて描くのです。明るい部分は色を塗らず、そのまま紙の白を活かします。
しかしアーテレーズカラーは全ての色を塗ってからでも、ハイライト部分を表現することが可能です。
それは消しゴムで簡単に消せるから。空から射す光、帽子に当たる光、それに電球や太陽だって、色を消すことで明るく見せることが可能なのです。
だからどちらかというと、色鉛筆というよりはパステルに近いかもしれません。
他の色鉛筆に比べて若干の粉っぽさがあり、指で擦っても色が落ちるほどですから。
注意していないと、下手に擦って色が消えてしまうこともあり得ます。
でもとても使いやすいし、色も綺麗なので良い色鉛筆ですよ。
私は写真も趣味にしていますから、もし三菱鉛筆をカメラに例えるならキヤノンという感じです。
キヤノンはとても良いカメラを作るメーカーで、このメーカーのカメラにはおよそ欠点らしい欠点はありません。
それゆえに面白味に欠けるのも事実で、三菱の色鉛筆に似ていると感ました。
でも欠点がないということは、それだけ信頼出来るとメーカーということです。
これから色鉛筆を使ってみようかと人には、かなりオススメできます。
しかし三菱の最高級色鉛筆であるペリシアだけは、かなり個性が強いのそうなので、万人向けかどうかは分かりません。
値段も高価だし、いきなり手を出すには少々躊躇う色鉛筆かなと思います。
次にトンボですが、このメーカーでは色辞典という色鉛筆を使いました。
これはまるで本のパッケージのような箱に収まっていて、全部で三集に分かれています。
辞典という名前が付くくらいだから、きっと本を意識したパッケージなのでしょう。三集という単位も本を感じさせます。
この色鉛筆の特徴は、他のメーカーにはない珍しい色が揃っていることです。
どれも繊細で細やかな色合いで、重ねて塗ればきっと素晴らしい色が表現出来るでしょう。
他のメーカーでは出すことが出来ない、言葉に出来ない色合いが生まれます。
しかし一つ一つの色はとても薄く、この色鉛筆を使いこなすにはそれなりの根気がいるように感じました。
時間を掛けて丁寧に塗るのが好きな方にはオススメですが、勢いよく塗りたいという方には使いづらいかもしれません。
でも他のメーカーには無い色が豊富に揃っているというのは、やはり大きな魅力です。
一つ一つの色が薄いからこそ、他の色鉛筆や画材との併用でも力を発揮してくれますよ。
これ以上は長くなるので、続きはまた今度書きたいと思います。
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