夜の桜 昼の桜

  • 2015.01.31 Saturday
  • 13:48
JUGEMテーマ:自然風景


ちょっと季節が早いですが、桜の写真です。
地元の自然公園では、夜になると桜がライトアップされます。





桜の月夜。淡い花弁と月の光が、神秘的な雰囲気を出しています。




ちょっと妖しげな感じがしていいですね。
光が変わるだけで、被写体の顔はガラリと変わります。
特に夜は光の変化が出やすいので、よりいっそう妖しげな気配があります。





星を纏ったように、煌々と輝いています。
ただのライトも、桜と共に写ることで星屑のように見えます。





ちょっとホワイトバランス(光源によって色を変更するデジカメの機能)を変えて撮ってみました。
こういう色も渋くていいですね。
夜の桜は神秘的で妖しく、闇の中に際立つ魅力を持っています。





こっちは昼間の桜です。
これはこれでホッとしますよね。





夜とはまったく違う顔をしています。
明るく朗らかで、春の陽気を感じさせる顔です。





冬を越え、命が目を覚ます春の象徴、桜からはそういう印象を受けます。
子供の頃はなんとも思わなかった桜も、大人になるに連れて好きになっていきました。
桜は春の訪れを告げる、本当の意味での一年が始まる瞬間なのかもしれません。





 

深く濃い世界観の漫画 「バスタード」

  • 2015.01.31 Saturday
  • 13:32
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
バスタードという漫画があります。
ダーク・シュナイダーという魔道士が主人公で、悪魔や化け物を相手に戦う漫画です。
ダーク・シュナイダーは人間離れした力を持っていて、あらゆる魔法を使いこなします。
回復系と冷却系以外ならほとんど使えるように思います。
初期のバスタードは、ロマサガ系の雰囲気が漂っていました。
ちょっと不気味で暗くて、だけど戦いはカッコいいんです。
魔法の名前も良いですね。灼熱の光線を放つハーローインとか、小規模な核爆発を起こすブラコザハースとか。
それに黄金の三頭龍を呼び出すマーノーオー、城ごと吹き飛ばせる爆撃呪文メガテス。
るろうに剣心の牙突とか、ダイの大冒険のメドローアのように、少年の胸を熱くさせる技名が利いています。
そういうド派手でカッコいい技を使って、様々な敵と戦っていきます。
妖刀ムラサメを使う忍者マスターガラとか、雷呪文を自在に操る雷帝アーシェス・ネイとの戦いも熱かったです。
冷却系最強呪文テスタメントを使うカル・スは超がつくほどのイケメンだし、アビゲイルは不気味な中にも魅力があります。
どんなストーリーの漫画なのかと聞かれると、ちょっと困ります。
ストーリーはあるのかないのかちょっと分かりづらくて、でも世界観の規模は大きいんですよ。
初期はアンスラサクスという破壊神を倒すことを目的としていました。
このアンスラサクスとは、かつて世界を滅ぼした悪魔のような兵器なんです。
兵器というくらいですから、当然人間が造ったものです。
そして旧世界を滅ぼし(私たちのいる現代の文明社会のこと)、バスタードの世界へと繋がっているわけです。
最初は剣と魔法のファンタジーという感じでしたが、だんだんとその様相は変わってきます。
一番大きな変化は、アンスラサクスを倒した後です。
実はアンスラサクスにはドミニオンという天使が宿っていて、この天使が人類を抹殺しようと企んでいたのです。
人間は戦争や環境破壊ばかり繰り返す失敗作なので、天使たちは神の命を受けて人類を滅ぼしにかかったのです。
この天使が出て来たあたりから、剣と魔法のファンタジーからはかけ離れていきます。
もっともっと規模が大きな戦いになり、ファンタジーというよりもSFといった方が正しい感じです。
それも宗教や哲学のエッセンスを取り入れた、多少コミカルな部分もある壮大なSFです。
ゲームに例えるなら、初期から中期はロマサガ、それ以降は女神転生という感じです。
アンスラサクス以前と以後では、作品の雰囲気もガラリと変わりますからね。
初期ももちろん面白いけど、私は後期の女神転生系の世界観の方が好きです。
色んな天使や悪魔が登場し、戦いはより迫力を増していくからです。
それにエルフやドワーフ、フェアリーやホビットが出て来るのも面白いですし、仏教系の神様なんかも登場していました。
この混沌とした感じが堪らなく好きなんです。
ただ連載スピードが遅く、何年も止まったままの状態の時もあります。
単行本だって数年に一冊しか出なくて、ベルセルクやハンターハンターよりも発刊が遅いです。
面白い漫画ほど先に進まず、結末までちゃんと見ることが出来るのかどうか不安だです。
だけど面白い漫画であることに変わりはないので、気長に新しいコミックが出るのを待ちたいです。

