周りに流されず、常に自分たちの音楽を貫くB'zがやっぱり好き

  • 2017.12.13 Wednesday
  • 11:46

JUGEMテーマ:音楽

B'zが新しいアルバムを出しました。
タイトルは「ダイナソー」
恐竜です。
B'zが新しいアルバムを出すと、ラジオなどのメディアに出演されるから嬉しいんですよ。
普段はあまりメディアに出ないお二人なので、ニューアルバムが出るってことは、お二人の話を聴けるから、ファンにとってはそれも楽しみの一つなんです。
今回もラジオに出演されていたので、B'zの話を楽しみに聴いていました。
その中で稲葉さんがこよのうなことを。
「J−POPという音楽が流行る中、ハードロックをしているのはウチくらいだって周りから言われているとスタッフから聞きました。」
そしてその後にこうも仰っていました。
「誰もやらないことなら、それが自分たちのカラー。」
細かい所は違うかもしれないけど、そういう意味のことを仰っていました。
これを聞いた時「さすがB'z!」と嬉しくなりました。
そうなんです!周りがこういう音楽をやっているからって、自分たちもそれに合わせる必要なんてないんです!
昔、バンドブームがやって来た頃、「イカせて天国」という番組がありました。
まだ見ぬ新人バンドを発掘する番組です。
当時、プロのミュージシャンを目指すバンドは、この番組に出演することが多かったそうです。
しかしB'zはあえてイカ天には出なかったそうです。
みんなが同じ道に行く中、地方を回って自分たちの曲を演奏していたそうです。
そういうスタイルが今のB'zに繋がっていると思うし、今でも自分たちのスタイルで音楽をされているんです。
皆が皆、同じ音楽をやったって仕方ありません。
こういう音楽をやりたいとか、こういうビジョンを持っているとか、そういうものが一番大事なんでしょうね。
一時期B'zを批判していたピロウズの山中さわおさん。
実は彼も我が道を行くスタイルで、だからこそタイアップなんかしなくたって根強いファンを持っているわけです。
さわおさんのB'z批判はファンにとって腹が立つものだったけど、でも彼がすごい信念を持って我が道を歩いていることを知ってから尊敬するようになりました。
道は違えど、両者とも自分のスタイルなりやり方なりを追及しているんです。
これが同じようなことをやっているミュージシャン同士なら、こういう批判にも発展しないでしょう。
自分の道を信じてるから、異なるものに噛みつくことだってあるわけです。
一番虚しいのは、誰にも相手にされず、話題にも上らないってことです。
よく言われることだけど、アンチが多いってことは、その人は本物ってことなんです。
ラジオでB'zが仰ったことにすごく勇気をもらいました。
みんなと同じじゃなくていい。
稲葉ソロのアルバム「Hdou」に収録されている「主人公」という曲でも、同じ歌詞が出てきます。
「突き抜けたい 僕は僕なりのやり方で 持ってるもんでやるしかないだろう」
この歌詞を聴いた時、ちょっと泣きそうになりました。
B'zのお二人はそれを実践しているんです。
ただの字面がいいだけの歌詞じゃないんです、自分たちがそうやって戦っている人たちなんです。
「なんとかしたい 誰かと一緒じゃなくていい 持ってるもんでやるしかないだろう」
こっちは二番目のサビです。
人生に行き詰っているとか、自分のやり方に自信が無いとか、そういう人にとっては最高の言葉です。
私自身そうだから、すごく励ましになりました。
やっぱりB'zが好きなんです。
色々聴くけど、でも一番好きなんです。
それは他の誰とも違うスタイルがあって、歌詞も曲も嘘じゃないから、またB'zに戻ってきてしまうほど好きなんです。
30周年おめでとうございます。
40周年、50周年になっても、きっと好きなままだと思います。

 

