名残惜しい夕暮れ

  • 2017.09.30 Saturday
  • 09:55

JUGEMテーマ:写真

 

 

 

 

 

コオロギや鈴虫の声がどこでも響いています。

秋の音はどうしてこんなに優しいんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

陽が落ちると肌寒いです。

でも私は暑がりなので、ちょっと寒いくらいが一番気持ちいいです。

そんで調子乗ってどこでも半袖で行って風邪引くんですよ。

 

 

 

陽が長いのか短いのか分からない時期でもあります。

もちろん夏より暮れるのは早いけど、けっこう遅くまで、遠くに光が残っています。

名残惜しい夕暮れです。

 

夜の神社

  • 2017.09.29 Friday
  • 10:22

JUGEMテーマ:神社仏閣

夜の神社はあまり行かない方がいいそうです。
お祭りとかイベントがある場合は別だけど、そうでないなら足を踏み入れない方がいいと言います。
というのも神社には二つの顔があるからです。
和魂(ニギミタマ)と荒魂(アラミタマ)
昼間の神社は穏やかで優しい和魂の顔です。
夜になると荒々しく獰猛な荒魂の顔に変わります。
神道は祖霊信仰と自然信仰で成り立っています。
自然は美しい面と恐ろしい面の二つの顔を持っていて、それが神社にも反映されているのでしょう。
私も神社が好きで、よく写真を撮りに行きます。
だけど夜は避けていました。
いましたが・・・・写真を撮りに行った時、急に眠くなってきて、車の中で休んでいたんです。
そして次に目を開けた時は夜になっていました。
このまま帰ろうか迷ったけど、とりあえず車から降りて眺めてみました。
神社って夜になっても真っ暗にはなりません。
多くの神社は夜になると灯りがつきます。
社殿の前とか参道とかに。
だけどそう大きな灯りじゃないから、闇の中に神社が浮かんでいるように見えるんです。
蛍光灯一個の灯りで、夜の中にぼんやりと浮かび上がる社殿。
これを怖いと思うか、それとも神秘的と思うか。
私は神秘的と思いました。
まるで別世界のように感じたんです。
だから入らない方がいいとは思いつつ、せっかく来たんだからとお参りをさせてもらいました。
夜の中に響く鐘・・・・叩いた自分の手の音・・・・。
やたらと大きく感じます。
灯りを受けてほのかに浮かぶ狛犬は、恐ろしいけどずっと見ていたくなる魅力がありました。
ていうか夜の神社って最高ですよ。
ずっとここに座っていたかったし、ここで朝を迎えたいと思ったほどです。
だけど今は荒魂の顔。
ずっと居座ったらバチに当たるかもしれないし、何より神様が寛ぐ時間にお邪魔するのは迷惑です。
少し境内を歩いてから、鳥居を抜けました。
中に入って写真を撮るのは失礼と思ったので、遠景を何枚か撮りました。
三脚がなかったのでブレブレでしたけどね。
夜の神社は本当に魅力的だけど、あまり行っていいものではないように思います。
怖いとかバチが当たるとかもあるけど、それ以上にやっぱり神様の邪魔になりたくないからです。
後ろは山で、夜になれば野生動物も下りてくるでしょう。
人がいない時間だからこそ安心して出て来るのに、人がいたら動物の邪魔をすることにもなってしまいます。
それに虫も出てくるんです。
柱の根本に大きなアシダカグモが張り付いていました。
今までに見た中で一番大きいサイズです。
脚を広げると、冗談抜きで女性の手の平くらいありますよ。
ここまで成長できるってことは、夜の神社には人間という邪魔者がいないからでしょう。
色んな生き物が集まって、それを餌にしているんです。
夜の神社は神秘的だし魅力的だけど、それは人の為に非ず。
人ではない多くの生き物が集う時間であり、神様が寛ぐ時間でもあります。
夜の神社には、よっぽどの理由がない限りお邪魔しない方がいいと思います。

 