趣の散策

  • 2015.01.30 Friday
  • 13:43
JUGEMテーマ:写真


ちょっと風情のある写真を載せます。







風情のある店でお茶を頂きました。
窓の外には自然公園が広がっています。





竹と水は、それだけで趣があります。




電車からの景色です。目ににじんでくるような青色です。




流れる景色に田んぼあり。のどかです。




これは京都の写真です。
建物の赤と葉っぱの緑が綺麗です。







光が強いです。でも京都は趣の場所ですね。
写真を撮りたくなる場所がたくさんありました。





趣っていうのは良いものです。
言葉に出来ないけど、心も体もふと軽くなる感覚がそこにはあります。
芸術でも自然でもない、心の隙間が感じる美しさのような気がしました。






 

仕事が出来る人=良い上司とは限らない

  • 2015.01.30 Friday
  • 13:07
JUGEMテーマ:仕事のこと
良い選手が良いコーチになれるわけではないように、仕事の出来る人が良い上司になれるわけではありません。
今までに何人もの上司の元で働いてきましたが、やはり仕事が出来る人と良い上司になれる人は違うように思います。
昔はとにかく仕事が出来る人に憧れていましたが、今ではそういう憧れはありません。
なぜなら仕事が出来る人というのは、実のところは自分のことしか考えていないからです。
これは決して貶す為に言っているのではありません。
会社の規模にもよると思いますが、組織の中で上にのぼろうとすると、とにかく自分の為を考えて働かないといけないということです。
あらゆるエネルギー、そして多くの時間を仕事に費やし、結果を残して上にいくわけです。
ここでいう自分の為の仕事とは、決して自己中心的な振舞いのことではありません。
傍若無人であったり、責任感がなかったり、自分さえよければそれでいいという意味ではないんです。
会社の中で出世していく為に、利用出来るものはとにかく利用する人のことを言っているんです。
よく天才だの凡人だのと言いますが、私は人間の持つ力というのは、そう大差が無いと思っています。
要はどれだけ覚悟をもってやるか、どれだけ情熱を注げるかの違いだと思います。
いつまで経っても仕事が上達しない人というのは、あまり真剣に働いていないか、とにかく甘えているかのどちらかでしょう。
だから仕事が出来る人というのは、仕事に対する情熱や覚悟が普通の人とは違うわけです。
とにかく結果を出し、上に行きたいからです。
または結果を出すことそのものが楽しくて、人の何倍も働いたりする人のことです。
その為には部下、時間、お金、道具、時にはお客さんまで利用して、自分の結果を出さないといけません。
要するに上に報告する数字を上げたいんです。
利用っていうと言葉が悪いけど、使えるものはなんでも使えっていう考え方じゃないと、周りよりも数字を出すことは困難だと思います。
仕事が出来る人は、部下を褒めるのが上手いです。
そしてとにかくやる気を起こさせ、失敗してもそこまで怒りません。
褒めて褒めて自信を付けさせ、失敗しても怒らないというやり方で、部下を積極的に行動させようとします。
そうすると「あれ?俺ってけっこう仕事が出来るんじゃね?」なんて錯覚を起こして、より一層頑張るわけです。
そうするとその上司の店なり部署なりは、それなりの数字を出すようになります。
するとさらに頑張ろうと働くので、結果仕事の出来る上司は得をするわけです。
上から評価され、そのうち昇進ということになるでしょう。
そして今いる店なり部署なりを飛び出して、さらに上へ行くのです。
さて、ここからだが問題で、仕事が出来る上司の去った店なり部署なりというのは、ガクンと成績が落ちます。
なぜなら今まで数字が出ていたのは、全て仕事が出来る上司がいたおかげだからです。