音楽で映画を観ているようなB'zの名作アルバム 「フレンズ」

  • 2017.12.02 Saturday
  • 15:06

JUGEMテーマ:音楽

最近B'zのミニアルバム「フレンズ」をよく聴いています。
いつかのメリークリスマスが入っている最初の方です。
全部で8曲あるんですが、そのうちの4つはインストゥルメンタルってやつです。歌詞のない音だけの曲です。
まずはアルバムタイトルになっているフレンズという曲から始まります。
ノスタルジックの強い、とても切ないメロディです。
その次に「いつかのメリークリスマス」が入っていて、その次が「僕の罪」という曲です。
次に「Love is・・・」という感傷的な曲、次が「恋じゃなくなる日」という曲です。
それが終わるとSEASONSというギターの曲、次が「どうしても君を失いたくない」という曲です。
ラストは「いつかのメリークリスマス」のインストゥルメンタル。とても短い曲ですが、心に響くメロディです。
ファンなら知っている人も多いと思いますが、このアルバムは映画のサントラを意識して作られています。
別にタイアップとかじゃないですよ。
音楽のアルバムで物語を描いているんです。
だから曲もSCENE1、SCENE2と表記がついています。
始めの曲の「フレンズ」はプロローグと表記されています。
まずインストゥルメンタルが入って、その次に歌詞入りの曲が入って、またインストゥルメンタルが入って、また歌詞の曲が来て。
昔はどうしてこういう組み合わせなのか分からなかったんですが、このアルバムが一つの物語を描いていると知ってから、納得がいきました。
まず最初の「フレンズ」、これはその名の通り友達です。
友達として出会ったんですね。
どうしてインストゥルメンタルなのかっていうと、おそらくですが、物語にメリハリを持たせる為じゃないかと思います。
実際の映画でも、シーンによっては思わせぶりに見せたり、逆にハッキリ描いたリとしています。
プロローグにあたる「フレンズ」は、インストゥルメンタルの方がノスタルジックで印象的です。
二曲目の「いつかのメリークリスマス」では、すでに二人は付き合っていて、その恋が終わった後の話です。
この曲の切なさは、単に曲調だけでなく、幸せだった過去の時間を感じさせるシーンだからです。
それが終わると「僕の罪」にシーンが変わります。
別れた二人は再会しますが、主人公は勇み足で相手に接近し過ぎてしまいます。
しかしまた寄りを戻すには、もっと時間が必要でした。
別れてしまったこと、都合よく寄りを戻そうとしていること、それらに自戒の意味をこめて「僕の罪」となっています。
この曲が終わると「love is・・・」という曲です。
次の曲の「恋じゃなくなる日」のインストゥルメンタルです。
切ないながらも、どこかに熱さや力を感じる曲です。
これはきっと戸惑いを意味しているんだと思います。
ではどういった戸惑いなのかは、次の「恋じゃなくなる日」で語られています。
再会した二人は、昔と同じように時間を共にするようになります。
二人が別れたのは、それぞれに夢があった為です。
しかしそんなことさえ忘れそうなほど、昔と似た時間が続きました。
だけどどんなに似ていても、昔と同じというわけではありません。
戸惑う主人公、孤独の陰を見せる相手。
冬の荒涼とした海の浜辺で、迷いは強くなります。
傍にいてほしい大事な人だけど、もうこれは恋ではないと、主人公は空を見上げるのでした。
次はSEASONSというギターの曲に繋がります。
おそらくですが、これは「恋じゃなくなる日」から少し時間が流れた後なのではないかと思っています。
そうやって時間が流れ、次の曲の「どうしても君を失いたくない」に繋がります。
季節が巡り、同じ冬に戻ってきた一年後、二人は傍にいます。
具体的にどういう関係なのかは描かれていませんが、もう恋人ではないのは確かだと思います。
なぜならまだ迷っているからです。
恋人という関係には戻れません。
そうなってしまったら最後、また最初から同じことの繰り返しになるからです。
すれ違ったり傷ついたリ、いらぬ重荷を背負って、また離れてしまうかもしれません。
主人公は悩みます。どういった関係がベストなのか?
しかしハッキリしていることが一つ。
それは「どうしても君を失いたくない」という思いです。
この気持ちだけは間違いがありません。
ではどうすればいいのか?
恋人でもないのに傍にい続けるなんて、相手を傷つけ、裏切りに似た行為じゃないのか?
散々悩んだ挙句、思い出だけが強く蘇り、恋が許されていたあの時間を、懐かしく思います。
悩む主人公とは対照的に、相手はいつもと変わりません。
仕事へ行く為でしょうか?
薄っすらと雪の降る中、街の人混みへと消えていきました。
主人公は車の中からその様子を眺めています。
まだ夢を追いかけていた頃の自分を振り返ったりしながら。
一緒に夜を過ごしたわけではなさそうなので、やはり恋人じゃありません。
一番可能性が高いのは友人です。
出会い、友達になり、恋人になって別れて、また再開して恋人のようになって・・・そしてまた友達へと戻っていった。
あるいは今は会っていないのかもしれません。
どういった関係がベストなのか?
いや、例え答えを見つけたところで、それもまた一人よがりな考えじゃないのか?
都合の良い気持ちだけで傍にいるなら、相手を傷つけてしまうだけなのでは・・・・。
そう思い、記憶の中の相手を見ているだけ・・・という可能性もあります。
この曲が終わると、「いつかのメリークリスマス」のピアノだけの曲が流れます。
とても切ない曲です、でもどこか光を感じさせるメロディでもあります。
このアルバムは「回想」「再会」「葛藤」「解決」の順になっているそうです。
最後の曲で光を感じるということは、お互いが納得する形の関係に収まったのでしょう。
とにかく一本のショートムービーを見ているような、物語が見えてくる面白いアルバムです。
解釈も幅がある内容なので、二人がどういう道を辿ったのか想像するのも楽しみの一つです。
私が上に書いた内容も、私なりの解釈でしかないので、聴く人によってエンディングは様々だと思いますよ。
数あるB'zのアルバムの中でも特殊な作りになっていて、以後これと似たような物はありません。
間違いなく名作です。
ただし名作であるがゆえに、連続で聴くと価値は薄れてしまいます。
たま〜に聴くとジーンと染みる・・・・そういったアルバムだと思います。