日本ボクシング界の宝

  • 2017.09.28 Thursday
  • 11:14

JUGEMテーマ:格闘技全般

日本の誇る名ボクサーがいます。
ミドル級で世界チャンピオンを狙える村田諒太選手。
そしてモンスターと異名される井上尚弥選手です。
村田選手最大の武器は日本人離れしたフィジカルの強さ。
海外のミドル級チャンピオンと正面から打ち合える・・・っていうか圧倒できるなんて、日本人史上初でしょうね。
あの右ってマジで凶器ですよ。
予備動作がほとんどなく、スっと伸びて一撃必倒のパワーを秘めています。
来ると分かっていてもかわせないから、ガードするしかありません。
だけどガード越しでも充分にダメージを与えられるほどです。
でもですね、村田選手以上じゃないかと思うのが井上尚弥選手です。
・・・・失礼な言い方だけど、あれ人間じゃないですよ。
正真正銘のモンスターです。
どんな選手でも必ず隙があって、狙われやすいのは防御と攻撃の切り替えの時です。
打ちながら守る、守りながら打つ。
プロはみんなそうやっているわけですが、井上選手は次元が違います。
攻撃と防御に一分の隙もないというか、相手にとって付け入る暇を与えません。
これって対戦相手からしたら脅威以外の何物でもないでしょう。
守りに入ると徹底的に打たれて・・・・というよりサンドバッグにされます。
しかし攻撃にいくと当たらないわカウンターをもらうわで、どうやっても自分の戦いを組み立てられません。
だからラウンドを重ねるごとに、相手がパニックになっていくのが分かります。
初のアメリカでの試合では、試合中盤で対戦相手の方から棄権しました。
これ以上やっても無駄に傷つくだけと判断したんでしょう。
村田選手のフィジカルは日本人離れしていますが、井上選手は全てが日本人離れしています。
でもそれでいて日本人らしい戦い方をします。
決してパワーやフィジカルで押すんじゃなくて、テクニックや間合いで闘っているんですよ。
世界的に見ても日本のボクサーは強いです。
そりゃメキシカンや黒人さんほどのレベルはなかなかいないけど、ようやく対等に・・・いや、それ以上のボクサーが現れたんです。
ボクシングファンからしたら、この二人の登場は嬉しい限りです。
いつの日か必ず、ボクシングの本場であるラスベガスで試合をしてくれるでしょう。
その時が待ち遠しいです。

 