「あれ?俺って仕事が出来るんじゃね?」
そう思っていた錯覚が解け、実は仕事の出来る上司におだてられて結果を出していたことに気づくわけです。
しかしここまでならまだいいんです。
一番の問題は、全ての尻ぬぐいを上司にやってもらっていたことなんです。
失敗しても怒られないということは、自分のミスは全て上司が尻ぬぐいをしていてくれたということです。
だからよくよく冷静に自分の仕事を振り返ると、実は自分が謝ったり責任を取らなければいけない場面で、何もしていなかったことに気づかされるわけです。
仕事が出来るどころか、基本が出来ていない穴だらけだったり、恐ろしく責任感の欠如した社会人になってしまう可能性もあるわけです。
得をしたのは上司だけ。その上司が去った後には、草一本どころか仕事の出来ない店員や社員、そしてわがままな客や取引先だけが残るという、大きな負債を抱えるわけです。
では良い上司とはどういう人のことを言うのかというと、基本的には何もしない人のことです。
とにかく部下をコキ使い、自分は大して仕事をしません。
下が働いてくれるのなら、自分は働く必要がないからです。
クレームやトラブルの処理に関しても、ほとんど部下任せです。
「この上司のおっさん(もしくはおばはん)、仕事する気あんのかよ・・・。」
そう思わせるくらいに、まあ見事に何もしません。
するとどうなるか?上司が動かないというのであれば、自分たちでやるしかありません。
上司に顎でコキ使われながらも、それ以上にやらなければならない仕事が溜まっているわけです。
しかもクレームもトラブルの処理も部下任せ。だから取り引き先に頭を下げに行ったり、お客さんへのミスに対して責任を取らなければいけないわけです。
そんなことを続けているうちに、自分でも気づかないうちに仕事が上達していきます。
何でも自分たちでやらなければいけないから、自然とレベルアップしていくわけです。
そして「あれ?俺って仕事が出来るんじゃね?」などと思い上がることもありません。
レベルアップは気づかないうちにしていても、そこへ辿り着くまでの苦労は身に染みて分かっているからです。
上達するには努力や過酷さが必要。だから決して思い上がるような社会人にはなりません。
だけど良い上司には、部下任せで何もしないということの他に、もう一つだけ条件があります。
それは口では何も言わずとも、部下の仕事ぶりを正当に評価してくれるということです。
分かりやすくいうなら、仕事は部下任せだけど、その仕事ぶりはきちんと見ているし、把握もしているということです。
視野が広いんですよね、良い上司というのは。
だからいつの間にか給料が上がっていたり、色んな手当がついていたり。
それにいきなり昇進や栄転の声がかかったりと、自分の知らないところで仕事が良い方向に進んでいるんです。
これらは全て、良い上司が仕事を正当に評価してくれるおかげです。
良い上司とは、自分の評価うんぬんよりも、下が育つことを願ってくれている人間のことです。
かのスティーブ・ジョブズは、間違いなく仕事の天才だと思います。宮崎駿監督も仕事の天才です。
しかしながら二人とも、選手としては一流でも、コーチとしては三流かもしれません。
スティーブ・ジョブス亡きアップルは、もはや彼に続く人材はいないでしょう。
彼はあまりにも自分の為の仕事に没頭していたた為に、自分が亡き後の会社のことは考えていなかったんではないでしょうか。
それは宮崎監督も同じで、彼のいないジブリはこの先どうなるのか?
宮崎監督もまた、自分の為の仕事であって、自らが引退した後のジブリのことは、そう大きく考えていなかったんじゃないかと思います。
トップが仕事の出来過ぎる人間だと、下が育たないってことの証明のように思える例です。
仕事の出来る人間と、良い上司とは違う。今までお世話になった上司を振り返って、そう思った一日でした。

