松本孝弘ソロの名作「街」
- 2017.08.31 Thursday
- 10:02
JUGEMテーマ:音楽
昨日は稲葉さんソロの名作を書きました。
今日は松本さんソロの名作を紹介します。
松本さんのソロ作品に「華」というアルバムがあります。
歌が入っていないインストゥルメンタルというやつです。
このアルバムの四曲目に「街」という曲が入っています。
静かなイントロから始まるギターの音。
この時点で曲の世界に惹き込まれてしまいます。
穏やかだけど力強いメロディーは、過ぎていく街の明かりのよう。
夜の中に浮かぶイルミネーションは、自然の美しさとは違った情緒があります。
満たされた幸せの中にいるのではなく、辛いことや孤独を感じながら、過行く街の光に希望をもらっているような感覚です。
これは私のイメージですが、この曲には、街の明かりを眺めている人物がいるはずです。
その人は何かが理由で街を離れなければならなくなったのでしょう。
それもあまり良い理由ではないはずです。
だけどこの街で過ごした時間は無駄ではなかったと、街の明かりが語り掛けているように思えるんです。
この曲には歌詞ないので、どういった内容なのかは分かりません。
だけど逆に言えば、ファンがそれぞれ自由に解釈できるということでもあります。
松本さんは、以前は自分の曲がBGMとして聴かれるなんて耐えられなかったそうです。
しかし「華」というアルバムを作る頃、自分の曲がそういう風に聴かれるのもいいんじゃないかと思えるようになったそうです。
自分の作った曲が空間を彩ったり、そのおかげで仕事が捗るとか、落ち着くというのなら、それも音楽の大事な役割じゃないかと。
けっこう古いインタビューでしたが、そのようなことを仰っていました。
松本さんの曲は、聴いているだけで心が穏やかになる曲が多いです。
でも勇気も湧いてくるんですよ。
歌詞がないからこそ音の凄みが伝わる。
インストゥルメンタルならではの良さだと思います。
しんどいと思った時、何度も「街」という曲に助けられました。
私の中では、松本さんソロの中で1、2を争う名曲です。
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