文学賞は本職の作家が受賞するべき

  • 2017.09.27 Wednesday
  • 10:32

JUGEMテーマ:文学

JUGEMテーマ:小説/詩

JUGEMテーマ:エンターテイメント

タレントが小説を出版したり、小説家がタレントみたいにバラエティに出たり。
最近よく見かけます。
タレントと作家の境目が無くなりつつあるのかもしれません。
西村賢太さん、西加奈子、港かなえさんなど、ちょくちょくテレビで見かけます。
逆に又吉さんや押切もえさんなども小説を出版しています。
水嶋ヒロさんも書いていましたね。
彼の大賞受賞には賛否両論あったようですが、私は彼の本を読んでいないので、なんとも言えません。
昔は棲み分けしていた世界の人たちが、こうも交わるのはなぜか?
きっとお金でしょう。
テレビも本も儲からない時代だから、共有できる部分は共有して、どうにか凌ごうとしているんだと思います。
だけど当の本人たちはどう思っているんでしょうか?
互いの世界の行き来は、テレビ局や出版社の偉い人達が決めているのでしょう。
だけど実際に現場で仕事をする人たちの本音はどうなんでしょうね?
以前ある作家さんが、芸能人が文学賞を取ることについて批判をしていました。
結局その芸能人は受賞には至らなかったんですが、受賞ギリギリまでいったことについて、その作家さんは不満があったようです。
作家として大したキャリアもないタレントが、どうして大きな賞の候補にの残るのか?
本来ならその道で腕を磨いて、ちゃんと実力を備えた人が受賞するべきではないのか?
そう批判をした作家さんは、その賞の受賞を巡って、タレントさんと最終候補まで残っていたんです。
最終的にはその作家さんが受賞しましたが、それでも納得いかない部分があったのでしょう。
これについてある大物の作家さんが「芸能界も出版業界も女又吉を作ろうとしている」と、その批判に対して肯定的な意見を述べていました。
そういえば水島ヒロさんが受賞した時も、かなりの批判がありました。
又吉さんの場合はそこまでの批判は出ていないので、きっと腕があっての受賞なのでしょう。
面白くないって意見もあるようだけど、純文学ってエンターテイメントではないので、面白さに比重を置いていません。
又吉さんの本を読んで好きになれるかどうかは、その人次第ってことになるでしょう。
しかしもしも大きな賞の最終候補で二人残って、どちらも同じレベルの作品だとしたら、芸能人の肩書を持つ方が受賞するはずです。
どうせなら知名度のある人の方が、広告にかける手間も費用も省けますから。
しかし本業がタレントの人に賞を与えて、いったいどれほどの恩恵が出版社にあるのか考えてしまいます。
その時は儲かるかもしれないけど、長い目で見た場合、やっぱり本職の人が受賞した方がいいでしょう。
儲からないから他の世界とシェアするってやり方は良いけど、先を見るなら本職の人にチャンスや希望を与えないと、いずれ潰れてしまうんじゃと思います。
本職の作家が一生懸命やって、良い作品を書いて、でも知名度はタレントの方が上だからとそっちに賞をあげるようなことが増えたら、小説家にとってこれほど無気力になる出来事はないでしょう。
漫画や音楽の場合だと、ちゃんと本職の方が受賞しています。
特に漫画の場合は、芸能人だの有名人だのといった肩書が通用しにくいように思います。
だって漫画は権威じゃないから。
ページを捲って、面白いかどうかが全てです。
だから賞による権威なんてどうでもいいんですよ。
肩書だけで腕のない人に賞をあげたところで、誰も読みませんから。
レベルの高い漫画を描くには、絶対的に絵の練習や漫画を描いた経験が必要になります。
それも一朝一夕の付け焼刃じゃなくて、長い時間を要する経験が必要です。
権威やマグレでヒットを飛ばせないのが、漫画の世界の素晴らしいところです。
腕もないのに芸能人の肩書だけぶら下げてきても、バッシングから始まって、やがて白い目で見られ、時間と共に「そういえばいたな(笑)」と嘲笑されこと請け合いです。
これってアニメの世界も一緒です。
アニメ監督やアニメーターになりたいなら、長い下積みや修行が必要になるでしょう。
声はタレントという肩書で誤魔化せても、絵は無理です。
声優だって本当なら本職の人がやるべきなのに・・・・。
儲からないからといって、その時の都合だけで無理なシェアリングはしてほしくありません。
今後タレントさんがバンバン文学賞を取るようになったら、それこそ文学界の終焉になると思います。

 

安眠幸

  • 2017.09.26 Tuesday
  • 10:46

JUGEMテーマ:写真

 

 

 

 

 

こういう景色を見てると微睡んできます。

川縁に寝そべって、朝を迎えたくなります。

 

 

 

 

 

 

 

昼寝って15分か20分くらいがいいそうです。

一時間も二時間も眠っていると、確かにだるくなります。

 

 

 

眠るってある意味死んでいるのと同じです。

意識もないし動けない。記憶もありません。

それに次に起きられる保証なんてどこにもないわけですから。

朝目覚めたら、家族が冷たくなっていたという話を聞いたことがあります。

歳がいっていたせいか、心筋梗塞でポクっと逝ってしまったそうです。

あの田中角栄も『寝るのは死んでるのと同じこと。それに気づいてから何も怖くなくなった』と言っています。

寝るのが怖いって人は、暗い未来を恐れているのかもしれません。

いつだって目を開けていないと不安なんでしょう。

次に目を覚ます保証なんてないから、なるべく今日を長く過ごしたいんだと思います。

私も一時期は不眠症でした。

あの頃は仕事のストレスが凄かったんですよ。

それがなくなるとよく眠れるようになりました。

安眠できるって幸せです。

 