なぜこんなところに・・・・?仕事場の床にカマドウマ

  • 2015.01.29 Thursday
  • 13:29
JUGEMテーマ:生き物
先日のことです。
仕事場で商品のチェックをしていると、足元に何かがいるのに気づきました。
私は田舎生まれの田舎育ちなもので、それが生き物かそうでないかを見分けるのは得意です。
それはもう瞬時に見分けがつきます。
そしてその物体を見た私は、それが「奴」であることを瞬時に見抜きました。
そう、タイトルあるカマドウマです。
この時の私の感想、「うわ〜・・・・なんでやねん・・・。」
私がこの世で苦手な虫ベスト5のうちの一つ。
それはムカデを筆頭として、ゲジゲジ、フナムシ、ガガンボ、そしてカマドウマです。
まずムカデ系の足がいっぱいある奴は無理。
ダンゴムシとかヤスデなら我慢出来るのですが、上記の奴らは動きが速いから余計に気持ち悪い。
そしてもう一つ苦手なのが、身体の割に大きな足を持った虫です。
バッタやザトウムシは平気なのですが、ガガンボやカマドウマはどうしても無理です。
バッタみたいに身体にそって足を折りたたんでいるわけじゃないし、ザトウムシみたいにユニークな姿をしているわけでもない。
ただひたすら「こいつは無理だぜ・・・・」と思ってしまいます。
仕事場で見つけたカマドウマは、かなり弱っていました。
あのやたらと長い足に、羽が短いから身体が剥き出しだし、それに色と模様も生理的に受け付けない・・・。
しかしムカデのように毒があるわけでもなく、もうすでに弱っています。
私は虫といえども殺生をしたくないので、箒で塵取りにすくって、外に逃がすことにしました。
駐車場の近くにある植え込みにそっと逃がしてやると、ピクピクと動いていました。
まあ・・・奴らも一生懸命生きているんだし、こちらの生活圏に入って来ない限りは何も思いません。
だけど家や職場に出て来られると、これは・・・・ちょっと勘弁してくれって感じです。
基本的に生き物好きな私ですが、苦手なものは苦手です。
子供の頃は平気でああいう虫でも掴んでいたはずなのに、どうして大人になると無理なんでしょうね?
大人になっても気持ち悪い系の虫を素手で掴める人は、ちょっと尊敬します。

