視点が変われば見方も変わる
- 2019.01.31 Thursday
- 12:36
JUGEMテーマ:日常
物事はどの視点から見るかで見え方も違ってくるわけですが、一番わかりやすい視点はマクロとミクロではないでしょうか。
マクロは大きなもの、ミクロはちいさなものって意味です。
例えば認知症の老人が徘徊するのは、昔の記憶ははっきりしているからと言われています。
最近のことはよく覚えていなくても、昔によく行ったお店とか、家族と出かけた場所などは鮮明に覚えているんだそうです。
だからもう他界してしまった家族がまだいると思い込み、取り壊してなくなってしまった家に帰ろうとすることがあるそうです。
友達と会う為にとっくの昔に潰れて存在しないお店へ行こうとしたり。
周りからしたら理解しづらい行動も、認知症の方にとってはどうして周りが止めようとするのか、逆に不思議なのかもしれません。
でもこれはミクロな意見です。
視点を大きくしてマクロな目で見ると、別の意見に変わるそうです。
集団で生活する社会性の生き物は、個人よりも集団を大事にします。
例えばオオカミの場合だと、年老いた個体は自ら群れを離れていきます。
体力は衰えて狩りには参加できず、かといって食べなきゃ生きられないから、お肉だけは頂戴します。
しかしそれは群れの足を引っ張ることになってしまいます。
だから自ら群れを離れていくんだそうですよ。
人間も同じで、種としての人類を守る為に、認知症にかかった人は自ら集団を離れていくという説があるんだそうです。
ミクロな視点とマクロな視点ではまったく違う結論になってしまうんですね。
どっちが正しいというより、見方によって変わるということなんでしょう。
人間の行動に関することって、色んなアプローチがあります。
生物学的、心理学的、社会学的、経済学的などなど。
もっとも大きな目としては生物学になるんでしょう。
次に社会学、経済学、心理学といった順番で、ミクロへ近づいていくんじゃないかと思います。
人間は社会性のある生き物だから、集団から個人へという流れで小さな視点になるからです。
私はあまり心理学というのは信用していなくて、あれって万人にはまず当てはまらないと思っています。
個人個人をしっかり調べれば、その人その人のことは見えてくるでしょう。
でもその割にはけっこう大雑把にまとめられている感じがするんですよね。
最近はあまり見ないけど、昔はよく心理学者がコメンテーターとしてニュースに出ていました。
子供心ながらに、「なんかどうとでも言えるなあ」としか感じられない、深みのないコメントが多かったように記憶しています。
万人を分析するのに向いていな心理学者が、どうして会ったことすらない人物の内面を語れるんだろうと、ちょっと胡散臭ささえ感じていました。
だからって心理学の全てが間違いとは思いません。
心理学の発達がなければ、精神医学だって発達しなかっただろうから、うつ病や強迫神経症にかかっても病院へ行けなくなります。
でもなんちゃって心理学者が多いのも事実で、バラエティなんかで喋ってる人はほぼ信用していません。
今はオカルトに厳しいから、その代替えとして用意された人たちなんだろうと思っています。
視点を変えれば見方が変わりますね。
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