自然の織りなす芸術

  • 2016.10.31 Monday
  • 14:12

JUGEMテーマ:生き物

ちょっと用があって、蝶の画像を検索していました。
そうしたら出るわ出るわ、見事な羽をした蝶の画像が。
有名なやつだとモルフォチョウがいます。
特にブルーモルフォは美しいです。
羽が美術品顔負けにキラキラ輝いているあの蝶です。
あれって構造色といって、実際に色はついていないそうです。
鱗粉のでこぼこのせいで、光が特殊な屈折をして色が着いているように見えるんだとか。
それにゴクラクトリバネアゲハという蝶も美しいです。
緑色に輝いているんですが、これまた美術品顔負けの美しさです。
地元の図書館にモルフォチョウの剥製があるんですが、ずっと見ていられるほどの美しさです。
画像検索すると、他にも色んな蝶が出てきます。
万華鏡のようにカラフルな色合いの蝶や、すごく品のある白い羽をした蝶。
中でも圧巻なのは、透明な羽を持つグラスウィングバタフライという蝶です。
無色透明のその羽は、向こうの景色まで透けて見えます。
花にとまれば花が透け、夕陽が照らせば夕陽が透けます。
まるで景色と一体化しているのかのよう。
透明な羽だから、景色の色が羽の色になるんです。
それに一部に色がついているものもいます。
これまた綺麗なんですよ。
光の加減でオーロラのように見えるやつや、羽ばたくと光ってみえるやつなんかもいるそうです。
色を持たないってことは、どんな色にもなれるってことです。
それに透明のままでもすごく綺麗です。
まるでガラス細工のような美しさがあって、画像でさえ見惚れるほどです。
でも蝶はどうしてここまで美しい羽を持つようになったのか?
花が美しいのは虫を引き寄せる為です。
だけど羽を美しくしたって、花が寄って来てくれるわけじゃありません。
それなのに美術品顔負けの美しさを備えているのは、まさに自然の織りなす芸術です。
人が生み出す芸術とはまた違った良さがあるんですよ。
派手な色なのに、いつまで見ていても飽きないからすごいもんです。
美しい虫といえば、タマムシもそうですね。
緑を基調として、赤い模様も入っています。
そしてモルフォチョウと同じように、キラキラ輝くんですよ。
一昨年の夏に実物を見たんですが、やっぱり綺麗でした。
タマムシの羽は工芸品に使われることもあるほど、とても綺麗なんです。
普段虫を敬遠している人でさえ、モルフォチョウやグラスウィングバタフライは綺麗だと思うはずですよ。
虫は決して人を楽しませる為に美しくなったわけじゃありません。
でも人が見ても美しいと思えるその羽は、美という意味での自然からの贈り物だと思います。
だからあまり手を触れないで、そっと眺めて楽しむのがいいと思います。
本当に目が洗われるほどの美しさですよ。

天才キャラは作者の知性を試される

  • 2016.10.30 Sunday
  • 13:33

JUGEMテーマ:漫画/アニメ

漫画や小説って、よく天才キャラが出てきますよね。
デスノートなんて天才同士の頭脳戦です。
だけど天才を描くのってすごく難しいでしょうね。
だってどんなに頭の良い奴を描いたつもりでも、作者以上に頭の良いキャラは生まれないんですから。
漫画であれ小説であれ、作者は作品における神様です。
作品内のキャラクターからしたら、天地を生み出した創造神に等しい存在です。
だけどいくら創造神といったって、自分以上のものを生み出すことは出来ません。
だから天才キャラを描くのは、その作者の知性が拠り所になります。
デスノートの原作担当の大場つぐみ先生は、きっとすごく頭の良い人なんでしょうね。
でなければ、ライトやLのような天才は描けないはずです。
器用な人なら、演出や表現方法で天才っぽい雰囲気を生み出すことは可能でしょう。
だけど「このキャラほんとに頭良いな」って読者に思わせる天才キャラは、すごく少ないです。
不思議な力に頼らない、ご都合主義に走らない。
あくまで内容と描写で天才と思わせる。
そういうキャラを描ける人は尊敬します。
作中のキャラは全て作者が生み出すもの。
ならば天才キャラというのは、作者の知性の限界を試されるものでもあります。
想像力や才能だけでは補えない部分です。
実際に自分の頭が良くないと、真の天才を描くことは無理でしょうから。
ライトとLは、巧みな頭脳戦で天才ぶりを発揮しました。
また封神演義の太公望や妲己も頭の良いキャラです。
ただ封神演義の場合は原作がありますけど。
でも頭の良いキャラとしてきちんと描ける藤崎竜先生も、やはり頭の良い人なんだと思います。
強いとか可愛いとかは、描写でどうとでもなります。
でも頭の良いキャラだけは誤魔化しがきないんですよね。
作者の知性の代弁者が天才キャラなわけですから。
漫画でも小説でも、書く内容によって求められる能力が変わってくるでしょう。
バトル漫画なら動きを上手く描けないといけません。
恋愛小説なら微妙な心情を描けないといけません。
天才キャラを描くなら、創作の才能以外に知性が必要です。
作品の創造神たる作者は、自分を超えるモノは作品の中に詰め込むことは出来ません。
頭の良い天才キャラを描くのは、ある意味何よりも難しいものなかもしれませんね。