アメリカを舞台にしたボクシング漫画 「へヴィ」

  • 2015.01.29 Thursday
  • 12:57
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
ボクシングといえば、あしたのジョー、はじめの一歩など、漫画のテーマとしてはとてもポピュラーなものです。
しかしほとんどのボクシング漫画は、主に軽量級がメインとなります。
矢吹丈はバンタム級だし、幕ノ内一歩はフェザー級です。
その他のボクシング漫画も、重量級をメインにしたものはほとんどないでしょう。
はじめの一歩の鷹村さんでさえ、スーパーミドル級です。
これはどうしてかというと、重量級は日本人ボクサーには馴染みがない階級だからです。
日本プロボクシングで一番重い階級はミドル級であり、それ以上となるとほとんど選手がいません。
メインはフライ級からフェザー級、重くてもライト級までくらいでしょうか。
今の所ミドル級で世界チャンピオンになったのは、ガチンコ!で有名な竹原慎二さんだけです。
それ以上の階級となると、日本人には別世界になってしまうのです。
だからボクシング漫画もほとんどは軽量級がメインです。
しかし「へヴィ」という漫画は、その名のとおりへヴィ級がメインになり、しかも日本人の血を引いた男がが主人公です。
主人公はガイという日系二世のアメリカ人で、空手の達人です。
そもそも彼の父親が空手の達人で、とても強い人なんです。
ガイは恵まれた体格に恵まれた身体能力、それに加えて闘争心も強いです。
しかしボクサーなどはまったく目指しておらず、将来は会計士になる為に大学に通っています。
幼い頃は貧しい生活をしていたので、会計士になって安定した生活を送りたいからです。
しかし彼の強さは大学でも有名なので、チャンピオンファイトという他校の強い学生と戦うイベントに駆りだされることもしばしばでした。
ガイは持ち前の運動神経と、鍛え抜かれた空手の技をもって、いとも簡単に他校の強豪を倒してしまいます。
そしてそんな彼の試合を見ていたある老人が、「ボクサーにならないか?」とスカウトします。
最初は断っていたガイですが、やがて自分の方からボクサーになりたいと言い出します。
それは彼の父親が、マフィアの襲撃を受けて大怪我を負ってしまったからです。
父親は頭を撃たれ、生死の境を彷徨っています。そして治療には莫大なお金がかかるのです。
ボクシングのへヴィ級チャンピオンになれば、億位単のお金が稼げます。
ガイは父親の治療費を稼ぐ為に、老人のスカウトを受けることにしたのでした。
ガイは空手の達人だけあって、戦いのセンスは抜群です。闘志もあるし、何よりパンチ力が凄まじい。
しかしボクシングと空手は別物なので、最初のうちは悪戦苦闘します。
それでも天性の格闘技センスのおかげで、メキメキと上達していきました。
ガイをスカウトした老人は、トレーナーとして彼を育てます。
ガイとトレーナーの二人三脚は、やがてチャンピオンへの道を切り開きました。
決して楽な道ではありません。
手強い相手との試合に勝ち残り、チャンピオンへの挑戦権を掴んだのです。