 

稲葉浩志ソロの名曲 「遠くまで」

  • 2017.12.01 Friday
  • 11:14

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稲葉浩志ソロの名曲「遠くまで」
「静かな雨」と並んで、ソロの中で好きな曲です。
「静かな雨」がノスタルジーを含んだ情緒的な歌なら、「遠くまで」はある種の自己反省かもしれません。
歌の主人公は誰かと歩いています。
きっと大切な人でしょう。
空は雨が降りそうなほど重く、どんよりと曇っています。
きっと並んで歩く二人は沈黙しているのでしょう。
だから主人公は思います。
どんな呼び方でもいいから、自分のことを呼んでくれと。
そして話そうと語りかけます、内容のないお喋りでも構わないからと。
歩き続ければ遠くまで行けます。
風だろうが雨だろうがなんだろうが、空模様がどんな様子であれ、足さえ止めないのであれば、どこまでも遠くへ行けます。
足だけでなく、手も伸ばせば、曇った空模様なんて関係ないほどに、あらゆる物が眩しく見えました。
いつか悲しんで、涙を流したことさえも・・・・。
生きていれば、誰かといれば、喜だけでなく悲しみもあります。
だけどどんなことでも、人は強くなれます。
積み木を積み上げていくように、小さな進歩かもしれないけど、少しずつ強くなっていけるんです。
二人で歩くことはまだ続きます。
振り返ることなく、前を向きながら、時に見つめ合ったりしながら。
照れくさくて笑うこともあります。
人が思っているより世界は脆く、いつか滅んでしまうかもしれません。
それがいつやってくるかなんて分からないけど、そんなことを気にしながら生きていては、足は止まってしまいます。
二人ならどこまでも歩いていけます。遥か遠くまで。
足だけでなく、手も伸ばせばいろんなものが近づいてきます。
もう忘れかけてしまいそうな思い出も、あやふやで見通しの利かない未来も。
何かに背を向けることは、逃げることとは限りません。
今いるこの場所に背中を向けたとしても、その先に夢があるなら、それを追う為であれば、人は前に進んで行けます。
星が動くように、じっと見ていても分からないほどの、ゆっくりしたスピードかもしれないけど。
一歩ずつ、足さえ動かしているのなら、前に進むんです。
生きていれば色んなことが起こります。
愛車に傷がついたリ、自らの失態を必要以上に思い悩んだり、望もうと望むまいと、日々飛び込んでくるいろんなニュースに惑わされたり。
激しく揺れる心は、制御できない機械のよう。
だけどそうだとしても、歩き続ければ遠くまで行けます。
失って悲しんだり、傷ついて膝をついたり、自分を揺らす出来事はたくさん待っているだろうけど、自分を見失ってはいけません。
目を開けば、何が大切なのか分からないほど色んなものが飛び込んでくるけど、きっと大切なことは一つだけです。
それはなんなんだろうと考えを巡らせることだって、足を進めることに繋がります。
もし大切なものに気づいたなら、それは決して忘れてはいけません。
悲しくても辛くても、それが人生ってもんなので、それが二人で生きてきた証なので、笑顔のまま歌を口ずさみます。
どこを見ようとも、どんな場所にいようとも、開いた目の端には、大切な人がいます。
どんな景色でも彩る花のように、小さく微笑みながら。
・・・歌詞の内容を私なりに解釈してみると、こんな感じです。
とにかく主人公は歩いています。
その隣には誰かがいて、きっと大切な人のはずです。
だけど歌詞の端々に感じる、切ない哀愁はなんなのか。
進んでいく足はとても重いように感じるし、どこか自分で自分を励ましているようにさえ聞こえます。
その秘密は歌詞の最後に隠されていました。
どんな時でも、僕が見ている景色の中には、君が微笑んでいると言っているんです。
これって、つまりはもう隣に大切な人はいないってことなんでしょう。
横に並んで歩いているもう一人の誰かは、主人公の記憶に生きる大切な人・・・・という風に思えてきます。
ちなみにPVでは、歌の主人公を演じる稲葉さんが一人で歩いています。
場所はアメリカの街。
最初は一人なんだけど、最後は来た道を引き返していくんです。
一人で見る景色は始めのうちはマトモなんだけど、だんだんと歪んで見えてきます。
人の顔が動物になっていたり、通りすがりの美女が吸血鬼みたいな牙をしていたり。
辿った道を引き返した主人公は、歌の中に登場する大切な人の元へと戻りました。
曲調はとても穏やかで、サビの部分で一気に盛り上がる感じです。
パワーバラード?というんでしょうか。
バラードだと思うんですけど、パワーのある曲です。
歌詞はある種の自己反省なんだけど、歌詞そのものは力強く、曲調がサビの部分の盛り上がりを引き立てています。
そして何よりこの歌の最大の魅力は、稲葉さんの歌唱力です。
この頃の稲葉さんは、マイク無しでホールの隅から隅まで声が届くほどだったそうで、ハスキーボイスと高音と声量が見事にマッチした、稲葉史上最高の歌声だと思います。
歌詞は説得力があって力強いんだけど、とても伝わりやすい言葉なので、頭の中で何度もリフレインするほどです。
歌声、歌詞、曲、どれをとっても間違いなく傑作の、稲葉浩志ソロの名曲だと思います。