アルコール弱者

  • 2016.10.29 Saturday
  • 13:09

JUGEMテーマ:日常

JUGEMテーマ:お酒

世の中はなんでも強者と弱者に分かれます。
もちろんアルコールに対しても。
私はアルコール弱者なんですが、たまに飲みたい時もあります。
しかしアルコール虚弱体質の私は、たくさん飲みたいと思っても飲めません。
泥酔するほど飲む前に、身体が拒絶してしまうんです。
強い吐き気を覚えて、泥酔する前に戻してしまいます。
以前に日本酒をがぶ飲みしようとしたんですが、一杯目を飲んだ時点で激しい吐き気が。
でも我慢して二杯目に行こうとした時、口に含んだ瞬間に戻してしまいました。
最悪ですね・・・・。
そしてすぐに眠くなる。
少しアルコールが入っただけで、強い眠気が襲ってきます。
病院でもらった睡眠導入剤はまったく効かないクセに、アルコールはやたらと眠くなるんです。
だけど寝付きが悪いからといって、アルコールを飲んで寝るのは駄目なようです。
酒で寝ると、寝起きの心理状態が最悪になるんだとか。
だから精神疾患を患ってる方は、なるべくお酒は飲まない方がいいです。
アルコールによる睡眠効果は長く続かないし、精神に悪い影響をもたらすので。
アルコール弱者の私からすると、アルコール強者の飲みっぷりは驚くばかりです。
ウィスキーやウォッカをストレートのまま平気で飲める人はすごいです。
以前に何かの番組で、ある女優さんがウォッカを平然と飲んでいました。
ストレートなんですよ。しかもお代わりまでして。
だけど全然酔った様子がないんです。
いったいどれほど肝臓が強力なのか・・・・。
お酒に弱いってことは、肝臓のアルコール分解能力が低いんだと思います。
だからすぐに脳へ侵攻されてしまうんですよね。
そして眠くなったり吐き気を覚えたり。
アルコール弱者ってけっこう多いと思います。
自分は強いと思っていても、実は弱い体質ってこともあるみたいですよ。
大丈夫と思っていても、身体には反応が出るようです。
だけどアルコールに弱いおかげで、お酒での失敗はありません。
酔って失敗するところまで酔えないんだから、当たり前ですけどね。
それにそこまでお酒が好きなわけでもないので、特に困ることもなかったり。
アルコールに強い方がいいのか?それとも弱い方がいいのか?
それはお酒が好きかどうかで変わってくるでしょう。
もしもお酒が好きではないのなら、アルコール弱者でもあまり問題はありません。
昔に比べて強制的にお酒を飲まされることも少ないですし。
飲みたい人が飲めばいい。それがお酒だと思います。