チャンピオンは鉄人の異名を取るボクサーで、誰もが認める名チャンピオンです。
パワー、スピード、テクニック、センス、それにタフネスと闘争心。
どれをとっても超一流で、ガイにはほとんど勝ち目はありません。
しかもチャンピオンには、その拳で人を殺した経験があります。
それはまだ子供の頃の話で、しかも強盗を追い払う為でした。
しかし彼はその時のことを悔いているのです。
だからガイという若い才能が現れた時、これは自分に対する審判なのだと感じました。
ガイという若きトラを倒さねば、自分は永遠に過去の罪に縛られることになると思ったのです。
そしてガイもまた負けることは出来ません。
実はチャンピオンと戦う時、父親はすでに他界しているのです。
そして自分を育ててくれたトレーナーが、病の為に死の縁にいました。
トレーナーは病院から自分の試合を見ています。
ガイは自分の勝つ姿を見せる為、そして今までのみじめで貧しい人生を振り切る為、自分の拳に全ての想いを乗せて戦いました。
試合は熾烈を極めますが、やがてチャンピオンの方が圧し始めます。
鉄人の異名は伊達ではなく、もはやガイに手は残されていないかに思われました。
しかしチャンピオンがトドメを刺そうとした時、ガイは底力を発揮しました。
彼にはトルネードアッパーという凄まじいアッパーカットがあるのですが、この必殺技はかわされてしまいました。
チャンピオンはすかさず反撃に出ようとしますが、ガイの攻撃はまだ終わりません。
土壇場でトルネードアッパーの二連発、ダブルトルネードを放ったのです。
ガイの拳はチャンピオンを貫き、そのままマットに沈めました。
ガイは見事チャンピオンになりますが、なんとその場でベルトを返上してしまいます。
自分がボクサーになったのは父親を助ける為であり、その父親はもういません。
そしてこれ以上ボクシングの世界で戦うことに見切りをつけていたので、勝ったその時点でベルトを返してしまったのです。
これをテレビで見ていたトレーナーは大爆笑。
ボクシングの世界には表と裏があり、ガイもトイレーなーも、裏の部分の事情をはっきりと知っています。
だから勝ったのその場でベルトを返上するということは、ガイを使ってボクシングで金儲けを企む人間に、一泡吹かせてやることになるからです。
ボクシングの世界を去ったガイは、また空手家に戻ります。
そしてチャンピオンを目指す過程で出会った一人の女性と恋人になり、共にアメリカの子供たちに空手を広めるという夢を抱きます。
そう長い話の漫画ではありませんが、今まで読んだボクシング漫画の中では一番面白かったです。
ただただボクシングで戦うだけじゃなくて、そこに深い人間模様が描かれているんです。
だけどボクシングの面白さもちゃんと追及してあって、必殺パンチなんかも飛び出します。
それにリングの上での戦いは、息を飲むほど迫力のある描写ですよ。
絵もストーリーも間違いなく最高の漫画で、ボクシングに興味のない人でも楽しめると思います。
「へヴィ」はスポーツとしてのボクシングを超えた、名作ボクシング漫画です。