 

 

季節の変わり目

  • 2017.09.25 Monday
  • 09:47

JUGEMテーマ:写真

 

 

 

 

 

朝晩は半袖だと寒いくなってきました。

だけど日中は暑いので、半袖の服を仕舞うことが出来ません。

季節の変わり目は服選びに苦労します。

 

 

 

 

 

 

 

この前一匹だけセミが鳴いていました。

ミンミンゼミです。

土の中で何年も過ごしたのに、出てきたら誰もいないなんて・・・・。

学生が就職ローンを組むように、セミも羽化ローンを組むべきかもしれません。

ようやく地上に出てきたのに、就職先がないんじゃ可哀想です。

季節の変わり目は色々な悩みが出てきますね。

 

虫と共存する

  • 2017.09.24 Sunday
  • 12:56

JUGEMテーマ:生き物

しょっちゅう部屋に虫が出ます。
外からご新規さんがやってくることもあります。
「毎度!」みたいな顔して普通に入ってくるんですよ。
窓を開けてタバコを吸っていると、隙間を抜けてスイ〜っと入ってきます。
迷う素振りすら見せません。
特に蛾とかカナブンとかカメムシとか、大して強くもない虫の方が、平気な顔して入ってくるんです。
しばらくしてから、部屋に巣を張っている蜘蛛に捕まっていることがあります。
窓のサッシと、電灯の付け根によく巣を張っているんです。
この前はちっちゃいハチが捕まっていきました。
凶暴な虫、怖い虫ほと、意外と人の顔色を窺います。
ムカデはかなりビクビクしながら歩いているし、ハチは窓の外から様子を窺っています。
「入ってもええ?」みたいな顔して覗いているんですよ。
特にスズメバチが。
真っ直ぐに顔を向けてこっち見てるんです。
危うく入って来そうになっても、睨むと「あ、ヤベ!」みたいな感じで退散していくことが多いです。
侵入してくる時は、こっちが気を抜いている時です。
やたらと虫の多い部屋なのに、不思議と刺されたり噛まれたりとかはありません。
昔にアシナガバチに刺されたことがあるけど、あれはこっちから巣にちょっかいを出したからです。
虫って人が恐れるほど、向こうから襲いかかってくることはありません。
自分から向かって来るのなんて、キレたスズメバチくらいですよ。
ゴキブリなんかはたまにこっちに向かって飛んでくるけど・・・・。
この前も飛んできたんですよ。
すんごい立派なゴキがいて、凍殺ジェットを噴射したんです。
するとなぜかこっちに向かって突っ込んできました。
サッと避けると、窓のサッシに着地。そしてダッシュ。
捜したけどすでに逃走した後でした。
きっと私の部屋は虫にとって居心地がいいんでしょう。
そんなに汚くしているわけじゃないんだけど、虫を惹きつける何かがあるのかもしれません。
でもまあ虫は嫌いじゃないんで(毒虫は敬遠しますけど)、これからも共存していこうかなと思っています。
あいつら嫌われ者だけど、よく見るとけっこう可愛いんですよ。

 