やりたい事と出来る事

  • 2016.10.28 Friday
  • 12:24

JUGEMテーマ:日常

JUGEMテーマ:仕事のこと

かの名作詞家、阿久悠さんは仰いました。
「人生は第二志望で決まる」
これって「人生はやりたいことよりも、出来る事を探せ」って意味だと思います。
よく「好きなことは仕事にするな」って意見があります。
私はこの意見は当たっていると思います。
もちろん世の中には好きなことを仕事としている人もいるでしょう。
でもその反面、好きなことだからこそ仕事にして挫折した人もいるはずです。
私は昔、少しだけ動物病院でバイトをしたことがあります。
理由は動物が好きだったから。
でもダメでした。
動物が好きならば、こういう仕事には就かない方がいいなと思いました。
獣医さんって離職率が高いそうで、それは動物が好きだからこその事だと思います。
最初から動物になんの興味もなければ、仕事と割り切って出来るでしょう。
だけど好きだからこそ仕事として続かないってことはあるはずです。
自分にとって本当に大事なものがあるなら、それは仕事を絡めない方がいいと思います。
仕事となればお金が絡むわけで、お金が絡んだ時点で複雑で面倒臭い事情に縛られます。
純粋ではなくなってしまうんですよね。
間にお金を入れないからこそ、自由に、そして純粋に楽しめる。
仕事じゃないからこそ、いつまでも好きでいられるって言い換えてもいいです。
将来は好きなことを仕事にしたいと思う人は多いでしょう。
でも好きと仕事は直接には繋がりません。
その間には必ずお金が入るからです。
好きなことを仕事にして成功できる人って、単に才能があるからじゃないと思います。
そういう人というのは、きっとすごく強かで、しかも精神的にタフなんでしょう。
才能以外にも優れた能力がなければ、好きなことは仕事として続かないと思います。
出来ることよりもやれること。
何かを好きって気持ちは、本来お金とは無縁のモノのはずです。
「人生は第二志望で決まる」
すごく良い言葉だと思います。

ラストで一気にファンタジーになる展開

  • 2016.10.27 Thursday
  • 13:30

JUGEMテーマ:漫画/アニメ

この前、「七つの海のティコ」にハマっていると書きました。
そして今日最後まで見終ました。
テレビで放送中は最終回だけ見逃してしまったんです。
だから楽しみにラストを見ました。
七つの海のティコはとても夢があって面白いアニメです。
世界名作劇場の為に作られた唯一のオリジナル作品で、舞台が現代というのもよかったです。
道徳的な内容だし、心が洗われるようなストーリーです。
だけど一つだけ不満点がありました。
それは楽しみにしていた最終回です。
七つの海のティコは、元々ファンタジー要素が入っています。
だけどそんなにぶっ飛んだファンタジーじゃなくて、現実寄りの内容になっています。
しかしラストのシーンで今までとは比較にならないほどのファンタジーとなりました。
追い求めていたヒカリクジラジに会うことが出来たのはよかったんですが、そこから一気にファンタジーの世界になってしまいます。
主人公のナナミがヒカリクジラに呼ばれるんですが、そこで亡くなった母やティコに会うんです。
それから過去や未来の出来事まで映し出されて、ナナミは感動します。
そしてヒカリクジラは神に近いほど神秘的な力を持っていました。
正直なところ、私はあまりこういう展開は好きになれません。
最初からぶっ飛んだファンタジーなら何も思わないんですが、途中まではちょいファンタジーという感じだったんです。
でもラストで一気に猛烈なファンタジーになってしまうと、ちょっと違和感を覚えてしまいます。
この前見たジブリの「かぐや姫の物語」もそうなんだけど、ラストで空を飛んだりします。
かぐや姫も元々がファンタジーだけど、でもラストで捨て丸兄ちゃんと空を飛ぶシーンは、正直なところよく分かりませんでした。
現実の世界があって、そこで色んなことにぶつかったり悩んだり、または感動があったり。
そういう展開で来ているのに、ラストのラストで強烈なファンタジーが入ってくると、「あれ?」と思ってしまうんです。
七つの海のティコの最後は、やはり違和感を覚えてしまいました。
終盤まではとてもよかったのに、最後の締めで一気にお伽噺になってしまったような感覚です。
世界名作劇場は子供の為に創られたアニメだから、これでいいと思う人もいるでしょう。
だけどそれでもラストで強烈なファンタジーが入ってくると、なんだか夢オチに近いほどの違和感を覚えてしまいました。
そしてエンディングでは、数年後らしき場面になります。
だけど最後の最後でぶっ飛んだファンタジーになったんだから、どうせならエンディングで20年後くらいの場面を見たいなと思いました。
ヒカリクジラの見せた未来では、ナナミは子供を抱いています。
きっと結婚して家庭を持ったんでしょう。
だったら生まれたその子が、今のナナミくらいの年になって、再び冒険に出る。
そういう終わり方なら、最後のファンタジーシーンも活きてくるんじゃないかと。
ヒカリクジラは「見守る者」です。
神に近いような力を持っているけど、神ではありません。
過去から未来へと繋がる、あらゆる命を見守る聖獣なんです。
だったら20年後くらいの未来へと繋がったナナミの姿を見たかったなと思いました。
エンディングでは、同い年くらいだったトーマスはかなり成長しています。
だけどナナミはほとんど変わった様子はありません。
あれが20年後くらいの未来だったらすごく面白かったのに。
なんだか批判的な内容になってしまったけど、でも見直してよかったと思えるアニメです。
すごく面白かったですよ。
夢があり、希望があり。
こういうアニメってすごく大事だと思います。
もう一つハマっている世界名作劇場「トラップ一家物語」
こちらも楽しみながら最後まで見たいと思います。