オタマジャクシとカエル

  • 2015.01.28 Wednesday
  • 12:38
JUGEMテーマ:生き物


夏に田んぼを散策した時の写真を載せます。




薄く水の張った田んぼに、小さな稲。
水は太陽の光で温まり、水中の生き物が活発に動くようになります。





オタマジャクシが虫を食べています。
田んぼの中には豊富に餌があるようです。





なんかいっぱい虫が死んでいます。
それを食べるオタマジャクシたち。

田んぼの食物連鎖です。




用水路にカエルがいました。
立派に成長しているので、今年カエルになったというわけじゃなさそうです。





子供が田んぼで生き物を捕まえていました。
大きなカエルに小さなカエル。
オタマジャクシもいますね。





畦道の石に、小さな花が咲いていました。
稲と共に、多くの生命を育む田んぼ。
狭いけど広い宇宙が、そこには広がっていました。


 

子供にヒットする作品を作る難しさ

  • 2015.01.28 Wednesday
  • 12:24
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
妖怪ウォッチが大人気ですね。
オモチャにアニメに漫画に、そして体操に。
私は子供にヒットする作品が出て来ると、とても嬉しいんです。
それは子供たちが喜ぶからではなくて、本当に面白いモノが生まれたんだなあと実感するからです。
子供は常に面白いモノを求めていて、そこにブランドだの作者の知名度だのは関係ありません。
妖怪ウォッチがヒットしたのは、任天堂というブランドのおかげじゃありません。
ただただ妖怪ウォッチが子供たちのハートを鷲掴みにしたからです。
大人なら、さすが任天堂だと褒めるかもしれませんが、子供は誰も褒めたりしないでしょう。
ただ妖怪ウォッチが面白いから飛びついたんだと思います。
子供にヒットする作品を作る。これほど難しいことがあるでしょうか?
なぜならどんなアニメやオモチャ、そして漫画にしろ、それを作るのは大人だからです。
大人が子供向けの作品を作る場合、当然子供の目線でモノを見たり、考えたりしないといけません。
でもそれって、かなり至難の業だと思います。
以前ある番組か何かで、ドラゴンボールの編集者を務めたトリシマさんが出ておられました。
トリシマさんはアラレちゃんに登場するドクターシマトリのモデルにもなった人で、この方が鳥山明先生を育てたといっても過言ではない方です。
そのトリシマさんが、自分が新入社員だった頃の話を語ってくれました。
まだ駆け出しの新人だった頃、上司から最新号の少年ジャンプを渡されたそうです。
そして自分が面白いと思う順番に順位を付けてみろと言われました。
トリシマさんは言われた通りに、自分が面白いと思う順番に順位を付けました。
ちあみに少年ジャンプにはアンケートハガキというのが付いていて、このハガキの投票によって漫画の人気が分かります。
そしてアンケートハガキによって決まったジャンプの漫画の順位は、トリシマさんとは真逆だったそうです。
少年ジャンプの読者は、そのほとんどが子供です。
そしてその子供のアンケートハガキの結果は、トリシマさんが面白いと思った漫画を、まったく評価していませんでした。
逆にトリシマがさんが面白くないと思った漫画を、子供たちは評価していたそうです。
当時のことを語りながら、トリシマさんは最後にこう仰られていました。
「いかに自分が子供の目線でモノを見ることが出来ていなかったか。鼻っ柱が潰されるんですよ。」
そういう意味のことを仰っておられました。
アラレちゃん、ドラゴンボール、そういったヒット作品を手掛けた編集者でさえ、昔は子供の目線でモノを見ることが出来ていなかったってことです。
大人と子供では、面白いの判断力が違います。
子供は純粋に面白さだけを求めるけど、大人は無意識にブランドや世間の知名度、または面白さとは関係のない部分にこだわりを持ってしまい、純粋な面白さを判断する力は鈍いのかもしれません。
子供よりも長く生きた分、余計な知識や観念が、面白いということを判断する力を邪魔しているんだと思います。
だから子供向けの作品でヒットを飛ばすということは、並大抵のことではありません。
今までに子供にヒットした作品はたくさんあります。
ウルトラマン、仮面ライダー、戦隊ヒーロー、それにセーラームーンやプリキュアなど、女の子に支持された作品もあります。
どの作品も子供の心を惹きつけ、熱中させる力を持っています。
そういう作品を生み出す人たちこそが、エンターテイメントの王者であり、真のクリエイターであると思っています。
そしてそういう作品を生み出す人たちは、いったい如何にしてそこまで辿り着いたのか興味があります。
周りの評価を気にしない、自分の為に作る。きっとそういう考え方だけでは、子供にヒットする作品を作るのは無理だと思います。
今の時代の子供が何を望んでいるのか?どういうものをカッコいいと思い、何を可愛いと感じるのか?
徹底的に大人の考えを排除して、出来る限り子供の目に合わせる。
ただ才能や努力というだけでは、到底辿りつけない領域なのではないかと思います。
私は子供の頃にウルトラマンや仮面ライダーに憧れました。
でもそれはきっと、当時の大人たちが、当時の子供たちの目線に合わせて、命を削るような思いの元で作り上げたんだと思います。
私たちは子供の頃から、大人たちによって最高の作品を与えてもらっていたんです。
自分で見つけたのではなく、大人たちの手によって夢を見せられ、憧れさせられていたんです。
だから妖怪ウォッチのように子供たちが熱中する作品が出て来ることは、とても嬉しいことです。
まだモノ作りは終わっていない。そして今の子供たちだって、ちゃんとそういうモノに反応する感性を持っている。
それに何より、いい作品を与えてもらった子供たちは、この先必ずやいい作品を作って、次の世代の子供たちに与える人が出て来るでしょう。
そうやって夢や憧れが受け続かれていく限り、きっとモノ作りは終わりません。
しばらくは妖怪ウォッチの時代が続くでしょう。
しかし繁栄あれば衰退があるように、いつかまた妖怪にウォッチに代わる作品が登場すると思います。
子供にヒットする作品を作り続けるスピリット、この先もずっと続いてほしいです。