 

松本孝弘ソロの名作「街」

  • 2017.08.31 Thursday
  • 10:02

JUGEMテーマ:音楽

昨日は稲葉さんソロの名作を書きました。

今日は松本さんソロの名作を紹介します。

松本さんのソロ作品に「華」というアルバムがあります。

歌が入っていないインストゥルメンタルというやつです。

このアルバムの四曲目に「街」という曲が入っています。

静かなイントロから始まるギターの音。

この時点で曲の世界に惹き込まれてしまいます。

穏やかだけど力強いメロディーは、過ぎていく街の明かりのよう。

夜の中に浮かぶイルミネーションは、自然の美しさとは違った情緒があります。

満たされた幸せの中にいるのではなく、辛いことや孤独を感じながら、過行く街の光に希望をもらっているような感覚です。

これは私のイメージですが、この曲には、街の明かりを眺めている人物がいるはずです。

その人は何かが理由で街を離れなければならなくなったのでしょう。

それもあまり良い理由ではないはずです。

だけどこの街で過ごした時間は無駄ではなかったと、街の明かりが語り掛けているように思えるんです。

この曲には歌詞ないので、どういった内容なのかは分かりません。

だけど逆に言えば、ファンがそれぞれ自由に解釈できるということでもあります。

松本さんは、以前は自分の曲がBGMとして聴かれるなんて耐えられなかったそうです。

しかし「華」というアルバムを作る頃、自分の曲がそういう風に聴かれるのもいいんじゃないかと思えるようになったそうです。

自分の作った曲が空間を彩ったり、そのおかげで仕事が捗るとか、落ち着くというのなら、それも音楽の大事な役割じゃないかと。

けっこう古いインタビューでしたが、そのようなことを仰っていました。

松本さんの曲は、聴いているだけで心が穏やかになる曲が多いです。

でも勇気も湧いてくるんですよ。

歌詞がないからこそ音の凄みが伝わる。

インストゥルメンタルならではの良さだと思います。

しんどいと思った時、何度も「街」という曲に助けられました。

私の中では、松本さんソロの中で1、2を争う名曲です。

 