漫画のコマ割りは難しい

  • 2016.10.26 Wednesday
  • 12:43

JUGEMテーマ:漫画/アニメ

漫画はコマがあります。
面白い漫画って、まるで動画のようにスムーズにコマが流れていきます。
私も漫画を描いたことがあるから分かるんですが、コマ割りってほんとに難しいです。
初めて漫画を描いた時、案の定コマの数が多くなりすぎました。
しかもどのコマも同じ大きさという始末・・・・・。
まるで四コマ漫画を繋げたような漫画になってしまったんです。
元々四コマを描くつもりならそれでよかったんだけど、普通の漫画だったから明らかに失敗しました。
でも初めてだとコマ割りってどうしたらいいか全然分からないんですよね。
普段当たり前のように読んでいる漫画って、実は凄まじいほど読者の為に丁寧に作られているんだなと実感しました。
何の疑問も持たずにスイスイ読める。
コマ割りっていうのがいかに大事かを意識させないほど、内容にのめり込ませる。
これってすごい事ですよ。
それだけしっかりしたコマ割りになっているってことですから。
映画やアニメでも、カメラワークや編集をいちいち気にしながら見る人は少ないでしょう。
細かい所を気にせずに見られるのは、プロが丁寧に作っている証拠だと思います。
素人にはまったく意識させないほど、高いレベルで読者目線になっているってことなんでしょうね。
プロのマジシャンの手品を見ても、種に気づくことが出来ないのと同じです。
普段何気なく読んでいるその漫画は、実は大きな技術に支えられているんですね。
自分が描いてみて、いかにコマ割りが難しいか実感しました。
でも逆に言うと、コマ割りがしっかりしていると、途端に面白い漫画になるってことでもあると思います。
大ヒットする漫画って、例外なく読みやすいコマ割りです。
それに伝わりやすいし、読んでいて疲れません。
漫画は静止画で動画を見せる媒体だと思っています。
一つ一つの絵は止まっているけど、コマ割りがしっかりしていると、まるで動画のようにスムーズに頭に入ってきます。
これって韻を踏んだ読みやすい文章と似ている気がします。
面白い小説も、漫画と同じようにスムーズに頭に入ってきます。
途中で文章が滞らないというか、読むことに苦痛を感じないんですよね。
あれだけたくさんの文字なのに、それを最後まで読ませるのは、小説家の書き方が上手いからでしょう。
漫画でいうところのコマ割りみたいなものがあって、読者の目線で文章を書いているんだと思います。
コマ割りが上手い漫画はスラスラ読める。
スラスラ読めて、でも薄っぺらくなくて、ちゃんと印象に残る。
面白い漫画を描く作家さんは、動画のセンスも持っているのかもしれませんね。

悪夢

  • 2016.10.25 Tuesday
  • 12:04

JUGEMテーマ:日常

悪夢。
この言葉には二つの意味があります。
一つは嫌な出来事を指す場合。
もう一つは睡眠中の悪い夢です。
現実に起きたことを指して「悪夢」だというのは、「これは夢であってくれ!」って願望なんだと思います。
夢なら覚めればお終いですからね。
だけど睡眠中の悪夢も嫌なものです。
私はちょうくちょく悪夢を見ます。
眠たくないのに無理に寝ると、ほぼ間違いなく見ます。
そうすると寝起きは最悪の気分です。
だからあえて眠くなるまで起きているんです。
どんな悪夢を見るかは人ぞれぞれでしょう。
私の場合は、なんだかよく分からない気味の悪い世界や、気味の悪い化け物が出てきたりします。
辺り一面がネガフィルムのように色が反転した世界になっていたり、顔のない人型の生き物が奇妙な動きで迫ってきたり。
そういえば部屋のドアが開いて、明王みたいな怖い顔した神様の行列が入ってきたこともありました。
なんか悪いことしたんですかね、私・・・・・。
何かに追いかけられる夢もたまに見ますが、あれは悪夢とは違うような気がします。
悪夢って本当に気分が悪くなるんですよ。
だから絶対に見たくありません。
逆にすごく良い夢を見る時もあって、そんな時は目覚めた後も気分が良いです。
夢は記憶の整理だというけど、記憶にないモノまで出て来るのはどういうことか?
私は顔の無い奇妙な動きをする化け物になんて出くわしたことはないのに・・・・・。
きっと記憶の整理だけが夢のシステムじゃないと思います。
感情や願望など、いろんなモノが混ざり合って夢になっているんでしょう。
ヘトヘトに疲れている時は夢を見ません。
脳も夢を見ている余裕がないくらいに疲れているんでしょう。
現実なんてそんなに良い事ばかりじゃないんだから、夢くらい気持ちの良いものを見たいですね。