パンチの種類と効果

  • 2017.09.23 Saturday
  • 12:32

JUGEMテーマ:格闘技全般

最強のパンチは何か?
ストレート、フック、アッパー。
大きく分けるとパンチはこの三種類です。
空手などの武道だと裏拳もあるけど、メインで使われることは少ないでしょう。
ボクシングに限らず、総合やK−1でも、上の三つのパンチが主流になります。
ちなみにジャブはストレートの一種です。
左ジャブと左ストレートは同じ種類のパンチであり、威力の有無は関係ありません。
真っ直ぐ伸ばすパンチは全てストレートです。
漫画だと軽いパンチが左ジャブ、高威力が左ストレートとなっている場合が多いですが。
ちなみにジャブってそんなに軽くないですよ。
ちゃんと踏み込んで、体重を乗せて打ちます。
スピードや連打を重視するので、他のパンチほど威力が高くないってだけで、プロのジャブなら充分に素人を倒せます。
私自身、ボクシングを習っている時に、スパーリングで体験しました。
相手はウェルター級の人だったんだけど、めちゃくちゃ重かったです・・・・。
それでも加減して打ってくれてたんですよ。
ウェルターって日本だと重い階級だから、ジャブでも素人の本気パンチより断然威力があります。
だけどもっと威力があるのは右ストレートです。
最も強く打てるパンチの一つなんですよ。
右ストレートのフォームって、体重を乗せやすいんです。
きちんと打てばバランスも崩しにくいから、足腰の回転を拳に伝えやすいんです。
真っ直ぐ打つので相手からは見えにくく、もっとも当てやすいのがストレートです。
しかも速射性とスピードに優れていて、手の速い選手だと、後から打っても先に当たるほどです。
ストレートは全てのパンチの基本といっても過言じゃありません。
ストレートが下手だと、攻撃を当てるだけでも苦労するからです。
威力だって高いし、コンビネーションの軸になるパンチです。
だけどパワーはフックの方が上です。
普通、利き腕じゃない方のパンチだと、なかなかKOすることはできません。
だけど左フックだけは例外です。
利き腕じゃないにも関わらず、右ストレートに引けを取らないパワーがあるんです。
フックのフォーム自体が力を生み出しやすいからです。
しかも前に構えた手で打つから当てやすいし、コンビネーションでも使いやすい。
カウンターでも活躍するし、遠、中、近、と全ての距離で対応してくれます。
右ストレートとの相性もよく、左フックから始まるワンツーもあります。
ボクシングの場合だと、もっともKO率の高いパンチと言われています。
逆に右フックは難しいです。
相手から離れた場所に拳を構えているし、左フックより大きな動きになるので、かわされやすいんです。
それに体勢も崩しやすいです。
空振りすると隙だらけになってしまうので、左フックのように頻繁に使えるパンチじゃありません。
ただしそれらの欠点を補って余るほどのパワーがあります。
さっきも書いたけど、フックそのものがパワーのあるパンチです。
だからこそ左でもKOが取れるわけですが、じゃあそのパンチを利き腕で打ったらどうなるか?
打った後に体勢を崩しやすいのは、それだけ威力があるからです。
しっかり踏ん張っていないと、体ごともっていかれるんですよ。
ハードパンチャーが右フックを打った場合、相手のガードをぶち壊すほどの威力があります。
マイクタイソンのレベルになると、ガードどころか相手の体勢そのものを崩すほどの威力になるんですよ。