稲葉浩志ソロの名作「静かな雨」

  • 2017.08.30 Wednesday
  • 09:26

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稲葉さんのソロには良い歌がたくさんあります。

その中でも「静かな雨」という曲は、寂しいノスタルジーが漂う名曲です。

朝、主人公は車に乗って仕事に向かいます。

寝坊でもしたのか、ワイパーが雨を弾くのを眺めながら、どう遅刻の言い訳をしようか考えています。

いつもと変わらない朝、雨は鬱陶しく、気分はどんよりしていますが、ふと隣を見ると一台のタクシーが並びました。

そこにはかつて傍にいた、大事なに似た人が座っています。

その横顔を眺めていると、大事な人と過ごした時間が蘇ってきました。

しっとりと降る雨は音もなく、あまりの静寂に声も出せません。

でもそれは雨のせいだけではなく、隣に並んだ大事な人に似た人のせいでもあります。

道路は渋滞し、主人公も隣のタクシーもノロノロと進んでいきます。

それは主人公にとって嬉しいことでした。

どうせ遅刻するなら焦る必要もなく、大事な人によく似た人の顔を眺めていられるからです。

遠くには新しい病院が建っていて、雨のせいで屋上が霞んでいます。

まだ隣に大切な人がいた頃、あんな病院はりませんでした。

変わっていく街、変化する景色の中に感じるノスタルジー。

主人公は心の中で、そっと大事な人に語り掛けます。

隣に並んだ大事な人に似た人は、主人公の記憶をどこまでもくすぐります。

しかし永遠にというわけではありません。

やがて隣のタクシーは去って行きました。

さっきまでそこにいた大事な人によく似た人は、もうどこにもいません。

切なくて懐かしいノスタルジーの時間は終わり、目の前に現実が戻ってきます。

過ぎた時間は思い出の中にだけあって、どんなに望んでも昔に戻ることは出来ません。

静かな雨の中、主人公はハンドルを切って、交差点を曲がって行きました。

歌詞は主人公の現在と回想を行き来する物語のようになっています。

大事な人によく似たその人は、顔が似ているというだけで、もちろん別人です。

しかし別人であっても、その横顔は否応なしに記憶を蘇らせるっていう内容がいいです。

どっぷり記憶に浸かる主人公ですが、あの頃とは景色も違うので、ふと現実に戻ってくる生々しさも最高です。

大事な人によく似た人が隣に並び、一言も話さないっていうのも、哀愁を掻き立てます。

語りかけるのは心の中だけで、なぜならもう大事な人は隣にいないからです。

どんな理由で離れることになったのかは分かりませんが、今は一人のようです。

気分が上がらない雨の日、いつもより感傷的になっていると、ふとしたことで昔が蘇ったりします。

きっと主人公は、離れてしまった大事な人に縛られているわけではないと思います。

ただ日常のふとしたことで、当時のことが鮮明に思い浮かんだんでしょうね。

それは全て雨のせいです。

カラっと晴れていたならば、気分も上がり、ノスタルジーは記憶の中に留まったままだったでしょう。

鬱陶しい雨ではあるけど、時に良い気持ちに浸らせてくれることもあります。

曲調はスローテンポで、タイトルと同じように静かな感じです。

イントロのギターは雨の日の感傷を感じさせるほど切ない音です。

曲も歌詞もピタっとハマるほど一致しているので、歌の内容が何倍にも増幅されて伝わってきます。

稲葉さんソロにはノスタルジーな曲も多いですが、「静かな雨」は一番ノスタルジーに溢れているかもしれません。

聴いている時よりも、聴いた後の方が感動します。

小説にしろ映画にしろ、名作ほど素晴らしい余韻に満たされます。

もちろん見ている時、聴いている時も素晴らしいんだけど、その後にやってくる感動や哀愁の方が遥かに強いんです。

稲葉浩志ソロ「静かな雨」

雨の情景とノスタルジーが絡み合った名曲だと思います。

 