まどろみの猫たち

  • 2015.01.27 Tuesday
  • 13:20
JUGEMテーマ:にゃんこ


猫は一日の大半を寝て過ごします。
だからほとんどの時間をまどろんでいるわけです。
深い眠りではなく、浅いまどろみの中にいることが多いです。





いたる所でまどろみ中。カメラを向けると目を覚ましてしまいました。




窓の傍でぬくもりながら昼寝です。
恥ずかしげもなく、おおっぴらげな恰好をしています。





どこでも寝るのが猫です。階段だろうが床の上だろうがお構いなしです。




実に気持ち良さそう。閉じた目がしわくちゃになっています。




寝ているのか起きているか?猫の眠りは現実と夢の境を行き来しているようです。
寝ている姿こそ、猫の本当の姿かもしれませんね。

 

エジプト神話にみる骨肉の争い

  • 2015.01.27 Tuesday
  • 13:08
JUGEMテーマ:神話・伝承全般
世界中に神話は数あれど、エジプト神話は他の神話とは趣を異にしています。
ほとんどの神話は、まずは創世の物語から始まります。(ケルト神話のような例外もあり)
そこから多くの神々が生まれ、世界を創り、水や風、火を創ったりしていきます。
そして一通りのものが出来ると、今度は神々の中で争いが起きます。
世界の覇権をめぐって、神同士で戦争を始めたりするのです。
戦争までとはいかなくても、やはり戦いという展開は起こります。
神の王座を巡る争い。魔物を倒す戦い。どれも常識からぶっ飛んだ壮大なスケールで描かれますが、エジプト神話は少し違います。
この神話でももちろん神々の争いは起こるのですが、それは他の神話のようにファンタジー一色のものではありません。
何と神々の世界にも裁判があって、王位継承を巡って裁判が行わるのです。
元々は太陽神ラーが王として君臨していましたが、老齢の為に力は衰えていきました。
次第にラーに対する民衆の支持は落ち、逆にオシリスという優しくて美男子の神が崇拝されるようになります。
オシリスはとても善い神様で、争いごとを嫌いました。
武力による物事の解決ではなく、お互いの理解をもって和解しようという考え方だったのです。
そして人間には小麦の栽培や、ワインの作り方も伝授しました。
そうなるとオシリスの株は一気に上昇します。
妻のイシスは頭がよく、さらに得意の魔術で夫を支えました。
やがてオシリスは旅に出ます。近隣諸国と仲良くするために、さらなる理解を得る為です。
誰もがエジプトの王と認めるオシリスですが、たった一人だけ彼のことが気に食わない者がいました。
その名はセト。オシリスの弟にして、ツチブタともロバともつかない獣の顔をした神様で、とにかく欲深い性格をしています。
セトは兄の人気に嫉妬を抱いていまいした。兄さえいなければ、王位継承権は自分にあったからです。
だから兄の留守中、良からぬ事を企てます。
まずオシリスにピッタリの棺を作り、その中にオシリスを入れて川へ流してしまおうと考えたのです。
旅から戻って来たオシリスは、まんまと罠にハマって、棺に入れられて川で流されます。
幸い妻のイシスのおかげで事なきを得ましたが、セトはまだ諦めていません。
なんと兄を暗殺して、その身体をバラバラに引き裂いてしまったのです。
兄は冥界へ旅立ち、王位継承権はセトのものとなりました。
しかし妻のイシスは、バラバラになった夫の身体を繋ぎ合わせ、得意の魔術で復活させます。
そしてこの時、イシスはホルスという息子を産みました。
ホルスは鷹の頭を持っていて、亡き父の王位継承権を引き継ぐ権利がありました。
だから神々に、自分こそが父の王位を継承する者であると訴えました。
しかしこうなるとセトは面白くありません。
せっかく兄を暗殺したのに、また邪魔者が現れたからです。
オシリスは復活しましたが、欲深い弟に嫌気がさして、冥界に戻ってしまいました。
だからホルスさえいなくなれば、自分こそが王になれるというわけです。
ホルスとセトは、王位継承権を巡って裁判で争います。
しかしなかなか決着がつかず、イシスが計略を用いるも、セトはしつこく食い下がりました。
もう話し合いではラチがあかないということになり、お互いにカバの姿となって、水中で決着をつけようということになりました。
しかしここでもイシスが計略に乗り出します。何としても息子のホルスを王にする為に、釣り針を入れてセトを引っ掻けようとしたのです。
しかし誤ってホルスに引っかけてしまい、慌ててセトに掛け直します。
セトは「私とお前は同じ母から生まれたではないか」と同情を誘い、イシスは釣り針を外してしまいました。
結果的にカバ対決もノーコンテストに終わります。しかしホルスは母がセトに同情したことを許せません。
だから首を刎ねてしまったのです。その後ホルスもセトによって両目を奪われます。
しかしハトホルという女神のおかげで、どうにか両目を復活させました。
そしてまたしてもセトと争うことになり、お互いに計略を用いて潰し合いを演じます。
そこへ復活したイシスも加わったものだから、もう収拾がつきません。
頭を悩ませたトトという神様は、冥界へ降りてオシリスに相談しました。
そして80年という長い争いの時を経て、ようやくホルスに王位継承が認められたのでした。
もう神話の域とは思えないくらに、ドロドロの骨肉争いをしています。しかも80年も・・・・・・。
エジプト神話はこういう部分が生々しくて、とても面白いですよ。
他の神話には見られない、まるで遺産相続を巡って争う、サスペンスドラマのようです。
しかもそれを演じるのは人間ではなくて神様なんですから、やっぱり見応えがあって面白いんです。
神話は歴史や空想の話だけじゃなくて、人間の生々しさも反映しているんですね。
知れば知るほど面白い、それが神話の世界だと思います。

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