だからタイソンは右フックから始まるコンビネーションを得意としていました。
どんなにガードの固い相手でも、タイソン級の右フックは防御し切れないってことです。
まさに大砲と呼ぶに相応しいパンチです。
使いこなすのは難しいけど、使いこなせば超強力な武器になります。
最後はアッパーですが、これは明らかに他のパンチと性質が違います。
なぜなら足腰の回転で生み出した横向きの力を、縦の力に変えないといけないからです。
漫画だとやたらとしゃがんで打つことが多いですが、あんな打ち方では実際は当たりません。
しゃがんでから打つ場合というのは、ダッキングやウィービングなどの防御動作を行った後くらいです。
実際はそこまでしゃがまないんですよ。
基本はストレートやフックのように、腰をねじります。
その後、拳を脇腹くらいまで下げて、腰の回転と同時に拳を突き上げるんです。
そうすると下半身の回転によって生まれた横向きの力が、縦の力となって拳に伝わります。
だけどこれが難しい・・・・。
シャドーやサンドバッグなら簡単に出来るんですが、実際の戦いではよっぽど慣れていないとまともに打てません。
左アッパーはそこそこ打ちやすいんですが、残念ながら左フックほどの威力はなく、使い勝手も今一つです。
左アッパーがもっとも力を発揮するのは、レバーブロウの時です。
当たれば悶絶もんのパンチだけど、なかなか決まらないんですよ。
はじめの一歩みたいにピンポイントで当てることは至難の業です。
それに対して右アッパーはとても威力があります。
利き腕で打つわけですから強いパンチです。
しかし右フックの時と同様、バランスを崩しやすいです。
接近してのショートアッパーは使い勝手がいいですが、遠、中距離の場合だと、なかなか決まりません。
しかも不発に終わるとこれまた隙だらけ。
それに下から上に向かって打つという性質上、狙えるのはボディか顎だけです。
他のパンチなら側頭部も狙えるんですけど、アッパーだとそれは難しいです。
狙いがピンポイントになるということは、相手にとってはかわしやすく、自分にとって当てにくいという、ダブルの使いにくさがあります。
けっこうリスクの大きなパンチなんですが、当たれば必倒の威力を秘めています。
単発だと決まりにくいですが、他のパンチと混ぜることで、グンと命中率が上がります。
ストレートやフックばかり見せておいた後、アッパーを打つと相手は対処しにくいからです。
いきなり下からくるなんて思わないから、そのままもらってしまうことがあるんです。
しかもヒットした場合、脳は思い切り揺れます。
人の首は左右の衝撃は首の捻りで吸収できるけど、縦の衝撃は無理です。
モロに脳が揺れてそのままKOとなります。
パワーだけなら右フックが一番ですが、まともにヒットした場合のダメージは右アッパーの方が上かもしれません。
それに姿勢を低くして突っ込んでくる相手に対しては、とても有効なパンチになります。
わざと隙を作り、相手が飛び込んできたところをカウンターという打ち方も出来ます。
迎撃に向いているわけですね。
色んなパンチがあって、どれが最強かなんて言えません。
スピードならストレート、パワーならフック、ヒットしたら高威力で、なおかつ迎撃にも使えるアッパーって感じでしょうか。
ちなみに難易度の高さはアッパー、フック、ストレートの順です。
一番最初にジャブとワンツーを教わるのはその為です。
どんな選手であれ、最初はストレートが基本になるんですよ。
一口にパンチといっても多種多様です。
そういう所を気にしながら格闘技を見ていると面白いですよ。