売れる人と売れない人

  • 2017.05.29 Monday
  • 07:55

JUGEMテーマ:音楽

B'z、ミスチル、グレイ、ラルク、ゆず。
私が学生時代に流行っていたミュージシャンです。
もちろんどのミュージシャンも現役ですが、私が学生時代の頃はもっとすごかったです。
B'zなんて二枚出したベストアルバムで、合計800万枚以上は売れていたはず。
お二人はベストアルバムに乗り気ではなかったようですが。
そんなの出す暇があったら、新しい曲に見てくれって感じだったそうです。
プロのミュージシャンとして売れる曲を作るのは大事なことでしょう。
もっと言うならCDを売るっていうのが重要だったはずです。
今はCDの時代ではなくなったので、軒並み売上は減少しているようです。
だけどプロだからといって、売ることばっかり考えているわけじゃないんですよね。
当たり前のことだけど、どうしても売れているミュージシャンに目がいきがちです。
しょっちゅうライブやフェスに行くようなコアな音楽ファンなら、メディアに露出しないミュージシャンにも詳しいでしょう。
そういう人達にとっては、タイアップやメディアを活用して売れる人達を、快く思っていないかもしれません。
だけど売れないことには音楽業界が活性化しないのも事実だと思います。
知る人ぞ知るようなミュージシャンばかりになってしまうと、市場は小さなものになってしまうはず。
そうなれば人が集まらず、才能のある人がいても、プロの世界へ来ない可能性もあります。
儲かるって大事ですよ。
お金が全てじゃないけど、お金があるからこそ色んな仕事が出来るはずです。
例えば今の漫画界からワンピースやコナンがなくなってしまったら、大きな損失です。
マニアックな漫画やニッチな漫画を描いている人は、一番にその煽りを受けるでしょう。
私は写真が好きなんですが、以前はフィルムで撮っていました。
だけどデジタル化が進んだ今、残っているフィルムは大手のものだけです。
アグファ、コニカはすでに撤退し、コダックだってどうなるか分かりません。
フジフィルムは以前と変わらずフィルムを作っていますが、それは大手だからこそ出来ること。
企業に体力がなければ、デジタルカメラの時代にフィルムなんて作っていられないのです。
音楽業界もきっと同じだと思います。
やっぱり国民的なヒット作を生み出す人が出てこないと、どんどん小さな世界になってしまうでしょう。
そうなれば細々とやっているミュージシャンが一番ダメージを受けるわけで、やっぱり売れる曲を作れる人は大事なんです。
よく「お金じゃない」とか「売る為の曲は作らない」なんて人がいますが、果たしてそれは本当か?
作れるけど作らないのか?
作りたいけど作れないのか?
・・・おそらく後者でしょう。
売上が全てじゃないけど、売れるのに越したことはないんですから。
ミュージシャンだろうと漫画家だろうと小説家だろうと、売れなくていいなんて言っている人は、どうしてプロになったのか?
昔はプロになるしか道はなかっただろうけど、今はネットで多くの人に見たり聴いたりしてもらえる時代です。
だったらプロになる理由はただ一つしかありません。
売れたいから。
嫌いなことはしたくない、好きなことだけやっていたい。
そのうえで大金を稼ぎ、さらに好きなことに没頭したい。
出来るなら地位や名誉も欲しい。
大人が与える賞は欲しくないけど、誰かに指を差されて「あんたはすごい奴だ!」と言われたい。
プロになる人って、こういったエゴの塊でしょう。
ていうかそれくらいじゃないと、プロではやっていけないはず。
だって競走は激しいだろうし、生活だって掛かってるんですから。
お金が全てじゃない。
名誉や地位が全てじゃない。
・・・とは言いつつも、やはり売れないと困るのがプロのミュージシャン。
だったら「俺たちは売れたかった」と公言するB'zのカッコよさったらありません。
一番大事な所を誤魔化さず、素直に認めているんですから。
だから今でも人気があるんでしょう。
今はネットの時代で、おためごかしのカッコつけたセリフは通用しません。
だったら「売れたい!」って素直に言って、そのうえで結果を出す人の方が、よっぽロックだと思います。
自身もプロでありながら、くよくよ同業者を批判している人はカッコ悪いです。
だったら一言、「売れてみろ!」です。
それが嫌ならインディーズでいいじゃないですか。
誰の事とは言いませんけど。

その土地の景色が浮かぶ 民族音楽

  • 2017.04.28 Friday
  • 16:24

JUGEMテーマ:音楽

最近よく民族音楽を聴きます。
中国、日本、ケルト、アンデスがすごく好きです。
まだまだ全部聴いていないので、他にもいいのがあると思います。
中国の音楽は悠久って感じがしていいですよ。
どこまでも伸びる河、広がる大地。
仙人が住んでいそうな山に、雲で霞む空。
日本の雅楽は風流で和みます。
桜や赤い鳥居、平安時代の服を着た人が、ゆるりと歩いている姿が思い浮かびます。
アンデスは山と風です。
その上には高い空が浮かんで、鳥が悠遊と舞っている感じです。
有名な曲だと「コンドルは飛んでいく」があります。
FF6の「仲間を求めて」って、アンデス系の感じがします。
あのゲームに悠大な神話を感じるのは、BGMがアンデスの雰囲気を感じさせるせいかもしれません。
ケルト音楽もいいですよ。
イメージは弾む感じです。とても力強いリズムです。
「ターンAガンダム」はどこかケルトっぽい雰囲気があります。
あのアニメのBGMも跳ねる感じのが多いです。
躍動感とエネルギーを感じるんですよ。
アフリカ系の音楽もいいですね。
大地のパワーというか、命の鼓動みたいなものを感じます。
遠い地平線に太陽が浮かび、大地が赤く燃え上がるような風景が浮かびます。
伝統音楽や民族音楽には、その土地の景色を思い浮かべる力があります。
おそらくですけど、景色という画が先にあって、そこから音が来ているんだと思います。
目の前に広がる景色は、自分が住んでいる世界そのもの。
だから国が変われば、面白いほど音も変わります。
遠い世界へ旅立ちたい時、民族音楽を聴くといいですよ。
心だけでも、ここじゃない世界を旅している気分になります。

