俳優であり一流のビジネスマン 人を魅了する保坂尚輝さんのトーク力
- 2019.02.28 Thursday
- 13:46
JUGEMテーマ:ビジネス
JUGEMテーマ:日常
話し方の上手い人は尊敬します。
以前に橋下徹の即リプというネット番組に保坂尚輝さんが出演されていました。
保坂さんは俳優さんですが、それと同時にビジネスマンでもあります。
まだ予防医学というのがほとんど世間に知られていない頃、海外からサプリメントを仕入れて販売したそうです。
私の世代だと保坂さんは俳優さんとう認識なんですが、番組のアシスタントを務めていた若い方はそうではなかったようです。
通販によく出演されている方という認識だったそうで、つまりはそれだけビジネスマンとして才能のある方というわけです。
番組は冒頭から最後までほぼ保坂さんのペースでした。
あの橋下徹さんさえ感心したり聴き入ったりしている場面があるほどです
保坂さんは幼い頃に両親を亡くされていて、13歳の頃に芸能界へ入られました。
なぜそんなに若くして仕事を始めたのかというと、両親が亡くなられた時、保坂さんは7歳、妹さんは2でした。
母方の祖母の家に引き取られたそうですが、まだ幼い妹さんは一人では着替えも難しく、そこに自分の世話まで加わってしまったら、祖母に負担を掛けると思ったそうです。
だったら働くしかないと思い、子供でも収入を得られる仕事を探しているうちに、芸能界入りを決めたそうです。
当時は芸能人自体が少なく、しかも年齢による制限もありません。
これなら子供の自分でも食っていける、そうすれば祖母に負担を掛けずにすむ。
そう決めて芸能界に入った時、俳優希望ではなく裏方希望だったそうです。
しかし才能のある人は目立ちます。
保坂さんは役者として仕事をこなすようになりましたが、ある時転機が訪れました。
元々痛みに強い耐性を持っていた保坂さんは、限界を越えて仕事をしても、どれだけ体にダメージが溜まっているのか気付かなかったそうです。
ある日のこと、とうとう疲労が限界を迎えて倒れてしまいます。
幸い一命は取り留めましたが、お医者さんから「命を懸けてまでやる仕事なのか?」と言われたことをキッカケに、自分の人生について考えるようになったそうです。
その中で二つ気づくことがあったと語っていました。
一つは亡くなられた両親のことです。
思えば特別なことは何もしてあげれていなかったと、両親の為にお経を上げることにしました。
そしてお経といえばお坊さん、お坊さんになる為には出家。
保坂さんは在家出家という形で仏門に入りました。
ちなみに在家出家は普段は普通に暮らして構わないそうです。
仕事もしていいし、ずっとお寺にいる必要はありません。
しかし在家出家された一番の理由は、お坊さんから「あなたの人生は修行してきたようなものでしょう」と言われたからだそうです。
幼い頃から苦労を重ねてきた保坂さんは、普通の人の何倍も濃い人生を歩んでいます。
だけどそれを辛いと思ったことはないと答えていました。
人と比べるからそう思うだけだと。
仏門に入った保坂さんは両親の為にお経を上げました。
そしてもう一つ、過労で倒れてしまった経験から、予防医学というものに興味を抱くようになったそうです。
保坂さんは痛みに強いゆえに、倒れるまで自覚症状がありませんでした。
しかし日々体を気遣っていれば、そういうことも防げるはずだと、病気にならない為の方法を世間に広めました。
それが予防医学、つまりサプリメントの通販です。
ビジネスは成功を収め、今では天然ガスの輸入をマッチメークするなど、規模がどんどん大きくなっています。
そして番組の最後で今売りたい商品を紹介されていたんですが、普通に買ってしまいそうになりました。
なぜなら幼少期から今に至るまでの話で、完全に保坂さんの世界に引き込まれてしまっていたからです。
両親のこと、幼少時代のこと、ある日いきなり倒れて病院に運ばれたこと。
どれもこれも本気で語っておられたと思います。
でも最終的には上手く商売へと結びつけていることに感心しました。
これ褒め言葉ですよ。
家族のことを語って金儲けしようとするな!なんて思っちゃいけません。
出家までされているんですから、両親へ恩返ししたいと思う気持ちは間違いなく本物です。
だけど一流のビジネスマンって、自分の身に起きたあらゆることを商売へと結びつけます。
以前、ある番組で海外のこんな話を紹介していました。
とある会社の社長が家に帰ってくると、待ち伏せしていた強盗に襲われてしまったんです。
思いっきり顔を殴られて、痛々しい痣が残っていました。
しかも高級な腕時計まで盗られてしまい、踏んだり蹴ったりです。
しかしこの社長さんは警察へ通報する前にあることを行いました。
なんと殴られた自分の顔を撮影し、それをネットに載せてこう宣伝したんです。
『強盗が殴ってでも欲しくなる時計』
実は奪われた時計は自社製品だったのです。
殴られて大きな痣が出来た顔写真はインパクト絶大!
その写真と共にこんな売り文句を添えられたら売れないわけがありません。
この社長さんは本物の商人だと思いました。
保坂さんも同じで、身に起きたあらゆることをビジネスへと結びつけ、成功させる力を持っています。
その源泉となるのはあのトーク力だと思いました。
物を売るってよほどトークが上手くないと出来ません。
それもただ楽しませるようなトークじゃなくて、人の心を魅了するようなトークです。
番組中、最初から最後まで飽きなかったし、気づけば保坂さんの世界に取り込まれていた自分。
素直にすごいと思うし、感心するし、口下手な私は羨ましいとさえ思いました。
人を魅了するほとの話し上手。
時代が時代なら、教科書に載ってるんじゃないかと思うほどでした。
- 日常
- -
- -