天国の時間
- 2020.05.31 Sunday
- 11:59
- 詩
- -
- -
JUGEMテーマ:音楽
B'z稲葉さんのソロアルバム「マグマ」
このブログでも何度か書いていますが、今でもこのアルバムが稲葉ソロの中で一番好きです。
もちろん他のアルバムの好きなんですが、やっぱりこれが一番です。
理由はただ一つ。
剥き出しの稲葉さんがここにいる!
初めてのソロということで、B'z色というのがとても少ないです。
だから初めてこのアルバムを聴いた時はあまり好きになれませんでした。
松本さんのサウンドに慣れていた私の耳は、松本さん以外の曲で稲葉さんの声が乗ることに違和感があったからです。
そして何より暗い!と思いました。
なんて陰鬱な雰囲気なんだろうと。
しかし最初に取っ付きづらいものほど、好きになった後はどっぷりハマります。
まだまだ作曲に慣れていない稲葉さん。
B'z色が少なく、暗い雰囲気の稲葉ワールド。
最初に取っ付きづらいと思ったのは、頭の中に稲葉さんイコールB'zであるという思い込みがあったせいです。
けどソロの場合は関係ないんですよね。
B'zではなく稲葉浩志というシンガーソングライター。
それが理解できてから好きになりました。
制作を始めた頃はスタジオの隅っこでちょこちょこレコーディングしていたそうです。
B'zで培った経験や技術を、B'というフィルターを通さずに出したらどうなるのか?
そういう思いから始めたそうです。
なので最初はアルバムとして発表するつもりもなかったそうですよ。
けど曲がたまってきたのでファンにも聴いてもらおうと発表したそうです。
要するに制作の時点では売ることすら考えていなかったんですよね。
それもまた「マグマ」が名盤になった理由だと思います。
プロが売ることを考えて制作するのは正しいんですが、そうじゃない方面からのアプローチだってあります。
B'zで培った技術と経験を、B'zを通さずに稲葉浩志という一人のミュージシャンのフィルターだけを通してみる。
きっと売ることが前提ならこうはならなかったでしょう。
なにせ初めてのソロなんだから、もっと松本さんやB'zのスタッフの協力を仰いだはずです。
売るかどうか、発表するかどうかも分からない。
だからこそ稲葉さん一人のフィルターだけで制作出来たんだと思います。
そしてもう二度とこういったアルバムは出てこないでしょう。
売ることを考えずに作った曲は売れるかどうか分かりません。
プロである以上は売ることが前提だから、先の見えないあやふやな仕事なんか出来ないですよね。
初めてだからこそ出来た剥き出しの稲葉さんを見せたアルバムなんです。
商品化するつもりじゃなかったのに商品化された作品というのは何度聴いても飽きません。
音楽は金じゃないと言いながら、売れないと嘆いているミュージシャンが作る作品ではこうはいきません。
売る時は売る。
そうじゃない時は趣味や好きなモノを追求する。
だからB'zの作品は素晴らしいんです。
稲葉ソロも、松本ソロも。
最近B'zが「HOME」という曲を演奏している動画をアップしました。
すごい再生回数のようで、プロのボイストレーナーの方も絶賛されていました。
生の一発撮りでこれはすごいと!
昨今、口と態度だけは巨人のようだけど、中身は一寸法師より小さな人が増えています。
そんな時代だからこそ、余計なことは言わず、無駄な活動もせず、黙々と音楽に取り組むB'zの曲とパフォーマンスが注目されるんでしょうね。
本物はどんな時代でも受け入れられる。
B'zのファンで良かったなと思います。
JUGEMテーマ:詩
強い酒が眠気を呼ぶ
次の日 頭痛は無いけど瞼が重い
もう酒が抜けているのかいないのか
シャキっとしない朝に不快感を覚える
でも今日の夜もまた飲んでしまうだろう
酔わないと眠れない日が続く
JUGEMテーマ:詩
甥っ子姪っ子たちの遊び相手をする
戦いごっこに意気込むお兄ちゃん
怖いと隠れる妹
丸めた新聞紙でチャンバラごっこをしていると
最初とは打って変わって怖いと隠れるお兄ちゃん
お兄ちゃんを守ると果敢に立ちはだかる妹
俺の手から新聞紙を奪い
早く逃げてと急かす
慌てて駆け出すお兄ちゃんを見届けてから
俺から奪った新聞紙を掲げ
二刀流でお兄ちゃんの仇討ちを挑んでくる
この子達が大きくなった時
妹に頭の上がらないお兄ちゃんを想像して
少し可笑しくなってしまった
JUGEMテーマ:詩
夜のコンビニを出ると
入口の近くにクワガタがいた
灯りに誘われてやって来たんだろう
残念ながらここに樹液はない
虫は本能に従い 月の光を頼りに方角を決め
餌やパートナーを求めて旅に出る
でも蛍光灯は月の光ではなく
目印に飛んだところでどこへも行けない
餌も出会いもないままに一夜を明かし
やがて朝が来る頃
人に踏み潰されていなかったらラッキーなくらいだ
彷徨うクワガタを手の平に包み
少し離れた暗い木立へと運ぶ
怒ったクワガタは指を挟んで抵抗する
かなり痛い
どうにか木に近づけると
すぐに上の方へと走り去った
明日はちゃんと樹液に辿り着けるだろうか
夏が終わるまでにパートナーに出会えるだろうか
コンビニの袋を揺らしながら
夜の木立を後にした