音楽の値打ちは下がらない

  • 2017.03.10 Friday
  • 17:16

JUGEMテーマ:音楽

CDが売れなくて困っている音楽業界。
でも音楽そのものが聴かれなくなったわけではありません。
コンサートに足を運ぶ人は増えているようだし、スマホやiPodで聴く人もたくさんいるでしょう。
だから音楽の人気が落ちたってわけじゃありません。
私なんか毎日聴いていますからね。
イヤホンを挿してスマホで聴くのもいいし、ラジカセやスピーカーで聴くのも好きです。
車の中ではほぼ100パーセント音楽を掛けています。
スピーカーが四つもあるので、音楽を聴くには良い車なんです。
ドライブ中の音楽って、なんであんなに気持ち良いんだろう。
たま〜に酒を飲む時も聴きます。
音楽があるのとないのとでは、酒の美味さにも差が出てくるんですよ。
今は単にCDが売れなくなっただけで、音楽の値打ちは決して下がってはいないんです。
そもそも売れないのはCDだけではなく、映画や小説も苦戦を強いられています。
ゲームなんかもそうですね。
唯一儲かっているのは漫画くらいでしょうか。
でも漫画も昔に比べると売り上げは落ちているんじゃないかと思います。
全盛期のジャンプは600万部以上、今はその半分くらいじゃないでしょうか。
作る側の人たちにとっては、とても辛い時代だと思います。
だけど何度も言うけど、作品の値打ちが下がったわけじゃありません。
従来の刷って儲けるというシステムが、時代に追いつかなくなってきただけでしょう。
商売としては苦しいだろうけど、作品そのものの値打ちは変わりません。
良い物は良いんですよ。
けど何でもお金に換えようってシステムが行き過ぎたせいで、今のような苦戦を強いられてるんじゃないかと思います。
本来創作とお金は無縁なものです。
昔の画家がパトロンをやっていたのは、あくまで飯を食う為。
画家として魂まで売っていたわけじゃないでしょう。
どんなに時代が変わっても、優れた音楽は残り続けると思います。

音楽をラジカセで聴く良さ

  • 2016.12.27 Tuesday
  • 14:44

JUGEMテーマ:音楽

パソコンのDVDプレーヤーが壊れてしまって、DVDどころかCDも聴けなくなってしまいました。
スマホやiPodがあるから、音楽そのものを聴けなくなったわけじゃありません。
だけどイヤホンをずっと挿して聴いていると、耳が痛くなってきます。
集中して聴きたい時はいいんですが、BGMとして聴きたい時はスピーカーの方がいいです。
というわけで、昔のラジカセを引っ張り出してきました。
これで聴くのは久しぶりです。
まだ動くみたいなので、さっそくCDを流しました。
部屋全体に音が響き渡って、すごく良い感じです。
思えばパソコンを買うまでは、ずっとこれで聴いていました。
たくさんあるCDの中から、どれを聴こうか悩んだりしながら。
ラジカセで聴くと、アルバム一枚分をちゃんと聴くことになります。
パソコンみたいに手軽に飛ばさずに、掛けたら掛けっぱなしになっちゃうんです。
でもそれが良い所なんですよね。
飛ばそうと思えば飛ばせるんだけど、でもそのままにして流す。
そうすることで、アルバムをじっくり聴くことになります。
音楽って、最初は良いなと思えなくても、何度も聴いているウチに好きになることがあります。
気がつけばお気に入りの曲になっていたり。
昔に初めて稲葉さんの「マグマ」を聴いた時、あまりにB'zとかけ離れていて、そんなに好きになれなかったんです。
でも繰り返し聴くウチに、今ではB'z、稲葉ソロを通して、一番好きなアルバムになりました。
何度も聴く、じっくり聴く。
そのアルバムをしっかり聴き込むことで、本当に自分が好きな曲かどうかが分かります。
今はスマホやiPodって便利な道具があって、パパッと好きな曲が聴けます。
それはそれでいいんだけど、でも最初から最後まで通して聴いてみるっていうのも、大事なことです。
そらにラジカセで聴くと落ち着くんだなってことも発見しました。
部屋全体に音が鳴って、空間そのものが別の世界になるんですよ。
イヤホンの方が細かい音まで聴きやすいって利点はあるけど、でも空間そのものを変えてしまう力はありません。
どっちかっていうと、ギュッと圧縮して、一点に力が集まる感じです。
緊張感が出て良いんだけど、でもゆったりと聴くには向かないと思います。
ラジカセで聴いていると、同じ曲でもゆったり聴けるんですよ。
音が鳴った瞬間に、パッと世界が変わる感じがします。
ラジカセでこれなんだから、コンポだともっと空間が変わるんでしょうね。
電器屋さんに行ったら、ラジカセもコンポも進化していました。
すごく薄い奴もあって、USBメモリやSDカードでも聴けるんですね。
ちょっと奮発して、いいのを買っちゃおうかなと考えています。
ノーミュージックノーライフって言葉が正しいとは思わないけど、音楽のある生活は良いものです。