「七つの海のティコ」と「トラップ一家物語」

  • 2016.10.24 Monday
  • 12:53

JUGEMテーマ:漫画/アニメ

昔テレビで「世界名作劇場」というのを放送していました。
世界の童話や民話をアニメにしたものですが、よく見ていました。
最近DVDを借りて見直しているんですが、こういう作品って大人になってからの方が楽しいと思えます。
子供の頃は、どちらかというとドラゴンボールや北斗の拳にハマっていました。
でも大人になった今は、どちらかというと世界名作劇場や、日本昔話の方がよく覚えているんです。
なぜ世界名作劇場の方をよく覚えているかというと、きっと大人こそが楽しめる作品だからだと思います。
もちろん子供の頃も楽しんでいましたが、物語の深い部分までは理解がいかないんですよね。
だけど大人になるにつれて、深い部分だとか細かい所が理解できるようになるんです。
今一度見返している作品は「七つの海のティコ」と「トラップ一家物語」です。
ティコってオリジナルなんですね。
「フランダースの犬」や「母を訪ねて三千里」と違って、世界名作劇場の為に作られた作品です。
だから舞台設定も他の作品より新しいんですよ。
確か1994年って設定だったと思います。
対してトラップ一家物語は史実を元にしています。
多少の脚色はあれど、かなり史実に忠実に作っているそうです。
ティコは完全なるファンタジーです。
まず主人公のナナミが人間離れした潜水能力を持っているし(ていうか全体的に能力が高い)それに人間と同レベルでシャチとコミュニケーションできます。
ちょっとジブリの主人公っぽい印象があるんですよ。
トラップ一家物語はそういう現実離れした設定はなくて、人間ドラマって感じの内容です。
主人公のマリアが、良家の家庭教師として奮闘する話です。
シスターを目指して修行中ですが、まだまだ失敗ばかり。
でも諦めない心と、持ち前の明るさでトラップ一家の心を開いていきます。
最後は主の男爵と結婚するんですが、かなりの年の差婚です。
マリア18歳、トラップ男爵38歳。
史実ではもう少し歳の差があります。
子供の頃はマリアの年齢は27歳くらいだと思っていたんだけど、まだ18歳とは驚きです。
ていうか男爵は18歳の女の子とできちゃった結婚したんだなあと思うと、なんだか複雑な気分です。
だけど世界名作劇場にそんなツッコミをするのは野暮です。
そもそもマリアって実年齢よりもずっと大人びていますからね。
よくいえばしっかり者、悪くいうとちょっとおばさん臭いところもあります。
だけど結婚後は立派に家族を守った良妻賢母です。
ティコとトラップ一家って対照的なんですよ。
片や創作のファンタジー、片や史実に基づいた人間ドラマ。
だけどどちらも面白いですよ。
私はどちらかというとトラップ一家物語の方が好きです。
マリアが明るく奮闘して、子供たちの心を開いていくのが感動的ですよ。
世界名作劇場はとても分かりやすい内容だけど、でもけっこう深いです。
余計な演出なんかもないし、絵も必要以上に凝っていなくて、絵本を意識したような優しい絵柄です。
大人になった今こそ良さが分かる。
名作は歳を重ねるほど楽しめるものかもしれませんね。

ノーベル文学賞の意味は?