 

夜の手前

  • 2017.09.22 Friday
  • 10:57

JUGEMテーマ:写真

 

 

 

 

 

どうして暮れる前ってこんなに情緒的なんでしょう。

だんだん稲が実ってきました。

太陽が当たると一面黄金色です。

だけど夜の手前になると、他の景色に溶け込んでしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

自然の物は眠りについて、代わりに建物の明かりが目立ってきます。

人間は夜行性でもないのに、夜にも活動する珍しい生き物です。

地球上の生き物の中で一番複雑な脳を持っていて、その分疲れやすいのに、夜も起きていようとするんです。

だけど夜ほど解放感のある時間もありません。

すうっと遠くまで広がる、夜の手前の景色。

見え方も感じ方も心持ちも、暗くなると全てが変わります。

昼から夜に変わる頃、人は違う生き物になっていくような気がします。

 

元検事の弁護士 闇社会の守護神と呼ばれた男

  • 2017.09.21 Thursday
  • 12:43

JUGEMテーマ:社会の出来事

田中森一さんという元検事の弁護士の本を読みました。
法の側、裏社会の側、両方の面から世の中を見た人です。
検事時代、正義と信じてあの手この手で容疑者を取り調べで落としていきます。
印象的だったのは、相手を落とすのに小物を使うことです。
経済犯罪の場合、どうせ相手は素人だろうとタカをくくる容疑者に対し、目の前のそろばんを弾いたそうです。
そして「ほら見ろ!数字が合わないじゃないか」と突きつけると、相手は勝手に「こいつ経理に詳しいのか?」と思い込んでしまうそうです。
さらには容疑を否認する容疑者に対し、誘導尋問で上手く自白を引き出したりもしたそうです。
「悪意はなかった」という相手には、「でもこれは○○で○○だから、自分の意志でやったんじゃないの?」と、繰り返し尋問します。
そうすると相手は「もしかしたら悪意があってやったのかも・・・」と、容疑を認めるそうです。
取り調べの際、容疑者自身も自分の気持ちや記憶があいまいなところがあり、それをうまく自白の方へ誘導しているわけです。
良くない方法ではありますが、そうでもしないと中々落ちないと書かれていました。
検事時代の田中さんは、「これは正義なんだ」と言い聞かせ、多くの事件を解決しました。
その結果、特捜部のエースと呼ばれるようになったそうです。
しかし大きな事件を担当している時、上層部の圧力によってうやむやにされた経験から、検事という仕事を辞めてしまいます。
この辺に関しては、どうしても辞めたのか自分でもハッキリしないそうですが、辞めた要因の一因であることは間違いなさそうです。
その後、弁護士に転身して、裏社会とのつながりが出来ていきます。
なにも自ら裏社会に足を踏み入れたわけではありません。
元特捜部のエースという肩書から、色んな企業や人物から相談を受けたそうです。
その中にはヤクザや総会屋、バブルで儲けているグレーゾーンの人たちもたくさんいました。
田中さん自身、検事という立場で、今までそういった人たちと向き合ってきました。
その頃は追及する立場だったけど、今度は彼らを守る側に立ったわけです。
弁護士は依頼人を守るのが仕事ですから、相手が誰であれ、依頼を受けた以上は仕事を果たします。
すると検事という立場では見えてこなかった、裏社会の人間の素顔が見えてくるようになったそうです。
検事時代、会社のお金100万を不正をした容疑者を追及していると、「何に使ったのか覚えていない」と答えてきたそうです。
「そんなわけあるか」と一喝するも、自身が裏社会との人間の繋がりを持つにつれ、あの証言は本当の事だったんだと気づいたそうです。
弁護士になり、大企業やヤクザの顧問をするようになると、右から左へとお金が流れていったそうです。
謝礼でポンと1000万を渡されることもあるし、ただ挨拶に行っただけで100万のチップをくれる経営者もいたそうです。
そうしたお金はすぐに使ってしまったそうです。
飲み代や食事代、親しい人物へのプレゼントなど。
裏社会は持ちつ持たれつの関係らしく、互いにそうしたお金のやり取りがあるのだそうです。
しかも当時はバブル、大金が湯水のごとく回っていたそうです。
そうなると金銭感覚は狂ってきます。
検事時代には考えられなかった報酬や謝礼。
貯金しておけば大金持ちになりますが、田中さん曰く「しょせんはあぶく銭」だそうです。
実入りが多いと、自然と出ていくお金も多くなるんでしょうけど、それが苦労して稼いだ金なら、安易にばら撒くなんて出来ません。
株で40億も儲けたそうだけど、最終的には40億の損失を出し、それを取り戻そうと5000万の借金をして、かなり苦労したことも書かれていました。
また法の側の人間や大物の政治家が、裏社会の人間と通じている部分もあるようで、検事、弁護士の立場からそういった出来事を見てきたそうです。
立場が変われば解釈も変わり、かつて悪人に見えていた人たちよりも、時には表の世界に立つ人間の方が、醜く見えたとも書いてありました。
決して裏社会の人間たちを褒めているわけでもないし、彼らが善と言っているわけでもありません。
ただ彼らを守る側に立つことで、検事の側からでは見られない、人間らしい素顔を覗くことが出来たそうです。
田中さんはすでに亡くなられていますが、善と悪、法と裏社会、その両方をがっつりと見てきた数少ない人なんじゃないでしょうか。
弁護士時代は「闇社会の守護神」と呼ばれていたそうです。
検事時代の人脈やノウハウを活かして、何度も依頼人を助けています。
それが社会的に良い事かどうかはともかく、本気で依頼人の為に働く人だったことは確かだと思います。
普段こういう本はあまり読まないんですが、自分の知らないことが書かれている本って新鮮です。
検事と弁護士、どちらも法律の世界の仕事ですが、まったく違う世界を生きているように感じました。

 

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