稲葉浩志の名曲「ソウルステーション」

  • 2016.12.18 Sunday
  • 12:04

JUGEMテーマ:音楽

稲葉浩志ソロアルバム「マグマ」
その中に収録されている、「ソウルステーション」という曲がお気に入りです。
明るいようで切ないイントロから始まり、稲葉さんの囁くような歌声から始まります。
主人公はやり場のない情熱を抱えた青年で、退屈な毎日を生きています。
人と喋らない日があったり、帰ってからそのまま寝てしまったり。
でもそんなことは気に掛けることじゃなくて、大事なのは胸に渦巻くエネルギーのやり場です。
どうやら彼女がいるようで、スーツを着て仕事に向かうその姿に、少しの眩しさを感じています。
彼女はちゃんと自分の人生を生きていて、それが輝いて見えたのでしょう。
夜はあまりに長く、朝が来るまでの時間を持て余してしまいます。
一体何をすればいいのか分からず、ただ遠い朝を待つしかありません。
まるで出口の見えない自分の人生と重なるかのようです。
何かをしたいという思いはあっても、それを燃え上がらせるキッカケが見つかりません。
ただ彼女に眩しさを感じ、そして甘え、どんどん自分が堕落していくような気になっていきます。
街にはたくさんの人の出入りがあって、絶えず動いています。
だけど自分は、同じ場所にとどまり続けるばかりで、それどころか彼女を傷つけてしまいます。
後悔はあっても、それを許してくれと言うには、自分には何も無さすぎて、通り過ぎる電車の音を聴いているだけです。
このままでは魂まで腐ってしまいそうで、どうにかしなければと焦ります。
胸に渦巻く熱いエネルギー。
それをどこへ向け、どうやって解き放てばいいのか?
それを決められるのは自分だけです。
愛しい彼女ではなく、彼女に求めるだけではただ傷つけていくだけです。
自分の魂を解き放つことができるのは、自分の声だけ。
ずっと同じ場所にとどまり続けているのは、他の誰でもない主人公のせいなのです。
このままでいいはずがない。
自分の魂は、ここではないどこかを求めている。
ここじゃない、どこか遠い世界を・・・・・。
私なりに歌詞を解釈しました。
このあと主人公はどうなったのか?
彼女と別れ、街を出たのか?
それとも同じ場所にとどまり続けたのか?
歌詞から察するに、きっと遠くへ旅立ったんだと思います。
動き出すにはキッカケが必要で、それはきっと彼女と別れること、そしてこの街を出ることです。
このまま一緒にいても、ただ甘えて傷つけるだけ。
このままここにいても、街行く人を眺めるだけ。
自分の魂を動かしたいなら、馴染んだ世界との決別が必要です。
稲葉さんらしい歌詞の歌で、いい塩梅に暗さと切なさがあります。
だけど暗いだけの曲じゃありません。
暗い中に、希望を求めようとする曲です。
曲調は全体的に緩やかで、とても耳に馴染みます。
歌詞も物語のように進んでいきます。
断片的な状況を描くことで、主人公の心情がすごく伝わってきます。
「マグマ」は名曲が多いけど、その中でも繰り返し聞きたくなる良い曲ですよ。

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