  • 2016.10.23 Sunday
  • 10:06

JUGEMテーマ:社会の出来事

ノーベル賞文学賞でボブディランが選ばれましたね。
だけど当のボブディランは知らんぷりの様子。
でもこの反応は当然かなとも思います。
ボブディランはミュージシャンであって作家ではありません。
ノーベル文学賞で評価されるのはあくまで「文学」
ボブディランが選ばれたのは歌詞が素晴らしいからなんでしょうけど、でもそれってミュージシャンに対しては無礼かもしれません。
歌詞は歌の一部であり、メロディがないと歌として成り立ちません。
だから歌詞だけ評価されたって、それは作品の一部を抜粋されているだけということになります。
もしもノーベル音楽賞があれば、ボブディランの反応も違ったかもしれません。
だけど文学と音楽は別物です。
どうしてミュージシャンのボブディランが選ばれるのか?
まったく畑違いの人間を選ぶくらいなら、SFやファンタジー作家の中からも選んであげればいいのに。
そもそもノーベル賞って科学の発展に貢献した人物に与えられる賞です。
そこにどうして芸術系の文学が入っているのか分かりません。
芸術方面にも賞を上げるなら、ノーベル絵画賞やノーベル音楽賞を創設すればいいのにと思います。
もっと幅を広げて、ノーベル漫画賞、ノーベルアニメ賞、ノーベルゲーム賞も創ったら面白いと思います。
一気に文化面が盛り上がりますよ。
ノーベルスポーツ賞とかも面白いですね。
なぜに文学だけが入っているのか?
これはあくまで私の勝手な想像ですが、文学って権威が好きなイメージがあります。
大衆文学は別にして、純文学は権威となってナンボという部分は、少なからずあるんじゃないかと。
だけど文学だって芸術の一つ。
私にとっては、芸術家って権威や名声とは反目するイメージがあります。
どちらかというと、権威なんていらないから、もっと自由にやらせてくれよみたいな。
ボブディランが賞を知らんぷりを決め込むのは、これが理由かもしれませんね。
世界的な権威であるノーベル賞なんてもらった日には、それに相応しい立ち居振る舞いを要求されそうです。
科学者ならノーベル賞は何よりも嬉しいものだと思います。
本来は科学者に与えられるべき賞だし、それに世界的に認められれば、研究資金だって集めやすいだろうし。
だけど芸術系の人間にとって、果たしてノーベル賞のような権威が必要なのか?
私はそういった賞をもらう人間よりも、誰にも組せず孤高に生きる芸術家の方が、よほどカッコよく映ります。
どうしてもボブディランに賞をもらってほしいなら、せめてノーベル音楽賞を創設するべきだと思います。

一話完結型と長編ストーリー型

  • 2016.10.22 Saturday
  • 12:02

JUGEMテーマ:漫画/アニメ

一話完結型と長編ストーリー型。
漫画やアニメではどちらかに分かれます。
もしも人気が出た場合、息の長い作品になるのは一話完結型だと思います。
対して長編ストーリー型は商業的に大ヒットする印象があります。
サザエさん、クレヨンしんちゃんなどは、きっとこれからも作られ続けるでしょう。
ドラえもんもそうですね。
一話完結型って、物語に連続性がないから、どんな世代からでも楽しめます。
昔の作品を知らなくたって問題ない。
それが一話完結型のいいところです。
長編ストーリー型は、物語にハマると最後まで読みたくなってしまうのが長所です。
ベルセルクやガンツがそうですね。
一話でも飛ぶと嫌だから、結局コミックスを全巻揃えようとしたり。
それが売り上げに結びついて、商業的な成功を収めるのでしょう。
ナルトやワンピースなんかも長編ストーリー型なので、一話完結型では及ばないような収益を上げると思います。
どちらが好きかは人それぞれだけど、私はどちらかというと一話完結型の方が好きです。
もちろん長編ストーリー型も好きだし、続きが気になるので読みます。
だけど一度ハマってしまうと、最後まで読まないと夜も眠れなくなります。
気がつけば一日の大半を使ったりしてて・・・。
それに対して一話完結型は、どこで区切ってもかまいません。
好きな時に読み、好きな時にやめられる。
そういう気軽さがあるから好きです。
作る側としてはどっちの方が難しいんでしょうね。
一話完結型は毎回話を考えないといけないから、かなり大変でしょう。
だけど長編ストーリー型も難しいでしょうね。
長い物語に整合性が必要だし、どこかに綻びがあったら先の展開が崩れたりするだろうし。
結局どちらも一朝一夕で作れないものなのでしょう。
どちらの作品にしたって、面白いものを提供してくれる作家さんは尊敬します。

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